第4回入船亭一門会お開き御礼と、オリジナルグッズ通販のお知らせ! [落語情報]
2023年5月に池袋演芸場で開催の『第4回入船亭一門会』、今回も無事お開きにすることができました!
企画者であるブログ主からも、重ねて御礼申し上げます。
第4回演目
それでは当日の出演者が高座にかけた噺を、出番順にご紹介。
まずはトップバッターの私・扇治は、『まんじゅうこわい』。自分の写真を撮り忘れたので、噺家こまちが代演。 川端誠さんの落語絵本にとりあげられたりで、『時そば』などと並び題名はけっこう有名な演目。四代目桂三木助の形で演じていた師匠からの直伝、久しぶりで思い出してみました。
まずはトップバッターの私・扇治は、『まんじゅうこわい』。自分の写真を撮り忘れたので、噺家こまちが代演。 川端誠さんの落語絵本にとりあげられたりで、『時そば』などと並び題名はけっこう有名な演目。四代目桂三木助の形で演じていた師匠からの直伝、久しぶりで思い出してみました。
『茄子娘』を飄々と演じた、二番手の扇里師匠。
謹厳実直な僧のもとへある夜、畑で丹精し育てている茄子が美しい娘の姿となって訪ねてくる…。なんともいえない味わいの、九代目扇橋・夏の十八番の一つ。
仲入り前では筆頭弟子の扇遊師匠が、自身の得意ネタ『明烏』をたっぷりと。
うぶな若旦那を、遊び人二人が「ご利益のあるお稲荷様へお参り」と偽って吉原へ連れ込む。廓というものがなくなっても生き続ける、笑いと色気に溢れた名作。
休憩後の「クイツキ」出番は、6月に末廣亭昼の部主任が控えている扇好師匠。演目は『唖の釣』。
近所に住む七兵衛さんが、殺生禁断の池にこっそり夜釣りに出かけていると聞いた与太郎。自分も一緒にと頼み込んである夜二人で上野のお池にやって来るが…。こういうタイトルなので最近ちょっと高座にかかりにくくなっていますが、いかにも落語らしいとぼけた味わいの一席。
そして第4回堂々のトリは、新しく誕生した十代目扇橋師匠。演じるは『ねずみ』。
仙台で貧しい旅籠を営む親子に話を聞き、意気に感じた泊り客。屋号に因んだ木彫りのねずみを拵えて宿を後にした、この旅人の正体は?
一門はおそらく皆高座にかけているであろう、入船亭の代表作。
一門はおそらく皆高座にかけているであろう、入船亭の代表作。
オリジナルグッズ
通販のお知らせ
通販のお知らせ
今回は一門会オリジナルグッズとして、九代目扇橋の俳句「しあはせは玉葱の芽のうすみどり」をあしらったキャンバストートバッグを作成・販売いたしました。
ご来場の方々にはたくさんお買い上げいただきましたこの玉葱の句バッグを、ゆうちょ銀行振込の通信販売にても取り扱いいたします!
優しい綿の生成り地に、柔らかい緑でデザインが入ったお洒落で丈夫なトートバッグ。幅300mm×高さ310mm×マチ100mm・持ち手長さ220mm・生地の厚さ12オンス。しっかりした作りで、肩からゆったり下げて使うことができます。
お買い物・お出かけに大活躍のこのバッグ、お値段は1枚税込1000円。
送料は1枚240円、2枚以上は宅配便になりますので発送後に料金確定とさせていただきます。
お買い物・お出かけに大活躍のこのバッグ、お値段は1枚税込1000円。
送料は1枚240円、2枚以上は宅配便になりますので発送後に料金確定とさせていただきます。
お申込みは
にて、扇治までご希望枚数とご住所お名前をお知らせください。折り返しお振込み先をご連絡いたします。
にて、扇治までご希望枚数とご住所お名前をお知らせください。折り返しお振込み先をご連絡いたします。
過去のグッズも
在庫一掃!
在庫一掃!
第4回当日に複数のお客様から「前の会で売っていたクリアファイルは、まだ買えますか?」とのお問い合わせがありましたので、在庫を確認したところ若干枚数残部がございました。
画像左より
残部数は第1回・第2回が各4枚、第3回が1枚(2023年5月23日時点)。
ここで過去のクリアファイルも、総棚ざらえで販売!
3種類とも1枚300円+送料240円(複数枚・トートバッグご購入の方は同梱)。
残部僅少につき、上記アドレスへのお申込み先着順での受付とさせていただきます。
ここで過去のクリアファイルも、総棚ざらえで販売!
