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わが家の黒猫が、動く夏の風物詩に!~デジタル日曜大工・令和3年夏の自由課題編~ [デジタル日曜大工]


毎年夏恒例、「京都正寿院 風鈴まつり」。

全国各地から集まった2000個の風鈴たちを前に、ワクワクの黒猫こまち。
風鈴まつり.jpg


立体アニメで
黒猫大喜び?

新型コロナウイルスの影響で、昨年以上に仕事がない私の夏。

でもぼやいてても何も始まらないので、前向きに明るく楽しく。

かねてから手をつけてみたかった3DCGモデリングアプリ『Blender』、この機会に本格挑戦。

今までは画像でお目通りのイラストこまち、なんとかかんとか立体アニメで動かすことに成功。



初めてキーフレームアニメを作ってから1年、独学の無料アプリでここまで来られたのはヒマの功名というものでしょう。

平たい2次元の世界から広々とした3次元の世界へと飛び出して、こまちも喜んでくれている…ということにさせてください。


秋が来る前に
夏の風物詩製作

Blenderで試してみたいことはたくさんありますが、秋風が立つ前にぜひ手がけておきたかったのがこちら。

イラスト風鈴.jpg

以前にイラストでは何度か登場している、こまち風鈴。

これを今度は、3D化しようというのです


幸い今年の東京は、お盆を過ぎても厳しい残暑が続いています。
この期を逃すなと8月下旬から、作業開始。

Blenderをさわったばかりの頃、試行錯誤でこまちの素体はいくつも作っていますので。
いくらか勝手がわかってきた今では”朝飯前”とは言いませんが、昼飯過ぎくらいの感じで風鈴本体完成。

目鼻ない風鈴.jpg

次はこの半透明のガラス風鈴に、上から顔を乗せる作業。

立体をいったん平面に展開したものに、目鼻ひげ・耳の中を描きます。

頭部展開図.jpg

これをやっているとこを女房が見て、
「おもしろーい、こまちの開きー」
とウケてました。


思い通りにならない?
時間との闘い

目鼻を入れた展開図を、風鈴本体に貼り付け。
真っ黒な風鈴.jpg

最初は真っ黒ですが、これは画像の透明度がまだ反映されていないだけ。

落ち着いて「アルファ値」を調整すると、
透過貼り付け成功.jpg
おっ、いい感じ。

と思ったのですが、背景ありでシミュレートしてみると…。
透明過ぎる風鈴.jpg

肝心の黒いところまで、すべて透過してしまっています。

なんだか『となりのトトロ』の小トロみたいで、これはこれでかわいいのですが。

今回作っているのは、あくまで「黒猫風鈴」。
なんとか半透明に目鼻乗った状態にしたいのですが、なかなか思い通りの結果にならず。

弱ったな、ここまで順調に来てたのに…。

早くしないと、明日から暑さはひと段落という天気予報。
時期を逃した季節ものほど、間抜けなものはありません。

なんとか今日中に形にしたいといろいろやってみて、結果的には
風鈴本体を複製したものにアルファ値を持たせ、そこに目鼻を貼る。
そのコピーを本体に重ねることで、とりあえず色ガラスらしい質感に近づけることができました。
透過しない風鈴.jpg


風鈴には
神秘的な力も

組み上がった風鈴に動きをつけて、背景透過動画で出力。

10秒弱の動画を処理するのに、5分近くかかります

ようやく出来上がった動画に背景と音を入れて、8月31日17時過ぎに完成。

拙い作ではございますが、謹んで以下にご披露。


※広告ブロック中のブラウザでは、表示できないことがございます。
YouTubeにも上げてありますので、そちらもお試しください。
https://youtu.be/amjnnBEtlGo




ご視聴ありがとうございます。


中国またはインド発祥の「占風鐸」という占いの道具が仏教伝来とともに日本に移入され、寺院の屋根四隅にかける「風鐸」へと変化。

それが次第に小型化したものを「風鈴(ふうれい)」と称したのは、浄土宗の開祖・法然上人。

技術の進歩とともに安価に製造できるようになり、「風鈴(ふうりん)」として大衆化し今日に至る。
というのが、ごく大まかなわが国風鈴史。


元々呪術的な効力を持っていた風鈴、それぞれの素材が醸し出す音には確かに心癒されます。

この黒猫風鈴も、皆様「夏の想い出アルバム」の1枚に加えていただけたら。

作り手として、こんな嬉しいことはございません。


蔦飾り線.png


お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。 ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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