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キャンセルの逆風に負けず、果敢に開催する入船亭扇治勉強会! [落語情報]


客船にっぽん丸クルーズのしおりを開いて、なにやら涙ぐんでいる黒猫こまち。
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楽しみにしていた2023年8月13~16日の『阿波おどりクルーズ』が、台風7号のため直前で中止になったのです。

私にとっても、1年半ぶりのにっぽん丸での仕事。
お客様と船の安全を考えてのやむを得ないキャンセルと頭で理解はできても、やはり残念。

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それにしても「キャンセル」って、弱小芸人にとってはひときわ胸に刺さる言葉だなぁ。

その昔キャバレーが全盛を極め、噺家たちがショーの合間の余興で駆り出されることが本当に多かった時代。ある噺家のところへ仲介業者から「ごめんねー、明日頼んであった銀座のキャバレー、店の都合でキャンセルになったから」と連絡が入ります。
「わかりました!」と答えて電話を切ったこの噺家があくる晩、銀座の街じゅう『キャンセル』という名のキャバレーを探して歩いた…。
キャバレーはキャンセル.jpg
カタカナ言葉がまだ一般的でなかった頃の、こんなエピソードが楽屋に伝わっています。

こんな店もあったら、嫌だなぁ。
スナック破談.jpg
スナック『破談』。



さて閑話休題。
今回キャンセルになったクルーズは数少ない8月中の仕事、これ無しだと次の高座機会まで2週間近く間が空くことに。
このままうちで呑気ブログ記事書いたりこまちのイラスト描く傍ら壁に向かって稽古していても、生きた話芸の腕はどんどんなまってしまう。それはもう、3か月に渡るコロナ自粛期間で嫌というほど身にしみてわかっていること。

よしっ、それじゃあまた自分でスペース借りて、何人でもいいから前にお客さん座ってもらっての勉強会を、緊急開催してみよう!
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第3回『入船亭扇治 存在証明落語会』
☆日時:8月29日(火)18時30分開演
☆会場:「俳優・声優養成所 ヴォイス&アクターズ道場」稽古場(豊島区東池袋1-36-7 アルテール池袋309)
※池袋駅東口より徒歩5分程度。駅から会場への行き方は、チラシ記載のQRコードからご覧ください。
※原寸大チラシ画像は、こちらにございます。
☆番組:扇治蔵出し演目2席
☆料金:1500円均一
☆お申込み・お問合せ
090-8455-8996
senji1365@gmail.com

本当に急なご案内で恐縮ですが黒猫こまちの同居芸人救済落語会、よろしければお付き合いくださいませ。
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入船亭扇治拝

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セブンイレブンマルチコピー機で、プラチナチケットを賢くゲット!2023年『文治・扇治二人会』お開き御礼 [落語情報]


真夏の太陽照りつけるもと、新宿末廣亭にやって来た黒猫こまち。
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毛皮黒いんだから、焦げないようにねー。

こまち「大丈夫だよー」
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呑気なこと言いながら入場するこまちが持っているチケット、お父さんは出演者なのに手に入れるの大変だったんだよ。

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今年の『文治・扇治二人会』は、全席チケットぴあでの取り扱い。
7月1日発売開始時間少し前に、私は近所のセブンイレブンへ向かいました。
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店内に設置してあるマルチコピー機で、お客様から事前に頼まれていたチケットを何枚か確保するためです。

今やコピーをとるだけでなく、オンラインで各種チケットを購入したり行政サービスも受けられるコンビニのマルチコピー機。
コピー機メニュー.jpg

セブンイレブンは提携先なので、チケットぴあとは大変に相性がいい。
そのセブンイレブンマルチコピー機でチケットぴあを使うメリットは、
①発売開始直後などは、自宅のネット回線経由よりアクセスしやすいことが多い(店舗によって違いあり)。
②ネット購入だと発生する「システム使用料」220円/枚が無料に。チケット代のほかに払うのは110円/枚の「発見手数料」だけで済む。
③電気代がかからない。

デメリットは
①ほかの人も使うので、自分の都合に合わせられないこともある。
②店内での操作は、混んでいる時落ち着かない。
発売開始時間に合わせてセブンイレブンに行ってみたら、先に膨大な量の紙束を持った人がいてコピーをとっている最中だったとか。
複数回操作を続けている時に誰かコピー機を使いたい人が来て後ろで待っていられると、けっこう焦るものです(経験談)。
今回は幸い、私のほかに使う人いませんでした。

