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わが家の黒猫が、動く夏の風物詩に!~デジタル日曜大工・令和3年夏の自由課題編~ [デジタル日曜大工]


毎年夏恒例、「京都正寿院 風鈴まつり」。

全国各地から集まった2000個の風鈴たちを前に、ワクワクの黒猫こまち。
風鈴まつり.jpg


立体アニメで
黒猫大喜び?

新型コロナウイルスの影響で、昨年以上に仕事がない私の夏。

でもぼやいてても何も始まらないので、前向きに明るく楽しく。

かねてから手をつけてみたかった3DCGモデリングアプリ『Blender』、この機会に本格挑戦。

今までは画像でお目通りのイラストこまち、なんとかかんとか立体アニメで動かすことに成功。



初めてキーフレームアニメを作ってから1年、独学の無料アプリでここまで来られたのはヒマの功名というものでしょう。

平たい2次元の世界から広々とした3次元の世界へと飛び出して、こまちも喜んでくれている…ということにさせてください。


秋が来る前に
夏の風物詩製作

Blenderで試してみたいことはたくさんありますが、秋風が立つ前にぜひ手がけておきたかったのがこちら。

イラスト風鈴.jpg

以前にイラストでは何度か登場している、こまち風鈴。

これを今度は、3D化しようというのです


幸い今年の東京は、お盆を過ぎても厳しい残暑が続いています。
この期を逃すなと8月下旬から、作業開始。

Blenderをさわったばかりの頃、試行錯誤でこまちの素体はいくつも作っていますので。
いくらか勝手がわかってきた今では”朝飯前”とは言いませんが、昼飯過ぎくらいの感じで風鈴本体完成。

目鼻ない風鈴.jpg

次はこの半透明のガラス風鈴に、上から顔を乗せる作業。

立体をいったん平面に展開したものに、目鼻ひげ・耳の中を描きます。

頭部展開図.jpg

これをやっているとこを女房が見て、
「おもしろーい、こまちの開きー」
とウケてました。


思い通りにならない?
時間との闘い

目鼻を入れた展開図を、風鈴本体に貼り付け。
真っ黒な風鈴.jpg

最初は真っ黒ですが、これは画像の透明度がまだ反映されていないだけ。

落ち着いて「アルファ値」を調整すると、
透過貼り付け成功.jpg
おっ、いい感じ。

と思ったのですが、背景ありでシミュレートしてみると…。
透明過ぎる風鈴.jpg

肝心の黒いところまで、すべて透過してしまっています。

なんだか『となりのトトロ』の小トロみたいで、これはこれでかわいいのですが。

今回作っているのは、あくまで「黒猫風鈴」。
なんとか半透明に目鼻乗った状態にしたいのですが、なかなか思い通りの結果にならず。

弱ったな、ここまで順調に来てたのに…。

早くしないと、明日から暑さはひと段落という天気予報。
時期を逃した季節ものほど、間抜けなものはありません。

なんとか今日中に形にしたいといろいろやってみて、結果的には
風鈴本体を複製したものにアルファ値を持たせ、そこに目鼻を貼る。
そのコピーを本体に重ねることで、とりあえず色ガラスらしい質感に近づけることができました。
透過しない風鈴.jpg


風鈴には
神秘的な力も

組み上がった風鈴に動きをつけて、背景透過動画で出力。

10秒弱の動画を処理するのに、5分近くかかります

ようやく出来上がった動画に背景と音を入れて、8月31日17時過ぎに完成。

拙い作ではございますが、謹んで以下にご披露。


※広告ブロック中のブラウザでは、表示できないことがございます。
YouTubeにも上げてありますので、そちらもお試しください。
https://youtu.be/amjnnBEtlGo




ご視聴ありがとうございます。


中国またはインド発祥の「占風鐸」という占いの道具が仏教伝来とともに日本に移入され、寺院の屋根四隅にかける「風鐸」へと変化。

それが次第に小型化したものを「風鈴(ふうれい)」と称したのは、浄土宗の開祖・法然上人。

技術の進歩とともに安価に製造できるようになり、「風鈴(ふうりん)」として大衆化し今日に至る。
というのが、ごく大まかなわが国風鈴史。


元々呪術的な効力を持っていた風鈴、それぞれの素材が醸し出す音には確かに心癒されます。

この黒猫風鈴も、皆様「夏の想い出アルバム」の1枚に加えていただけたら。

作り手として、こんな嬉しいことはございません。


蔦飾り線.png


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入船亭扇治拝

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超絶技巧の職人技炸裂!泡坂妻夫『喜劇悲喜劇』~丹念に織り上げられた名作ミステリ~ [お気に入り・おすすめ]


私の書棚からまた面白そうな本を見つけてきた、黒猫こまち。
喜劇悲喜劇おすすめ.jpg

記事後半には、楽しい言葉遊びとこまち新作イラストがありますよ!


