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スマホとデジカメ・特性活かして上手に使い分け [日々雑感]


うちの猫が、愛想振りまきながらポーズをとってくれている。
(滅多にないシャッターチャンス)!とカメラ向けたのに…。
逃がしたシャッターチャンス.jpg
気まぐれな猫は一瞬早く、ファインダーの外へ飛んでいってしまっていました。

スマホとはまた違う
デジカメ画像のテイスト

本稿執筆の3ヶ月前に、コンパクトデジタルカメラを購入した筆者。
誤って水没させるも見事に復活したこの機器のおかげで、実際に操作しながら使い方を覚えるのが楽しい毎日を送らせてもらっています。 

それまでiphoneカメラでしか写真撮影したことがなかった私にとっては、長年の願い叶って手にした待望のおもちゃ
小型ながら絞り・シャッタースピードISO感度などを細かく調整でき、ちょっとしたカメラマン気分を味わうことができます。

同じアングルでこまちを撮っても、デジカメとスマホカメラでは微妙なテイストの違いが。
ニャンモナイト比較.jpg
カメラ設定の違いはありますが、基本的に「全体がくっきり撮れる」スマホカメラに対し、デジカメは奥行を感じさせる立体感のある写りになっています。
上から比較.jpg

機動性の良さは
スマホが勝る

「デジカメで撮影したら、もうスマホカメラでは満足できない」という感想もけっこう聞きますが…。
カメラ初心者の私には「難しいこと考えなくても、シャッター押すだけで高画質の写真が撮れる」スマホのカメラは、とてもありがたい存在。

また撮ってすぐSNSに上げたりメール等で人に送れるのもスマホならではのフットワークの良さですし、撮影する際の機動性でもスマホはデジカメに勝っています。

私の小さなデジカメでも、ちゃんと撮りたい時は両手でしっかりホールドしないといけません。
「全てカメラにお任せ」という設定で撮っても、被写体にレンズを向けてピントが合うまでに数秒かかります。

その間にこういう構図が
カメラ目線.jpg
こうなってしまうのは、よくあること。
横向き.jpg

それに対して片手で操作でき瞬時にピントを合わせてくれるスマホカメラは、とっさに「撮りたいな」と思った時でも即撮影可。
西部劇の決闘のように早撃ち勝負したら、スマホの方に軍配が上がるでしょう。
早撃ちスマホ.jpg

☆じっくり構えて細かく撮影設定し、立体感のある写真を撮れるデジカメ。
☆気軽にいつでも手にして「パシャリ」と目の前の瞬間を切り取れるスマホカメラ。
両者の特性活かしながら2台を使い分け、これからも当ブログに掲載できるような楽しい写真を撮っていきたいと思います。
末永く、
ご贔屓のほどを。

蔦飾り線.png

お開きまでお付き合いいただき、まことにありがとうございます。
またのご訪問、お待ち申し上げております。
入船亭扇治拝

タグ:写真 猫
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「デジカメの日付設定がおかしい?」からの、ささやかな時間旅行体験記 [日々雑感]


ファインダーを覗くと、シャッターを切ると。
そこに写っているのは現在ではなく、未来や過去の情景だった…。
こういう設定を使ったSF小説・漫画・映画、けっこうあります。

そんな「未来や過去を写すカメラ」、筆者は先日実際に体験してしまいました!時をかけるカメラ.jpg

えっ、日付が明日に?

厳しい冷え込みが続く東京。
その日も朝から氷点下、こまちはパソコン作業している女房の膝で昼過ぎまで寝ていました。

やがて女房が作業ひと段落して席を立つと、閉じたノートパソコンの上で暖を取り直します。
パソコンで暖をとる.jpg
余熱が残っているので、まだ多少あったかいのでしょう。
眠るパソコン.jpg

15インチパソコンにぴったり身体を合わせ膨ら雀のようになっている姿が面白く、デジカメで何枚か撮影。

アップ眠そうな.jpg
「眠いから、もう邪魔しないでほしいんだけどぉ」という目でにらまれたので、数枚撮ったところで撮影会いったん終了。

デジカメの液晶モニターで画像を確認していて、記録されている撮影日付がおかしいことに気づきました。
28日の写真.jpg
当日は1月27日だったのに、「2023-01-28」と表示されているではありませんか!

こま右向きアイコン.png

このカメラは
☆『諦めず粘り強い乾燥作業が、水没デジカメを救う!
で綴りましたように一度水中に落としています。

乾燥させてから再起動に成功・リセットされていた日付・時刻を再設定しましたが、(その時に間違えて今日まで気がつかなかったのかな?)
そう思い日付を「1月27日」に修正し、デジカメの電源を落としました。

今度は前日の日付!