マルチコピー機の 1回の操作で申し込めるのは2枚まで、操作回数に制限はありません。
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時計の針が正午になると同時にぴあにアクセス、前方寄りの1階椅子席がまず2席買えました。 (月曜の昼間だから、そんなに混んでないんだな。操作何回も最初からやるのは面倒だけど、普段お世話になっているお客様のためだからいいや。どうせヒマだし)。そう思いながら2回目を申し込むと、指定席番号が後ろから2列目になっています。
ちょっと焦って3回目、今度は最後列。
どんどん取れる席が後ろに下がっていく。

8枚確保したところで椅子席完売、次は1階桟敷席に。
どんどん売れていく.jpg
これもアクセスするたびに席が後ろへ下がり、発売開始直後に1階指定席完売。

それもむべなるかな、2023年ゲストに迎えたのは神田伯山師。
文治師人気と超売れっ子パワーの相乗効果で追加販売の定員制二階自由席も売り切れ、会当日はお立ち見も出る盛況となりました。

当日の演目は、以下の通り。
一、普段の袴 文治
一、へっつい幽霊 扇治
一、阿武松 伯山
仲入り
一、座談会 楽屋一同
一、口入屋 扇治
一、明烏 文治

お暑いなかお運びくださった皆様、本当にありがとうございます。
2023年スリーショット.jpg
4 2023年スリーショット.jpg



当日お越しいただけなかった方には、会の雰囲気を味わえるオリジナルクリアファイルの通信販売もいたしておりますよ!
2023年余一会クリアファイル全面.jpg

☆料金:1枚300円プラス送料250円(10枚まで)
☆お申し込み先:senji1365@gmail.com 扇治

ゆうちょ銀行口座へのお振込みにて承ります。

数に限りがございますので、お早めのお申し込みをお勧めします!



さて会は無事お開きになり、終演後は近所の中華料理店で和やかな打ち上げ。 人間たちが楽しく充実した時間を過ごしている頃、わが家では…。
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留守番の黒猫がのびています。

大丈夫だよ、こまち。
お父さんお母さん、打ち上げの二次会は行かないでもうじき帰るから。
それにお客様から君への、素敵な差し入れも頂戴してあるんだよ!

その差し入れが何なのかは、
☆『お客様からの素敵な楽屋見舞いで、人間と猫たちみんなニコニコ!
にて綴っております。

入船亭扇治・記

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愛猫と二人三脚で噺家としての存在証明を! [落語情報]


マンション前に出した立て看板の脇で、一生懸命落語会の呼び込みをする黒猫こまち。
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高座の仕事が少ない時こそ、お客様の前でお喋りする機会を自分で作ろう! そんなコンセプトで始めた、入船亭扇治ひとりっきりでの勉強会。
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第2回『入船亭扇治 存在証明落語会』
☆日時:6月30日(金)18時30分開演

☆会場:「俳優・声優養成所 ヴォイス&アクターズ道場」稽古場(豊島区東池袋1-36-7 アルテール池袋309)
※池袋駅東口より徒歩5分程度。 駅から会場への行き方は、チラシ記載のQRコードからご覧ください。
※原寸大PDFは、
https://1drv.ms/b/s!AuMPkLP-OmbV9gwrQHUd3bjGN6Z3?e=UieivW
にございます。


☆番組:扇治蔵出し演目2席

☆料金:1500円均一

☆お申込み・お問合せ
090-8455-8996
senji1365@gmail.com

しばらく演じていなかった演目の埃を払い、新たな気持ちで高座にかける落語2席 。
そのほかにお楽しみコーナーとして前回同様、こまちのオリジナル動画の新作もご披露する予定!
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落語ファン・猫好き、どちらのお客様にもアピールしたい『入船亭扇治 存在証明落語会』。
今回も噺家・クリエイターとしての自分の存在を、少しでも世に対して証明できるよう精進して務めます!
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お時間とご興味ございましたら、ぜひ池袋へお運びくださいませ。

こまちともども、お待ち申し上げております。

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ご精読ありがとうございます。よろしければまた、ご訪問ください。
入船亭扇治拝

