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聖なる日に読み返したい、超短編ミステリ [お気に入り・おすすめ]


街のクリスマス気分最高潮の12月24日、久しぶりでこんな本を書棚から引っ張り出してきました。
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エラリー・クイーン編『ミニ・ミステリ傑作選』東京創元社刊。

読み応え十分の
ミステリ詰め合わせ

アメリカミステリ黄金期を支えた作家の一人(ほんとは二人だけど)であり、編集者・アンソロジストとしても多くの業績を残したエラリー・クイーン。
そのクイーンが1969年に編んだ『ミニ・ミステリ傑作選』には、古今東西のショートショートがなんと67編も収録されています。

驚くアイコン.jpg

作者はミステリ専門作家だけでなく、SF界の大御所アーサー・C・クラークやセルヴァンテスにモーパッサンといった文豪まで多士済々。

1編が3~5分ほどで読める超短編ばかりですから、就寝前のナイトキャップがわりに・旅のお供に最適。

1975年に邦訳を初版で買って以来、私は数年おきにこの本を開き何篇か拾い読みしては楽しんでいます。

味わい深い「時の流れ」

私が今回この時期に『ミニ・ミステリ傑作選』を手に取ったのは、収録作のうちある二編を無性に読み返したくなったから。

一つはクリスマス短編定番中の定番『賢者の贈り物』からの連想で、O・ヘンリーの『二十年後』
そしてもう一編は初読時の感動が忘れられない、アーサー・ミラー『ある老人の死』

たまたまどちらも警官が登場し「時の流れ」を扱った作品、忘れがたい読後感が残るストーリーです。



『二十年後』

雨もよいの夜のニューヨーク、時刻は午後10時前。
巡回中の警官は古びた金物店の前に立っていた男から、「自分は怪しい者ではない」と声をかけられる。

その男・ボブは今夜この時刻、昔別れた親友ジミーと再会するためここに来たのだという。
西部でひと旗あげるため街を出るボブと、友人から一緒にと誘われてもニューヨークに残ることを選んだジミー。二人は昔その場所にあったレストランで一緒に食事し、「たとえ互いがどんな立場になっていても、20年後の午後10時にはまたここで会おう」と約束して袂を分かつ。

警官が「友人に会えるといいね」言い残して去った後、霧雨のなか友を待ち続けるボブ。
そして10時を過ぎた時、通りの向こうから近づいてきた男が「君か?」と声をかける…。



『ある老人の死』

深夜2時近くの大衆食堂。
「ついさっき、人が死んだ」。
カウンターに座った警官が、顔馴染みの店員に向かって問わず語りに話を始める。「それがおれの知ってる人だった」と。

工場地区のスラム街で死者が出たとの通報で駆けつけた警官は、貧しいアパートのそばまで来た時10年前のことを思い出す。そこは、自分がまだ駆け出しの頃に担当した現場だったのだ。

みすぼらしいアパートの一室で自ら命を絶とうとした、年金暮らしの孤独な老人。
一命はとりとめたものの自殺願望が強くこのままでは精神病院送りにしなければならない老人と、その場で新米警官はある約束を交わした…。



『二十年後』は短編の名手O・ヘンリーの面目躍如たる切れ味・『ある老人の死』の方は社会派作家アーサー・ミラーらしい余韻を残してと、それぞれの結末のつけ方は違いますが。両作品とも短いながら、ミステリの域を超えて人生の重みというものを感じさせてくれます。

私は今回読み直すまで(どっちかはクリスマスの日の出来事だったよなー)と、すっかり思い込んでいました。
そんな”クリスマス”テイストも漂う二作品をご紹介した本稿、結びに「猫リース」をご覧いただいて締めといたしましょう。

クリスマスリースこまち.jpg

皆様、Merry Christmas!

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入船亭扇治・記

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東高円寺鰻の名店『小満津』さん、15年ぶりの訪問! [お気に入り・おすすめ]


胸を高鳴らせてお店の前に立つ、食レポーターの黒猫こまち。
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彼女が大緊張するのも当然、今から入るのは東京屈指の鰻名店『小満津』さんなのですから!

