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人間の琴線に触れる、猫の先読みパフォーマンス [猫のいる風景]


人間のしたいことを予想して邪魔してくるかのような、猫の行動。
我が家の黒猫に仕事の手を止められ、
「しょうがないなぁ」苦笑しつつ癒やされる日々。


猫のツンデレヨイショに、人間はメロメロ

「猫という生き物は、異星人が地球人類を懐柔し
侵略するための生体兵器である」
という説があるくらい、あの丸い目をしたふわふわの子たちは人間に甘える術を知りつくしています。

・愛らしいい鳴き声
・「ニャンモナイト」「ねこワッサン」と称される丸まり方
・自分の寝顔を両前脚で覆う仕草
・感情表現豊かなしっぽ
などなど、猫好きならずとも「うわー、かわいい!」と言わせるコツを天性で身につけている。

数千年に渡る人間との共存生活で体得した熟練のテクニックに、人間どもが適うわけはありません。

下からじっとあの目で見られたら、つい高い方の缶詰を開けてやりたくなり。
寒い朝もう起きなくてはと思いつつ、猫が一緒に寝ているのでいつまでも布団の中でぬくぬくしてしまったり。

人間を手だまに取る猫の手練手管はすり寄り媚びるのではなく、無愛想で突っ慳貪なようでいてこちらの琴線にじわじわ触れてくる。
一種「江戸前のヨイショ」と言えるかもしれません。


相手をおだてていい気持ちにさせる「ヨイショ」、噺家では亡くなったそれぞれ先代の三遊亭歌奴・古今亭志ん駒両師匠がその達人と言われてました。
落語協会夏の寄り合い(親睦の宴席)の余興で大好評だったのが、ヨイショ上手な二人による『真昼の決闘』なる演し物。

歌奴師と志ん駒師が向かい合わせで歩み寄り、すれ違うやいなや互いに振り返ると激しく揉み手をしながら
イヨっ大将!今日も様子がいいねぇ、
お供願いたいね!」

火花を散らすヨイショ対決という寸劇。

私は前座で働きながらこれを見て、腹を抱えて笑ったものです。
そうそう、志ん駒師匠には


「される身になって、ヨイショは丁寧に」


という名言もありましたね。


洗濯かごを占拠して、ご機嫌

甘えるタイプの猫ヨイショとは違いますが、
絶妙のタイミングでピンポイント、新聞の読みたいところを占拠する猫
の記事で書きましたように、こちらのこれからやりたいことを先回りして邪魔。
これも、よく猫が人間に仕掛けてくるトラップの一つ。

私が大好きな、佐々木倫子先生の漫画『動物のお医者さん』
主人公のハムテルが試験勉強しようとすると、飼い猫ミケがノートと参考書にまたがってで~んと寝転がっている。
「どいて」と頼むハムテルを「いやや、今はここがええ雰囲気なんや」(ミケはなぜか大阪弁)と突っ放すシーンがあります。


新聞にも決まって乗りたがるこまち、洗濯物干しの時使うかごもお気に入りの一つ。

我が家のランドリーバスケットは二段式で、取り外しができる下のかごを洗濯物運搬用に使っています。
普段は比較的汚れの少ない洗濯前のタオルやワイシャツなどを入れるスペース、洗濯をする時は中をきれいに拭いて運搬かごに早替り。

こまちは洗濯機が回る音がすると、かごの中が空っぽになると学習しているんでしょう。
その日の朝も気がつくと洗濯機の前に置いてあるかごに、がぴょこんと生えています。
耳だけぴょこん_R_R.JPG

「あれー、さっき拭いたばっかりなのにー。毛がついちゃうよー」

声をかけると中から首をもたげて
かごの中なーに_R.JPG

「いやなーにじゃなくて、これから洗濯物干すからね、お願いだからそこから…」
なぜか必要以上に低姿勢で頼もうとする私。
すっかり、猫の術中

相手はここぞとばかりに、猫の人間悩殺四十八手から必殺技を繰り出してきます。
訴える小_R_R.JPG


訴える中_R_R.JPG


訴える大_R_R.JPG

こんなにアップになりながら懇願されては、意志の弱い私はとても自己主張を続けることなんてできません。

「じゃあ、洗濯機が止まるまでだよ」
と言い含め少し紐などで遊んでやると、
「あー疲れた」かごの中で身繕いを始めます。
カゴの中身繕い_R_R.JPG


そしてかごの中でゴロン、盛大に寝転がって ナスカの地上絵のようなオブジェに。
かごの中くつろぐ_R_R.JPG


このままぐっすり寝られちゃ困るなぁ…。
でも無理に起こすのも、かわいそうだしな。
思いつつほかの用をして、洗濯機が止まったんでまたかごの前に戻ってみると。
今でるよー_R.JPG