3種類とも1枚300円+送料240円(複数枚・トートバッグご購入の方は同梱)。
残部僅少につき、上記アドレスへのお申込み先着順での受付とさせていただきます。
ご都合が合わず当日池袋までお越しいただけなかった方にも、一門会の雰囲気を味わっていただけるオリジナルグッズ。
この機会に、ぜひお求めくださいませ。 よろしくお願い申し上げます!
この機会に、ぜひお求めくださいませ。 よろしくお願い申し上げます!
ご精読ありがとうございます。またのご訪問、お待ち申し上げております。
入船亭扇治拝
入船亭扇治拝
タグ:落語 入船亭
贅沢な和の空間での寄席ご案内と、高級料亭『福田家』の想い出 [落語情報]
演芸会が行われる会場の前で、畏まってご挨拶する黒猫噺家。
こまちが緊張するのも道理、ここは元・有名な料亭『福田家』だったところ!
風情ある会場で
落語とマジックを
落語とマジックを
四ツ谷駅ほど近く・ホテルニューオータニそばに佇む福田家は、かつて政財界の重鎮たちの会合にもよく使われた、老舗の料亭。
店舗移転に伴い隣接する上智大学が旧福田家ビルを買い取り、2017年から『紀尾井亭』という名称で貸しスペースとして運営しています。
店舗移転に伴い隣接する上智大学が旧福田家ビルを買い取り、2017年から『紀尾井亭』という名称で貸しスペースとして運営しています。
昔は尾張藩の江戸屋敷があった、由緒ある場所。
その紀尾井亭で一番大きな部屋『葵の間』を借り切って開催されるのが、この演芸会。
※原寸大チラシは、こちら。
今回ゲストにお招きするカズ・カタヤマさんは、私が個人的に親交があり大ファンでもある熟練マジシャン。確かなテクニックに裏打ちされたスタイリッシュなパフォーマンスと、まろやかでユーモラスなトークが相まって、不思議で楽しいステージを展開します。
歴史を感じさせる風情ある和の空間での、落語と奇術の競演。
こまちのミニアニメコーナーもありますよ!
上智大学関係者に限らずどなたでもご参加いただけますので、爽やかな5月末の日曜、よろしければ四谷の地へお運びくださいませ。
こまちのミニアニメコーナーもありますよ!
上智大学関係者に限らずどなたでもご参加いただけますので、爽やかな5月末の日曜、よろしければ四谷の地へお運びくださいませ。
旧・福田家の想い出
私は真打ちになりたての頃、一度だけ噺家として旧・福田家にうかがったことがあります。
季節は夏、蝉時雨が降りしきる大変に暑い日でした。福田家謹製のお弁当が付いた「納涼落語会」というシリーズのうちの1日に出演させてもらったのです。
季節は夏、蝉時雨が降りしきる大変に暑い日でした。福田家謹製のお弁当が付いた「納涼落語会」というシリーズのうちの1日に出演させてもらったのです。
当日燃えるような真夏の陽射しのもと福田家にたどり着いた私は、汗をかきかきしばらく玄関先を行ったり来たり。
裏口を、探していたのです。
裏口を、探していたのです。
明治大正から昭和30年代くらいまでは、高級料亭での「お座敷落語」というものが盛んに行われていました。お金持ちの旦那衆が噺家を呼んで間近に芸を楽しむという贅沢な遊び、総理大臣になった吉田茂氏もお座敷落語が大好きだったそうです。
超一流のお客様をお迎えする老舗の料亭はとにかく格式が高く、店の側からすると芸人・噺家なんてのは下の下の存在。
お座敷落語に慣れない噺家がうっかり玄関から入ろうとすると、目を三角にした女将や仲居からこっぴどく怒られる。
だから八代目桂文楽・古今亭志ん生といった看板どころの名人上手たちも、一流料亭に呼ばれた時は勝手口から腰をかがめて遠慮がちに店の中に入ったのだとか。
お座敷落語に慣れない噺家がうっかり玄関から入ろうとすると、目を三角にした女将や仲居からこっぴどく怒られる。
だから八代目桂文楽・古今亭志ん生といった看板どころの名人上手たちも、一流料亭に呼ばれた時は勝手口から腰をかがめて遠慮がちに店の中に入ったのだとか。
それを前座時代お供で新橋の料亭『金田中』に行った時師匠から教わっていた私は、福田家さんでの仕事を頂戴した時から(表じゃなくて、勝手口から入るんだぞ)と何度も自分に言い聞かせていました。
ところが現地に来てみると、どこをどう探せど勝手口らしきものが見当たらないではありませんか。
そもそも庭から裏へ回る道自体、ないようのです。
ところが現地に来てみると、どこをどう探せど勝手口らしきものが見当たらないではありませんか。
