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コロナ禍以来初、楽屋噺で盛り上がる幸せ [日々雑感]


「新たな日常」が始まり、私たち噺家の仕事も少しずつ再開。
~日ぶりのお客様を前にしての高座・出演料頂戴するのいつ以来という発言、仲間のSNSで目にします。

私も先日、本当に久しぶりで「噺家どうしの会話」を堪能。
その雑感とweb雑俳互選結果追加、
そして当ブログでご覧いただいているうちの黒猫こまちの動くGIF画像は使用枚数過去最高・18枚の超大作(?)!

ありがたいけれど気が重かった、配信収録


6月下旬から7月初めにかけ、妙に落ち着かず気が重い日々が続きました。
三遊亭金時師からいただいた仕事で、ちょっと面倒な噺をやることになったのです。

江戸東京博物館で毎年夏に行われている『えどはく寄席』の怪談特集、今年は無観客で収録した高座を配信することに。
私の演目は、師匠・扇橋ゆずりの『団子坂奇談』。 上方ではかなりネタばれの『腕(かいな)喰い』という題名、東京では先代・橘家文蔵師匠がよく高座にかけていました。

その文蔵師匠はうちの師匠にこの噺を稽古してから 「こんなめんどくさいわりにウケないネタ、扇橋さんに任すから」 と言ってあまり演らなくなり、以後『茄子娘』と並んで「扇橋夏の変わった噺」としてうちの師匠の専売特許みたいに。

一門では弟弟子の扇辰と、私がたまにやるくらいでまあ珍しい噺の部類。人が演らないネタすなわち「あまり面白くない噺」なので、あえて人様に聴いていただこうと思ったらポピュラーな滑稽噺とはまた違った苦労があったりします。

そんな手のかかるネタをお客様が一度だけお聴きになる生の高座ではなく、配信期間中繰り返し人の目に触れる映像として収録。
気の弱い私にはそのプレッシャーがまるで漬物石のようにずーんと肩にのしかかり、夜寝ていても『団子坂』を演っていてしくじる夢を見てはっと飛び起きたことも一度ではありません。

「難しいから仕事だ!」


以前Twitterでも呟いたのですが、こういう時必ず私が思い出すのは

「難しいから仕事なんだ。やりやすけりゃ遊びだ!」

という、漫画の登場人物の台詞。

作品は『週刊少年キング』連載、望月三起也作『ワイルド7』
凶悪化する現代犯罪に対抗するため、元犯罪者たちを集めて組織された超法規的白バイ部隊。 人への発砲・人身の殺傷を許可された7人の男たちのバイオレンスアクション、小学校高学年~中学生だった私は兄とともに大ファン。 全21話・48巻のコミックスもすべて持ってました(処分してしまいましたが…)。

前述の名台詞は、シリーズ屈指の完成度だと私が思う『地獄の神話』篇中に出てきます。
悪役の巨大財団総帥が秘蔵している本物の戦闘機(ゼロ戦・紫電等)を盗み出したワイルドのメンバーたちが、敵爆撃機と市街地で空中戦を繰り広げる。

戦闘機をうまく操縦できず
「やっぱり乗り慣れたバイクじゃないと、扱いが難しいや」
花火師で爆弾魔の「両国」がぼやくのに、元侠客で予科練経験もある「オヤブン」が返す言葉。

たかが漫画と侮るなかれ、人の胸に刺さり記憶に残る台詞に漫画で出会うことはけっこうあります。
西原理恵子さんなど「人生にとって大切なことは、漫画から教わった」とおっしゃる方多いですよね。それをタイトルにした雑誌やwebの企画もありました。

「難しいから仕事、易しいは遊び」
私にとっては今でも、世界中のどんな珠玉の名言・格言にも劣らぬ重みを持った言葉です。

スタッフの方が頼り、無観客の高座


子どもの頃好きだった漫画の台詞に励まされ、稽古を入念にして臨んだ収録本番。
何か所か言い間違い・言いよどみはありましたが、撮り直しをするほど致命的なミスは無くなんとか収録を終えることができました。

ただ45分の長講だと、体力と喋る間の配分が難しい。
朝から何も食べてなかったので(胃の弱い私は高座前食事をしないことが多い)、終盤空腹でスタミナ切れに。 なんとかサゲまではたどり着きましたが、噺の舞台がそば屋なので余計に想像してしまい喋ってて途中で何度か「ぐぅー」とお腹が鳴きそうに。