本当に久しぶりの
名店再訪問

青梅街道沿い・地下鉄丸の内線新中野駅と東高円寺駅間に位置するこのお店は四世代に渡り鰻ひと筋を貫き、東京いや日本中の鰻ファンから愛され続けています。

通りに面したお店の窓に掲示された、途切れず『ミシュランガイド』認定店であることを示す輝かしきシンボル。
輝くミシュラン.jpg
その輝きあまりの眩しさに、写真が反射して見づらいのはご容赦ください。

お店の玄関先には、「当店は予約のみ」と書かれた看板。
予約のみ.jpg
良い食材をおいしく提供し、お客様にゆったり過ごしていただくための完全予約制。

普段は近所のラーメン屋などで
私「ごめんください、一人です」
店主「空いてるとこ適当に座って、今水出すから」
という生活をしている弱小噺家が、なぜこのような名店を訪れることができたのか?

実は私の師匠・九代目入船亭扇橋と京橋でお店をやっていた二代目小満津ご主人は遠い親戚関係にあたり、二代目のお孫さんである現店主・前田治雄さんが東高円寺で新規開店してからも親しくお付き合いさせていただいておりました。
看板は師匠の字.jpg
今のお店の看板の文字も、九代目の筆になるもの。

その縁があって私なんぞも、小満津さんが常連のお客様向けに開いていた落語会に出させてもらったりとお世話になっていたのです。
当時のお店は青梅街道から少し奥へ入った閑静な住宅街の一角に建つ、風情ある木造一軒家でした。そこから15年前(2023年現在)現在の店舗に引っ越されたのは知っていたのですが、こちらもまだ子育ての真っ最中だったりして何かととりまぎれ新しいお店にはずっと伺わずじまい。

それが今度また、久しぶりで落語会を復活させてくださるというのでお声がけいただきました。結果的に10月29日に予定されていたその会はお客様の都合で延期になったのですが、ちょうどいい機会だと思い「キャンセルなさった方の代わりに、当日家内と二人で食事に伺っていいですか?」とお願いしてみたら女将・前田恭子さんから「おいしいものを用意して待ってますから、ぜひどうぞ!」というありがたいお返事が!

お言葉に甘え、日曜のお昼に夫婦して小満津さんへお邪魔することになったのです。

親子二代の職人技
女将さんの神接客

私たちが入店するとすかさず「いらっしゃいませー」女将さんが15年の歳月を感じさせぬ明るさで迎えてくださいました。
その後ろでニコニコなさっているご主人も髪には白いものが増えて年相応の貫禄がつきましたが、板場を離れたとたんに優しくなる目元は昔のまま。

そしてこれは時の流れを感じて嬉しい驚きだったのが、私が前のお店に行っていた頃小学生だった次男・孝介さんが四代目として入店していたこと。
問屋から始まり錚々たる鰻の名店で修業を続けてきた息子さんと、父親である現ご主人が二人で焼く鰻。
楽しみだなぁ。

この日のお昼はなんと私たち夫婦で貸し切り、板場が見える奥まった良い席を用意していただきました。
奥のテーブルにて緊張.jpg
いつもやんちゃな食いしん坊こまちも、名店ではさすがにかしこまった様子。

久闊を叙し、グラスビールで私ども夫婦・お店の皆さんとで乾杯。
お料理の一番手は「お通し三点盛り」。
前菜盛り合わせ.jpg
歯応えがあるのに柔らかいかぶと煮・絶妙に味が沁みたカボチャとトマト。そして私が昔から大好きなのが、鰻の骨せんべい!ちょうどいい塩味でカリっと揚がっており、ビールとの相性抜群。