お風呂から上がる時のような声を発して、ぴょーんと洗濯かごから飛び出してきました。
こちらから頼まなくても、自発的に。
おそらく以前に何度か同じシチュエーションで、洗濯機が止まったら女房にかごから出されたことがあったんでしょうね。

それを学習しての条件反射行為だろうと頭でわかっていても、
「こちらの気持ちを察してくれた、
なんてうちの子は賢いんだろう!」

感動したがるのが猫親バカの性。
そしてそれをネタにしたくなるのは、ブログ運営者の欲。


合成編集アニメーション動画、第2弾


こまちがかごの中にいる姿を撮影していたら、こんな写真が撮れました。
覗く目_R_R.JPG

中から覗く目。
落語『義眼』のサゲ、「向こうからも誰か見てました!」みたい。
面白いのでもっと接写してみると
覗く目大_R_R.JPG

怖い
『ウルトラQ』第1話、地中でギラリ光り動く怪獣ゴメスの眼を思わせます。
うん、この線で写真を動かしてみよう。

生まれ変わった南町田駅/Anime Effects・AviUtlでの初アニメ合成動画
以来少しずつ使い方がわかりかけてきた
・2Dキーフレームアニメーション製作ソフト:AnimeEffects
・動画・画像編集ソフト・AviUtl を駆使し(というほどまだ使いこなせませんが)、30秒弱の動画が完成。

写真自体は少ないので、充分記事に埋め込むことができました。
まずはご覧ください。


両方のソフトの「拡大・縮小」の動作が始めは慣れず、アニメの動きはもっとタメを持たせたかった・ズームインとアウトのカメラ視点が一定していないなど、今回も猛省することばかり。
最初にかごが揺れている時、底が抜けてこまちのお尻が一瞬はみ出していますがこれはご愛嬌。

予想外にうまくいったかなと思えるのは、オープニングタイトル。
懐かしの特撮SFドラマ『怪奇大作戦』のテロップの真似をしたかったのです。
「ふぉんとうは怖い明朝体」というフリーフォントと、AviUtlのアニメーション効果「震える」を組み合わせて製作。

いつか、本家タイトルみたいにテロップが「でろでろ~」溶けていくの作ってみたいな。
今回は間に合いませんでしたが、音も入れてみたいですしね。

「Windowsムービーメーカー」などで動画編集をなさっていて、もっと本格的に字幕やアニメーション効果加えたいとお思いの方。
AviUtl、おすすめです。
なぜもっと早く使わなかったのかと、悔やむくらい。

拡張機能を後から足してやらなければいけないので、最初は導入のハードルが高そうに感じますがさにあらず。
パソコンにインストールするのではなく実行ファイルで動くプログラムなので、各種プラグインもソフトのフォルダにどんどん放り込んでいくだけ。

テキスト表示だけでも有志の方が色んなスクリプトを公開してくれており、キャプションを入れる時「今度はこの、『キーボード入力風』使ってみよう!とワクワク。
もちろん本業に触らない範囲で色々試行錯誤してみて、楽しい記事作りに活かしていければと思っております。


そしておしまいに、
『第3回言の葉落語会』
もお忘れなく!
投句募集は8月6日23時59分まで、
定員50名のリアル落語会は8月20日夜。

web雑俳第3弾、正式募集開始 落語会へのお申込みもぜひ!
を再度ご覧いただき、大勢の方のご参加・ご観覧よろしくお願いいたします!

蔦飾り線.png

お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。
ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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生まれ変わった南町田駅/Anime Effects・AviUtlでの初アニメ合成動画 [日々雑感]


東急田園都市線・南町田グランベリーパーク駅。
令和元年10月に「南町田」から改名、名前以上に大きく変わった駅前にびっくり!