そして痛感したのが、落語という芸はやはり聴いてくださるお客様と作り上げていくものなんだなということ。

お客席の反応に応じて
「皆さん眠そうだから、ここは声を張ってテンポをあげてみよう」
「ちょっと口調が走り過ぎてお客さんついて来られない方いるから、もっと噛んで含めるように喋ろう」
出し入れが自然にできていくもの。

誰も反応してくれる人がいないと、どんどん噺が単調になっていくのが自分でわかります。
それに気がついてからは撮影しているカメラマンや脇にいるディレクター・プロデューサーの方たちがどんな表情をしているか観察して、なんとか間らしきものを作ってみました。

こうして収録した高座は、 YouTubeの
江戸東京博物館公式『えどはくチャンネル』
にて7月20日頃から無料公開されます。
よろしければチェックしてみてください。

終演後は、3密を避けつつおそば屋さんで打ち上げ


私の後の収録は同期の三遊亭萬窓師、圓朝作『乳房榎』を熱演。
すべて無事撮り終えたところで、口入れの金時師に誘っていただき錦糸町のおそば屋さんで打ち上げをすることに。

仲間とお酒を飲むどころか、直接会って話をするのもしばらくぶりです。
打ち上げ会場は金時師が二ツ目の頃から会をやっている錦糸町の
「そばの里 みつまさ」Tel.03-3631-5850

もうけっこうなご年配でしょうが元気なご夫婦が切り盛りし、自慢の手打ちそばと一品料理・吟味したお酒がおいしい居心地がいいお店
私も落語会に3回出していただいたことがあり、10数年ぶりで楽しみに伺いました。

ここで、以前の記事に掲載した「そば屋の出前こまち」GIFをご覧ください。
出前こまち.gif

江戸博で収録してきたのがそば屋を舞台にした『団子坂奇談』、終演後のお疲れ会もそばの名店というそばつながり
そしてこのあと打ち上げでできあがった噺家たちの現場写真を見ていただきますが、webでブログが紹介される時は一番初めに載っている画像が「看板」としてサムネイルで表示されます。

むくけつきおじさんたちが赤い顔してくだまいている写真がカバーでは、読者の方が来てくれません。
そこで文字通りうちの「看板娘」に登場してもらったわけです。

いやそれにしても、まだ日のあるうちから焼酎のお湯割り片手に語りこむ宴席の面白いこと楽しいこと盛り上がること
ほかの人たちも、けっこう楽屋での会話に飢えてたんでしょうね。

世のため人のためには間違ってもならない、楽屋での失敗談や笑えるエピソードの数々。
傍で聴いていると本当にくだらない話題ばかりでしょうが、その無駄な言葉のやり取りが今はひとつひとつ胸にしみます。

ああ、また仲間とバカっぱなしができてよかった。
気持ちがいいとお酒のまわりも早く、一同すっかりいい心もち。
そんな宴たけなわの様子を、みつまさのご主人が撮ってくれた写真がこちら。
えどはく打ち上げ.JPG

画面手前右は鳴り物担当の春風亭一蔵さん。向かいに萬窓師、奥に金時師と私。
写真で見るとけっこう互いが密接していて「けしからん!」と思われるかもしれませんが、一蔵さんは身体が大きいので遠近感がちょっとずれているだけ。ちゃんとソーシャルディスタンスは保っています。

2時間以上盛り上がったところで、そろそろお開き。
先輩の金時師が、一手にお勘定は引き受けてくれました。
ありがとうございます、ごちそうさまです!
前なら「軽くもう1軒」となるのを、夜の街の誘惑に負けず自重して錦糸町駅で清き別れ

ああ、おいしかった楽しかった
読者の皆様にこの気持ちをお伝えしたく、黒猫こまちもざるそばを1枚ご相伴。


おそばを食べるこまち.gif

なんだい、そばに限ると言った舌の根も乾かないうちに今度はうどんかい?
猫の好みと秋の空、猫の目のように変わるってのは正にこれだね。
だいたい猫舌がどん兵衛なんて熱いの食べて、大丈夫かい?

web雑俳互選結果追加


いっときの持続化給付金の支給遅れほどではないつもりですが、今回はゆっくり順次公開させていただいております『第2回web版言の葉落語会』噺家選者の選、また新たにひとり追加。