そもそも庭から裏へ回る道自体、ないようのです。
滝のような汗を流しながらの勝手口探索の末、これ以上ウロウロしていると楽屋入りが遅くなってしまうと覚悟を決め、玄関脇にある呼び鈴を鳴らしました。
そして出てきた番頭さんらしき男性に
緊張しきって自分でも訳のわからない口上をしどろもどろで述べると、番頭さんは気の毒そうに私を見て。
そして出てきた番頭さんらしき男性に
緊張しきって自分でも訳のわからない口上をしどろもどろで述べると、番頭さんは気の毒そうに私を見て。
存在しない裏口を暑い中、
延々と探し回っていたとは。
今こうして記事を書いていると笑い話にできますが、その時はどっと疲れが出て思わずしゃがみ込みそうになったものです。
延々と探し回っていたとは。
今こうして記事を書いていると笑い話にできますが、その時はどっと疲れが出て思わずしゃがみ込みそうになったものです。
という狂歌がありますが、
それに倣うと
てなことになりますかね。
それに倣うと
てなことになりますかね。
お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。よろしければまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝
入船亭扇治拝
タグ:落語 入船亭扇治
あの名句をあしらったグッズもご用意、『第4回入船亭一門会』ご案内 [落語情報]
池袋駅西口。
樹木でできたかわいいフクロウの家族『モザイカルチャーえんちゃん』の前で、元気に落語会のチラシを配る黒猫こまち。 『入船亭一門会』、今年2023年も開催!
樹木でできたかわいいフクロウの家族『モザイカルチャーえんちゃん』の前で、元気に落語会のチラシを配る黒猫こまち。 『入船亭一門会』、今年2023年も開催!
帰ってきた名跡
第4回目となる『入船亭一門会』。
このタイトルとなってから初めて、私どもの師匠である九代目が名乗っていた「扇橋」の名跡が会の看板に帰ってきました。
その名を入れてチラシを作っていると、こちらにも感慨深いものがあります。
このタイトルとなってから初めて、私どもの師匠である九代目が名乗っていた「扇橋」の名跡が会の看板に帰ってきました。
その名を入れてチラシを作っていると、こちらにも感慨深いものがあります。
扇辰門下の小辰が継いだ十代目が加わっての第4回、詳細は以下の通り。
※実寸大のチラシ画像は、こちらでご覧いただけます。
今回もオリジナルグッズ
力入ってます!
力入ってます!
「イベントはお土産も楽しみの一つ」が持論の筆者は、『文治・扇治二人会』などでお客様への販売・配布用のいろんなオリジナルグッズを作ってきました。
過去3回の一門会ではそれぞれ違うデザインのクリアファイルをご用意しましたが、今回は満を持して私が大好きなコットントートバッグを作成!
過去3回の一門会ではそれぞれ違うデザインのクリアファイルをご用意しましたが、今回は満を持して私が大好きなコットントートバッグを作成!
一門のオリジナルバッグとしては以前、落語協会のファンサービスイベント『謝楽祭』でこういう商品を作ったことがあります。
九代目扇橋の句
をあしらったもの。
をあしらったもの。
謝楽祭当日は多くのお客様にご購入いただき、弟子たちも何枚か手元に置いて重宝しております。
わが家のこまちも頭を下げながらバッグの脇を通り過ぎて行くのは、亡き師に敬意を表してのことでしょうか。
さて今回作成するバッグに印刷するデザインは、生前の師匠が自分でも一番気に入っていたこの俳句。
そう、
です。
です。
この色紙をスキャンしてデジタル加工、一門会タイトルと共に幅300mm×高さ360mm×マチ100mmのナチュラル色コットンバッグに乗せると…。
句のイメージそのままの優しいグリーンが映える、お洒落なトートバッグが誕生!
木綿とポリエステル混紡の『コロリド』素材(生地12オンス)使用、厚く丈夫で汚れにくいバッグは普段の買い物に・お出かけのお供に大活躍。
持ち手も長いので、手提げ・肩掛けどちらでも快適ご使用いただけます。
持ち手も長いので、手提げ・肩掛けどちらでも快適ご使用いただけます。
そんな一門会オリジナルトートバッグは、5月21日の会当日に限定先行販売・予価1000円(税込・変更の場合あり)。
会終了後に在庫があれば通販対応も予定しておりますが、この値段で手に入るのは当日会場でのみ。
タイミングが合えば、出演者のサインもゲットできるかも?!
