週末の外出自粛・首都圏への移動自粛を受け、入船亭一門会急きょ中止 [落語情報]
3月27日(金)18時30分より池袋演芸場にて開催予定だった落語会
「入船亭一門会~九代扇橋・受け継がれる人と芸」
は、25日に出された都の週末および平日夜間の不要不急の外出自粛要請
26日午後に東京近隣各自地体が決定した首都圏への移動自粛要請
を受け、急きょ
中止
させていただくこととなりましたので、お知らせ申し上げます。
楽しみにご予定くださった方々には直前でこのような形でご迷惑をおかけする結果になってしまい、まことに申し訳ございません。
都内の各寄席も28日・29日の興行を全て休むことが決定しており、お客様の健康・感染拡大を最優先としてのやむを得ない措置でございます。
どうぞご理解いただきましてご容赦賜りますよう、お願い申し上げます。
年内にはあらためて再企画進めていく予定でございます。
その節にはまた、よろしくお願いいたします。
当日お客様に配布予定だった特製クリアファイルの画像です。
私どもも皆様も、それぞれに窮屈な暮らしを強いられる我慢の時。
気持ちを前向きに、お身体お大事にお過ごしください。
入船亭扇治拝
タグ:落語会 中止 外出自粛
コロナ禍で閲覧禁止続く図書館 [日々雑感]
政府からの第一次イベント自粛要請が出されてから数日たった3月初め、返却期限の来ている資料を返しに近くの中野区立南台図書館に行きました。
と正面入り口前に、
「新型コロナウイルス感染拡大防止のため3月15日まで、資料の返却・予約資料の貸し出し・利用者カードの登録変更のカウンター業務の他以外のサービスを中止させていただきます」
の大きな掲示が。
いずれこういった措置がとられるとは思っていましたが、もう少し先だろうとたかをくくって図書館のホームページをチェックしていませんでしたので、ちょっとびっくり。
貼り紙に「返却だけならブックポストへお入れいただいて結構です」と書いてあることでもあり、別にその時館内に入らなくても用は足りたのです。
しかし、私も「司書噺家」を名乗らせていただいている身。
ここで非常時の図書館を視察せずしてどうする!と自動ドアから館内に足を踏み入れると、そこには異様な光景が広がっていました。
ここで非常時の図書館を視察せずしてどうする!と自動ドアから館内に足を踏み入れると、そこには異様な光景が広がっていました。
まるでリアル『図書館戦争』ものものしい雰囲気の「立ち入り禁止」
入ってすぐ左手には、厳重にマスクをした職員の方がふたり座っているカウンター。
その奥の一般書・新聞・雑誌、向かいの児童書・絵本それぞれのコーナー前に張られた
その奥の一般書・新聞・雑誌、向かいの児童書・絵本それぞれのコーナー前に張られた
俗称トラロープ。
不用意に入ると危険な工事や事故・事件現場で使うものですね。
不用意に入ると危険な工事や事故・事件現場で使うものですね。
それが2本交差する真ん中には大きく
立ち入り禁止
の貼り紙が。
立ち入り禁止
の貼り紙が。
職員以外は完全に、書架と閲覧スペースには入れなくなっていました。
トラロープの黄色と黒は「警告色」と言われる配色。
生き物が本能的に「危険」を感じる色ですから、ふだん平和でのどかな館内にはそぐわない。
ましてや「立ち入り禁止」の札は、すべての利用者に開放された図書館ではいちばん縁遠いはずのもの。
生き物が本能的に「危険」を感じる色ですから、ふだん平和でのどかな館内にはそぐわない。
ましてや「立ち入り禁止」の札は、すべての利用者に開放された図書館ではいちばん縁遠いはずのもの。
私も大好きな有川浩さんの大人気シリーズ『図書館戦争』。
それを原作とした実写の劇場版映画では、北九州の図書館を2週間借りて撮った迫力の戦闘シーンが出てきます。
それを原作とした実写の劇場版映画では、北九州の図書館を2週間借りて撮った迫力の戦闘シーンが出てきます。
著作・創作物を徹底的に管理・弾圧しようとする「メディア管理委員会」の特務機関と、表現と閲覧の自由を守る図書館の自主防衛部隊との闘い。