先日の柳家三三師に続き一門の兄弟子
・茨木糖持(いばらぎとうじ)=柳家一琴
が渾身の効きを付けた句の数々は
第2回冠沓附噺家互選
第2回洒落附噺家互選
にてご覧いただけます。

噺家の天に抜けた方へのweb色紙・ご参加いただいた方への寄せ書きも、決して失念しているわけではございません。
「新たな日常」で仲間たちもそれぞれに忙しくなっておりますので自粛期間中と同じペースは保てませんが、ちゃんと準備は進めておりますのでご安心ください。

そしてこれはまだ正式な企画以前の段階ですが、できるだけ早い時期にweb版とリアル版コラボの『言の葉落語会』を開催できないかと模索しております。 ご自宅でも電車の中でも、いつでもどこでも頭の中で楽しめる粋な江戸言葉遊び・雑俳。
この先も、噺家たちと一緒に盛り上がってみませんか? 
蔦飾り線.png

お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。
お帰りがけに、未読のページございましたら覗いてもらえたら嬉しいです。
ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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伸びろ選挙の投票率 web雑俳互選も追加! [日々雑感]


2020年7月5日東京都知事選挙の最終投票率、55%。
60%に迫ろうかという2016年の結果には及びませんでしたが、新型コロナウイルス影響下としては決して低すぎる数字とは言えないかもしれません。

近所の投票所は大盛況


当日私は夜は高座・14時からは大事な巨人vs中日戦の観戦を控えたいそう多忙でしたので、午前11時頃に投票所へ。
途中これから私と同じように投票券握りしめた人、投票すませて晴れやかな顔で帰って来る人。大勢の方とすれ違いました。

湿度が高くて蒸し暑く、折りから雨脚も強くなってきています。
あまりいい投票日和ではないのに、投票所に着いたら少し待たされるほどの行列が。

入場時に手指の消毒・人と人との間隔を一定の距離開けているせいもあるのですが、それでも「いつもより、人が多いんじゃないか」と思わせる人数。
後ろで待っているご夫婦が「こんなに混んでる投票、初めてだね」とおっしゃってましたから、私だけの印象ではなく実際に投票に来ている方多かったのでしょう。

新型コロナウイルスへの対処・来年に延期されたオリンピックをどうするかなど、東京に暮らす人間にとって直接影響がある課題が争点の都知事選。
ネット上でもこれまで政治に無関心だった層の人たちが
「今度のは面白そう
「今こそ、自分たちの手で東京を変えられるかもしれないチャンス!行くべし投票!」
と声を上げていました。

途切れることなく投票の列につく人たちを見ながら会場の小学校を後にした私は、「これはひょっとすると、かなりな投票率をたたき出すんじゃないかな」と楽しみに。
なんだか嬉しくなって、帰り道のセブンイレブンで大好きな「お好み幕の内」弁当を奮発して我が家へ。

意外と伸びなかった投票率


お弁当はいつにも増しておいしかったのですが、肝心の投票率の伸びはいまひとつ。
2016年小池百合子さん初当選の時より4.73ポイント下回る55%
3割台のことが多い国政選挙よりは大健闘ですが、近所の投票所の大盛況を見ていた私としてはちょっと期待はずれ

まあでも落ち着いて考えてみれば、自民党が候補を立てず野党も一本化ならず。 対コロナやオリンピック問題を任せるには、あまりにも政治経験が少なすぎる候補者たち。
最初から現職有利なことはわかっていたので、いつもなら投票に熱心な年齢層の方たちが感染のリスクもあり出控えたことも要因かもしれません。

それらを加味し前述の新しく政治に関心を持った人たちも加わった数字だとすれば、有権者の半分以上が投票した今回はあながち「低調」とは言えないと思います。
不在・期日前投票が前回都知事選より175万人ほど・3%増加したのも、前向きに評価すべきことでしょう。

ネット投票も、近い将来現実になるかも。
次回からは地方でも国政選挙でも、もっと投票率が伸びるといいな。
そんな飼い主の想いを体現するかのように、投票帰りに買ったおいしい幕の内弁当に食指を伸ばす黒猫こまち。
伸びて狙うこまち.png