ショウボートを舞台に
奇術趣味溢れる展開

『喜劇悲喜劇』泡坂妻夫・著
~あらすじ~

人がいい分気が弱く、酒に溺れて鳴かず飛ばずのプロマジシャン・楓七郎。

ある日昔なじみのマネージャーから、シアター豪華客船「ウコン号」処女航海の仕事を紹介される。
ショウ初日を前に謎の失踪を遂げた外国人マジシャンの、急きょ代役。

七郎の芸を慕うマジシャン志望の娘・森まりもを新アシスタントに、華やかな舞台での再起を期して船上の人となった酔いどれ奇術師。

いずれもひと癖ありげなほかの出演者の中には、かつて七郎の助手を務め恋人でもあった女性の姿も。

乗船前には高揚していた気持ちが落ち込むのを自覚しながら、リハーサルの舞台に立つ七郎。
客席からその出来を揶揄した道化師と諍いを起こしお払い箱寸前のところを、まりもの懇願によって救われる。

これを機に断酒をと迫る助手の声を聞き流し、七郎が厨房でコニャックをラッパ飲みしているところへ駆けつけるまりも。

七郎が喧嘩したばかりの道化師が、自室で首を絞められ息絶えているというのだ!

それに続いて船内で起きる連続殺人、被害者にはある不思議な共通項が。

閉鎖空間で疑心暗鬼に駆られる七郎たち。次第に明らかになる、ショウのために集められた出演者たちの過去の因縁。

後半になって存在感を増す意外な探偵役が導き出す、驚天動地の真相とは?


趣向を散りばめた
見事な手織りの一品


私はとにかく泡坂ワールドの大ファンですから、こうして折りにふれおすすめ本をご紹介。

プロはだしのマジック・本業である紋章上絵師の技術、そして江戸っ子の粋と風流。
これらに支えられた各作品は、いずれも手間ひまかけて織り上げられた絹織物のような味わい。

機会をあらためてぜひ取り上げたい『しあわせの書』など、ストーリー以外の部分で読者をあっと驚かせる超絶技巧を施したミステリもたくさんあります。



『喜劇悲喜劇』にも、作品全体を通してのある趣向が。

「きげきひきげき」というタイトルを、よーく注意して読んでみてください。

上から読んでも、
「きげきひきげき」。

下から読み直しても、
やはり「きげきひきげき」。

そう、この作品は数多くの「回文」に彩られているのです!


回文尽くしの上質ミステリ

本の題名だけではありません。

2.「期待を抱き」
6.「罪人(つみびと)秘密」
10.「死んだ異端児」
と、各章のタイトルも回文。

”森まりも”や”たんこぶ権太”など回文名の登場人物も出て来ますし、船の名前「ウコン号」」もそう。

とにかく全編、回文尽くし。

そして極めつけは、 物語開巻最初の文章と、 ラスト1行。
これも、実によく練られた回文になっています。

その趣向に引きずられて、肝心のストーリーがご都合主義…なんてことは天地が避けても泡坂ワールドにはあり得ません。

終盤の伝奇小説っぽい真相まで、読者の予想を裏切る展開と根底に流れるユーモアでまさに「一読巻措く能わざる」。



冒頭イラストでご紹介したのはカドカワノベルスの初版ですが、今でも電子書籍等で手に入る創元推理文庫版がおすすめ。

喜劇悲喜劇.jpg

装丁はこちらの方がお洒落ですし、趣向を凝らした解説もついておトク!


