2023年落語協会『謝楽祭』、わが家の黒猫もお手伝い!(後編) [落語情報]
2023年、落語協会お客様感謝イベント『謝楽祭』・入船亭一門ブースにて。
揃いの浴衣を着て、元気に呼び込みをする黒猫こまち。
本稿の前記事
でお伝えした、謝楽祭オープニング直前の模様。
その後は手前ども一門のお店にも、たくさんの方がおいでくださいました。
でお伝えした、謝楽祭オープニング直前の模様。
その後は手前ども一門のお店にも、たくさんの方がおいでくださいました。
メインの「冷たー芋」に羽根が生えてどんどん売れる傍ら、私担当のトートバッグを楽しみにという方も何人かいらして、本当にありがたいことです。
先に池袋演芸場でお求めのお客様は、ストラップとファスナーを付けてこんな素敵なショルダーバッグに変身させてくださいました!
さてこちらの商売が軌道に乗り始めいくらか気持ちに余裕が出てきたので、近所のお店を少し回ってくるとしましょう。
まずお隣は、三遊亭金八・古今亭志ん丸両師の『千両みかん』。 謝楽祭が前身の『圓朝まつり』だった頃からの老舗。芸人グッズが景品の当て物もあり、息の合った売り子ふたりとお客様の賑やかなやり取り、絶える間がありませんでした。
まずお隣は、三遊亭金八・古今亭志ん丸両師の『千両みかん』。 謝楽祭が前身の『圓朝まつり』だった頃からの老舗。芸人グッズが景品の当て物もあり、息の合った売り子ふたりとお客様の賑やかなやり取り、絶える間がありませんでした。
ブースを飛び出し、懐かし歌謡曲を流しながら車を引っ張っての移動販売も人気。
日に50万円売り上げたという新幹線の伝説的車内販売嬢にも負けない、商売熱心さが伝わってきます。
お向かいに店を構えるのは、アイスコーヒーと手拭いグッズを扱う『ドッとうるコーヒー』。
俗曲の柳家小菊師匠・マジックの花島世津子先生、大人の魅力あふれる美女ふたりがお客様をお迎え。
私たちにも、おいしいコーヒーをサービスしてくださいましたよ!
ご両名とも九代目扇橋と親交があった方なので、こちらからはトートバッグを進呈させていただきました。
ご両名とも九代目扇橋と親交があった方なので、こちらからはトートバッグを進呈させていただきました。
そしてはす向かいで絶賛営業中なのが、謝楽祭には欠かせぬ名店『半分あわ』。
マイスター三遊亭金也師が一杯一杯心を込めて注ぐクリーミーな泡の生ビールは、暑い時に最高!
私も買いたかったのですが、なかなかお客様の列が途切れません。ようやく隙を見て3杯注文したら、「仲間うちからお金はとれませんよ」と気前よくご馳走してくれました。
金也師匠、ごちそうさまです!
金也師匠、ごちそうさまです!
おっと、よその店に浮気をしている間に『入船亭』の冷たー芋は早々にめでたく完売。
一方トートバッグの売り上げは午後に入って伸び悩み、なかなか在庫が減りません。それでも一門の方たちが付き合って一生懸命売ってくれたので、なんとか収支黒字ラインには到達。
一方トートバッグの売り上げは午後に入って伸び悩み、なかなか在庫が減りません。それでも一門の方たちが付き合って一生懸命売ってくれたので、なんとか収支黒字ラインには到達。
そして気がつけば、テントの中にもかなり陽射しが入ってくるようになっていました。
白っぽい浴衣姿の人間よりも効率よく熱を吸収する毛皮をまとった黒猫、暑さにうだってぐったり。
いかん、これではこまちが干物になってしまい、帰ってから私が女房に叱られる。
ここいらでトートバッグ販売も切り上げ、帰り支度にかかることにしました。幸い販売収入が僅かながらもあるので、それを使って近所で軽く打ち上げしようと話もまとまります。 戦いすんで、日が暮れて…。湯島の社の鐘が鳴る。
ここいらでトートバッグ販売も切り上げ、帰り支度にかかることにしました。幸い販売収入が僅かながらもあるので、それを使って近所で軽く打ち上げしようと話もまとまります。 戦いすんで、日が暮れて…。湯島の社の鐘が鳴る。
入船亭扇里・扇橋・遊京・扇太、皆さんお疲れ様!