あまりにも長~く伸びて感動したので、GIFにして動かしてみました。


お弁当伸びるこまち.gif

投票率や私の営業成績も、これにあやかってビヨヨヨヨ~ンと大伸びしますように。

web雑俳互選結果追加・二人会チケット情報


順次公開しております『第2回web版言の葉落語会』、噺家選者の互選を1名分追加しました。
第2回冠沓附噺家互選
第2回洒落附噺家互選
からご覧いただけます。


7月31日(金)13時からの末廣亭余一会昼の部
『文治・扇治二人会』
当日お並びいただかなくてもお席が確保できる桟敷席特製グッズつきでご予約承っております。
senji1365@gmail.com
090-8455-8996 扇治
までお申し込みください!お待ち申し上げております。
蔦飾り線.png

お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。
ぜひまた、ご訪問ください。
入船亭扇治拝 

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絶妙のタイミングでピンポイント、新聞の読みたいところを占拠する猫 [猫のいる風景]


7月10日からは、いよいよ観客を入れての試合が始まるプロ野球。
もちろん人数制限はありますが、ファンの声援が聞こえる球場でのプレーは「新しい日常」への期待を感じさせます。

観戦できるだけで幸せな、今季プロ野球


岐阜出身の私は、名古屋を本拠地とする中日ドラゴンズの大ファン
しかしチームは世代交代がうまくいかない・補強やドラフト戦略のまずさ・選手とベンチの意思疎通が「?」なことが多いなどの諸原因から、長く低迷の時期が続いています。

例年ならネット配信の中継にかじりつき、勝てば大喜びで祝杯・負ければやけ酒。
2019年シーズンの成績は68勝73敗のリーグ5位、試合後は半分以上が悔し酒だったことになります。

負け試合でも選手個々にはいいプレーが出たりすることも多いですから、そっちで溜飲を下げようとは思うのですが…。
やはり贔屓のスポーツチームが勝てないのは、けっこうストレスが溜まるもの

さて今年はどうなるかなと期待して迎えるはずだった今季の日本プロ野球は、新型コロナウイルスの影響で開幕延期を余儀なくされました。
シーズン中は野球があるのが当たり前だった私にとって、あまりに長い球音が聞かれない日々

やっと無観客で練習試合再開した時の感動は、
プロ野球練習試合再開! 復活のDAZN観覧記
に書かせていただいております。

ああ、プロ野球観戦ができる幸せ。 その喜びをかみしめつつ、私は誓いました。
今年だけは、試合を観られることでまず満足しよう。
どちらが勝っても負けても、全力で戦った選手たちを讃えよう
目先の星取りで一喜一憂するのはやめよう、と。

贔屓チームの勝利記事、閲覧禁止!


7月4日現在、我がチームは6勝8敗で定位置の5位
先発投手が一発を浴びたり、ここ一番で得点できない打線など昨年からの課題は克服されず。
それでも6月30日からの対阪神3連戦は、相手チームが絶不調なこともありすべて白星。

3連勝なんて今季あと何回お目にかかるかわかりませんから(達観)、7月3日朝大喜びで東京新聞朝刊スポーツ面を読もうとしたら…。
冷蔵庫上のお気に入りスポットで寝ていた我が家のこまち、新聞を広げる音で目を覚ましヒラリ降臨。

「どーれ」 と私のお目当て記事の上でくつろぎ始めます。
新聞見せないこまち.png

猫好きの方なら再三ご経験の、新聞雑誌・書籍や教科書・広告に書類なんでも「人間の一番読みたいもの」ピンポイントで乗っかってくる猫の得意技。
かの文豪・谷崎潤一郎もしばし執筆中の原稿を猫に占拠され、「やれやれ」と筆を置き猫の背中をなでていたそうです。

大谷崎が排除できなかった手練れの生き物、私でどうなるものではありません。
でも記事は早く読みたいので猫の目を見ながら

「ねえこまち、ネコ科仲間のタイガース負けて残念かもしんないけど、昨日ドラゴンズ勝利投手になった岡野君という選手はとっても苦労人なんだよ。 おととしのドラフトでは指名されず悔しい思いをしたんだろうけど、腐らないで一年東芝でしっかり技術を磨いて去年ドラ3で中日入団。

この間の初先発では勝てなかったけど、2試合目できっちり結果を出したんだ。
その岡野投手がとってもいい顔してウイニングボール掲げてる写真が載ってるんで、ちょっとでいいからそこどいて記事読ませてくれないかな?」

ことを分けて頼むと、そこは地上に生きる生命どうし。
「しゃーねーなー」という顔をしながらも、ちゃんと場所を譲ってくれました。

新聞見せてくれたこまち.png

その様子を、動かしてみた!