身の周りで探す
回文のネタ

長き夜の
遠の眠りに皆目覚め
波乗り船の
音の良きかな

お正月・枕に敷いて寝るといい初夢が見られるという、詠み人知らずの回文歌

ほかにも昔から、数多くの「上から読んでも下から読んでも同じ」和歌や俳句が詠まれています。

自分でも頭の体操にやってみると、けっこう面白いですよ。




いきなりまとまった五七五はハードルが高いので、まず身近にある言葉をひっくり返して回文の材料にならないか試してみましょう。

たとえば、私が住んでいる東京の中野区
なかの⇔のかな
おっ、いきなり使えそうだぞ。

「の」を折り返し点にして、「中野かな(なかのかな)」。 ここへさらに文字を足して…。

「中野、菜開花なのかな」
なかのなかいかなのかな

とりあえず、意味の通る文章になりました。


サンプラザ菜の花.gif




この記事書いているさなか、文化庁からメールが。


その時のワクチンがモデルナの異物混入品と同じロットだったから、お知らせします。体調の変化を感じたら、すぐ最寄りの医療機関へ。

ぐぇー。

ま、私が受けたのは「目視で異物がないことは確認」されているそうですし。
接種後10日近くたって何事もないので、大丈夫なんでしょう。

でもちょっと驚いたので、すぐネタにして取り返します。

薬(くすり)⇔リスク
はすぐ思いつきますから、前後に二文字ずつ追加。

民、薬のリスク見た
(たみくすりのりすくみた)。

薬のリスク.jpg


わが家の黒猫、
突如改名?!

今度は私の芸名「扇治」でやってみましょう。

せんじ⇔じんせ

「じんせ」。ここからすぐ「じんせい」と連想、足した「い」をとっかかりにしてひねってやれば…。

人生良い酔い扇治
(じんせいよいよいせんじ)

できたできた、いい芸名を付けてくれて師匠ありがとうございます!




調子が出てきたので、わが家の共同執筆猫の名前にも挑戦。

こまち⇔ちまこ

「ちまこ」?
今度のは、すぐに次のステップを思いつきません。
ちまこ、ちまこ…。 呪文のように唱えながら、頭をひねっていると。

こま正面アイコン基本形.jpg
「お父さんお父さん、これ見てよ」


ほう、こまちが先に回文思いついたのかい? どれどれ、見せてごらん。

こま正面アイコン笑い.jpg
これニャ!
こまちまこ

「こまち・まこ」?
なんだいこれ。ラブコメものアニメの、登場人物でいそうな名前だな。


こま斜めアイコン.jpg

お父さんたち、よくこまちのことを「こま、こま」って詰めて呼ぶでしょ。
それだとなんだかお肉の「こま切れ」みたいだから、ひっくり返してかわいく「まこ」。
「こまち」の方は漢字で「小町」、名字にしてみたニャ!

これが今日から、アタシの本当の名前だよ!


こまち改名.jpg

えっ、ええーっ。

私たちの知らないうちに、区役所で改名手続きまでしてきたのかい?

しかも、名字まで変更してしまうとは。
夫婦ならぬ、ペット別姓。

う~ん、飼い犬に手を噛まれる・同居猫に改名される。
こりゃちょっと、弱ったな。

確かに詰めて呼んじゃうこともあるけど、「こまち」は家族みんなで考えた大切な名前なんだよ。

だいいち、こまちはブログやTwitterによく登場してるんだから。
ここまで書き溜めた記事や呟きを、今から全部「小町まこ」に直せって言うのかい?

それはあまりに、ご無体な。

どうか「小町まこ」が本当の名前なんて、ウソだって言っておくれ。 お願いします!


はいはい、わかったからお父さん。そんなに、慌てないで。

ちょっとからかっただけ、 もちろん、本気じゃないよ。


こまちうそだよ.gif


おいおい人間脅かしちゃいけない、お父さん寿命が縮んだよ。

でもよかった、新しいのが「本当の名前」なんて。 ウソだと言ってと拝む私に、答えていわく。

「そうなの」
とこまちまことの名うそ

奇しくも、これも回文になりました。

ぐるり回ってことがおさまったところで、こまちは『喜劇悲喜劇』の続きをベッドでゆったり読むそうです。


回文寝る読む.jpg

よむよるね
きげきひきげき
ねるよむよ


蔦飾り線.png


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入船亭扇治拝

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噺家ならではのセンスが光る「効き」~『第4回web版言の葉落語会』開きその⑩~ [web雑俳]