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久しぶりの国立演芸場、他の寄席とはひと味違う楽屋風景ご紹介。 [落語情報]


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お天気のいい日曜日、三宅坂にある国立演芸場にやって来た黒猫こまち。

今日は寄席見物ではなく、代演を務める私の鞄持ちで来ているのです。
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だから表ではなく楽屋口に回って…。
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最近の芸能界では楽屋入りの時やその日初めて顔を合わせる者どうしの挨拶は「お疲れ様です」というのが主流ですが、寄席では朝でも夜でも「おはようございます」

寄席楽屋なのに
芝居小屋テイスト

同じ敷地内にある国立大・小劇場と同時に作られた演芸場の楽屋は、ほかの寄席とはひと味違う「芝居小屋の風情」が色濃く感じられる作り。
楽屋口から中に入ってすぐ、正面にお稲荷様が勧請されていますし。
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私たちの履物を片付けたり訪問客の相手をする「楽屋番」の方がいらっしゃるのも、芝居小屋に倣った制度。

そしてもう一つ国立演芸場が芝居小屋っぽくてカッコいいのは、これがあるから!
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「着到板(ちゃくとうばん)」。
呼称の語源は「到着」をひっくり返した楽屋の符牒。出演順に名札が並んでおり、楽屋入りしたら自分で札をひっくり返して黒字面にしておきます。
返す名札.jpg
言うなれば、楽屋のタイムカード。

国立演芸場
楽屋内はこうなっている!

右手に色物さん・噺家たちの楽屋が並ぶ廊下。
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舞台明かり付の姿見があるのも、ほかの寄席では見られない楽屋設備。

噺家楽屋は、この和室が横に二つ繋がった形。
楽屋で座るこまち.jpg

昔は奥に、布団が何組か入った押入れがありました。
芝居だと昼夜興行の間に役者さんたちが仮眠をとれるよう寝具を用意してあるところが多いそうですが、寄席芸をちょいとやっただけで「あ~、疲れたー、横になろう」という者はあまりいないので、いつしか押入れは廃止に。今ではそのスペースが、荷物置き場と洋服掛けになっています。

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やはり芝居楽屋の影響で、小さいながらも洗い場と湯船が別のお風呂場もあるんですよ!私は前座時代、よくお世話になったものです。
今の前座たちも、早めに楽屋入りして使ってるんじゃないかなぁ。

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こちらは、「立て机」。
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楽屋に詰めている前座の中で一番古株の「立て前座」がこの前に陣取り、ネタ帳をつけながら時間配分などを差配しています。
いわば寄席楽屋の「司令塔」ですが、それにしてはちょい貧相かも…。

いったん
さよなら演芸場

こんな具合に久しぶりの国立演芸場楽屋内を取材しているうちに、立て前座が私の前にネタ帳を持ってきます。
そうです、今日は出番があって来ているのでした。写真ばかり撮って喜んでいる場合じゃありません。
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え~っと、何をやろうかな…。
ウン、今日は汗ばむような陽気だから、夏を先取りで賑やかに『たがや』にしよう!

私なりのオリジナルギャグを入れた地噺(説明が多い落語)、日曜のお客様方はよく笑ってくださいました。
ひと仕事終えた充実感を胸に、帰り支度をして着到板のところに来ると…。
こまちもいる着到板.jpg
おや、名札が一枚増えています。

こまちー、一緒に帰るよー。
名札を今度は赤に戻して楽屋を後に。
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大劇場の裏手沿いに歩いてくると、こんな垂れ幕が。
さよなら国立劇場.jpg
そうです、演芸場を含む国立劇場は、2023年秋から大規模改修工事のため長期に渡り休館するのです。
国立演芸場は10月いっぱいまでここで営業し、工事期間中は代替会場を使って興行。新規オープンは2029年秋を予定。

休館前に、もう一度くらい代演で来ることがあるかな? 機会がなければ、次に三宅坂に来るのは6年後。
それまでスタッフの皆さんお元気で、また会いましょう国立演芸場!