翌日午前中、窓から射し込む陽を浴びてまどろむこまちをデジカメで撮影。
陽だまりでウトウト.jpg

撮ってすぐに画像を見ようとしたら、「1月28日」のフォルダに見当たりません。
(あれっ、どうしたんだろう?)焦ってデジカメを操作して探すと、前日「1月27日」のフォルダに入っているではありませんか。
フォルダが違う.jpg

昨日確かに日付直したのに、おかしいなぁ。
水没の影響で内臓時計が壊れのかも。
でも違っているのは日付だけで、時刻は合っているしなぁ…。
ん、時刻!

はっと気づいて画像の日付データを見直すと、撮影日時は「2013-01-27 10:25PM」。
実際にこの写真撮ったのは1月28日午前10時25分、12時間の誤差。

水没復活後の再設定で間違えていたのは日付ではなく、時刻の「午前・午後」だったのです。

1月27日午後の時点では実際の時刻よりカメラの内臓時計が12時間進んでいたので、撮った写真は「2023-01-28 AM」と記録された。
そして27日午後に時刻そのままで日付を28→27に戻したから今度は12時間遅れとなり、28日午前撮影分は「2023-01-27 PM」になっていたわけです。

カメラは
小さなタイムマシン

原因がわかってしまえばバカバカしいようなミスですが、最初はカメラの不具合かとかなり焦りました。

と同時に、
ちょっと不思議な気持ちにも。

日をまたいで「未来」と「過去」の日付が入った写真を撮り、なんだか”プチ・タイムトラベル”体験をしたかのよう。

こま正面アイコン笑い.jpg

そもそもカメラというのは、時間の経過とともにどんどん「過去」になっていく「現在」の一場面を切り取り「未来」に残すための機械。
そういう意味では、カメラは小さなタイムマシンと言えるかもしれません。

これからも愛用カメラで身の周りの(いいな!)という瞬間を撮り、自由自在に写真の中の時間を旅してみたいと思います。
カメラ持ってタイムマシン.jpg

蔦飾り線.png

お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

タグ:写真 猫
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遂に来た東電規制料金値上げ、そしてあの水力発電プランも凍結 [お役立ち情報]


2023年1月下旬の記録的に凍える東京の住民たちの心をさらに震撼させた、「東京電力料金大幅値上げ」のニュース。
実はその裏でもう一つけっこう衝撃的な決定事項が、東電から発表されていたのです。
売り切れに驚く.jpg
水力発電100%電力プラン『アクアエナジー100』の、新規受付一時停止。

今回の値上げで
東電料金はどう変わる?

このたび東京電力が国に申請した「規制料金」の値上げ幅は、平均29.31%
現在東電の標準家庭の多くが契約している『従量電灯B』プランだと基本料金料金は据え置きで、三つの段階ごとに9.48円/kwの値上げ。
料金値上げ説明図.jpg
※図の「現行単価」は、
第1段階:19.88円 
第2段階:26.48円 
第3段階:30.57円
に現在上限いっぱいの燃料費調整額5.13円を足した額。

同時に自由料金も平均5.28%の値上げとなり、『スタンダードS』プランは規制料金と同額になるよう調整されるそうです。

また東電は値上げ申請と併せて「基準燃料価格」を現行の44,200円/kwから94,200円/kwに変更、値上げ後これによって算出される燃料費調整額は当面1円台となる見込み。

ここでざっくりまとめると今回の価格改定申請がそのまま認可された場合、東電管内一般モデル家庭「30A・月に260kWh使用」で
9,126円→11,737円。
2,611円の値上げ。

現時点では最安プラン
アクアエナジー100

筆者は急激に高騰する電気料金への対策として、5年間契約してきたENEOSでんきから昨年秋に東電『アクアエナジー100』に乗り換えました。
その経緯は
☆『東京にお住まいの方には、電気代高騰の救世主になるか?『アクアエナジー100』
にて綴っております。

”地球に優しい電力”を謳うアクアエナジー100は
☆基本料金が従量電灯Bの倍
☆300kwまでの重量単価が約4円高い
という、本来なら割高のプラン
多少電気料金が高くても「エコな再生可能エネルギーを使いたい」という方々向けのものでした。