大変お時間を頂戴しながら進めてまいりました、江戸言葉遊び・雑俳『第4回web版言の葉落語会』互選発表噺家編。

今回はその大トリ、篝火舎(柳家)小ゑん宗匠による「笠附」本巻動画を公開!
パソコン眺めて大詰め.jpg


互選結果発表
遅延のお詫び

第4回の兼題で投句募集を開始してから、こちらも予想しなかったほど本巻アップまで時がかかってしまいました。

楽しみにしてくださっている方々にはじれったい思いをさせてしまったこと、まず冒頭にて深くお詫び申し上げます。

言い訳になってしまいますが…。
GW明けくらいからどうも体調が思わしくなく、7月31日の『文治・扇治二人会』の後さらに症状が悪化。

連日午後になると軽い眩暈が続き、細かいパソコン作業がだんだん苦になるようになってきました。

キーボードとマウス操作しながら画面を見ていると、そのうち船に酔ったような状態に。

こういう駄文や猫イラストはまだいいのですが、Excelや動画編集はどうも根気が持続しません。

遅々として作業が進まず、8月に入ってから今日まで雑俳のとりまとめが滞ってしまったのは主にこれが要因でした。

幸い眩暈もそんな深刻なものではないようで、先週あたりから体調も上向き加減な気がします。

私に限らずついつい体調崩しがちな残暑厳しき候、皆様もご自愛くださいませ。


笠附も
読み上げ動画で

地口附に続き、笠附も自宅特設スペースで収録した宗匠自らの読み上げ動画。

お邪魔にならない程度に私が字幕とイラスト等入れさせていただいたのも、前回と同じ。

それでは笠附「さぁことだ」本巻、のんびりじっくりとお楽しみください。

☆小ゑん宗匠笠附本巻


作者名入り互選結果

宗匠の名調子での読み上げで、選に入った句の作者名を入れて以下に記しておきます。

☆篝火舎(柳家)小ゑん宗匠  
 笠附 さぁことだ 本巻

客の一
キキ ああ美味しいと
言うIOC
120 さぁことだ
引かぬバッハに引く民意
小野駒根乳(古今亭駒子)

客の二
キキ
床屋は永久に来ない鈴本
149
さぁことだ
寄席にもできた定休日
みゆきん

客の三
キキ
雷鳴って来ぬ蝶花楼
135 さぁことだ
家の電話に「お後です」
植木歌人(柳家小せん)

客の四
キキ
大丈夫です次に取ります
99
さぁことだ
メス見当たらぬ手術あと
植木歌人(柳家小せん)

客の五
キキ
死期を悟って十五分やる
62
さぁことだ
ちゃんとやってる
アサダ2世
四方山仁○加

人の位
キキ
電話で叔父に聞いた牛褒め
194
さぁことだ
仕込み忘れて試し酒
扇仮名女(入船亭扇治)

地の位
キキ
裏を返して履く寄席の芸
123
さぁことだ
右の足袋だけ二足あり
橋本太眉(入船亭扇蔵)

天の位
キキ
十万年がもうすぐの星
84
さぁことだ
ベテルギウスが大増光
スライム

雲隠し
キキ
妻に見られて言う落語通
312
さぁことだ
抱いてる俺は誰だろう
藁井出

軸(自句)
さあことだ
三本の矢を折る長男


久々に思い出す
『牛ほめ』エピソード

拙吟を人の位に採っていただけて、番頭冥利につきるというもの。

以前同じ題でやった時に
さぁことだ
ネタは時そば扇子無し
と詠んだことがありまして、それと同工異曲ですね。




動画で小ゑん宗匠が語っているはやし家林蔵師匠のエピソード、今回久々に思い出しました。
電話で牛褒め.jpg


お父っつあんから新築の家と自慢の牛のほめ方を教わった与太郎・おじさん宅に行ってそれをやろうとするが、うろ覚えなのでしどろもどろに…。

人の真似をして失敗する「オウム返し」ネタの典型、入門直後に教わることが多い前座噺でもあります。

なんとかおじさんの家をほめてお小遣いにありついた与太郎が、いったんうちに帰ってから今度は牛のほめ様教わって再度出撃…。
林蔵師匠のように仕込み忘れではなく、先代・桂文治師匠の『牛ほめ』はこういうやり方でした。

