行く手を阻む難関、そして○○との嬉しい出会い~2021年秋にっぽん丸・高知寄港その②~ [旅のアルバム]
豪華客船で高知に下りたった弱小噺家を待っていたのは、港に築かれた長大な壁!そして…
満腹で挑む
午後のリベンジ散策
午後のリベンジ散策
☆「計画性なき散策」で、道半ばにしていったん帰船?~2021年秋にっぽん丸・高知寄港その①~で綴りました、にっぽん丸クルーズで訪れた高知港近辺散策。
午前中はご当地らしい風景を切り取れぬまま、道半ばでいったん帰船。
美味しい昼食でエネルギー充填した後、午後の13時半過ぎに再び岸壁へ。
美味しい昼食でエネルギー充填した後、午後の13時半過ぎに再び岸壁へ。
今度は先ほどとは進路を正反対、船を背にして左へと取ることに。
県道を海沿いに5キロ行くと、海浜公園などがある桂浜。
タクシーで一気にそこまで行ってしまおうかとも思ったのですが、夜公演の打ち合わせが16時半からあります。
ちょっと慌ただしいので車代は節約、午前と同じように徒歩圏での散策としました。
ターミナル内観光案内所の方が、「左方面にも行けますよ」とおっしゃってましたから。
桂浜までたどり着かなくとも、途中で海沿いの風景やお店の看板とか撮れるんじゃないか。
桂浜までたどり着かなくとも、途中で海沿いの風景やお店の看板とか撮れるんじゃないか。
そんな軽い気持ちで、鼻歌まじりに岸壁を歩き始めたのですが…。
行けど行けども
途切れぬ新堤防
途切れぬ新堤防
高知新港は現在、長期計画による再整備の真っ最中。
コンクリートの新しい堤防作りもその一環、工事中なので歩道脇をひっきりなしにトラックや重機が行き交っています。
堤防は桂浜方面に延伸している最中ですから、岸壁上左側は工事車両の通行が激しい。
爆音たてて走る大きな車たちを横目に、土煙を浴びつつヨタヨタ進む弱小噺家。
あまり、というかまるで”散策”といった風情はありません。
道の途中には、巨大なテトラポットがゴロゴロ。 なんだか、SFの世界に迷い込んだよう。
岸壁上をまっすぐ進むこと300メートルほどで、ようやく桂浜方面へ曲がるところまで来たのですが…。
正面には冒頭イラストの通り、『進撃の巨人』みたいな高くて長~い堤防の壁が広がっています。
見渡したところ、近くに堤防を突っ切って向こうにある県道へ出るルートはありません。
壁のところどころには階段が付いていますが、いずれも鎖で入り口を閉ざされ手前には草がぼうぼうの荒れ放題。
好奇心旺盛なこまちが、偵察に出て見ましたが…
亀でしょうか竜なのか、前脚振り上げた堤防の守り神にびっくり。
振り出しに戻るも
撮影スポットが…
撮影スポットが…
このまま堤防沿いに桂浜方面へ歩いても、いつ県道へ出られるかわからない。
もちろんどこかで堤防は途切れているのですが、歩道がどんどん狭くなって本当に歩きづらい。
海を背に1キロ弱も歩いたあたりで、左側方面へのアタックを断念。
方向転換して右へ進み、午前中に通った県道の交差点までたどり着きます。
方向転換して右へ進み、午前中に通った県道の交差点までたどり着きます。
ここまで40分ほどかけて、振り出しに戻っただけ。
あらためて広い道を桂浜方面に歩き始めたものの、街道沿いにお店らしきものがほとんど見えません。
あっても営業してないところばかりで、1軒だけ開いていたのが釣具屋さん。そこののぼりがちょっと面白いのでスマホでパチリ、イラストこまちでちょいとアレンジ。
帰り道に待っていた
嬉しい出会い
嬉しい出会い
う~ん、とりあえずブログのネタらしきものは拾えましたが…。
豪華客船で訪問中の港を散策して、その収穫が工事中の堤防とお店のVOW看板だけでは、ちょっと寂しい。
でもそろそろ船へ戻らないと打ち合わせに間に合わないので、桂浜に背を向けて帰り道に。
コンビニでお酒を仕入れることも叶わずとぼとぼ歩く私をしかし、神様は見捨ててはいませんでした。
午前中通った三里漁港まで戻って来ると、歩道前方に黒いものの姿が! 長毛種の、黒猫さん。
声をかけながらそばに寄ると、残念ながらこの子は緑地帯の中に逃げ込んでしまいましたが…。
その植え込みの奥に、もう一つ動く影が!
生い茂る草木を透かして見ると、いました!
まるで植え込みに溶け込む迷彩色のような、鉢割れの三毛猫さん発見。
私の「みゃあ、ニャー」という拙い猫語での呼びかけに、ちゃんと返事をしてくれます。
警戒して鳴いているのでない証拠に、途中から「香箱座り」でご挨拶。
植え込みの外に出ることはありませんでしたが、名残を惜しむ私を下からちゃんと見送ってくれました。
※この猫ちゃんとの出会いは、私のTwitter
☆https://twitter.com/senjitonaraban1/status/1460819584882130946
に動画を上げております。よろしければご覧ください。
☆https://twitter.com/senjitonaraban1/status/1460819584882130946
に動画を上げております。よろしければご覧ください。
手にいっぱいの
”お土産”携え…
”お土産”携え…
あー、よかった。
労多くして収穫少なかった今日の散策、おしまいに来て猫好きには最高の出会いに恵まれた。
そんなことを思いながら岸壁に戻って来ると、もう秋の陽はすっかり西に傾いて。
私たちの帰りを優しく迎えてくれる「海の大和撫子」にっぽん丸の姿も、夕陽に照り映えています。
上下船口で念入りに消毒してから、自分の船室へ。
あらためて石鹸で洗おうと手を見ると、右手が藪っ蚊に刺されて赤く腫れあがっているではありませんか!
猫ちゃんを撮っている時は夢中で気づかなかったのですが、歩道の植え込みの周りには11月なのに蚊がわんさか飛んでいたのです。
さすがは、南国土佐ですね。
そんな痒いお土産を手にデッキに出てみると、陽はさらに傾いています。
あんなに苦労させられた堤防も、こうして見るとなんだか名残惜しい。
銅鑼と汽笛が鳴ると、さぁ出航の時刻。
岸壁では地元有志の方々が、よさこい踊りで見送ってくれます。
これこれこまち、いつまでも一緒に踊ってないで戻っといで。
そして船は、次なる寄港地・小豆島へと舵を切るのでした。
お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝
※冒頭イラスト『進撃の黒猫』ロゴは、無料の☆進撃の巨人ロゴジェネレーターで作成させていただきました。
最初自分でちまちま作ろうと思っていたのが一瞬で英語表記まで作ることができ、本当に助かりました。ありがとうございます。
最初自分でちまちま作ろうと思っていたのが一瞬で英語表記まで作ることができ、本当に助かりました。ありがとうございます。