あえて寒い廊下へ出たがる猫 でも結局… [猫のいる風景]
こまちさん、そこどいてもらえませんか。
家の中で、その時いちばん自分にとって快適なスポットを本能的に見つける猫。
我が家の愛猫「こまち」、今朝はこたつならぬこんなところでまるくなっていました。
お湯を沸騰させたばかりの電気ポットと、炊き立てご飯が入った炊飯器の上。
頭とお尻をあぶって、気持ちよさそう。
そろそろ、人間たち朝ご飯なんだけどな…。
どかすには忍びないので、家族3人今日の朝食はパンと牛乳にしました。
黒猫に お釜とられて もらい飯
そんなこまちですが、遊ぶ時は元気いっぱい。朝と夕方は最低限、気が向くとほかの時間帯でも遊びをせがんできます。
で書いたように彼女の狩り場はいくつかあるのですが、我が家の中で冬いちばん寒い場所もそのひとつ。
どこかというと…廊下なんです。
長くて寒い、我が家の廊下
うちの家族が住んでいるのはちょっと変則の賃貸物件で、上に大家さんご夫妻がいらっしゃる2世帯住宅の1階部分。基本的に一軒家の作りですから空間がゆったりとってあって、廊下もそのひとつ。
ほとんど書庫と物置と化してますので狭く見えますが、幅1メートル・長さは10メートル近く。
普通のアパート・マンションより広くて長くて、そして風通しがいい分空気の循環が良すぎて冬場はとにかく冷え込みます。
家内とふたり暖かいダイニングキッチンで晩酌をしていて、途中で廊下に出ると一気に酔いが醒めるほど寒い。
飲んでる最中どうしてもトイレへ行きたい時は、カミさんに「これから八甲田山で雪中行軍してくる」、用を済ませると「天は我らを見放したか!」と叫びながらダイニングに転げ込むのが私のルーティーン。安い遊びですね。
お父さん、こまちも行く行く!
こちらが決死の思いでドアを開けると、それまでストーブ前の一番いいところで寝ていたこまちがむっくり起き上がって
「あ、お父さんこまちが好きなとこへ行く。遊んでくれるんだな。私も行くよ!」
するりと足元を抜けていっしょに廊下へ出てくることが、毎回ではありませんがけっこうな頻度であるんです。3年前のクリスマスイブの時もそうでした。
「お父さんトイレ行くだけだから。寒いから遊ばないよ、早くあったかいとこ戻ろ」
と誘っても、
冷たーい廊下で、じっとこちらを見て佇んでいます。
修行僧かあんたは。
やがてさみしくなっちゃって…
かわいそうだとも思いますがこちらはお酒が入っていることでもあり、「じゃあお父さん先行くね」と言い置いていこうとすると
必殺猫ビーム発射。
「えっ、私と遊ばないの行っちゃうの?ひどい!」
という視線を背中に痛いほど感じながら、ひとりダイニングへ。
廊下からはしばらくこまちがお気に入りのダンボール箱に入ったりして一人遊びしている気配がしていましたが、やがて音がやむと…
小さな声で鳴きながら、ドアにそーっと手をかけています。
それを見た娘が
「まぁこまちったらあんな寒いとこでかわいそう!
まるでマッチ売りの少女みたい!!早く入れてあげて」
と言ったのをいただいて、こしらえたのがこちら。
もちろんいつまでもマッチは売らせておきません。
すぐ入れてあげて、家族みんなでなごやかにイブを過ごしました。
このやんちゃで真っ黒な、ムクムクした小さい生き物がいるだけで我が家の暮らしは笑いが絶えません。
猫親バカの極みですが、うちの「こまち」のエピソードまたお時間ございましたらおつきあいください。
ご拝読、ありがとうございます。
入船亭扇治
タグ:猫 黒猫 寒い
外出自粛で落語ロスのあなたに、噺家がwebからご挨拶!~千穐楽~ [落語情報]
入船亭一門会、出演者メッセージ第3弾
中止となった上記の会出演者から、お客様へせめてもの感謝とお詫びの気持ちを伝えたいと始めたこの企画、今回でめでたくお開きとなります。
都合で扇好師からのメッセージは残念ながらございません。ご了承くださいませ。
他のメンバーの声は
で聴くことができます。
それでは、早速まいりましょう。
会の主催者として、まずは不肖私から。
司書という、芸人にはあまり得にもならない資格を看板に。
図書館でお呼びがかかれば駆けつける、本好きアニヲタ猫バカ噺家
入船亭扇治。
いちおう会主ということで責任もありますので、他のメンバーより長めになってすいません。
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おしまいまで聴いていただき、ありがとうございます。
トリを務めるのは、もちろんこの人。
しんがりに登場するのは、スケジュールの関係で最初から番組には入っていなかった芸人。
新型コロナウイルスの影響で、この会もかなりお客様の足が伸び悩みました。
そこで集客へのインパクト・大変な時に来てくださるお客様方へのサービスに繋がればと考えたのが、「当日意外な形でのサプライズゲスト登場!」という趣向。