現文治師も、これを受け継いで高座にかけています。


あらためて実感
効きで変わる面白さ

今回初声で雲隠しに入った312番の句、最初私は(ちょっと、選には入りづらいかな?)と思っていました。

落語『粗忽長屋』を知らないとそもそも句意が伝わりませんし、噺家は逆に当たり前だからとついスルーしてしまう

句の良し悪しではなく、互選時に”損をしてしまう”んじゃないかなという印象。

しかし宗匠の効きを聞いて、
(へえー、そういう解釈があったか!うまいねー)
思わず小膝を打つ私。


『粗忽長屋』を活かしながら、「浮気」という思いもかけない方向へ句の内容を変化させる。

句と効きから浮かんでくる、浮気現場でおろおろしている亭主の姿。苦し紛れに思わず発する、噺のサゲの名セリフ。

粗忽長屋.jpg

まさに作者と選者のセンスがばっちりかみ合って、句の味わいが二倍にも三倍にもバージョンアップ。

詠み手と選び手が言葉を介しての、洒落のキャッチボール。

雑俳って楽しいな、効きは奥が深いなぁ。

あらためて思う、宗匠選でした。




このあとまだまだ、多くのお客様からお預かりしている互選結果も控えています。

当面は自分の身体と相談しながらですが、必ずすべて発表していきますので。
駄文・イラストともども、これからもよろしくお願い申し上げます。

蔦飾り線.png

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入船亭扇治拝

※これまでに掲載したそのほかの互選結果は、
web雑俳互選結果、「笠附」番頭選より発表開始!~『第4回web版言の葉落語会』開きその①~
雑俳「地口附」が思い出させてくれた、各時代を象徴する有名CMコピー~『第4回web版言の葉落語会』開きその②
個性的な選者たちが、感性全開の「効き」で句を盛り上げる!~第4回web版言の葉落語会』開きその③
「効き」がついて、雑俳互選はさらに楽しく盛り上がる!~『第4回web版言の葉落語会』開きその④~
落語の名門・古今亭から、洒落っ気たっぷりの選と「効き」が楽しい二人の雑俳選者登場!~『第4回web版言の葉落語会』開きその⑤~
ボイスメッセージもあり・楽しく出航「入船亭互選結果」丸に乗り遅れるな!~『第4回web版言の葉落語会』開きその⑥~
プロはだしの”歌人(うたびと)”が読み上げる、臨場感溢れる雑俳互選~『第4回web版言の葉落語会』開きその⑦~
さぁことだ」から広がる、豊かで楽しい言葉遊びの世界~『第4回web版言の葉落語会』開きその⑧~
これを観れば雑俳がもっと楽しくなる、宗匠選動画公開!~『第4回web版言の葉落語会』開きその⑨~
にてご覧いただけます。

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わが家の最大派閥「黒猫連盟」、初の全員集合記念撮影! [猫のいる風景]


ぬいぐるみと同化する猫

子どもや女房が買ったりもらったりしたぬいぐるみやマスコットが、今でも存在感を主張しているわが家。

なんとなく情が移って、処分や押し入れにしまいっ放しにするのは気がひけますし。

先代猫がとにかく人形のたぐいが苦手だったので、上がってほしくない場所に置いて”猫除け”として実際役にもたっていたぬいぐるみたち。


ところが本当に猫といっても個性はさまざま、こまちはぬいぐるみやマスコットをまるで嫌がりません。

かといって仲良くするわけでもなし、要するに「眼中にない」のですね。

だからなるべく寄ってほしくない窓際に並べたぬいぐるみたちに、平気で同化
窓際のぬいぐるみ.jpg

お願い猫や阿吽シーサーなど縁起ものが集まるコーナーで、傍若無人に寛いでいます。
縁起物マスコットむりむり.jpg

寝るんならもっとほかに、広くて快適な場所いっぱいあると思うんですが。


ぬいぐるみ界 最大派閥「黒猫」


いろいろいるわが家のぬいぐるみのうち、一番数が多いのが黒猫

あらためて数えてみたら、お弁当箱やマグネット含めて8体います
黒猫8兄弟.jpg

①女房が仕事先の人にもらったジジ
②女房が道端で拾ったマグネット猫
③女房が私に買ってくれた猫顔ポーチ
※この品については、☆web雑俳互選追加/末廣亭余一会チケット販売状況速報/新種の猫発見!で触れています。
④私が道端で拾ったマスコット(よく物を拾う家族なのです)
⑤娘が高校時代使っていたスマホケース
⑥『オリエンタルフーズ』さんの「雅ちゃん」お弁当箱
⑦ヤマト運輸キャンペーンの景品
※この子については、☆ひょんなことから参加したキャンペーンで、思わぬニコニコ!~コロナ禍の日常で出会えた、ささやかな喜び~をご覧ください。