それがこのところの石油・石炭・ガスの高騰を受け、立場が逆転。 燃料費調整額の適用がない水力使用前提のアクアエナジーが、東電の全てのプランの中で最安(一定量以上使用時)に踊り出ます。
※今回の値上げ対象プランにアクアエナジーは入っていませんから、おトク度はさらにアップ。

そのアクアエナジー契約のわが家、2023年1月請求分は 275kw使用で9,184円(再エネ賦課金含む)でした。
アクアエナジー1月請求額.jpg

同じ使用量では
☆東電従量電灯B:9,705円
☆ENEOSでんき:11,566円
となりますから、いかに現在の燃料費調整額が高いかということがわかります。

こま右向きアイコン.png

さらにアクアエナジー100は、2023年2月請求分から適用される国の「電気・ガス価格激変緩和対策事業」の対象。
他プランと同じように、使用量1kwにつき7円が値引きされます。

この国の補助施策は「燃料費調整額高騰」に対応するためのものだと思うので、水力発電プランにも適用するのは筋違いのような気もするのですが…。
まぁ向こうが「まけときますよ」と言ってくれるのですから、ここはありがたく受けておくとしましょう。
電力大特売.jpg

受付停止の理由に
一抹の疑問が

そんなありがたい存在のアクアエナジー100、残念ながら本稿執筆時点では申し込むことはできません。
東電は2023年1月11日をもって、新規受付を突如いったん停止したのです。

全体の発電量に対する「みなし水力発電分」の割合は決まっていることから、アクアエナジー100の契約件数は3万戸までとする。
これは2017年のプラン販売開始時から決まっていたことなので、その上限に達したというのなら新規受付停止は納得できるのですが…。



実は東京にはもう一つ、安価な再生可能エネルギー使用の電力プランがあります。
スローエナジー.jpg
東村山の電力小売り業者エネックス株式会社のブランド『下町でんき』の、『スローエナジー』

この太陽光電力100%プランは基本料金がアクアエナジー100の半額、従量単価も3.5円安い。
これで1kwあたり7円の値引きも適用されれば間違いなく東京最安ですが、こちらは2022年11月7日をもって新規受付を一時停止・再開時期は未定。

受付停止の理由は、公式サイトでこう発表されています。
このたび、確保している再エネ電源が販売可能量の上限に達しましたので、誠に勝手ながら「スローエナジープラン」の新規お申し込みを、一時停止させていただきます。

会社としては、ひょっとしたらほかの事情もあるのかもしれませんが…。
公けにこう説明されたら、(ま、売り切れたものはしょうがないな)と思えます。



しかしアクアエナジー100受付停止についての公式アナウンスは、次のような表現。
燃料費調整制度を適用していない本プランの電気料金が、当社の標準的なプランに比べ大きく乖離している現状を踏まえ、2023年1月11日をもって、本プランの新規お申込み受付を一時停止させていただくことといたしました。
※『東京電力エナジーパートナー公式ホームページ』より抜粋(傍線筆者)。

なんだか遠回しに
「このプラン初め思っていたのとは違う売れ方して、しかもうちのほかの商品よりも安くなっちゃって。
アクアエナジー以外のお得意さまとあんまり値段が違うってのは正直困るんで、もう契約なさってる方は当面しょうがないけどとりあえずここはご新規さんお断りってことで」
と言われてるような気がするのは、私の勘繰り過ぎでしょうか。

既存契約者が一定数いるのですぐには便乗値上げできないけれど、近い将来「価格を含むアクアエナジー100のプラン設定も見直される」というのはじゅうぶん考えられるシナリオだと思います。
勘定合わないアクアエナジー.jpg

地球と家計に
優しく節電

早ければ2023年6月に国の認可が下り実際に新しい価格が決まった後も、まだまだ予断を許さない東電の・いやわが国の電力料金体系。
全国大手電力会社の規制料金が上がったことにより地力のある新電力もまた競争力を取り戻し、独自の顧客獲得活動を展開するかもしれませんし。

私たちが日々使う電気というものが、どう生産され供給されているのか。
消費者は今後の電力販売の状況を正しく理解し、自分にとってベストなサービスを選択することが重要。

そして再生可能エネルギーについても長い視野で考えながら、賢く節電し地球と家計に優しく電気を使う。
ストーブつけて.jpg
これからもそういう気持ちで、電力のお世話になっていきたいと思います。

蔦飾り線.png

ご精読ありがとうございます。
よろしければまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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大寒波襲来を前に、わが家に咲いた笑いの花 [猫のいる風景]


2023年1月24~26日にかけ、10年に一度という強い寒気団に覆われることが予想される日本列島。
天気図.jpg
おや、黒猫気象予報士が解説している天気図だと?
寒波のほかに
、日本海側に大きな魚が迫ってきていますね。

娘のギャグに
家族ツボりまくり!