GIF動画からさらに進化、念願のLive2D風アニメーションも作ってみました。


囲み枠デザインカスタマイズ3


「7月24日午後7時から、南町田の公民館で落語2席。予算あんまりないとこなんだけど、行ってもらえる?」
お世話になっている学校寄席の業者さんからこう頼まれたのが、6月末のこと。

このご時世出演料がどうのこうの言える状況ではありませんし、どうせヒマですから「ぜひ行かせてください」とほとんど真っ白な手帳に仕事の印を。
感染拡大次第でどうなるかなと思っていたら無事開催ということで、当日散髪に寄ってから早めに現地へ向かいます。

事前にもらった行程表に書かれていた目的地、流し読みしていましたがあらためて電車の中で確認すると
『田園都市線・南町田グランベリーパーク駅』
初めて目にする駅名。

「あれっ、ただ『南町田』じゃないんだ」
再開発で駅の名前が変わることはたまにありますから、駅ビルオープンかなんかで駅舎ごと建て替えたのかな。
急行に乗れたんで早く着きそうだから、ぶらぶら駅ビル冷やかすのもいいな。

午後5時半過ぎ目的の駅に到着。 着物の入った鞄をどっこいしょとしょって電車を降りると、 いきなり世界的大人気キャラクターがお出迎え。

スヌーピーとこまち.png


ああそうか、飯能市にも『ムーミンバレー』ってテーマパークができたから、それと同じ口だな。
そう思い改札の方角を探すとそこには、宝塚のレビューを思わせるような幅の広ーい階段が伸びています。
ゴージャス看板.png

ゴージャスカーテンは「イラストAC」さんからの借り物ですが、本物はこれがなくても下から上へ放射状に広がるLED電飾のイルミネーションで息をのむほどきれい。
しばらく立ち止まって、見とれていました。

「Welcome to グランベリーパーク(綴りがわからないのでカタカナ、ほんとは英語で流れます)」のような文字や抽象的な模様、そして下から打ち上がる花火の電飾。
思わず「たまやー!」声をかけたくなります(このあとの高座で、『たがや』やりました)。


巨大ショッピングモールの先に、「ザ・公民館」


改札を出るまでにかなり時間を費やしてしまいました。
もう午後6時過ぎ、初めての会場ですからそろそろ向かわないと。
駅を出ると別のスヌーピーのオブジェが何体か、そして端が見渡せないほど大きなショッピングモール

浅学にしてまるで気がなかったのですが、鶴間公園周辺の再開発で昨年11月にオープンした一大商業施設。
アウトレットや飲食店などなど、テナントの数なんと約240店舗『スヌーピーミュージアム』もその中にあり、大勢の人で賑わっています。

折りから連休で夏休みの始まり、でもGO TOは東京外しで都外への外出ははばかられる。 そういう人たちも多いのでしょうね。
雨もよいでしたが、すっかり出控え慣れした身体には歩きづらいほどの人波。

そこをなんとかかき分けて歩くこと3~4分、モール敷地内から階段で下へ降りると道を挟んだすぐそこにもう 『南町田公民館』の看板が。
今夜の落語会場です。
これがまた見事に、外観も中も絵に描いたような「地域の集会所」。


けっして、悪い意味ではありません。
すぐ目の前が超近代的なショッピングモールでも、そのそば地元の方が普段着で集まれる場所がある。
とても、素敵なことだと思います。

仕事がら町や地域のこういった施設にはよく伺いますので、そこが地元の方から愛されているかどうかはひと目でわかります。
活発に使われている公民館は、掃除が行き届いて下駄箱のスリッパもきちんと揃えてある。

受付から事務所の中をのぞくと、日舞や大正琴・そば打ちに手芸教室など各団体の活動予定がホワイトボードにびっしり。
反対に人が寄りつかないところはなんとなく埃っぽく、沈んだ雰囲気が玄関から立ち込めています。


こちらの公民館はもちろん前者、館長さんはじめお世話役の方々が本当に一生懸命。
昼間は参加団体の展示や発表がある『公民館まつり』で、落語会はその一環・今年で5回め。

「例年なら40人は集まるんですが、こういう状況なので半分の20人くらいで…。客席が寂しくてすいません」
館長さんが恐縮してらっしゃいましたが、いえいえとんでもない。 今は、催しをしてくださるだけで大変なんですから。

お客様の数は20人でも、反応はその2倍3倍。 とても気持ちよく2席務めさせていただきました。
南町田の皆様、本当にありがとうございます !
また機会ございましたら、ぜひ呼んでくださいね。


うちの猫を、アニメにしたい!