今年の謝楽祭のを務め上げた一門四人を、西に傾きずいぶん柔らかくなった陽射しが見送ります。
暑くて大変だったけど、お客様に喜んでいただけて楽しかったね。
来年もぜひまた趣向を凝らして、一門のお店を出してみたいな。
半日を過ごした湯島天神境内に、名残り惜しみつつ男坂を下りにかかると…。 「早く涼しいとこ行こうよー」黒猫が呼んでいます。
来年もぜひまた趣向を凝らして、一門のお店を出してみたいな。
半日を過ごした湯島天神境内に、名残り惜しみつつ男坂を下りにかかると…。 「早く涼しいとこ行こうよー」黒猫が呼んでいます。
鰯雲猫が狙ひし謝楽祭
入船亭扇治・記
※入船亭一門会オリジナルトートバッグは、通信販売でのご注文を承っております。詳しくは
までお問合せを。
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タグ:落語 入船亭
2023年落語協会『謝楽祭』、わが家の黒猫もお手伝い!(前編) [落語情報]
9月に入っても暑さおさまらぬ東京。
湯島天神男坂の急な石段を、玉の汗かきながら上る黒猫こまち。 今日は長丁場、ここでへばっていたらもたないよ!
湯島天神男坂の急な石段を、玉の汗かきながら上る黒猫こまち。 今日は長丁場、ここでへばっていたらもたないよ!
で綴りました、毎年恒例の落語協会お客様感謝イベント『謝楽祭』。
2023年は9月3日(日)の開催。当日は心配された台風の影響もなく、晴れ渡った空から夏の陽射しが降り注いでいました。
2023年は9月3日(日)の開催。当日は心配された台風の影響もなく、晴れ渡った空から夏の陽射しが降り注いでいました。
後ほど様々なパフォーマンスが繰り広げられる特設ステージ。
こまちさん、設営の邪魔をしないでください。
一門で出店する『入船亭』、そこで販売するメイン商品『冷たー芋』の素材がこちら。
小ぶりで甘いのが特徴の、五島列島産小粒ごと芋『きらりちゃん』。
2022年さつまいもサミットで栄えある賞を二つ受けている、見た目は小さくとも実力派のお芋です。
2022年さつまいもサミットで栄えある賞を二つ受けている、見た目は小さくとも実力派のお芋です。
さぁその冷たー芋をセッティング、十代目扇橋名入り扇子・私担当のオリジナルトートバッグもテーブルに並べて準備OK。
こまちさん、テントの中に入らないと頭焦げますよ。
開店時のスタートスタッフ、扇里師・遊京さん・扇太さんに寄って記念撮影。
扇里さん、目つぶって油断していると黒猫に耳かじられますよ。
各屋台店舗が腕を撫して立ち並ぶ境内、次第にお客様の数が増えてきました。
そして午前10時・木遣りに先導された実行委員・出演者・店舗責任者たちによるお練り行列が始まりいよいよ謝楽祭スタート!
『入船亭』にもお客様、たくさん来てくださるかな?
この続きは、
にて綴っております。
この続きは、
にて綴っております。
入船亭扇治・記
タグ:入船亭扇治 落語
2023年落語協会『謝楽祭』入船亭ブース直前情報! [落語情報]
スマホ画面に映った写真見て、喜ぶこまち。
この画像は私の甥っ子弟子にあたる入船亭遊京さんが、落語協会イベント『謝楽祭』に出店するブースで販売する冷やし焼き芋のために作った看板。
手作りの柔らかいタッチが、十代目扇橋が大好きだったサツマイモのほっこり感をよく表していると思います。
暑い時には摂った方がいいカリウムが多く含まれるサツマイモのスナック。9月に入ってもまだ気温30度超が予想される謝楽祭会場を散策される折には、ぜひ『入船亭』にてお買い求めくださいませ!
