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「数字縛り川柳」ブログ主の互選と拙吟 [web雑俳]


☆『楽しい川柳で、2022年暮れをのんびり過ごそう!
で公開いたしました、師走の雑俳落語会に集まった作品93句。
先日その互選会『開き』が行われましたので、筆者の選と拙吟をご披露いたします。

まずは、 筆者選ご披露

2022年師走『柚子の香スピリッツ』
兼題「川柳据字附 中七数字冠り」
扇仮名女 選

客の一
効き 若い自分に言ってやりたい
18.あの人に一筋だった何でだろ
馬耳東風

「若気の至り」「恋は盲目」…。
あんな夢中になっていた相手もひと時の熱が冷めると、そんな言葉とともに苦笑する想い出に。



客の二
効き なぜこの時期にと嘆く毎年
60.台風と三連休の仲の良さ
馬耳東風

台風シーズンにあたってしまっている、わが国秋の連休。
台風と三連休.jpg
今さら変えようがないので、せめて6月の梅雨入り前に休日作ってくんないかなぁ。



客の三
効き 人生半ばが身に沁みる夜
23.どうしよう一晩じっとの冬の蠅
なかよし

おそらくこの羽根が生えた小さな生き物は、冬を越すことはできないでしょう。
「やれ打つな蠅が手を擦る足を擦る」に通じる秀句だと思います。



客の四
効き かごに入れたる街の歳時記
21.スーパーで二十四節気知る今日日
うさぎりんご

季節の移ろいは、こんな人の営みを通じても知ることができる。
スーパーで冬至.jpg
歳時記を繰るようなつもりで店頭を眺めると、スーパーでの買い物がより楽しくなるかも。



客の五
効き ドジョウは痩せて煮詰まりし汁
34.映画では三部作だと尻すぼみ
一琴

”柳の下にドジョウは三匹いる”というのは、興行の世界などで昔から言われていることですが…。
続編を重ねるに従って息切れしてくる作品も、枚挙にいとまがありません。



人の位
効き 人間だものおまけ一回
46.仕方ない四度目許す生き仏
金八

本家の仏様よりも一回多く許してくれる、心の広い生き仏。
ありがたい猫仏様.jpg

人間なんだから間違いはあるさお互いさまだよという気持ちが「仕方ない」という表現になり、諧謔味がよく出ていると思い抜かせていただきました。



地の位
効き 代わりに行ってのギャグも定番
22.トイレすら億劫になるイン炬燵
張子の猫

(炬燵やぐらしょったままでトイレに行きたい…)寒がりの私は、子どもの頃から真剣に思っていました。
こたつでトイレ.jpg

この冬の防寒具として大人気の『着る毛布』は、その夢をある程度叶えてくれそうな気がします。
着る毛布.jpg
後で、近所のニトリへ買いに行こう。



天の位
効き 喧騒離れしばし風流
83.満月と一献我の影も友
馬耳東風

「雑俳の選で天の位には、スケールが大きい・おめでたいといった内容の句を選ぶのが理想」という観点では、まさに天に叶う玉淑にふさわしいということでお採りした句。
一人月見酒 .jpg



雲隠し
効き 振られた遊び癒す女房
65.朝ぼらけ千六本を刻む音
馬耳東風

長屋の木戸をくぐると聞こえてくる、甲斐甲斐しく朝餉を支度する音。
廓で花魁にしょい投げくらって帰ってきた亭主、欲求不満解消のためつい女房を後ろから抱きしめて…。 という意の効きで、雲にしてみました。
季語を入れると俳句としても立派に成立する秀句をあえてこんな感じで色っぽい句と解釈させていただくのも、雑俳の面白味の一つ。



軸(自句)
人の世は九十九の坂の繰り返し

拙吟を振り返って

今回の入船亭扇治拙吟は、以下の10句。

7.いにしえの一発屋たち今いずこ
37.気がつけば二つ穴なり藁人形
39.空浮かぶ七つの星で汲んだ夢
40.隅の席一人の酒が似合う客
41.元日は三日坊主の始めなり
50.手のかかる三つ子のままに若旦那
56.素顔無き八方美人の厚化粧
57.息あがる九段の坂で知った年
79.腹にない二つ返事が招くミス
80.仏さま四回目には渋い顔