このブログを立ち上げてからほかに仕事もないので、内容はともかく記事更新だけはまめに続けてきたつもりです。 中2日開けたのは、開設4か月半にして2回め。
web雑俳は投句募集期間中で新しい情報もありませんから、こういう時は来てくださる読者の方がガクンと減ります

7月25日は、久々に100を切る訪問者数・300未満の閲覧数。
別に広告収入で稼ぐブログではありませんから閲覧数がすべてではないのですが、やはりお客様が少ないとちょっとモチベ低下気味

今お目通しいただいていらっしゃる皆様、お時間ございましたら更新ない日もちらっと覗いてくださったら嬉しいです。
記事お読みにならくても結構ですから、弱小噺家へのご祝儀代わりと思し召しましてよろしくお願いいたします。 

さて24日は落語会のあと京樽のお弁当と缶ビール2本いただいてホクホク顔で帰宅、会の余韻冷めやらぬうちに翌日には南町田のことを記事にしようとしたのです、最初は。

でも撮影したグランベリーパーク駅の写真を加工しながら、
「このきれいな風景の中で、うちのこまちを動かしてやりたい!」
それも通常のGIFではなく、もう少しアニメに近い動画で。
そんな欲がムラムラと。

とうとう我慢できなくなり、かねてより触りたくてしょうがなかったフリーソフト
・2Dキーフレームアニメーション製作:『Anime Effects』
・動画編集:『AviUtl』
に手を伸ばしてしまいました。

どちらも、無料とは思えないほど高機能。素人が使うには充分です。
ただ私がイラストを描くのにお世話になっている『Inkscape』もそうなのですが、有料ソフトに比べると当然のことながら最初がちょっととっつきにくい。 親切丁寧なマニュアルが付いているわけではありませんから。

でもありがたいもので、色んな有志の方がネット上に情報を上げてくれています。
それらを参照しながら、試行錯誤の連続。

こまちの身体を顔・目・まぶた・手足など細かいパーツに分け、レイヤー(階層。実際のアニメのセル画にあたる)ごとに重ねて変形して…。
「ボーン」という骨組みを使って手足を動かすのや、動画編集画面に追加の画像を取り込むやり方がひと癖あって慣れるまでかなり手こずりました。

気づけば日付は翌日へと変わり、残念ながらこまちは五体バラバラのまま作業は2日めに持ち越しと相成ったのです。


ああ、カクカクじゃなくて…


そして7月26日未明より再開した私の初2Dアニメーションは、お昼前になんとか完成。
もちろんまだ、「とりあえず、動かしてみた」という段階。

皆様ご覧になって
「なんだ、大騒ぎしてこんなもんか。これだったらほかの噺家か猫好きのサイト行こう」
お思いになるかと。

でも、でもそれでも。 自分の筆から(手書きじゃないからマウスとタッチペンですが)産まれた猫のキャラクターが、赤子の歩みのごときおぼつかない動作ながらいちおう動いている
それもGIFのカクカク(これはこれで味があって好き)ではなく、昔の『鉄人28号』くらいにはアニメっぽく。

ヌルヌルとまではいかないので、「ヌルカク」くらい。
これは産みの親として、とても嬉しいこと。

ちょっと大仰ですが私は今、
・のちに世界一有名になるネズミが、『蒸気船ウィリー』で初めて映画のスクリーンで動いているのを見たウォルト・ディズニーのような。
・フィルムのつなぎ方のミスから、映画界初のトリック撮影を思いついたジョルジュ・メリエスのごとく。

「絵が動く」面白さと感動に浸っております。
テレビ版の『新世紀エヴァンゲリオン』、後半製作スケジュールが押せ押せになりやたらと止め絵が多くなったことが。
当時は「庵野監督しっかりしろよー」なんて文句たれたものですが、もう口が腐ってもそんなことは申しません。