さて遊京さんのX(旧Twitter)でこの写真を見た筆者、(こっちも準備しっかりやらなくちゃ)とちょっと焦りました。
私も当日、ブースでオリジナルトートバッグを販売させてもらうのです。そのための販売ポップはこちらで作成し、長机の前面やテントに貼るつもりでいました。
私も当日、ブースでオリジナルトートバッグを販売させてもらうのです。そのための販売ポップはこちらで作成し、長机の前面やテントに貼るつもりでいました。
しかし後輩があれだけいい看板を作ってくれたので、もう少しディスプレイに凝ってみようと思い立ちます。
すぐ中野坂上のダイソーに行き、「ゴムの木イーゼルスタンド」と「硬質カードケース」A4・A5を購入。 ※ヤマト運輸マスコットは別売。
すぐ中野坂上のダイソーに行き、「ゴムの木イーゼルスタンド」と「硬質カードケース」A4・A5を購入。 ※ヤマト運輸マスコットは別売。
お客様の目が集まりやすい卓上にスタンドを使ってポップを立て、当日は雨も予想されるので硬質ケースで湿気を防ごうという販売戦略。
実際に自宅の机で並べてみるとA4サイズの紙では大き過ぎて邪魔になるかもしれないと思い、もう一度往復40分かけてダイソーで小さいイーゼルスタンドとA5カードケースをもう一つずつ買い足してきました。
硬質ケースは謝楽祭後も書類とか入れるのに使うだろうけど、ミニイーゼルばっかりそんなに集めてもしょうがないだろうとお思いになるかもしれませんが…。大丈夫、喜んで使う人はちゃんといますから。
そしてこれはスペース・時間の関係でできるかどうかわかりませんし、そもそもお客様の需要がないかもしれませんが…。
とりあえず、こういうポップも作ってみました。 『でじたるのぞきからくり』。
噺家になったこまちのミニアニメーションを、ご要望があればタブレットでご覧いただこうという趣向。
今回はテスト公開なので、ご観覧はもちろん無料!
とりあえず、こういうポップも作ってみました。 『でじたるのぞきからくり』。
噺家になったこまちのミニアニメーションを、ご要望があればタブレットでご覧いただこうという趣向。
今回はテスト公開なので、ご観覧はもちろん無料!
さぁこれでひと通り私の方の準備は完了、9月2日にはバッグを事前搬入して当日に備えよう。
冷たくて甘いお芋と共に、一門会オリジナルトートバッグと黒猫こまちもご贔屓くださいますようよろしくお願い申し上げます。
冷たくて甘いお芋と共に、一門会オリジナルトートバッグと黒猫こまちもご贔屓くださいますようよろしくお願い申し上げます。
※謝楽祭当日の様子は
をご覧ください。
をご覧ください。
入船亭扇治・記
タグ:落語 入船亭
年に一度の落語協会ファン感謝イベント、入船亭一門も参加! [落語情報]
2023年9月3日開催『謝楽祭』のパンフレットを眺める黒猫こまち。
『謝楽祭(しゃらくさい 命名・三遊亭金也師)』は、毎年恒例の落語協会ファンサービスイベント。
広い湯島天満宮の境内・社殿いっぱいに芸人たちの屋台ひしめきステージショー・寄席が繰り広げられる、お客様と落語協会メンバーが一体となって楽しむ催しです。
広い湯島天満宮の境内・社殿いっぱいに芸人たちの屋台ひしめきステージショー・寄席が繰り広げられる、お客様と落語協会メンバーが一体となって楽しむ催しです。
今回出店される芸人屋台はなんと48軒!
わが入船亭一門も扇橋・遊京が責任者となってお店を出すんですよ。
商いますのは、九代目扇橋がこよなく愛したサツマイモにちなんだ『冷やし焼き芋』。自然な甘味と素朴な食感が売りのこの商品、カップとスプーンを添えまして1個200円・2個セット300円で販売いたします。 ※画像は2016年謝楽祭での様子。
わが入船亭一門も扇橋・遊京が責任者となってお店を出すんですよ。
商いますのは、九代目扇橋がこよなく愛したサツマイモにちなんだ『冷やし焼き芋』。自然な甘味と素朴な食感が売りのこの商品、カップとスプーンを添えまして1個200円・2個セット300円で販売いたします。 ※画像は2016年謝楽祭での様子。
その『入船亭』ブースに、2023年5月池袋演芸場での一門会用に製作したオリジナルトートバッグも置かせてもらえることになりました!
俳人でもあった九代目の代表句「しあはせは玉葱の芽のうすみどり」をあしらいましたコットンバッグ、一門会で販売・配布して在庫は僅かだったので新たにドーンと追加注文! ※猫マスコットは付属しません。
俳人でもあった九代目の代表句「しあはせは玉葱の芽のうすみどり」をあしらいましたコットンバッグ、一門会で販売・配布して在庫は僅かだったので新たにドーンと追加注文! ※猫マスコットは付属しません。
幅300mm×高さ370mm×奥行110mm・布地厚さ12オンスで収容力抜群、持ち手も長く肩にかけやすい造りになっています。
※マスコットは…って、しつこい。
ざっくりした風合いの生成り地に句のイメージにふさわしい上品な薄緑色でデザインが印刷されており、普段使いにもちょいとしたおでかけのお供に最適。
裏面は無地ですので、謝楽祭当日会場に出没する芸人たちからサインをもらうスペースにも使えます!