本の並んだ書架の前で登場人物たちが銃を構えるシーンは
図書館と銃火器
という現実では考えられない取り合わせに、フィクションならではのインパクトがありました。
図書館と銃火器
という現実では考えられない取り合わせに、フィクションならではのインパクトがありました。
それと同じくらい本来ならありえないはずの
ロープで封鎖された図書館
を目の当たりにしあらためて、
「ああ、やっぱり今はふだんとは違うんだな」と。
ロープで封鎖された図書館
を目の当たりにしあらためて、
「ああ、やっぱり今はふだんとは違うんだな」と。
私にとっては、
トイレットペーパー・ティッシュペーパーが消えて、空っぽのドラッグストア店頭の棚。
ネット上で高額で転売されるマスク
などと並んで、コロナ禍の影響を象徴する風景でした。
トイレットペーパー・ティッシュペーパーが消えて、空っぽのドラッグストア店頭の棚。
ネット上で高額で転売されるマスク
などと並んで、コロナ禍の影響を象徴する風景でした。
ダメもとで写真撮らせてもらえませんかと職員の方に頼んでみましたが、「公共の施設内ですから」と断られました。
まぁ当たり前ですけどね。
まぁ当たり前ですけどね。
代わりに、我が家の愛猫「こまち」を狂言回しのイラストにしてみました。
記事のおしまいに貼ってありますのでご覧いただければ。
記事のおしまいに貼ってありますのでご覧いただければ。
制限下でも、最低限のサービスは受けられるが…
私の住んでいる中野区の図書館からのお知らせ。
中野区立図書館ホームページより転載
おはなし会等のイベントのみを中止というところもありますが、全国では上記と同様の対応をしている図書館が多いのではないでしょうか。
サービス制限中でも、ネット経由か電話で欲しい資料を予約・リクエストして受け取ることはできます。
私もこれを機に読み返したくなった小松左京の『復活の日』や、担当しているカルチャー講座で使う資料をネット予約で取り寄せて読むことができ、そういう意味での不自由は感じていません。
でも逆に言うと制限下の図書館で読めるのは、あらかじめ「これ」と決めた本だけ。
自分のまるで知らない本とは、出会えないのです。
自分のまるで知らない本とは、出会えないのです。
「本のセーフティネット」
人は
読みたい本
必要な資料
だけを求めて図書館を訪れるのでしょうか。
読みたい本
必要な資料
だけを求めて図書館を訪れるのでしょうか。
私は時間が空いた時ふらっと図書館に行って、特に目的を決めずに
「なにかいい本ないかな…」
と書架を眺めるのが大好きです。
「なにかいい本ないかな…」
と書架を眺めるのが大好きです。
書店でももちろんそうですが、棚に並べられた本を見ていると中でひと際背表紙が「読んで読んで!」と訴えかけてくる1冊に出会うことがあります。
(これを私は勝手に
背表紙が光って見える
と表現してまして、また別の記事でも触れたいと思います。)
背表紙が光って見える
と表現してまして、また別の記事でも触れたいと思います。)
それまでまるで知らなかったのに、たまたま縁あって手にした本が気にいって読んでみたくなる。
本好きにはたまらない、新しい1冊との出会い。
本好きにはたまらない、新しい1冊との出会い。
書店で気にいった本を無尽蔵に買うことは、よほどの大邸宅に住む大金持ちでないと経済的・収納空間的に無理でしょう。
でも公共サービスの図書館なら、奇跡の出会いをした本を貸し出し期限内は手元に置くことができる。
でも公共サービスの図書館なら、奇跡の出会いをした本を貸し出し期限内は手元に置くことができる。
賃貸住まいの弱小芸人にして本好きの私にとって、図書館は
読書のセーフティネット
なのです。
読書のセーフティネット
なのです。
また、気軽に本と出会えるように
図書館の閲覧禁止で、いちばん困っているのは小さいお子さんのいるご家庭ではないでしょうか。
まだ自分で読みたい本がわからない幼いうちは、図書館で実際に絵本などを手にとったり読み聴かせしてもらってお気に入りの本と出会うことが多いと思います。