細かい作業の内容をくどくど書いても興味のない方にはうるさいだけでしょうし、情報を求めている人には中途半端。
もっとソフトの扱いを勉強し、時間のある時あらためてAnime EffectsとAviUtlについては使用感記事など書いていきたいと思います。

さあ、それでは入船亭扇治の2Dアニメーション第1作。
こちらから見てやってください。
中南町田グランベリーパーク
https://drive.google.com/file/d/1ZnKl9r5eyR6UiGhkQDPQ8IIDlyB-MqGK/view?usp=sharing 


ほんとはしっぽがゆらゆらしてるところも入れるはずだったのが、すっかり忘れてました。
作業途中のパソコン画面を女房が覗いて
「今度のこまちは、ハワイアン踊ってんの?」。

うーむ確かにそう言われてみるとなぁ。
自分では美空ひばりクラスの大物女性歌手が、ステージの階段ゆっくり降りてくるイメージだったんだけど。
なんだかムームー着たおばさんがハワイアン教室の帰り、千鳥足で歩いてるようにしか見えないかなぁ。

特に心残りは両手。肘から軟らかく曲げるようにしたかったのですが、関節の扱いがまだ習熟しておりませんので。
髪に飾ったハイビスカスが揺れているのも、もっとはっきりさせたかったとか反省ばかり。

蔦飾り線.png

まあなんでも初めはこんなもの、GIFも続けながら少しずつ色んなもの動かしてみたいと思います。
お時間ございましたら、またご訪問くださいませ。
お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。
入船亭扇治

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写真多用のGIFは、データ量にご注意! [日々雑感]


当ブログ最近はすっかり恒例となった動く「GIF」画像。
今回は写真をフルに使っての野心作、でもファイルサイズが大きくなり過ぎて…。


絵を動かす楽しさ


Graphics Interchange Format =GIF(ジフ)は256色までの画像を無劣化で保存できるファイル形式。

透過性を保持できるなどweb上で画像を扱うのに適していますが、今では同じような特徴を持つPortable Network Graphics=PNG形式の方が主流に。
ただGIFと言えば、本来拡張機能の一つであるアニメーションGIFのことを指すのが当たり前になりました。

GIFの動画は最もシンプルなアニメで、最低2枚の画像があればそれをつなげて動いているように見せる。 懐かしのパラパラ漫画の手法ですね。
本格アニメの「原画」だけを連続しているわけですから、どうしても動きはカクカクします。

原画と原画の間に入る「動画」を自動計算して補完してくれるソフトでいつかもっとなめらかに動く作をアニメファンとしては手がけたいのですが、今はちょっと時間的に無理。 それにシンプルな動きがかえって日本のテレビアニメ黎明期の作品を彷彿とさせる味わいがあって、GIFアニメももっと究めたいと思っております。


雨に濡れるツワブキを眺めて


そんなわけで暇さえあれば 「何かGIFのネタになるものないかな」 探す毎日。
7月23日は朝から雨がぼしょぼしょ、時折り強く降ってきます。

新型コロナウイルス感染拡大を受け小池都知事が「連休中の不要不急の外出自粛」を要請しましたが、初日はこのお天気。
必要火急の用があっても、できたら外出なんてしたくありません。

私はその日仕事もありませんので、黒猫こまちと一緒に窓から庭をぼーっと眺めていました。
今年も厚みのある緑の葉を広げたツワブキが、雨に打たれてまるでお辞儀をするかのように葉を下げたり戻したり。

その様を見て
「あ、これGIFにしよう!」
思い立ちました。
本当なら俳句も詠んだりすべきでしょうが、今日はGIF優先。

スマホを持って窓から出ると、大きめの雨粒がツワブキの葉に当たって
「ぱち」「ぽつ」
とかわいい音を立てているのが聞こえます。
これだけで、庭に出た値打ちがあるというもの。

まず音声ごとビデオ撮影、続いて遠く離れたところから写真を撮り次第にツワブキに接近。
動画から静止画取り出してもよかったのですが、プロカメラマンがやるズームアップの真似をしたかったので。