一門会お休みの当人から事前にボイスメッセージをもらって、SNS上で告知。
本来なら当日の会で、高座からマイクを通してお客席にお届けする予定でした。会が開催されたことが前提の内容になっているので録り直そうとも思いましたが、ここはあえて「サプライズ」の趣旨を優先しそのままで公開いたします。皆様、3月27日無事に開催された池袋演芸場『入船亭一門会』のお客席にお座りのつもりで、お聴きくださいませ。
さあ、出囃子が聴こえてまいりました。
満を持して登場するのは…。
「師匠の芸が好きなんです。弟子にしてください!」
伊東出身の落語少年のひたむきさが、まだアパート住まいでそんな身体じゃないと迷っていた扇橋の心を動かした。
入門叶って以来、芸ひとすじ(お酒とカラオケを除く)。
「九代目扇橋の筆頭弟子」の看板が、紫綬褒章とともに光り輝く
写真撮影:横井洋司 落語協会ホームページより転載
入船亭扇遊。
このメッセージは、扇蔵さんが師匠宅へ行った時スマホで録音したもの。世代を感じさせる冒頭の言葉をじっくり聴いていただこうと、出囃子の効果音無しでお届けします。
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ドロドロドロドロ、デテケデテケテンデンバラバラ、ありがとーうございます…。
外出できなくても、落語は聴ける
3回に分けてお届けした入船亭一門からのご挨拶、お開きまでお付き合いいただきましてまことにありがとうございます。寄席・会の休止で物足りない思いをなさっている皆様の胸に、少しでも手前どもの言葉が届きましたらこれにすぐる喜びはございません。
今回のうちの一門の企画より前から、上方の若手噺家や三遊亭圓丈師一門の人たちが積極的に高座のライブ配信を展開しています。
三遊亭白鳥さんも、寄席が休みで手持ちぶさたな人聴いてくださいと珍しい音源をwebで公開しているとか。あの白鳥さんが無料で聴かせてくれるなんて、滅多にないことこの機を逃す手はありません。ぜひチェックしてみられてはいかがでしょう。
寄席が再開しても、ご高齢や持病がおありで足を運ぶのがためらわれる・テレワークで仕事をしているのに落語会に行くのは気が引ける…という方々。
昔の音源だけではなく、噺家たちが今の高座をお届けしようと頑張っております。
在宅ワークならぬ在宅落語もうまく活用しつつ、お客様方も私どもも世の中が平常運転になるまでの期間を明るく前向きで乗り切りましょう
入船亭扇治
■ 記事はここまで
2日目・外出自粛で落語ロスのあなたに、噺家がwebからご挨拶! [落語情報]
3月29日は、未明から予報通り都心でもみぞれ混じりの雪となりました。
葉に季節外れの白いものを乗せて、重そうに首を垂れている庭のツワブキたち。
我が家の愛猫「こまち」も、高いところでのんびり雪見。
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一瞬でしたが。
さすがにこの寒さで花見を敢行する人は少ないでしょうから、外出を控えるようにとの都からの要請には追い風となりました。
ボイスメッセージご好評御礼
寄席の休業と、相次ぐ落語会の中止・延期。
落語ロスのお客様方に少しでも喜んでいただければと、入船亭一門会出演者からのボイスメッセージを期間限定公開。
その第1弾・入船亭扇辰登場の記事
はおかげさまでご好評をいただき、たくさんの方が当ブログを訪問してくださいました。
立ち上げたばかりの個人ブログですから、開設当初から一昨日までは覗きに来てくださる方はごく少なく、日々20人~50人ほどで低空飛行。
それが昨日は一気に増加、弱小噺家ブロガーとしては
ツ離れ(お客様が10人以上)するかしないかの寄席
満席の歌舞伎座
というくらいのプチバズり、この場を借りてまずは御礼申しあげます。
まことに、ありがとうございます。
どうぞ末永くご愛読・ご贔屓を…。
つきましてはボイスメッセージを聴きに当サイト初めてご訪問のお客様に、扇治からのお願いでございます。
よろしければ「扇治のらくご的図書館」をブックマーク・お気に入りに追加して、気の向いた時だけで結構ですからまた覗いてやっていただけますでしょうか。
・記事の質を落とさないで、可能な限り頻繁に更新。
・オリジナルイラスト、ひと手間かけた写真で楽しい誌面。
・ただの日常雑感ではなく、噺家の視点でユーモラスに。
・江戸のトリビアなど「ちょっとトクする」情報も積極的に発信。
以上を常に心がけ、皆様の貴重な数分間を拝借してもご損のいかないブログを目指します。
今後も先の長いご贔屓賜れましたら、幸甚に存じます。
よろしくお願い申し上げます。
お願いついでと言っては語弊があるかもしれませんが…。