続いて串焼き、ご主人が火にかける前の食材をまず見せてくれます。
焼く前の串4種.jpg
右から背びれ・肝・中落ち・生ひれ。

食中酒としての日本酒をすごく勉強してらっしゃる女将さんのチョイスに従い、さっぱりめの『磯自慢』から始めていろんな銘柄を贅沢に繋げていくうち、串が焼き上がってきました。

数匹分の背びれを使った串焼き。
背びれ焼き.jpg
噛むと皮の塩気に続いてねっとりしたコラーゲンの食感。
「蒲焼に残った背びれの小骨が気になる」とのお客様の声を聞いたご主人が、(それなら火を通した背びれの部分を、別の一品にしてみよう!)思い立って開発した小満津さんオリジナルの串。
その日のメニューにあったらラッキーの逸品です。

ほかの串も炭火の遠赤外線効果で、表面はパリッと中はジューシー。
串焼き盛り合わせ.jpg
熱いうちにハフハフかじりついて、どっしりした味わいのお酒『而今』を口に含む。素材・タレ・炭火の香り・お酒が口中で渾然一体となり、これぞ和食の醍醐味。



コースも佳境に入り、う巻の登場。
う巻.jpg
お皿に乗ったお店の焼き印入りのふっくらした卵焼き、さながら豊満な美女がベッドに横たわってこちらを誘っているよう。
中の鰻が見える角度で、写真撮ればよかったなぁ。



ここでいよいよ、このひと品が。
白焼き.jpg
し、白焼き。
思わず舌がからまってしまったのは、岐阜で生まれ育った私にとって蒸してタレをつけずに焼き上げる鰻は「江戸・東京の粋」を体現する憧れの料理だから。

焼きたてで身から油がじわじわ沁みだしてくる、身の厚い鰻。
これだけ白く焼き上げるのは、親子二代で心こめて腕を振るう職人技ゆえ。
「ワサビをつけた白焼きには、これが合いますよ」と絶妙のタイミングで女将さんが次の銘柄を勧めてくださるので、盃もどんどん重なっていきます。
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炭火の香り高い白焼きを完食すると、これも私が小満津さんで大好きな『うざく』の出番。
うざく.jpg

かなりの老舗でもうざくの鰻は作り置きしてある店があったりするそうですが、小満津さんではこの料理のため新たに焼き上げるのが売り。 だからおしまいまで鰻の身が合わせ酢で崩れることなく、しっかりした食感が保たれています。



おいしい鰻とお酒で過ごしてきた店内の時間も、そろそろフィナーレ。
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大きな器に盛った自家製ぬか漬け(左にいるコンニャクが絶品!)を露払いに、うな重が本日のトリを務めます。
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重厚な塗りの器、蓋を開けると…。
うな重全容.jpg
おお、重箱いっぱいに広がるまるまる鰻一匹分の蒲焼き。
安いチェーン店の鰻丼のことを思えば、「下のご飯が鰻でほとんど見えない」とはなんと贅沢なことか。

鰻の照り具合・タレご飯の色合いを目で堪能したあと、満を持してお重の左下から食べ始めます。ひと口分の蒲焼きとご飯が、口中でホロリと崩れまた混じり合って。「和風ケーキ」と形容したいこの食感が、私のとっての東京鰻重の味わい真骨頂。

時折りお酒とともに、すっきりした味の肝吸いで口を洗いながら。
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箸を進めてきた鰻重、やがて箱の底の赤い塗りがすっかり見えてコースはお開き。

どんなおいしい料理でも食べ終わる頃は(もうおしまいかー)とちょっぴり寂しい気持ちになったりしますが、15年ぶりにいただいた小満津さんの鰻は一食で見事に完結。まさに「堪能した」という言葉がふさわしい。
「今は満腹満足、でもまた近いうちに食べに来たいなー」という魅力に溢れています。

こま正面アイコン笑い.jpg

わざわざお店の外まで見送りに出てくださった皆さんに別れを告げ、秋の午後一杯機嫌でぶらぶらうちまで歩いて帰る(それくらい近い距離なのです)。
たまにはこんな贅沢な食事もいいねー、夫婦で言葉交わしながら帰宅すると…。「アタシ置いてどこ行ってたのー、なにおいしいもの食べてきたの、ずるいー!」
ねだるこまち.jpg
お腹空かした留守番猫がえらい剣幕で待っていました。