腕とは関係なく高性能なiphoneのカメラ、雨に烟るツワブキのなかなかいい写真が撮れました。


「容量が…大き過ぎる!」


早速それらの写真をパソコンに取り込み、こまちと新キャラクターを描き入れて素材作り。 時間節約のため、小物の絵は「イラストAC」さんにお世話になりました。

いつもは愛用のフリーソフト「GIMP」でGIFアニメにするのですが、今回は欲が出てフェードイン・フェードアウトを付けたいと
Vector natm 詳細情報
からダウンロードした「natm」というソフトを使ってみました。
最新版が2004年でも、ちゃんとWindows10上で動作します。

うん、フェードアウトがあると単純なアニメでもそれなりに余韻があっていいな。
じゃあ出来上がった作品をブログに掲載するかとデータ量を確認してみると
横560ピクセル・縦420ピクセル、画像枚数14枚のGIFが6.13MB

で、でかい。でか過ぎる
それぞれ違う写真を多く使いさらにフェード効果をつけましたから、その分画像枚数も増えてこの結果に。
普段掲載しているこまちのGIFがせいぜい300~600kBですから、いかに大きなファイルかおわかりいただけるかと。

私の使っているSSブログで、記事に埋め込める画像は1MBまで。
動画ファイルでも5MB以内という制限があります。
これなら最初からGIFでなく、MP4動画などとして作った方がよかったかも。

でもせっかくGIFで完成させたので、なんとか画像の大きさはあまり変えずに容量小さくできないかとオンラインの圧縮サービス
Online GIF optimizer

・色数を125色まで減らす
・重なっている背景の透明化
・画素数の間引き 
等を適用しても、2.37MBまで小さくするのが精一杯。

これ以上画質を劣化させるのは産みの親としてしのびなく、記事埋め込みではなくリンクから見ていただくことにしました。
なんだか全体の尺を考えないでカメラを回し続け、あとで編集とプロデューサーが頭を抱える映画監督になったみたいな気分。

とりあえず当面のディレクターズカット
こまちとかたつむり
から見てやってください。

予告篇も貼っときますね。

4カメラ寄る.png

そう、雨の日もけっこう楽しいものですよ。
こうして庭の草木を眺めたり、お気に入りの傘をさしてお出かけしたり。
でも明日は夜仕事なんで、土砂降りだけは勘弁してもらいたいな。

蔦飾り線.png

お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。
ぜひまた、ご訪問くださいませ。

入船亭扇治拝

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第2回web雑俳記名入り一覧公開/猫と蝶のメルヘンGIF [web雑俳]


第3回へ突入のweb雑俳。
今記事では、前回の投句一覧を記名入りでご紹介。
私自身の句も振り返り、そこから発想を得た新作猫GIFも!


第2回記名地巻公開


web雑俳第3弾、正式募集開始 落語会へのお申込みもぜひ!

の記事にて募集を開始しました
『第3回言の葉落語会』
過去2回以上のご投句・ご観覧をお待ち申し上げております。

「有名人名の地口附」・「同音折句」どちらも私は初めての兼題
少しずつ頭の中では考え出してはいるんですけど、折句の方はなかなか五七五の句ができません。

おそらく私と同じ方多いと思いますが、同じ音で始まる「上五・中七」か「中七・下五」の組み合わせはけっこう思いつくのです。
でもその先、残る上五か下五にいい言葉が浮かんでこない
あとひとつなんだけどなぁ…というあたりが、「同音折句」の難しさでありまた面白さなんでしょうね。

逆に言うとまず上五+中七か、中七+下五で同じ音が頭につく文句を詠んでみる。
そして意味が通じて同じ音で始まる五音の言葉を、いろいろ前か後にくっつけて一番しっくりはまる文句を探す。
これが作り方ひとつのコツと言えるのではないでしょうか。

とにかく締切までじっくり考えようと思っております。
別に机に向かって真剣に詠まなくてもいいので、気軽に寝る前とか電車に乗っている間などにああでもないこうでもないと考えてみる。
いい句想が浮かんだら、即メモを!特に寝床の中で考えついたのは、翌朝きれいに忘れていること多いですからね。

そして新しい兼題に取り組みつつ、作者名が入った投句作の一覧「地巻」をご覧いただき前回を振り返りましょう。
第2回地巻
内に、洒落と冠沓それぞれの「第2回記名地巻」が置いてあります。