そして大き過ぎてこの画像に入らなかった ⑧倅用のミニクッション・通称「こまちもどき」
こまちもどき.jpg

これらはわが家ぬいぐるみ界の最大派閥、「黒猫連盟」。

単独過半数を形成する、一大勢力です。


黒猫全員で初の記念撮影

8体の黒猫にこまちを合わせて、9人の兄妹。

これまでに
4猫一緒で
4兄弟記念撮影.jpg

7猫揃って
7兄弟記念撮影.jpg
写真を撮ったことが。

どっちも生身代表のこまちが、あまり撮影に乗り気でなさそう。

今回はいよいよ、9猫全員でのショットに挑戦。


初めはしぶしぶ、
でも最後は撮影に協力

8月20日午前中、こまちがダイニングテーブルの上に乗っかります。
そこに黒猫マスコットたちの大半が集まっているので、絶好のシャッターチャンス。

急いで別室にいるこまちもどきと猫顔ポーチを連れて来て、一緒に整列。


身繕いしようとしていたこまち、なにか始まるなと察します。

「また、撮影ですかー」
またですか.jpg
カメラ向けられるのがあまり好きではない黒猫、文句言いたげ。

「お母さーん、なんとかしてよー」
救いを求める.jpg
流しで洗い物の女房に訴えるも、とりあってもらえません。

じゃあ仕方ない、ちゃっちゃと協力して早く終わらせよう。

腹をくくった共同執筆猫、慎重に自分の立ち位置をチェック。
撮影開始.jpg

「こんな感じでいいですか?」
カメラ向く.jpg
監督(私)に確認して、 縦に並んだ黒猫たちの先頭に、見事フレームイン!
フレームイン.jpg

今だ、カメラを回せ!


見よ、
これが「猫直列」だ!

動画撮影始めてから気づいたのですが、慌てていたのでお弁当箱「雅」ちゃんを並ばせるのを失念してしまいました。

ごめんね、雅ちゃん。
次回は、センターを取ってもらうから。
今回は編集で、みんなの記念動画に参加。


さぁこうして撮影した、猫たちが縦1列に並んでの惑星ならぬ「猫直列」。

その動画は、8月20日付の扇治Twitterに投稿してあります。




無事撮影が終了したので、定位置に戻る黒猫たち。

苦手なカメラを辛抱して協力してくれたこまちも、ほっとひと息。
やっと終わった.jpg

ありがとう、いい絵が撮れたよ

今夜はモデル料で、CIAOちゅ~るあげようねー。


蔦飾り線.png


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自治体対応よりひと足早く、文化庁の「職域接種」を受けてみました!~世界で一番呑気な、新型コロナワクチン体験記~ [日々雑感]


「注射」。
世の中でこれが好きな人は、一部の薬物中毒の方以外にはおそらくいないでしょう。

子どもや動物は、大人に輪をかけて”チクリ”が苦手。できたら、注射と縁のない生活を送りたいと思っているはず。
ちゅうしゃ禁止.jpg

しかしその注射をこのたび自ら望んで、打ってもらうことに。
それも、かなり苦労して予約を取ってまで。

そう、新型コロナウイルスのワクチン接種。


参戦してみた
"プラチナチケット争奪戦"

かなり早い時期に接種クーポンが配布された、私が住んでいる区の自治体。
区指定接種機関の事前予約にも余裕があり、その頃は申し込んでから即日〜1週間ほどで打てていたようです。

しかしワクチン供給量の低下に伴い、中野区での新規申し込みは9月16日まで停止(2021年8月現在)。


私は今年の夏場ほとんど仕事がないので出歩く機会も少なく、そう急いでワクチン接種する必要性は感じませんでした。

ただ9月以降はポチポチと地方公演など予定されているので、もし順番が回って来るなら10月前には打ちたいなーと思うように。


そこでブログのネタにもなるので、東京都の大規模接種センター・オンライン予約にも挑戦してみることに。

なるほど、サイトに繋がりませんねー。

予約開始時刻にネット接続しても、アクセス集中で弾かれます。

ようやくページを開けたかと思えば、延々と続くこのメッセージ。
混雑しております.jpg

30分〜1時間ほどで画面が切り替わると、既に「今回の予約は終了しました」。これは多くの方が、ご経験のことかと。

なるほど、人気アーティスト公演に勝る"プラチナチケット"と称される所以ですね。


私たちの業界にも
「職域接種」が

これはもう、区の予約再開を待つしかないなと諦めかけた時。

落語協会事務局から、文化庁所管の「文化・芸術関係者向け(個人)職域接種」の案内が来ました!