会終了後に在庫があれば通販対応も予定しておりますが、この値段で手に入るのは当日会場でのみ。
タイミングが合えば、出演者のサインもゲットできるかも?!
楽しいお土産もご用意のうえ、一門5名が高座で熱演する『第4回入船亭一門会』。
皆様お誘い合わせましての賑々しきご来場、楽屋一同心よりお待ち申し上げております。
お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。よろしければまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝
入船亭扇治拝
タグ:落語 入船亭扇治
ヒマな時こそ、お客様の前で勉強だ!『扇治存在証明落語会』ご案内 [落語情報]
本当に久々の、私一人だけでの勉強会。
この会をやろうと思い立ったのは、最近「記録的にヒマ」だから。
年度が代わってから続く、仕事も寄席の高座もほとんどない日々。
モチベーションを保つためにこの呑気ブログを綴ったりしながら落語の稽古もしてはいますが、やはり生身のお客様の前でお喋りしていないとどんどん芸は劣化していきます。壁に向かってどう本息で演じても、塀を相手のキャッチボールみたいなもの。
年度が代わってから続く、仕事も寄席の高座もほとんどない日々。
モチベーションを保つためにこの呑気ブログを綴ったりしながら落語の稽古もしてはいますが、やはり生身のお客様の前でお喋りしていないとどんどん芸は劣化していきます。壁に向かってどう本息で演じても、塀を相手のキャッチボールみたいなもの。
そこでかねてからやらなくてはいけないと思いながらサボってきた純粋な意味での「勉強会」を、遅まきながら不定期で開催していくことに。
今回は、その第1回目。知り合いの役者さんが持っている稽古場を会場に、私がしばらく高座をかけていない噺を2席申し上げるだけの超シンプルな会です。
落語のほかにも、こまちを使った楽しい動画をプロジェクター投影するコーナーも予定。
今回は、その第1回目。知り合いの役者さんが持っている稽古場を会場に、私がしばらく高座をかけていない噺を2席申し上げるだけの超シンプルな会です。
落語のほかにも、こまちを使った楽しい動画をプロジェクター投影するコーナーも予定。
少人数のお客様をお迎えしてのこぢんまりとした会のあとは、近所のお店で肩の凝らない懇親会ができたらいいなー、なんてことも考えております。
連休前の金曜夜、よろしければ弱小噺家が自分を律するための落語会へお出かけくださいませ! リアルとイラストのこまちからも、両名うち揃いましてお願いを申し上げます。
入船亭扇治
連休前の金曜夜、よろしければ弱小噺家が自分を律するための落語会へお出かけくださいませ! リアルとイラストのこまちからも、両名うち揃いましてお願いを申し上げます。
入船亭扇治
タグ:入船亭扇治 落語
人気女流講談師との二人会、2023年も賑やかに開催! [落語情報]
新しい箱をいち早く占拠した黒猫こまち。 彼女が見つめるのは、その箱に入って送られてきたチラシ!
2022年に続き今年も、人気女流講談師・一龍斎貞友師匠との会を開催いたします。
お問合せ・お申込みは
入船亭扇治まで。
入船亭扇治まで。
家内を通じて、筆者が個人的に親交のある貞友師匠。 声優として出演している『忍たま乱太郎』が放送30周年を迎えたりで多忙な中、今回も快く二人での会を受けてくださいました。
扇治の当日演目は
を予定。
を予定。
どちらも師匠・九代目入船亭扇橋から教わった噺。師の教えを思い出しながら、丁寧に稽古を重ねて高座にかけられるよう準備を進めております。
春爛漫の宵、めりはりの効いた講談と肩の凝らない落語でのんびり過ごすもまた一興。
こまちともども、皆様のお運びをお願い申し上げる次第でございます。
こまちともども、皆様のお運びをお願い申し上げる次第でございます。
【おまけ画像】
チラシをそばに置いての宣伝画像、追加撮影をお願いしたら「時間外労働ニャ~」という表情のこまち。
チラシをそばに置いての宣伝画像、追加撮影をお願いしたら「時間外労働ニャ~」という表情のこまち。
ご訪問いただきまして、ありがとうございます。 他記事へのお目通しも、お待ち申し上げております。
入船亭扇治拝
入船亭扇治拝
タグ:落語 猫