へぇー、この句はあの人の作だったのか」
また新鮮な味わいがあるかと。


扇治吟反省・洒落附篇


第2回の扇仮名女=入船亭扇治拙吟、反省をこめて見返しておくと…。
まず洒落附、だいたい私は洒落が苦手で毎回苦戦します。
「圓朝所在地」が唯一、何人かの方の選に入れていただいたくらい。
「仲入り娘」は音が合ってないし、「大入り蔵之介」は本当は「大入り内蔵助」のつもりがタイプミス。


ちょっと自信があったのが「代演大売り出し」
寄席に行ったらお目当てがお休み、がっかりしたけれど初めて聴く代演の芸人が予想外の面白さ! それを機にその人を贔屓にする、なんてことけっこうありませんか?
以前の記事登場のこまちのように。

小噺こまち.gif

でもこの句、どなたにも抜いてもらえませんでした。しくしく


それよりもっと採ってもらいたかったのが、
「柳家いつか蝶になる」
蝶花楼馬楽の名を連想して、一門の人誰かひとりくらい抜いてくれるだろうと期待したこの句も、あえなく惨敗
う~ん洒落は本当に難しくて、奥が深い。 次またがんばろう!


そしてこの句から思いついて
「二つ折りの恋文が、花の番地を探している(※ルナール著・『博物誌』より)」
と実にロマンチックな紹介をされている蝶と、黒猫こまちをからませてみました。


モスラとこまち.gif

扇治吟猛反省・冠沓附篇


言い訳になってしまいますが、皆さんからの投句をまとめる作業を優先していたら自分の句を詠まないうちに締切が来てしまいました。
冠沓は慌てて拵えたので、数合わせ程度のものしかできなくてお恥ずかしい限り。

「キャイノウ 客に合わせるそれも才能」
「フロシキ 不労所得だ隠せ株式」
の2句は、幸いお客様と噺家両方の選に滑り込み。

落語『きゃいのう』はやり手が少ない噺ながら私は好きな演目なので、嬉しかったですね。
風呂敷の方は以前つっかけ連で詠んだ「不労所得だ隠せ数式」、その時はボウズだったのでその改作です。


「ネズミ ネット配信もう保存ずみ」
web上に公開されている動画や音楽を勝手にダウンロード保存するのは、サイトの規約違反・著作権法違反に抵触することがあるので気をつけましょう!


「ノザラシ 野沢の里に聴くはひぐらし」
「ノ・ザラシ」と冠沓に配するのではなく「ノザ・ラシ」にしたかったので捻り出してみましたが、お客様の
「ノザラシ 野沢菜桶も震う木枯らし」
の方がお上手でしたね。


「ガーコン ガード外してあの子結婚」
川柳師匠の『ガーコン』は、落語ファンなら誰もが知っている名作
今回の冠沓でも多く題材にされていましたから、これくらいの出来では最初から勝ち目無し。


ざっと振り返ってみました。
ただ反省するだけでなく、
俳人噺家が伝授する「俳句がめきめき上達する」二つのコツ
の記事での俳句と同じように、雑俳開きが終わったら詠み捨てではなく後々推敲して作り直すことも心がけようかと思っています。
皆様もお時間ある時、おやりになってみてはいかがでしょう。
そして第3回へのご投句、
落語会へのご来場お待ちいたしておりますね!

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お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。
ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治

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web雑俳第3弾、正式募集開始 落語会へのお申込みもぜひ! [web雑俳]


ひと月に渡りましたweb雑俳第2回互選結果発表、前回はゲスト花選と宗匠選を公開。
そして一夜明けての今記事にて、第3回を盛大に募集開始!
【訂正あり】投句締切を「8月8日」→「8月6日」とさせていただきます。

 

今回は「地口」と「同音折句」


さっそく、小ゑん宗匠からの出題と例句・解説を転載します。

一、地口附 古今東西有名人名
      (通称・俗称・芸名、可)