ごめんごめん、でもこまちのおかげでお父さんお母さんゆっくりできたよ。
ご褒美カリカリあげて今食べてきた鰻の話を聞かせたら、こまちもすっかり小満津さんのファンになったようです。
こまちも鰻資金.jpg
「鰻資金を貯めて、今度はこまちも一緒に行くニャ!」

小満津さん、鰻ちゅ~る出してくれるといいね。

☆『東高円寺 小満津』公式サイト
https://unagi-komatsu.com/

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入船亭扇治・記

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1万円以下の価格で快適歩行!ASICSブランドの優れものウォーキングシューズ [お気に入り・おすすめ]

羽根が生えて軽やか.jpg

おろしたての靴で足取り軽やか、まるで羽根が生えて宙を飛んでいるよう。
そんな歩みを実現してくれる、ASICS(アシックス)のABCマート限定ウォーキングシューズをご紹介!

普段使い用に
リーズナブルな1足

ウォーキング大好き(というかほかに運動らしいことをしていない)筆者ですが、記録的な暑さと9月にかかったコロナの後遺症で2023年夏はあまり歩いていませんでした。
10月も半ばを過ぎてようやく陽気が秋らしくなり体調も戻ったので、また意識して歩くようにし始めたのですが…。 メインで履いている靴2足のソールがどちらもくたびれてきているのに気づきます。

椎間板ヘルニアで腰を過去3回痛めている私にとって、足元をしっかり固めることはとても大事。さっそく近所のABCマートへ、まず普段履き用の比較的カジュアルでお手軽な靴を探しに行くと…。
ありましたありました、私にぴったりのウォーキングシューズが!
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商品名『24H-29 GEL-WANDER M (ゲルワンダーM)』(メーカー品番1291A048)。サイズ27cm・色ブラウン(色番号200)。

ABCマートとアシックスの共同企画であるこのシューズは、2020年3月販売開始以来2023年のモデルチェンジまで衰えぬ人気。
今やABCマート売れ筋商品商品の一つなのだそうです!

人気の秘密はたとえば、
履きやすい靴型。
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踵部分に搭載された衝撃吸収用のゲル。
背面靴.jpg
柔軟で摩耗しにくいソール。
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アシックスが培ったさまざな技術を投入しながらも、アッパーを人工皮革にすることで低価格を実現。

アシックスファン10年選手の私としては、これだけ欲しい機能が揃ってスタイリッシュなウォーキングシューズが1万円切る額で買えて大満足。
ABCマート公式価格は税込9900円。私は会員用誕生日クーポンがあったので500円引きで購入、ポイントが94円分還元されました。

こま正面アイコン笑い.jpg

『24H-29 GEL-WANDER M(ゲルワンダーM)』は、複数の通販サイトにも公式オンラインショップと同じ価格で出品されています。楽天市場ポイントアップデー等うまく利用すると、公式よりお得に買える場合があるかも。

値段相応な部分を
納得できればいい買い物

ここまでは商品を褒めてきましたが本稿はABCマート・アシックスの提灯持ち記事ではありませんので、筆者が(ここは値段相応だなぁ)と感じた点もちゃんとお伝えしておきます。

まず靴を箱から出して気づいたのが、左右甲皮上部。
アッパーアップ.jpg
この部分の芯が剥き出しになっている。
一瞬不良品かなと思ったのですが公式サイトの画像を見たらやはりここは白いものが露出しており、これが当商品の”仕様”なのだとわかりました。
アシックス独自製品だともっと細かく処理する部分の縫製を省略することにより、コストを抑えているのでしょう。