そんな感慨を抱いて半蔵門駅に向かう途中、道の植え込みで鮮やかに花咲かせている紫陽花が目に留まりパチリ。
2道の辺の紫陽花.jpg
3道の辺の紫陽花.jpg

寄席囃子聴ひてあぢさゐ色づけり

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お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。よろしければまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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マジックと落語と猫で大盛況、2023年『ソフィア寄席』 [落語情報]


風薫る2023年5月28日(日)。 四ツ谷駅から上智大学へ向かう道で、不思議な言葉を見つけ考え込む黒猫こまち。
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なんかの暗号かな?

いえいえこまちさん、それは右から「よつやみつけはし(四谷見附橋)」と読むのです。

盛り上がる看板
猫も一緒に記念撮影

大学在校生と卒業生が一堂に会して交流する、毎年5月恒例の上智大学『オールソフィアンズフェスティバル(ASF)』。 今年は4年ぶりに、コロナ対策上の規制が一切ない形での開催。

キャンパス内の目立つ所に立てられた看板が、午前10時の開会に向けお祭り気分を盛り上げています。
せっかくだからうちで留守番のリアルこまちも、参加させてあげましょう。
ASF看板前にて撮影.jpg
ASF看板から覗く.jpg

のぼりが立つと
一気に寄席気分

私が出演する『ソフィア寄席』は大学構内ではなく、隣接する『紀尾井亭』で行われます。
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もともと料亭『福田家』だった施設なので、表通りから少し奥まったところに立地。
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この会場では3回目となりますが、過去にご来場のお客様から「どこで曲がったらいいかわからず、少し迷った」というお声がありました。 誰か一人半纏着て立っていられたらいいのですが、実行委員会の皆様それぞれお忙しく人員を割けません。
そこで会場入り口に、のぼりを立てようということに。

その相談がまとまったのは、5月17日。
土日を挟んで中11日・今から頼んで会当日に間に合わせてくれる、リーズナブルなのぼり取り扱い業者はあるか?ネットで調べてヒットしたのが、株式会社バルワードが運営するサイト
☆『のぼり印刷ドットコム』
https://www.noboriprint-u.com/
練馬区の業者さんで、結果的に仕上がり品質・費用・納期・入稿のしやすさ全ての面で満足できました。

完成したのぼりを当日紀尾井亭入り口に立てると、ぐっと高まる寄席気分!
のぼりが立った入り口.jpg

旧知のマジシャンと
久々の再会

ASF当日はお天気に恵まれ、広いお座敷に沢山のお客様。
冒頭でイラストこまちの前座アニメをプロジェクターで投影、続いて私が夏の噺『たがや』を。

休憩前は、ゲストのカズ・カタヤマさんの登場。
カードマジック.jpg
※イラストはイメージです。
私も会場の外からそーっと観させてもらいましたが、いや華やかで鮮やかでスタイリッシュ。そしてユーモラスな語りで、本当に素晴らしいステージでした!

カズさんとは5年ぶりの再会で、マジックの演目全てが新鮮。
得意の絵を使ったマジック・お客様の似顔絵をスケッチブックに描きながらのカード当て。前に観ているのですが、何度観ても不思議でワクワクしちゃいます。
フィナーレは音楽に乗せての、シンブル(指貫)を使った奇術。熟練の両手に出現したり消えたりする色とりどりのシンブル、お客席拍手大喝采のうちに前半終了。
カズさん記念撮影.jpg

仲入り後はカズさんにお客様参加の『ミニマジック教室』をサービスしてもらい、トリは私が大好きな噺『いただき猫』でお開き。

里心つく帰り道

会終了後荷物をまとめ紀尾井亭を出て、キャンパス沿いの道を歩いていると…。
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金網フェンスと植え込み越しに、猫の姿が。
アップキャンパスの猫ちゃん.jpg
立派な男の子。
先日会場の下見に来た時も同じ場所にいましたし、そばに水を入れた器も置いてありますから、”大学構内での地域猫”としてかわいがられているんでしょうね。

こま正面アイコン笑い.jpg

猫が出てくる落語をやったうえに本物にも出会い、私の胸には急に里心が湧いてきます。(うちで待っているこまち、いい子にしてるかなぁ。早く帰って会いたいなー)と。
でもこれから、一生懸命手弁当で会を運営してくれた実行委員会皆様との打ち上げがあるのです。そんなに遅くならないうちに帰るから、もう少し留守番しててね。
うちで待つこまち.jpg

蔦飾り線.png

ご精読ありがとうございます。よろしければまた、 ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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