ここまでのいきさつと写真は、先日Twitterで呟き済み
でもせっかく当ブログご訪問くださる読者の皆様に、使い回し記事では申し訳ない。 最近は定番とさせていただいている、動く「GIF画像」に加工したいという気持ちがムラムラと。

7月6日に喋らなければいけないちょっと面倒な噺、今日の分の稽古はもう済んだから野球観ながらこしらえちゃおう。
雑俳互選整理はながらでやるとミスが怖いんで、後日ということで。

愛用のフリーソフト・GIMPで写真のこまちを切り抜き、新聞の上で動かしてやればいいだけなのでそんな難しい作業ではありません。
どうせなら「7月3日付朝刊は、女房が古紙回収に出してしまった」 という設定で、こまちを切り取ったあとの新聞を合成してみようかとも思ったのですが…。
新聞切り抜き.png

2枚撮影したアングルと距離が微妙に違い、こまちの身体があったところも重なっているためうまくつながりません。
素人が、紙切りの稽古をした抜け殻みたい。

ここは芸の上の嘘・演出ということで、3日朝刊を見開きでもう一度撮影。
そこでこまち、存分にゴロゴロしてもらいました。


新聞こまち.gif


ありがとう、ゆっくり読ませていただくよ。
皆さんに喜んでいただけるよう、こまちの動かし方もっともっと研究しておくからね。


7月31日(金)13時からの
末廣亭余一会昼の部『文治・扇治二人会』
特製グッズ付きの定員制桟敷自由席、7月4日現在15席ほど余裕がございます。 ご予定決まられましたらお早めに
senji1365@gmail.com
090-8455-8996 扇治
までお申し込みください。 お待ち申し上げております。
蔦飾り線.png

お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。
ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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初体験・アクリル版越しの高座 [日々雑感]


噺家になって初めて、飛沫感染防止アクリルシート越しの高座を経験。
『文治・扇治二人会』チケット販売情報、『第2回web版言の葉落語会』噺家選者互選結果訂正についてもお知らせ。

web雑俳 互選結果訂正


7月1日に追加した古今亭菊志ん・選、冠沓の部に記載ミスがございました。
人の位に採らせていただいた
【誤】52番 カタボウ 仇同士が今は相棒  
【正】52番 カタボウ 敵同士が果ては相棒
上記の通り訂正させていただきます。

私は選者の記入したスプレッドシートからコピー&ペーストしておりますのでそこでの写し間違いではございませんが、ちゃんと確かめなかったのは番頭の責任
作者・読者の皆様には大変失礼いたしましたこと、深くお詫び申し上げます

そのうえで作者の方からご指摘がございましたので、選者が「斧を入れた(元句を手直しさせていただく)」のかどうかを当人に確認。 すぐ返信あり、

「すいません、単なる間違いです。申し訳ございません。よろしくお伝え願えますか」

とのこと。

転記ミスとわかりましたので訂正し新版をアップしてありますが、潔く間違いを認めてくれた菊志ん師の態度には頭が下がりました。
だって本当はそうでなくても「ああ、あれ直した方が良くなると思っんで、斧(ふ)を入れときました」と言っても他人にはわからないじゃありませんか。

だったらミスを認めてきまりが悪い思いするより、直したことにしちゃえというのが人情。
私だったら、そうやってごまかしてしまったかも。

それをきちっと転記ミスと明らかにしてお詫びを添えてくれたメールを読みながら、当ブログ最初期に書いた
店主に代わって猫がご挨拶~ニャがい間ありがとうございました~
の記事を思い出しました。

7月6日までちょっと雑俳に充分な時間が取れませんが、今まで以上に注意を払って互選結果まとめてまいります。
引き続きのんびりゆったり、ご観覧ください。

二人会チケット販売状況


7月31日(金)13時からの新宿末廣亭余一会昼の部『文治・扇治二人会』、おかげさまで椅子指定席は完売

あとは当日の自由席をお買い求めいただくことになりますが、当ブログご訪問の方にお得なお知らせ
当日お暑い中お並びいただかなくてもお席が確保できる「定員制桟敷自由席」、7月3日19時の時点で20席以上余裕がございます。


事前にお申し込みいただくと今年の二人会特製グッズもゲットできる大サービスチケット、
senji1365@gmail.com
090-8455-8996 入船亭扇治 までお申し付けください!
※先着30名様限定につき、売り切れの節はご容赦ください。