神経質な方はこの剥き出し部分を気になさるかもわかりませんが、大丈夫。
紐を結べば大丈夫.jpg
紐を結べば隠れて見えなくなりますから。



そしてウオーキングシューズの良し悪しを見分けるポイントの一つ、靴本体とソールの繋ぎ目。
ソールのつなぎ目.jpg
これも近くでみると、接着した後の処理が(高級靴よりはやや雑だなぁ)という印象。
まぁでもこれも、本当にそばで見ないとわかりませんからね。お店などで靴を脱ぐ時は、前向きで下駄箱に入れておけば問題ないでしょう。

歩行は快適 猫も喜ぶ

ヤマト運輸マスコット・クロヤマさんシロヤマさんと共に綴ってきた本稿、昼寝中の共同執筆猫は参加してくれないだろうな…。と思っていたら、「何やってんのー」自主的に撮影協力を!
こまちも視察.jpg
顔寄せて点検.jpg

でもひと通り靴の点検がすんだら、やはり猫のお目当てはこちら。
袋を満喫.jpg
ABCマートの紙袋に入って、住み心地を確認。
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袋を縦にしてやると、「ABCマートで特売の黒猫買ってきたー」。
縦袋に入ったこまち.jpg

すっかり袋猫になったこまちを置いて、実際に新しい靴を履いて表へ出てみました。
このところ底が片減りした古い靴で歩いていたので、クッションがフルに効いたウォーキングシューズの有難みがよくわかります。 ひと足ごとの蹴り出し・着地の動作が本当に軽やかで、歩くのが楽しくて立ち止まるのがもったいない! 30分くらい足慣らしのつもりだったのが、気づいたら1時間くらい近所を歩いていました。

吸湿・消臭性能がある中敷きと通気性の良いソールのおかげで、アッパーが蒸れやすい人工皮革なのに長時間の歩行でも靴内環境はいたって快適。
後は耐久性ですが、1万円弱の商品ですから。ほかの靴と交替に使って、1年もってくれたらいいなと思っています。

私も猫も大満足の、ABCマート限定のアシックスブランド『24H-29 GEL-WANDER M 』。
手頃な価格でいっぱい歩きたい方にお薦めの一足です。
みんなでおすすめ.jpg

新調の靴や遠出の茸狩

入船亭扇治・記

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道東の名店『更來』さんで食す、絶品そばとラーメン! [お気に入り・おすすめ]


初秋の青空のもと、人気のおそば屋さん前にて。
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自分の番呼ばれるのを、楽しみに待つ黒猫こまち。

店頭で待つのも
味わいのうち

良質の粉が各地で収穫され、そばの名店も多い北海道。
そんな中の一軒、北見市端野町『そば切り 更來 (さらい)』さんを2年ぶりに訪れた筆者。

毎年恒例道東ツアーでお世話になる、留辺蘂図書館友の会のK.S.さん(男性)。食べ歩きが大好きなそのSさんが「扇治師匠、去年(2022年)は日が合わずに更來行けなかったから、今年はぜひ」と誘ってくれたのです。
売り切れ御免のそばをまず電話で確保、正午少し過ぎに到着すると人気店のこと。もちろんすぐには入店できず、駐車場に車を入れてSさん・私・友の会のT.W.さんと三人でしばし席が空くのを待つことに。

でもそこは、雄大な風景の宝庫・北海道。近所をぶらぶらしながら写真を撮り(こっちはやっぱり、空が高いなー)
畑と青空.jpg
(玉ねぎの収穫、もう済んだんだなー)
玉ねぎ収穫.jpg
なんてことを思っているのが、また楽しい待ち時間の味わい。

撮影しながら散策していると、ほどなく店内から「お待たせしました、どうぞー」と招く声が。
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カジュアルで
明るい店内

厨房を含め三方の窓から光が差し込む店内は明るく清潔、カジュアルな喫茶店のような雰囲気。
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レジに飾られた北見の造形作家Atelier NON NON (アトリエノンノン)さんの力作・ミニチュアそばセットは、何度見ても素晴らしい!
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ぱっと見には、本物みたいに見えますよね。