私がサービス制限のことを知らないで図書館へ行った時見かけた、たまたまやはり通常開館していると思って来た親子連れの方。
お母さんから説明を受けてふたり兄弟のお兄ちゃんの方は辛抱していましたが、下の子は
「なんでご本のあるとこ入れないの!」
涙まじりでお母さんに訴えてました。
「なんでご本のあるとこ入れないの!」
涙まじりでお母さんに訴えてました。
中野区内の図書館サービス制限はとりあえず3月いっぱいですが、ウイルス感染状況でこの先どうなるかは不透明。
今はただ全国の本好きの人が、1日も早くまた気軽に本の顔を見に来られるようになるのを願うだけ。
今はただ全国の本好きの人が、1日も早くまた気軽に本の顔を見に来られるようになるのを願うだけ。
うちのこまちも
「次は漱石と『旅猫リポート』読みたいニャン!」
と心待ちにしています。
「次は漱石と『旅猫リポート』読みたいニャン!」
と心待ちにしています。
お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。
扇治
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タグ:図書館 黒猫
桜が優しく見送る、一斉休校中の卒業生たち [日々雑感]
3月19日のお昼前、近所を歩いていると証書を持った中学生たちと何人もすれ違いました。
地区の公立中学校で卒業式が行われたのです。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、在校生と保護者の方々は同席せず。
式典が終わると早々に帰宅を促されたのでしょうが、生徒たちは久しぶりに学校で会えた仲間とそれなりに楽しそうには見えました。
でも本当だったら、
もっとゆっくり学校で友達と話がしたかったのに。
かわいい後輩たちと別れを惜しみたかったのに。
先生やみんなと、写真を撮りたかったのに。
お父さんお母さんに、晴れ姿を見てもらいたかったのに。
学校や自治体の方々もギリギリまで通常に近い形での卒業式を目指して努力を続けてきたはずですが、残念ながら生徒さん・親御さん・先生方の望みはかないませんでした。
「仕方がない」ではとてもすまないやるせなさを大なり小なり胸に抱えての、みんな帰り道だったことでしょう。
私の倅が通っている渋谷区内の都立高校は、3月の早いうちにやはり在校生のみで卒業式をすませています。
卒業生と保護者の方で盛大な謝恩会を青山で予定していましたが、当然見送り。
でも会場の方の厚意でキャンセルではなく延期扱いにしてもらえたそうで、4月からの子どもたちの新生活とコロナ禍が落ち着いた頃あらためて集まろうねと皆心待ちにしています(大の酒好きである私の家内も、PTA役員の役得で出席できるので今からウキウキ)。
私がすれ違った卒業式帰りの中学生の方たちも、早めの同窓会などで仲間や先生と再会する機会を心待ちに、春からの新しい暮らしを前向きに迎えられますよう。
そしてその日々が、今まで以上に充実した時となりますよう。
すぐ前が大きな道で連日排ガスと騒音に晒されながらも、毎年見事な花を咲かせる笹塚中学のヤマザクラ。
満開の桜が、皆さんにエールをおくります。
ご卒業、おめでとう。
タグ:一斉休校 卒業式 桜 猫 黒猫
猫がお風呂を沸かす? IoT家電よりすごい! [猫のいる風景]
切れのいい若手人気漫才・ロケット団のネタ。
いやぁ最近の携帯電話って本当に色んなことができるようになりましたね。通話だけじゃなくて、ネットにつないだりきれいな写真撮ったり、電卓で計算もできたり。
今さら何を言ってんの、携帯の進歩ってそんなもんじゃないよ。
オレなんかずいぶん前から、外出先から携帯で家の風呂沸かしてるもんね。
エッ、そんなSFみたいなことできんの!?
できるよ簡単だよ、こうやってうちへ電話して…(携帯をかける仕草)
プルルルッ、プルルッ…あ、もしもし俺だけど。
今から帰るから、風呂沸かしといて。頼んだよ、ピッ(通話終了)。
カミさんに頼んだだけじゃねぇか!
