「計画性なき散策」で、道半ばにしていったん帰船?~2021年秋にっぽん丸・高知寄港その①~ [旅のアルバム]
客船の旅で立ち寄る、各地の港。
船が着岸、上陸する時はいつもワクワクします。
高知港に下り立った黒猫こまちも、愛用スマホで撮影意欲まんまん。
広い岸壁
県道までの道のり遠く
県道までの道のり遠く
2021年11月半ばに乗船した、にっぽん丸『秋の祖谷渓・寒霞渓クルーズ』。
航海2日目の寄港地は、高知。
高知新港に朝9時前に入港、私たち関係者の上陸許可が下りたのは、午前10時前。
岩壁上のターミナルを経由して検温・消毒を済ませ、そこから正面に見える高台(旧堤防)の向こうが広い県道。
どこへ行くにしても、まずこの高台を越えないことには何も始まりません。
船から見た時は高台に階段が付いているので、そこを上ればいいと思っていたのですが…。
安全上の理由でしょうか、大型客船入港時は2か所ある階段は両方とも通行禁止に。
県道へ出るには岸壁上を左右どちらかに進んで、高台を迂回する必要があります。 いずれの方向へ行くにしても、最低50メートルくらいは岸壁上を歩くことに。
それくらい、大した距離じゃないだろうとおっしゃるかもしれませんが…。
これから片道4キロほど歩くかもしれない私には、高台ショートカットできない分の行程はけっこうなロスに感じられます。
それでもさっきたっぷりの朝食を船内でいただいたばかりで、体調万全のこの身。
行楽には絶好な秋晴れの下、とりあえず海沿い向かって足取り軽く右へと歩を進めることに。
行楽には絶好な秋晴れの下、とりあえず海沿い向かって足取り軽く右へと歩を進めることに。
この「とりあえず」が、あとあとの行動に影響を及ぼすことになろうとは…
神ならぬ身の、
知る由もなし。
知る由もなし。
愕然!
健脚自慢だったはずが…
健脚自慢だったはずが…
海風に吹かれながら高台を回り切ると見えて来る、新港脇にある小さな昔からの漁港。
これこれこまち、いきなりここで釣りを始めちゃ先へ進めないでしょ。
南国土佐は、11月半ばでまだ紅葉が見ごろにさしかかったあたり。 このトンネルの先が、高知市街。
距離は4キロと標識が出ています。
このまま海沿いに歩こうかと思っていた私、ここで急に思い立って市街地方面へ向かうことに方針転換。
先ほどの「とりあえず」と併せ、旅先でのこういう無計画性はあまりいい結果を呼びません。
歩き出して10分ほど経ってから、なんだか自分の歩みが遅いのに気づきます。
コロナ禍前の私だったら、人生折り返し過ぎていても往復10キロくらいは平気で踏破する自信がありました。
歩く速さも、2キロが30分弱だったはず。
歩く速さも、2キロが30分弱だったはず。
それが1年半以上あまり表へ遠出しない暮らしが続き、すっかり足腰がなまってしまっていたのです!
歩幅が狭くなっているので、(おいら健脚でぃ)と自負していた頃より2割くらいスピードも落ちており愕然。
トンネル続きの道
道中の景色も楽しめず
道中の景色も楽しめず
市街地までの道中には山がいくつかあり、トンネルを通って行きます。
当然、その中では景色も見えなければ写真も撮れません。
それでもトンネルの合間に、こまちが大喜びしそうな草を見つけて撮影。
足元に目をやって、新種の耳が生えたどんぐりを発見したり。
なんとか寄港地の風景を切り取りつつ歩こうとはしたのですが、3つめのトンネルにさしかかったところで(このまま進んでも、道中は楽しめないな)と判断。
陸と空が示す
道しるべに従って
道しるべに従って
岸壁から距離にして2キロ弱、高知県立大学を少し過ぎたあたりでいったん船に戻ることにしました。
ちょうど写真右に見えている道路標識が、「無理しないで、帰って出直したら?」と勧めているように感じられますし。
空を振り仰げば、ふた筋の飛行機雲が港の方へ尾を引いています。
これも私をにっぽん丸へと誘う道しるべ…と勝手に解釈し、昼食が待つ船の方へ踵を返す私(とイラストこまち)。
豪華なお昼を満喫
さぁ、午後に備えて!
さぁ、午後に備えて!
帰船したら手洗いうがい、検温と消毒を済ませてダイニングのテーブルに着きます。
航海を通して飾られる卓上の生花が、歩き疲れた私を癒してくれる…
食いしん坊猫は、「花より団子」なんですね。
はいはいこまちさん、お待ちどうさま。
今日のお昼は、こちら。
丁寧な味付けの繊細な料理、ひと品ずつゆっくり味わって箸を進め。
食後のダージリンティーまで満喫したら、再び元気百倍・歩く気満々。
さぁ、午後から高知港散策再チャレンジだ!
この続きは、☆行く手を阻む難関、そして○○との嬉しい出会い~2021年秋にっぽん丸・高知寄港その②~にて綴っております。
お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝
タグ:にっぽん丸 猫
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