冷たいせいろと温かいそばを前にした、かわいらしい招き猫もいました。
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そしてレジの向こうの壁には色紙が何枚か飾られているのですが、なんとそのうちの1枚は…。
こにちゃん色紙.jpg
不肖・私入船亭扇治の拙毫。
2020年初めての訪問時に描いた色紙を、お店の方との記念写真と併せて今も飾ってくださっている。
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弱小噺家としては、身に余る光栄。

名物そばと
新商品にもチャレンジ

さぁ店内の写真を撮っているうちに、注文の品が運ばれてきました。
更來さん売りの一つは、打ち方によって味わいが違う「美・黒・更」三種類のそば。
看板さらいさん.jpg

美:美幌産そば粉と北海道産小麦2割の二八
黒:甘皮の入った太打ちの十割
更:そばの中心部 蕎麦の大吟醸(更科そば)

三種を合い盛にしたお得セットもありますが、留辺蘂のSさんは食べ応えのある「黒」が一押し。今回は私も、北見名物「冷やかし(冷やしかしわ=甘辛鶏肉煮を乗せたもりそば)」をつなぎ無しの黒でやってみます。
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甘めのつゆが多い北海道にあって、更來さんのそばつゆは生醤油の味を活かしたキリリと辛めの味わい。
「つゆにどっぷり浸す」のでではなくそばの先に少しだけつゆをからめ、道内産にこだわった薬味とともにつるつるっとたぐりこめば…。口中いっぱいに歩広がるそばの香りと、田舎そばのポクポク感+絶妙のコシが一体となったボリュームある食感。

つゆをもう少し甘めにしたいという方用には、追加の出汁が用意されています。
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そして津別町の農家さんオリジナル唐辛子『朱乃一振(あかのひとふり)』、これがまた有効なんです!
辛さ際立つのに料理の味付けを損なわない独特の薬味、量を加減しながらそばに直接振りかけるとさらに食が進みますよ。

こま正面アイコン笑い.jpg

さすがはつなぎ無しのそば粉100%、以前食べた美・更科そばと比べ同じ冷やかしでも食べ応えは三割増しくらい。
いやぁ食べた食べたおいしかったといったん箸を置いたのですが…。

実は私とSさんは、壁に貼られた新メニューのことが先ほどから気になって仕方なかったのです。
そば屋の拉麺.jpg
「そばつゆで食べる全粒粉の自家製拉麺」。
お店の方に伺うと、昨年12月から新しく始めたメニューとのこと。道内のさるラーメン名店で食べた麺があまりにもおいしいので、それを更來流にアレンジすべく試行錯誤を繰り返して完成した特製ラーメンだそうです。

うむむむ、気になる!
今ここで見送れば、今度食べるのは最短で来年になってしまう。

そんな私の気持ちを察したSさんが「拉麺一つとって、三人で分けよっか」となんともありがたい提案を。「ぜひぜひ!」とその好意に甘えて、新作かしわ拉麺を一人前注文。
やがて運ばれてきたラーメンは、澄んだスープに縮れが少なめの滑らかな麺が漂うさっぱりとした見た目。
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全粒粉麺の優しい食感がそばつゆベースのスープによく合い、そばとはまた違った味わい。
ボリュームたっぷり黒そばを食べたばかりの三人ですが、続けての拉麺もペロリと3分の1ずつを完食。さすがに当初頼む予定だったデザート「そばクッキー」は断念しました…。

こうして新メニューも賞味することができ、大満足のうちに席を立ちます。
お忙しい中、お店の方々とあらためて記念撮影もさせてもらいました。
お店の方と記念撮影.jpg

お昼の営業のほか、夜は予約制で飲み放題付の貸し切り宴会もやってらっしゃる更來さん。
「いつかこちらで、宴会付の落語会を」と申し上げたら、店主のM.U.さん「常連さんや近所の方が喜びますから、機会があれば」とおっしゃってくださいました!