先日宇都宮で働いている娘が週末東京で用があり、わが家に帰省していた時のこと。

女房「天気予報だと来週大寒波が来るそうだけど、そっちは雪大丈夫かねー」
娘「非常食にカップラーメンたくさん買ってあるし、車もスタッドレス履かせてあるから心配ないー」
なんて会話の流れで娘が同居猫に向かって
「こまち~、もうじき大(だい)カンパチが来るんだってー」
語りかけました。

これ聞いた家族一同、一拍置いてから思わず大爆笑!

「寒波」→「カンパチ(魚)」という洒落は、いつも人間のお刺身に興味津々の食いしん坊猫にぴったりのギャグ。
お刺身に目をつける.jpg

女房は大カンパチが笑いのツボに入り過ぎて抱腹絶倒、しばらく家事が手につかないほど。

大カンパチを
待ちわびる黒猫

わが家では今年一番の大ヒットギャグを放った娘は、バカうけしている観客を置いてお風呂へ入りに行きました。

私と女房が先に晩酌を始めると、一緒に食卓についているこまちがじーっと浴室の方角を眺めています。
娘を待つこまち.jpg

久しぶりに大好きな娘が帰ってきたのにまたすぐ姿が見えなくなったので、気になっているのでしょう。

女房が
「心配しなくていいよ、すぐ戻ってくるから。 あっ、そうだ。お風呂でお姉ちゃん、こまちのために大カンパチ釣ってきてくれるかもしんないねー」
とこまちを慰めているのを傍で聞き、私と倅二人でこんな情景想像して再度大笑い!
大かんぱち釣り上げる.jpg

特別にマグロを
猫もお相伴

入浴を済ませた娘も加わり、家族みんなでささやかながら和やかに夕餉の膳を囲みます。

ちょうどその晩はスーパーで特売のお刺身買ってあったので、こまちにもお相伴で少しだけあげることに。
「カンパチじゃないけど、こまちにはマグロあげるからねー」と女房に言われ、食いしん坊猫大興奮。
催促大かんぱち.jpg
※同居人のひいき目ではなく、こまちは「マグロ」という単語を食べ物と認識して必ず反応します。

流しで刺身を小さく切っている女房に 「たくさんちょうだいね!」と注文。
凄い形相で.jpg

お皿に盛っているのが待ちきれず、椅子から降りて「早くはやく」と催促。
伸び上がって催促.jpg

「はい、お待たせしましたー」。
マグロのお刺身もらう.jpg

スペシャルディナーの
特別なお作法

知り合いの獣医さんから
「与え過ぎなければ、産地がはっきりしているマグロの赤身や鯛は猫が食べても大丈夫」
と言われて以来、わが家では特別な時のスペシャルディナーとして月2・3回ほどお刺身をこまちにあげることにしています。

そしてその「特別さ」をわかってもらうため、お刺身ディナーの時は普段の食事ではしない”お作法”を当猫にしてもらうことに。

①お皿を前に「お座り」して右前脚を人間に預け「お手」。
1お手.jpg

②左前脚を上げて「おかわり」。
2お手.jpg

③両前脚での「ちょうだい」。
3お手.jpg

うちに来たての頃覚えたこの一連の儀式、毎回きちんとこなすのはわが子ながら(偉いなー)と感心。

寒い時こそ
暖かい気持ちで

娘の何気ないひと言で食卓に笑いの花が咲き、みんなの気持ちがほっこりしたわが家。

今回の寒波により大きな被害が出ないことを祈りつつ…。
寒い時にも胸の中には暖かい灯をともして、この冬を乗り切りたいもの。

電動大カンパチ.jpg

蔦飾り線.png

ご精読ありがとうございます。
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入船亭扇治拝

タグ:猫 写真
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諦めず粘り強い乾燥作業が、水没デジカメを救う! [お役立ち情報]


かわいがっているカメさんぬいぐるみを水の中に落としてしまい、べそをかく黒猫こまち。
カメさん水没.jpg

「形くずれちゃわないかな?目がくもっちゃうかも…」

大丈夫だよ、
きっと元通りになる。

お父さんもこのあいだ別の「カメ」を水没させたけど、無事復活させることができたからね。

水没電子機器
直後の電源ONはNGだが

私が水没させたのは、4か月前に購入したソニー製デジカメ『サイバーショット』DSC-RX100M3。

部屋の掃除をしようとバケツに水を張っていた時、入れっ放しだった上着のポケットからカメラがつるッと滑り出てボッチャン
デジカメ落とす.jpg
「うむ。水音が”坊っちゃん”だから、このカメラは男の子だな」
なんて落とし噺している場合ではありません。