「砂かぶり」と「ツバかぶり」


7月2日、4ヶ月ぶりに担当のカルチャー講座が再開
国立駅前の多摩信用金庫「たましん」ビル4階で毎週第1木曜に開かれる、落語1席と江戸の豆知識をご披露する2時間の教室。
半年6回シリーズで更新ですが、熱心な受講生の方々に支えられもう 8年目に入りました。

感染予防対策に細心の注意を払っての講座再開、事前に事務局から高座・講師台と受講生さんのお席の間に
「アクリル製の、飛沫感染防止用遮蔽シールドを立てさせていただきます」 と連絡がありました。

むむっ、なんだか物々しくてちょっとかっこいいぞ「感染防止遮蔽シールド」。
『新世紀エヴァンゲリオン』の「ATフィールド」か、
『マジンガーZ』の「光子力バリアー」みたい。

確かに落語や講演というのは声を張るので、注意しても口からけっこう飛沫が発生してしまうのでしょうね。
こんな状況になる前から、

えー、お相撲見物ですと一番土俵に近いお席は「砂かぶり」。力士の汗や土俵の砂が飛んできて臨場感と迫力がある人気の席でお値段もお高くなっておりますな。

そこいくってぇと寄席・落語会の一番前のお席は、あんましお客様に人気がない。「ツバかぶり」、噺家のつばきが飛んできそうでやだってんで、そこをお避けになる方が多いようで。

なんてネタにして、私どもしゃべっておりました。

私の大学の先輩にあたる三遊亭とん馬師匠は

寄席や落語の会、最前列真ん中のお席は芸人のツバがかかる 「つばきの間」 と呼んでおります。

と、よくマクラで言っていますね。

どっかで見たぞ、この形?


感染防止のビニールシート・アクリル板はスーパーのレジなどでもうすっかりお馴染みですし、お客席との間に遮蔽カーテン設置しての落語会はSNS等で見たことが。

でも、自分で経験するのは初めて。
『君の名は』の、あまりにも有名なガラス越しの口づけ。 もちろんそんな色っぽいものじゃなくて、むしろ落語『寝床』の「御簾があるだけありがたい」の方が近いかも。

どんな塩梅か、当日早めに行ってシールドを立てた高座・講師台を見せてもらいました。
極力照明の反射・映り込みがないように設置場所と角度を考えて置かれていますから、意外とやりやすそうだなというのが初めて見た時の感想。

うんうん、前半の講義の部分はともかく後半の1席はアクリル板越しどうかなと思ってたけど、これならいけそうだな。
でも受講生さんの席から見て、透明な板の向こうで着物を着てしゃべっている自分の姿想像すると…。

どっかでこれ、見たことあるなぁ。
激しい既視感
なんだっけなぁ…つらつら考えて思い至ったのが、これ。


うどんを打つこまち.gif

うどんの『杵屋』さんみたいに、ガラスで囲まれた実演コーナーのあるお店。

中野富士見町駅前には麺打ち実演コーナーのある人気ラーメン店があり、いつも行列ができていて私も一度食べてみたいなと表から見てました
まさか、自分がアクリル版の向こうに入ってお客様に見られる立場になろうとは。
コロナウイルスがなければ、できなかった経験。

久しぶりで、『web雑俳のテーマ』思い出してください。
web雑俳のテーマ~洒落と笑いが世界を救う~(仮)
web雑俳のテーマ~緊急事態宣言解除バージョン~
洒落と笑いで元気になれる
洒落と笑いは勇気をくれる

東京は新規感染者が100人を超す日が続き不安はつきませんが、
あなたも探してみませんか? 巷の笑える呑気ネタ web雑俳追加告知も
食卓のVOWネタその2 web雑俳互選さらに一人追加
の記事のように笑えるVOWネタを探したり。

日々出会うもの感じること、洒落の心楽しく明るい話題に昇華していきましょう!
蔦飾り線.png

まだまだ続くweb雑俳を始め、呑気な記事でリラックスしていただけるよう今後も努めてまいります。
ぜひまた、ご訪問くださいませ。 お待ち申し上げております。
入船亭扇治拝  

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web雑俳互選追加/末廣亭余一会チケット販売状況速報/新種の猫発見! [猫のいる風景]