まだスマホがこんなに進化する前のギャグですが、時代はもうこのネタに追いつき追い抜こうとしていますね。
進むIoT、でもまだまだSFにはほど遠い
ひと昔前なら絵空事だった、スマホで操作できる電子レンジや洗濯機。外出先からネットを通じてエアコンを作動させたり、音声で部屋の照明を調節したりといった技術は今や現実のもの。私ども一般庶民でも購入できる価格のスマート・IoT家電が、いくつも家電量販店の店頭に並んでいます。
このままいけばいつかは、私の大好きなアメリカのSFシリーズ『スタートレック』のようにレプリケーター(分子を材料として様々な物質を生成する、未来の3Dプリンター)に向かって「生ビール!」と言うだけで冷えたジョッキに泡が盛り上がったうまい一杯が目の前に出現…なんて時代が実際やってくるかもしれません。
まあでもそうなるとしてもまだまだ先のこと。IoTにしても各家庭に色んな分野の家電が普及というわけではありませんから、機械を使うにはまず自分の手を動かさなければ始まらない。忙しく家事などをしていると「ああ、猫の手でいいから借りたい!」と思うこと、ありますよね。
親孝行な猫が、お風呂を…
その「猫の手」と冒頭のお風呂ネタがらみの話。
先日、我が家の飼い猫がなんと
お風呂を沸かしてくれたのです!
と言ってももちろん
私「〇〇ちゃ~ん、今洗いものしてて手が離せないからお風呂お願い」
「はーい」
と給湯器のボタンを押してくれたわけではありません。
どんないきさつかというと…。
まずは主人公のご紹介。
本題に入る前に猫バカ恒例のご挨拶、
うちの子をみてやってください。
名前は「こまち」、3歳の女の子。
既にイラストで本ブログには登場しておりますが、当人の顔出しはこれがお初。よろしくお見知りおきのほどを。
さっそくうちの子自慢になってしまいますが、いたって大らかな性格でとても飼いやすい猫。朝晩ほんとうによく遊んで自分と人間のストレス解消、今のところ病い知らずです。そのこまちの、ある春の日のエピソード。
猫も快適、あったかい風呂蓋の上のにゃんこ
こまちのお気に入りの遊び場所のひとつが、お風呂場。
我が家は賃貸なのですがアパート・マンションではなく、大家さんご夫妻が2・3階にお住まいの2世帯住宅の1階部分を私たち家族でお借りしています。
一戸建ての作りですから集合住宅に比べて間取りがゆったりしており、廊下と玄関はもうちょっと小さくして居住空間に回してほしかったなと思わないでもありませんが、嬉しいのはお風呂の広さ。
146cm×75cmの湯舟は、バスケをやっている高3の倅がゆうゆう足を伸ばして浸かることができてとても快適です。
その恩恵にこまちもあずかっており、お風呂には入りませんが蓋をした浴槽の上が残り湯もほんのり温かくて気持ちがいいのでしょう。
紐やおもちゃで誘ってあげると上手にそれを追いかけて、かなりの時間広い浴槽の上を縦横無尽に駆け回ります。
その日も浴室でお気に入りの猫じゃらしでしばし戯れて、そろそろフィニッシュにかかろうかなという時。
浴室壁に取り付けられた給湯器リモコンの下で獲物をパタパタさせて誘うと、反対側の壁につけたお尻をモニモ二させてからじゅうぶんに狙いさだめて
びゅーーーーーーーんッ
一気に飛びかかってきたのですが、直前でブレーキをかけようとした前足がFRP樹脂の蓋でツルッと滑り、そのまま勢いあまって給湯器リモコンの「自動運転」ボタンに激突。
すぐ機械が反応して、「お湯張りをします」の電子音とともに浴槽内にお湯が流れ込む音が。
猫がくれた、優雅な休日
貧乏性の私は慌てて運転を止めようとしましたが、もう結構な量のお湯が足されてしまった後。
途中で自動をやめるとかえって効率が良くないと取扱説明書に書いてあったのも思い出し、まぁいいかとそのままお風呂を沸かして入ることにしました。
その日はシャワーで済ませようとも思っていたのが、結果的に猫のおかげで午前中から優雅にお湯につかることに。
「牛に引かれて善光寺まいり」
ならぬ
「猫に押されてのんびり湯あみ」
平和な1日のひとこまでした。
お開きまでお付き合いいただき、まことにありがとうございます。
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【扇治の略歴は以下をご覧ください】
■ 記事はここまで
品薄続くマスク、意外な場所で販売「えっ、こんなところで!?」 [日々雑感]
初めにお断り申しあげておきます。