慌ててストラップに手をかけ、水中からデジカメを引っ張り上げます。
水に浸かっていた時間は、3~5秒といったところでしょうか。
まだ雑巾をゆすいだわけではないので、水もそんなに汚れていないはず。

(ひょっとしたら、何事もなく動くんじゃないか?)楽観的な期待をもって、びしょ濡れカメラの電源ボタンを押したのですが…。
実はこれ、電子機器水没後いちばんやってはいけないこと。

スマホやデジカメなどは、「水に濡れた時点で即壊れる」わけではありません。
①濡れた状態で通電したことによる、電子基盤のショート。
②水分が乾燥した後に残る塩素や微細なゴミなどの不純物で、電子部品が錆びて動作不良を起こす。
この2点が故障の原因。

でもそんなことが咄嗟に頭に思い浮かばず、(大丈夫かな?)と濡れたままとっさに動作確認してしまう人は多いはず。
私はご丁寧に水から拾い上げた直後と全体をタオルで拭いた後の二回、電源ボタンを押してしまいました。
幸い二度とも通電自体しなかったようで、これならまだ復旧の可能性は残されています。

私と同じように水没直後電源ONにしたという方も基盤が無事なら希望はありますので、落ち着いて次の対応なさってください。

ひたすらじっくり
乾かせ乾かせ!

水没させたデジカメは、保証期間内でも当然有償修理が基本。
海水のケースだと修理不能とメーカーから断られることも多く、それ以外でも部品の大半を交換するので「買い替えとあまり変わらない」修理料金になる可能性が高いそうです。

ネット上で「デジカメ・水没」のキーワード検索すると上位にヒットする記事では、大別して二つの水濡れデジカメへの対応アドバイスが見られました。
①諦めて新しい機器を買う。
②「内部に残留したカルキ等により機器寿命が短くなる」ことを納得したうえで、「時間をかけて機器内部乾燥させ」復活を待つ。

私は②の対応を選択。
これでもし元通りになったら、同じような事故でお困りの方に少しでも参考になる情報をご提供できるかもしれないし。

考えるアイコン.jpg

そう思い立つと、まず開口部という開口部はすべて開けた状態でデジカメを室内干しに。
天日干し.jpg
思っていた以上に内部から水滴がポタポタ落ちてきて、なんだかとても不安。

気を取り直して近所のダイソーに走り、『食品用乾燥剤(シリカゲル)』と『WチャックフリーザーバッグM』を購入。
乾燥剤とジップロック.jpg
クロヤマさんとシロヤマさん、撮影協力はありがたいけど。今は時間との勝負だから、ちょっと向こう行っててね。

半日ほど干して水を切ったデジカメを乾燥剤をギュっと詰めた袋に入れ、空気を抜いて封を。
さらに密閉度を上げるため袋を二重にし、後はひたすら時間をかけてじっくり待つのみ。
袋で乾燥.jpg

この方法で成功した方々の記事によると、乾燥時間は最短24時間・最長1カ月半。
約2週間で完全に乾燥させることができた」という記述も複数ありました。

72時間後
起動に成功するも…

袋に入れたデジカメを押入れにしまうと、一刻も早く中を開けて動作確認したい気持ちを抑え『鶴の恩返し』のように待つ日々が始まりました。
鶴の乾燥剤.jpg
2週間はとても待ちきれないので、まず72時間乾かしてからいったん様子を見ようと決意。

ジリジリしながら待つこと3日。
袋からデジカメを取り出しバッテリーを入れ、恐る恐る電源ボタン押し込むと…。
ギュイーン、キューン。
聞き慣れた音がしてモーターが駆動、保護カバーが開いてレンズが伸びたではありませんか!