舞台関係者向けの職域接種は、以前に実施済み。

今回はさらに接種対象を広げ、
「9月以降に公演を控えており接種を希望する文化芸術に携わる者とその家族」
を対象に、六本木の国立新美術館にて行われる職域接種。

8月19日〜9月6日までの月水金、第1回目接種。 9月16日〜10月7日が第2回。 そのためのワクチン準備量、約8000名分

これは、朗報。

職域分に割り振られたワクチンは基本的に他へは流用しないそうなので、"まだ未接種のほかの方を押しのけてまで"という行為には当たらないでしょう。

「もし予約がとれたら儲けもの」くらいのつもりで、受付開始時に予約サイトへGo!


予約手続き
最初はちょっと苦労


…繋がりません。

予約開始の8月5日午前10時ジャストにアクセスするも、「サイトが応答していません」表示のまま固まる画面。

(けっこう、"文化芸術関係"という括りだけでも希望者いるんだ。まぁいいや、もしダメでもネタにはできるから)
達観した心境で、記事用のイラスト描きなどしていると…。

トライ開始から1時間ほどたってふとブラウザ画面を見ると、 予約サイトに到達しています!
予約画面.jpg

それも、初日の8月19日を含めてまだまだ空きがある様子。
空いている枠.jpg

(やったー!)
内心快哉を叫びながら、予約アカウントを作ろうと申し込みフォームにメールアドレス入力して送信。

こちらも最初はしばらく返信がなく焦りましたが、これもアクセス集中によるもの。15分ほど待つと、アカウント作成用URLが無事着信。


しかしこちらがアカウント作成に手間取っているうち、予約枠はかなり塞がって来ています。
減って来る枠.jpg

こうなると人間ってあさましいもので、(予約取れたらら儲けもの)のつもりだったのが(できるだけ早い時期の希望日を押さえたい!)という心境に様変わり。

焦る気持ちをなだめつつ、何度かページ再読み込みして。たまたま空きが出た、初日午前中の予約を取ることができました。


3点セット準備して、
さあ接種に出発!

8月19日、第1回目接種当日。

11時からの受付に合わせて早起きし、シャワー浴びて斎戒沐浴。 ことに注射を打たれる左肩あたりを、入念に洗い上げます。

髪を乾かしながら、接種に必要な3点セットを確認。

①接種クーポン
②予診票(自治体配布のもので可)
③身分証明証

事前記入しておく予診票・別に書き方で難しいことは何もないのですが、ただ一つだけ注意したいのが
用紙右肩にある貼付欄に、前もって自分でクーポンを貼らないこと。

うちの倅は1回目接種の時この間違いをやらかし、係の方からお目玉をくらいました。



ワクチン接種持ち物確認.jpg

さぁ、3点セット準備よし。 ハンカチ・ティッシュ・折り畳み傘、500円以内のおやつなど準備OK。

それじゃあ行ってくるよと、お気に入りの箱で寝ている黒猫に声をかけると…。

ワクチン出かける時.jpg
「人がいい心持ちで寝とるのに、なんじゃい!」
言わんばかりの目つき。

おいおいこまちさん、そりゃちょっと愛想がなさすぎやしないかい。

いかに病原性が弱めてあるとはいえ、体内にウイルスから精製された異物を入れるのです。
治験で安全は確認されていますが、「もしも」という危険性もゼロではない。

そういう注射打ちに行く同居人に、起き上がって三つ指とまではいかなくとも。
しっぽくらい振ってくれても、いいんじゃないの?