ひとつ応援してやろうというお客様、PC版のトップページ・プロフィール下にある「にほんブログ村」のバナーをクリックしていただけると、ブログランキングが上がってさらに大勢の方に当ブログを見てもらえるようになります。
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こちらで投票していただいても。
「にほんブログ村」のページが開きますが、決して
危ないサイト
ではありません。
ブログで発信する人と閲覧する方を結ぶために、広告収入で健全に運営されています。
無料の登録会員は80万人以上。こういったランキングサイトで多くの方に見てもらえるようになると、ブログの信用度がぐっとアップ。
お客様の1クリックが、お手軽な噺家贔屓に繋がります。
今後のご愛読と併せてのご協力、重ねてお願い申しあげる次第です。
お待たせしました、お目当てはここから
ボイスメッセージを楽しみに来てくださっている皆様、前振りが長くてすいません。
お詫びというわけでもございませんが、今回は続けて2人に登場してもらいます。まずは…。
師匠の晩年をしっかり支えた、心優しき末っ子弟子。
誠実な人柄がにじみ出る高座は、まさに「扇里色」
写真撮影:横井洋司 落語協会ホームページより転載
入船亭扇里。
彼らしく、お客様を気遣ってのメッセージ。
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出囃子は著作権のからみがあり、全員同じ音源を使用しています。
ご了承いただきまして、おあとと交代。
続いては、孫弟子を代表してこの人
扇橋の一番弟子を選んだ、自らも扇遊門下の頼れる惣領弟子。
凛々しい眉目そのままに、芯の通った芸でご機嫌をうかがう
写真撮影:横井洋司 落語協会ホームページより転載
入船亭扇蔵。
昨年も自分の会中止を経験、危機管理に長けた彼からは
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今回はここまで。
まだまだ、他のメンバーがお客様にご挨拶させていただこうと控えております。次回をお楽しみに、ぜひまたご訪問くださいませ。
お待ち申し上げております。
入船亭扇治
■ 記事はここまで
初日・外出自粛で落語ロスのあなたに、噺家がwebからご挨拶! [落語情報]
「ああ、落語が聴きたい…」
3月28・29日東京初め首都圏・大阪で自治体から、週末の不要不急の外出を控えるよう要請が出されました。
それを受け27日に池袋演芸場で予定しておりました、私どもの入船亭一門会も中止。
ほかにもほとんどの落語会が開催を見送り、寄席もすべてお休み。
「ナマの落語を、周りを気にせず聴きたい!」
そんな落語ロスのお客様方に、芸人がせめてものご挨拶。
一門会に出演するはずだった噺家たちから、ボイスメッセージが届いております。
一人ずつ順次アップしていきますので、まめにページをチェックしてみてください
トップバッターを務めるのは、こちら
扇橋の芸風を色濃く継承しつつ、端正な独自の「扇辰節」を確立。
プロはだしの演奏力を活かしたバンド活動でも人気の
写真撮影:横井洋司 落語協会ホームページより転載
入船亭扇辰。
それでは、メッセージをお聴きください。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
おあとがよろしいようで…。
外出自粛の週末も、気分は落語会通い! [落語情報]
お客様のご理解・激励に感謝。
3月27日開催予定だった落語会
「入船亭一門会~九代目扇橋・受け継がれる人と芸」
直前の中止決定にご理解・ご寛恕賜りましてまことにありがとうございます。
ご来場予定してくださっていたお客様からの反応は、お叱りどころか
「残念だけれど、今の状況に鑑みて中止は不可避。気にしないで」
「つらいだろうけど、よく勇気をもって決断した!」
「ご一門のファンです。ぜひ仕切り直しての開催を」
との励ましのお言葉ばかり。
この数日開催か中止かの判断に頭を悩ませ、疲弊していた私にとっては
何よりのお客様からのご祝儀。ひたすら感謝するのみです。
プログラムで落語会の雰囲気だけでも
あらためて皆様に御礼申し上げるとともに、当日の会のプログラム掲載いたします。
3月28・29日は首都圏で週末は外出自粛要請が出され、めったなことでは看板を下ろさない寄席も臨時休業。落語会もほとんど中止・延期です。
せめてプログラムだけでも眺めて、落語見物気分を味わっていただけましたら。
内容の方は
をご覧ください。
一門会は、年内に必ず再度企画・開催いたします。
その節はぜひお客様方お誘い合わせのうえ賑々しくご来場賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
気軽に落語を聴きに行ける日常が、早く戻りますよう。
入船亭扇治
タグ:落語 外出自粛