液晶モニターも点灯し、時刻だけ初期化されていましたが他の設定は残ったままで起動に成功。
3日目に起動.jpg

(やった、動いたー!)
小躍りしながらシャッター押してみたら…。
画面曇る.jpg
モニター全体が白く靄がかかったように見え、撮影するとさらに激しく白トビしてとてもここで掲載できるような写真ではありませんでした。

レンズ部分露出で
乾燥効率アップ

電子基盤は無事だったけれど、レンズ部分がやられていてシャッタースピードが調整できなくなっているのかな…。
なまじ起動できて喜んだだけに、がっかり度もひとしお。

しかし2週間を完全乾燥の目安としたら、まだほんのとばっ口。
ここで、諦めるわけにはいかない。
この後も乾燥を続けることにしましたが、ここで一つ有益な情報をネットで知ります。

こま正面アイコン笑い.jpg

私の機種は電源落とすとレンズが本体に収納され保護カバーが閉じるので、今まではその状態で袋に入れていました。
ところが電源入れたままでバッテリーをはずすと当然モーターは動きませんから、レンズが露出した状態で固定しておくことができるのです。
レンズ伸ばしたままで.jpg

「その方がレンズ部分の通気性は良くなり、乾燥の効率がアップする」。
親切な方のアドバイスに従い、レンズを出したままでまたしばらく押入れにこもるデジカメ鶴。

再度乾燥で
見えてきた光明

起動成功の2日後。
再び押入れからお出まし願い、動作確認。
前回同様、起動はスムーズ。

撮影モードにしてモニターを見ると、ぼやけた部分が前よりずっと小さくなっている!
小さくなった曇り.jpg

これは素人考えですが。 2日前のモニター曇りと白トビの原因は、「レンズ部分にまだかなり水が残っていた」からではないでしょうか。
レンズ内の水滴がもう一つのレンズの役割をするので必要以上に光が多く取り込まれ、全体に画像が白っぽくなってしまう。

この状態で撮影してみるとモニター映像よりやはり明るく撮れ過ぎますが、白トビというほどではなくなっていました。

これは望みがあるかもと僅かながら光明が見えてきたので、また乾燥続行。

薄皮を剥ぐように
レンズ部分の水分なくなる!

さらに48時間おくと、モニター中央に見えていた白い靄がすっかり消えています。

おっ、いけるか!
期待に胸躍らせながらシャッターを切ると、水没前と変わらぬクリアな画像が。
(直ったー!)内心で快哉叫びながら動作確認続けると、まだ完全復活ではないことが判明。

通常撮影は問題ないのですが、ズームにすると画像が極端にブレて映ってしまうのです。
それも水没前の「手ブレ」といったレベルではなく、残像が残って二重映しになったような感じ。
手ブレお願いさん.jpg

まだレンズ周りに水分が残っているのだろうか。
そう判断しさらに乾かすこと24時間、そして撮影。
ズームでブレるのは相変わらずですが、「シャッタースピード優先」設定で連写すると2枚目以降はクリアに撮れるようになっています。

ここまで時間がたつごとに、薄皮を剥ぐようにレンズ部分の水分は減って動作が改善されつつある。

もうひと息、あとひと乾燥。
手応えを感じながら、デジカメを押入れに。

とりあえず完全復活
今後は内部劣化との勝負

これが最後の乾燥作業になるかもしれないので大事をとり、36時間待ってみました。
その結果は…。
ズームインお願いさん.jpg
前はあんなにブレブレだったお願いネコさん、最大の8倍ズームでも目の上の埃がわかるくらいはっきり撮れています!

わが家の庭を彩る紅白の南天も、くっきり鮮やか。
紅白の南天.jpg

陽だまりですやすや眠る猫も、光を活かしてふんわりとした画調に。
スヤスヤ眠る猫.jpg

乾燥開始後10日半、これはもう「完全復活」と言っていいのではないでしょうか。

しかし前にも書きましたようにデジカメ内部には水道水の不純物が乾いて残っていますから、それが基盤などを腐食させて緩やかに劣化を進行させていくことでしょう。
動作不良を起こす・起動不能になるまでの寿命は、水没させなかった時よりはかなり短くなっているはず。

ですから100%手放しでというわけにはいかないかもしれませんが、ここはいったん諦めかけたデジカメがちゃんと動いてくれているのですから。
「奇跡的な延命」ということで、素直に喜びたいと思います。

そして冒頭イラストで濡らしてしまったぬいぐるみカメさんも、洗って乾かしたから前以上にフカフカ。
どちらのカメも.jpg

皆様ももし誤ってデジカメ水没させてしまっても、諦めないで。
ゆっくりじっくり、乾燥させてみてください。
希望を捨てずに辛抱強く対処すれば、愛機を復活させられるかもしれませんよ。

蔦飾り線.png

ご精読ありがとうございます。
またのご訪問、お待ち申し上げております。
入船亭扇治拝

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