【例句】たらい海女   小ゑん     
    江戸川散歩   小ゑん

元の人名の音を少しだけ変えて、全く違う言葉にする遊び。
変えすぎると元の人名が分からなくなってしまうので御注意。
投句の時に元の人名を記さないように

*参照 http://beacontelevision.work/dojo/saiyousaku.html 
『うまいねどぉ~も川柳道場』第54回 


一、同音折句
上五・中七・下五、それぞれの頭を同じ音にして五七五の句を詠む遊び。

【例句】最果ての桜ここぞと咲き乱れ  小ゑん     
    青春の性の追求先天性    小ゑん

*参照 http://beacontelevision.work/dojo/saiyousaku.html 
『うまいねどぉ~も川柳道場』第38回 

上記URLで実際の作品をご覧いただけますので、ご参考になるかと思います。 さらに、雑俳詠みのバイブル
柳家小ゑん『新・雑俳の手引き』
も再度ご熟読のほどを。

※二つ目の兼題は本来「同字折句」ですが、今回は「同音折句」と表記しております。


投句方法詳細


☆基本メールにて
zappaitouku@gmail.com
までお送りください。

Faxでの送信をご希望の方、お手数でも
090-8455-8996 入船亭扇治
までお問い合わせください。

☆投句数:各題おひとり様5句まで(上限を越えてご投句いただいても、掲載は5句までとなります)。

☆投句締め切り:8月6日(木)23時59分まで。厳守してください!

☆メール記載方法
①件名欄に兼題名(地口附または同音折句)を記載、スペースを開けてお名前をご記入ください。
ペンネーム可、ただしあまり長いものはご遠慮ください。

②画像のように1句ずつ縦に並べてご記入ください(横につなげないで!)。

投稿メール.JPG

③句の前に行頭記号や数字・句と句と間に空白行など入れないでください。

各題ごとにまとめて1通のメールにてお送りくださいますよう、ご協力お願いいたします。

☆お問い合わせ 上記携帯電話または
senji1365@gmail.com  扇治まで。


言いかえる言葉を必ず頭に置く「洒落附」と違って、語・文のどこをどう変えてもいい(ただし音が離れ過ぎないよう)のが「地口附」
web言の葉過去2回で「洒落はちょっと苦手」という方何人かいらっしゃいましたが、今度は作りやすいのでは。

有名人の名前の地口、私もやるの初めてでとても楽しみ。
今でもあるんでしょうか、昔地方のヘルスセンターなんぞの余興で
「雪村ねずみ来たる!」
「熱唱・舟本一夫ショー」(地口とは違いますが)
なんてパチもんの看板見たの思い出します。

どうぞ皆様ご自身はもとより、ご家族お知り合いの方お誘いいただいて前回・前々回以上のご参加賜りますよう、伏してお願い申し上げます。

呼びかけこまち.gif



webだけでなく、リアルもよろしく!


web版第3弾は、リアル『言の葉落語会』3回目にもあたります。
今回は今まで通りメール投句のみでもお楽しみいただけますが、東京にお住まいでご都合つかれます方はぜひ落語会プラス「生雑俳」にご来場ください!

5人の噺家の高座に続いて、大喜利で雑俳開きを行います。
「次はどの句が選ばれるのか…」
「自分の作は、読み上げられるか…」
ワクワクどきどき待つ時間は、実際のお客席でないと味わえません。

開きのパートだけ動画配信といった方策も模索中ですが、webもいいけどやっぱり生高座
本来の定員の半分にお客様を限定、換気と衛生管理に務めての
『第3回言の葉落語会』
こんな時だからこそ、粋な言葉遊びで楽しくいきましょう!

会の詳細は、以下の通り。

・日時:8月20日(木)18時15分~20時45分

・会場:お江戸日本橋亭(地下鉄三越前A10出口徒歩2分)     http://www.ntgp.co.jp/engei/nihonbasi/index.html

・出演:柳家小ゑん・五明楼玉の輔・三遊亭金八・
    柳家小せん・入船亭扇治 ~大喜利 雑俳開き~


・料金:2500円均一 ※感染予防のため50名限定

・お申し込み・お問い合わせ  
 090-8455-8996  
 senji1365@gmail.com  入船亭扇治 

皆様のご来場、心よりお待ち申し上げております!


小第3回チラシ.png


蔦飾り線.png

次回雑俳記事では、第2回の記名地巻公開予定。
ぜひまた、ご訪問くださいませ。
お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。
入船亭扇治拝

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