こらこらこまち、一人でそんな大きく書いちゃダメじゃないか。
バッグのお値段は一門会での販売価格と同じく、1枚税込1000円ちょうど。
一度の注文では枚数多いほど原価安くなるので、今回思い切ってかなりの数作りました。
うちで「空いたら占拠しよう」虎視眈々と箱を狙っているこの人のためにも。 一人でも多くの方に一門会オリジナルバッグをお買い求めいただき、早く箱が空くようご協力のほどお願い申し上げる次第でございます。
一度の注文では枚数多いほど原価安くなるので、今回思い切ってかなりの数作りました。
うちで「空いたら占拠しよう」虎視眈々と箱を狙っているこの人のためにも。 一人でも多くの方に一門会オリジナルバッグをお買い求めいただき、早く箱が空くようご協力のほどお願い申し上げる次第でございます。
それでは湯島天神にて2023年9月3日(日)午前10時スタートの『謝楽祭』、どうぞ皆様お誘い合わせの上賑々しくお運びくださいませ。イラストこまちも当日会場にて、お待ち申し上げておりますよ。
※謝楽祭当日の様子については
をご覧ください。
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※当日お越しいただけなかったお客様のために、一門会トートバッグは通信販売も承っております。メールにて
までお問合せください。
までお問合せください。
入船亭扇治・記
タグ:落語 入船亭扇治
キャンセルの逆風に負けず、果敢に開催する入船亭扇治勉強会! [落語情報]
客船にっぽん丸クルーズのしおりを開いて、なにやら涙ぐんでいる黒猫こまち。
楽しみにしていた2023年8月13~16日の『阿波おどりクルーズ』が、台風7号のため直前で中止になったのです。
私にとっても、1年半ぶりのにっぽん丸での仕事。
お客様と船の安全を考えてのやむを得ないキャンセルと頭で理解はできても、やはり残念。
お客様と船の安全を考えてのやむを得ないキャンセルと頭で理解はできても、やはり残念。
それにしても「キャンセル」って、弱小芸人にとってはひときわ胸に刺さる言葉だなぁ。
その昔キャバレーが全盛を極め、噺家たちがショーの合間の余興で駆り出されることが本当に多かった時代。ある噺家のところへ仲介業者から「ごめんねー、明日頼んであった銀座のキャバレー、店の都合でキャンセルになったから」と連絡が入ります。
「わかりました!」と答えて電話を切ったこの噺家があくる晩、銀座の街じゅう『キャンセル』という名のキャバレーを探して歩いた…。 カタカナ言葉がまだ一般的でなかった頃の、こんなエピソードが楽屋に伝わっています。
「わかりました!」と答えて電話を切ったこの噺家があくる晩、銀座の街じゅう『キャンセル』という名のキャバレーを探して歩いた…。 カタカナ言葉がまだ一般的でなかった頃の、こんなエピソードが楽屋に伝わっています。
こんな店もあったら、嫌だなぁ。
スナック『破談』。
さて閑話休題。
今回キャンセルになったクルーズは数少ない8月中の仕事、これ無しだと次の高座機会まで2週間近く間が空くことに。
このままうちで呑気ブログ記事書いたりこまちのイラスト描く傍ら壁に向かって稽古していても、生きた話芸の腕はどんどんなまってしまう。それはもう、3か月に渡るコロナ自粛期間で嫌というほど身にしみてわかっていること。
今回キャンセルになったクルーズは数少ない8月中の仕事、これ無しだと次の高座機会まで2週間近く間が空くことに。
このままうちで呑気ブログ記事書いたりこまちのイラスト描く傍ら壁に向かって稽古していても、生きた話芸の腕はどんどんなまってしまう。それはもう、3か月に渡るコロナ自粛期間で嫌というほど身にしみてわかっていること。
よしっ、それじゃあまた自分でスペース借りて、何人でもいいから前にお客さん座ってもらっての勉強会を、緊急開催してみよう!
本当に急なご案内で恐縮ですが黒猫こまちの同居芸人救済落語会、よろしければお付き合いくださいませ。
入船亭扇治拝
タグ:落語 入船亭扇治