タイトルから
「このご時世に、どこかで超品薄のマスクが手に入る情報があるのか」
と訪問してくださった方、
申し訳ございません。
マスクが買える穴場のご紹介ではなく、‟ちょっと変わった場所で売っているのを見たよ”という世間話です。
そんなことならとページを閉じようとなさった方、130秒ほどで読める記事ですので、よろしければもう少しだけお付き合いいただけますでしょうか。
ー「3月は6億枚超の供給量」も、お店の棚には未だ反映されず
17日の記者会見で菅官房長官は、「増産体制を強化した国内産が7割・輸入を再開した中国など海外製品3割で週に1万枚ペース・3月は6億枚以上のマスク供給を確保した。4月はさらなる上積みを」と発表しました。
15日から施行された罰則付きのマスク高額転売禁止令と併せ、やれこれでひと安心となればいいのですが医療現場や公共事業団体がまず優先されるとのことでもあり、誰もが普通に入手できるようになるまではまだ時間がかかりそうです。
政治家の方が力強く「6億枚」という具体的な数字を言ってくれても、現実に空っぽなドラッグストアやスーパーの棚はそれ以上の迫力をもって私たちの不安を煽ります。
ーマスク不足と上手に付き合う
先の紙製品不足の時はパニック買いによる一時的な品薄に流通が追いつかなかっただけで、在庫は潤沢にありました。
しかしマスクの方は生産現場の方々が連日の残業や休日返上で働いてくださっていても、完全に需要に供給が追いついていない状態。不安はトイレットペーパー騒動の比ではないでしょう。
呼吸器系に疾患をお持ちの方・花粉症でお困りの方など本当に必要な方々には少しでも早くマスクがお手元に届くよう願うばかりですが、そうでない健康な人はいい意味で「無いものは仕方がない」と
マスク不足と前向きに折り合いをつける
ことがいたずらにストレスをためない秘訣かと。
ネットに豊富な情報が上がっている手作りマスクは、ある程度目の詰まった繊維製品を使えば飛沫感染防止に一定の効果があることが証明されています。
実際にガーゼタオルやバンダナでお洒落なマスクを作り、口元を飾っている方もちらほら見かけるようになりました。
お子さんのいらっしゃるご家庭では、親子で一緒に手芸をしても楽しいのではないでしょうか。
そういった具体的な行動の一方、皆さまの思考回路が少しでも明るくポジティブな方向に向く一助になればと以下のエピソードご紹介いたします。
ースーパーに緊急入荷のマスク、売られていた場所は
3月半ばお天気のいい日の午前中、落語の仕事が全て無くなり優雅な長期休暇中の私が近所のスーパーを訪れた時のこと。
お昼用のお弁当と晩酌に用いる缶酎ハイをかごに入れ、酒の肴を物色していると店内アナウンスが聞こえてきました。
たった今、品薄中のマスクが入荷しました。
数に限りがありますので、おひとり様一点の販売とさせていただきます。
「へぇマスク入ったんだ。自分では買わないけど、高座のネタになるから見に行こう」と生活・日用品売り場へ向かいかけた私の耳に、アナウンスの続きが。
ただいまよりマスク限定30パック、
店内右手奥鮮魚売り場・お刺身コーナー前での販売となります。
係の者がおひとつずつお渡ししますので、押し合わず列についてお待ちください。
えっ、なぜにマスクを魚売り場で?と一瞬首を傾げましたが、そのお店ではそこが両脇の棚どうしの間隔が広くお客様が並ぶのに都合がいいのです。
すぐに10人以上の列ができましたが、皆様ちゃんとマナーを守って譲り合って買ってらっしゃいました。
ー「新鮮なマスク」
色鮮やかなお刺身や小刀みたいに輝く魚たち、棚にずらり並んだ切り身のパック群の前にマスクを入れたワゴンがある風景。その取り合わせが妙に私の笑いのツボにはまったのでTwitterでつぶやいたところフォロワーの「弥彦」さんから
鮮魚売り場だけに「入りたての新鮮なマスク」てぇことで
との絶妙なコメントを頂戴しました。
見事に落ちをつけていただいたのでその面白さを皆さまと分かち合いたく、拙いながら趣味のデジタルイラストにしてみました。
ついつい悪い方へ思考が傾きがちな日々、「弥彦」さんのようなユーモア忘れないようにしたいですね。
お開きまでお付き合いくださいまして、まことにありがとうございます。
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【扇治の略歴は以下をご覧ください】
■ 記事はここまで
タグ:マスク 品薄