落語・雑俳情報と、猫写真。
さっと読めてお得な盛り合わせ記事、ぜひご一読を。

『文治・扇治二人会』チケット販売状況


7月31日13時~末廣亭での二人会、ゲストは柳家喬太郎
出演者3人で自粛期間中の体験を語り合う特別鼎談も楽しめる、夏の爽快落語浴。

例年の半数にお客様を制限してのチケット販売、椅子指定席は7月1日14時25分現在15席残あり

末廣亭窓口までお出向きになれない方、
senji1365@gmail.com
090-8455-8996 扇治 へのお申込みで代理購入承ります。
※売り切れの際は、ご容赦ください。

お暑い中並ばずとも席を確保できる「定員制桟敷自由席」出演者関係分も、現在1階桟敷・2階席合わせ28席お預かりしております。
こちらには当日販売の二人会特製グッズも付いてくるお得な席となっておりますので、ご予定決まられましたらお早めに上記アドレスまでお申込みください。

なお
柳家喬太郎参戦! 末廣亭7月余一会昼の部『文治・扇治二人会』詳細お知らせ
でお知らせした番組、文治師匠の演目順訂正がございました。記事は修正済みですので、お手数でもいま一度上記6月30日記事をご確認ください。

web雑俳 噺家互選1名追加


『第2回web版言の葉落語会』、厳選した作に元句を盛り上げる「効き」をつけての噺家互選を順次公開でお楽しみいただいております。
今回は、途中からの緊急参戦につきまだ雅号のない
・古今亭菊志ん
の登場。

6月下席新宿でトリを務めた余勢をかって、天地人・雲隠しに絶妙な効きを添えてくれました。
第2回冠沓附噺家互選
第2回洒落附噺家互選
にてご鑑賞いただけます。


私が7月6日まで所用に手をとられておりますので、互選結果発表ゆっくりめなのはご容赦ください。

我が家に新種の猫出現!


忙しいと言っているわりに猫の話題を書いてる時間はあるのか、だったら雑俳のこと早く進めろとのお叱りもございましょうが・・・。
人間、趣味・楽しみ・遊びの部分がないと人生楽しくないですから。
ちょっとだけ、猫ばなしにもお付き合いください。

7月1日朝。
web雑俳・噺家選者互選発表開始と、猫の意外な好物
の時と同じように二度寝から醒めると、枕元のサイドテーブルの上で黒猫こまちが寛いでいます。
前夜に整理して置いてある、7月から4か月ぶりに再開するカルチャー講座の資料なぎ払いお尻に敷いて

そして先日娘を宇都宮の下宿先まで車で送って行った女房が、帰りのサービスエリアで ポーチ.png
「ほらほら見て、こまちにちょっと似てるから情が移って家族全員分買ってきちゃった。 お父さんも、落款とか細かいもの入れるのに使ってよ」
とくれた、猫の顔型ポーチ


それもこまちは、尻尾でテーブルから落としてしらんぷり。
落ちてるのを見て最初私は
「げげっ、黒猫の生首!」
びっくりしました。

猫どうしなんだから、この顔だけの子とも仲良くしなよ。
知ら~ん.png

ポーチを差し出しても 『砂の器』和賀英良のようにそっけない素振り。
目が泳いでいます。

もっとスキンシップをとりなさいと足元に置いてやったら、 露骨に迷惑そう。
迷惑.png

あげくの果ては 窓の外を眺めて俳句をひねっているふりをして、無視。
雨だなあ.png

そんなに嫌がらないで、ほらほら…とポーチをこまちに近づけてみたら、遠近法でちょっと面白い写真に。
手作り合成.JPG

こまちの身体に、別の猫の顔がくっついているみたい。
合成ならいくらでも加工できる画像ですが、偶然こうなったのが予想外で楽しくなり。

片手で猫顔ポーチを持ち、空いた手で撮影。
写りこんだ指を無料で高機能なレタッチソフト「GIMP」で消してやると…。
新種の猫.png

おおっ、チャウチャウ犬かアンパンマンのように顔だけでかい、新しい品種の猫だ。


ダイニングの椅子に座っているところに顏ポーチ重ねてみたら、
うふっ.png

イベントで風船配りながら愛想を振りまいている、着ぐるみの人のできあがり。
『中の人』はつらいよ 今日もお手製・動く猫画像
の記事を地で行く「働くスーツアクター」写真が撮れました。

このポーチ猫はまだ素材がありますので、また後日ご披露させてください。
蔦飾り線.png

お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。 ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治

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