道外からのお客さんも多い人気店ですからそう簡単には実現できないかもしれませんが、いずれそばの演目を交えた楽しい落語とお酒の会を更來さんでやらせていただきたいというのが、私の夢。
その実現のためにはまた北海道に来られるよう、さらに芸を磨き精進しておかなければ!



『そば切り 更來』
☆住所:北海道北見市端野町3区485-3  
電話:070-5068-1133

☆営業時間 11:00~14:30 ラストオーダー14:00 ※そばが売切れ次第終了。

☆定休日 月曜日・第2火曜日・第4火曜日(祝日の場合はその翌日)

☆公式サイト:https://www.sarai-soba.jp/

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入船亭扇治・記

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芳醇チーズと猫イラストで、豊かなスイーツタイム! [お気に入り・おすすめ]

二つのネコシェフの箱.jpg

かわいい猫の箱を前に、喜ぶ黒猫こまち。

贅沢芳醇
猫が焼くお菓子

この箱はどちらも、株式会社シュクレイのスイーツブランド『neko chef(ネコシェフ)』のお菓子。 新宿西口小田急エースに催事出店しているのを、女房が見つけて買ってきてくれました。

茶色猫が描かれた箱の中には、チェダーチーズを贅沢に使ったクッキー。
クッキーの箱.jpg
中身シェフのクッキー.jpg
ロシアンブルーの子がポーズをとる箱には、カマンベールチーズの香り高い肉球型のフィナンシェが。
ソフィのフィナンシェ.jpg
中身肉球フィナンシェ.jpg
それぞれかわいくてお洒落な、猫のイラスト入り個包装で入っています。

こま正面アイコン基本形.jpg

クッキーのイラストになっているのが、お菓子の作り手である『ネコシェフ』。
フィナンシェのロシアンブルー猫は、街のお屋敷に住むお嬢様『ソフィ』。

街はずれの工房で、日々お菓子作りに精出すネコシェフ。
彼はある日工房の前を通りかかったソフィに一目惚れ、思い切って街へ出ると彼女に自分の焼いたお菓子をこっそり届けます。
芳醇な味に感激したソフィはそれからシェフのお菓子を楽しみに待つようになり、やがて二人の間にはほのかな恋心が芽生えて…。
という物語で展開される、おいしくて楽しくてかわいい『ネコシェフ』の世界。

公式ホームページで商品画像や猫たちのイラスト見るだけでも、ワクワクしますよ!
☆『ネコシェフ公式ホームページ

リアル黒猫も
ソフィがお気に入り

この記事用の撮影をしていると、「あっ、新しい袋と箱だ!」目ざとく気づいたリアルこまちが参戦してきました。
まずはカラフルなイラストロゴが入ったネコシェフ特製紙袋、様子をうかがってから中にすっぽり収まってご満悦。
袋に興味.jpg
袋にすっぽり.jpg

続いて、ソフィが描かれたフィナンシェの箱とツーショット。
ソフィの箱とツーショット.jpg
お、色がちょっと似ている女の子どうしだからでしょうか。いつもこういう形で記念撮影する時よりも、心なしか柔らかい表情

ソフィと目を合わせ、何か語らっているよう。
2ソフィの箱とツーショット.jpg

そしてソフィと同じポーズをとって「どう、似てる?」とアピール。
3ソフィの箱とツーショット.jpg

わが家の黒猫も一目惚れのネコシェフスイーツ、お値段はそれなりにしますがお味とパッケージともにいい仕事がしてあります。

実店舗は東京駅八重洲北口『東京ギフトパレット』1軒のみ、ネット通販は『yahoo!ショッピング』等で取り扱いがあり。
そのほか東京を中心に毎月各所で催事出店されており、公式ページのトップに情報が出ています。

チーズの味と香りが際立つ、ちょっと贅沢な猫コンセプトの焼き菓子。
お近くにお店が出た時は、ぜひ覗いてごらんになることをお勧めします。
店舗ネコシェフ訪問.jpg

蔦飾り線.png

お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。よろしければまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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