好天に恵まれた
第1回接種当日

見送ってくれないのは、猫だけではありません。

やはり後ろで切り火をして送り出してくれてもいい女房は、私より先に家を出て娘と立川へ『ミッフィー展』を見に行っています。

しかたがないので、自分で戸締りをして表へ。




何日も降り続いた東京の雨も今日はすっきり上がり、快晴で絶好のワクチン日和。

西新宿五丁目までぶらぶら歩き、都営大江戸線で目指すは六本木。

初めて訪れる、国立新美術館に到着。
おや、あそこで誰か手を振ってる。

新美術館お出迎え.jpg

そうか、さっき見送る時無愛想だったの反省して。分身イラスト飛ばしてくれたのか。
ありがとう、心強いよ。


おっ、10月1日からはこんな企画展が始まるぞ。
庵野秀明展.jpg
『新世紀エヴァンゲリオン』ファンとしては、ぜひ見に来なくちゃ。




10時40分過ぎに入館、普通に展示を見に来たお客さんとは別ルートで3階講堂へ。 既に20人以上の人が、ロビーで待っています。

全体に年齢層は若く、なんとなく(音楽関係の人かな?)と思わせるような方が多い印象。

10時50分過ぎ、係の方が 「11時受付の方、お待たせしました。ご順にお入りください」 と案内を開始。
ワクチン接種受付開始.jpg

なんだか、シネコンの「~番スクリーン、ただ今より開場いたします」みたい。

ただ映画と違って、これから中で待っているのは”ワクワク”ではなく”チクリ”。


文化施設が
医療現場に早変わり

各会場によってシステムは異なるのでしょうが、こちらの職域接種は
①受付
②予診票確認
③問診
④接種
⑤待機
⑥予約票回収・終了
という流れ。

①から④まではそれぞれいくつかのブースが設けられており、接種者は順番に空いたところへ案内されていきます。


平常時なら企画展に応じた講演会などが行われるであろうスペースに突如出現した、ビニールカーテンで囲まれ消毒スプレー立ち並ぶ接種ブース。

(コロナウイルスがある世の中って、やっぱり普通じゃないんだな) あらためて実感。


予診票確認までは個別の手作業で行われるため、ちょっと時間はかかりましたが。それが済むとあとはトントン、11時20分頃には接種ブース前に到達。

各ブースの入り口に貼られた、文化庁のキャラクターイラスト。
ぶんちゃん.jpg
広報誌『ぶんかる』の「ぶんちゃん」。

よく小児科医院の診察室前にアンパンマンやポケモンのシール貼ってあるのを見かけますが、それと同じように接種者の気持ちを和ませようというのでしょうか。


ホントに一瞬
”チクリ”でおしまい

かわいい「ぶんちゃん」に励まされ、私もなんとか泣き出すことなく接種ブースへ入ります。

こちらも愛嬌たっぷりの女性スタッフの方が「ちょっとだけ、チクっとしますねー」言いながら素早く注射、すぐ「はい、終わりましたー」。

えっ、今本当に針刺した?

一瞬だけ遠くの方で”チクリ”らしきことがあったかな?くらいの感覚。

小学校のBCG注射で泣き叫んだ私でも、これなら怖くも痛くもありません。

遊びに夢中のこまちに爪をたてられた時の方が、よっぽど痛い。

待機スペースでの15分も何事もなく経過し、予診票回収・2回目接種の確認をして全過程終了。

時刻は11時41分、最初の案内開始から1時間弱の接種会場滞在。


帰りには受付で接種後の注意事項書いた紙と、なぜか「歌舞伎研修生募集」のチラシをもらいました。
研修生募集チラシ.jpg


深刻な副反応なし
元気に歩いて帰宅

美術館をあとに大江戸線で新宿まで、そこから買い物がてら40分ほど歩いて帰宅。

暑い中重いマイバッグ下げて歩いていても、別段身体の不調は感じられません。

注射を受けた左肩が若干こわばっているのが副反応らしきものでしょうが、苦になるほどのものでもなし。

人によっては2回目接種時に強い副反応が出ることもあるそうですから、またその時はリポートしたいと思います。




さてさてそんなわけで、無事1回目接種を済ませて帰って来た私。

こまちはと見ると、閉め切ってあったうちの中でもおかまいなし。

私が出る時と同じ箱の中、向きだけ逆になってスヤスヤ。

箱のふたを開けて「ただいまー」声をかけると…。
ワクチンから帰ったら.jpg
はいはい、ちゃんとありますよ。

娘も帰って来ているので、家族みんなで食べようと買ったマグロの切り落とし

こまちにもほんのすこーしだけ、あげようね。

蔦飾り線.png

お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。 ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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