このうち半分の5句は、どなたの選にも入れてもらえず坊主でした。

アイコン集.jpg

7・37・50番は当たり前過ぎるし説明調で、なるほど川柳の面白さが出せていなかったなと反省。

80番は同じ内容でも、先ほどご紹介の金八師の句の方がはるかに川柳らしい仕上がり。

そして57番、これは別に「九段」でなくてもほかに坂の多い町はたくさんあるので、この地名を使う必然性に欠けるのが敗因。
私のほかにも数字で始まる地名で詠んだ方がいらっしゃいましたが、同じ理由でそういった句は選に入りづらかったようです。

考えるアイコン.jpg

逆にうまくいったなと手応えを感じた句が、
39.空浮かぶ七つの星で汲んだ夢
これは今回自分で一番気に入った句だったので、41番とともに小ゑん宗匠初め出演者・お客様に抜いていただき光栄でございます。
夢を汲む北斗七星.jpg

 もう一日ある!
年内納めの雑俳

今回の開きを通じて思ったのが、
(雑俳って本当に頭の体操になるし、ボキャブラリーが増えて楽しいな!)
ということ。

駒子師が使った「穣田」「兆域」なんて言葉、私はこの歳になって初めて知りました。

そんな面白くてためになる雑俳の会、なんと年内もう一日開催されるのです!
筆者が出演するのは、
12月25日(日)13時~の回。

詳細は
☆『2022年締めも粋な言葉遊びで!『柚子の香スピリッツ』へのお誘い
にて。

当日ご参加の方にその場で遊んでいただける「席題」もご用意しておりますので、投句なさっていないお客様もぜひ聖なる日を雑俳でゆったりのんびりお過ごしになりませんか?
楽屋一同、ご来場心よりお待ち申し上げております。

蔦飾り線.png

お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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楽しい川柳で、2022年暮れをのんびり過ごそう! [web雑俳]


何かと気ぜわしく過ごしがちな師走の時期を、粋な言葉遊びと落語でゆったり遊ぼうという古今亭駒子師プロデュースの『柚子の香スピリッツ』
筆者が出演させてもらう12月18日(日)16時45分~の回への投句が出揃いましたので、その一覧『地巻』を一挙公開!
秀句百花繚乱.jpg
今回のお題「中七が数字で始まる川柳」まさに秀句揃いで、どれを選に抜かせていただくか本当に迷ってしまいます。

その④地巻

2022年師走『柚子の香スピリッツ』その④
兼題:川柳据字附 中七数字冠り 
総句高93句

1.Mの人百年の恋冷めがたし
2.あぁ楽し千秋楽も大笑い
3.あのひとの七三分けが今日は逆
4.あの時の一晩だけがもう二十歳
5.あの人が五代目だとさ大笑い
6.アパートの五月人形祖父の見栄
7.いにしえの一発屋たち今いずこ
8.おしゃれなの七分丈なの歌武蔵
9.おすましし千歳飴持つ晴れ姿
10.お菊さん四谷の誰かと間違われ
11.お大臣七福神にマスク指示
12.お年頃二重瞼に命懸け
13.カツ丼に三つ葉散らすかエンドウか
14.かみさんを三人替えたあの師匠
15.カルタ会十八番重なり重ねる手
16.こう見えて一途なんだとウニ十貫
17.この高座百人乗っても大丈夫
18.この人に一筋だった何でだろ
19.この噺一之輔より俺だろう
20.サボった日万歩計振り稼ぐ数

21.スーパーで二十四節気知る今日日
22.トイレすら億劫になるイン炬燵
23.どうしよう一晩じっとの冬の蠅
24.なみなみと千秋楽の祝い酒
25.にこやかに一円たりとまけぬ店
26.のびてゆく双子パンダの待機列
27.ひとりごと九官鳥にばらされる
28.ひとり旅京都で出逢い帰途ふたり
29.ブームでも八里半だと笑う栗
30.ホームから一〇九の遠いこと
31.マスクなし四方山話花よ咲け
32.ミズナラに八ッ橋添えて旅の夜
33.レバニラが五臓六腑に染み渡る
34.映画では三部作だと尻すぼみ
35.汗かきは千早に住んでる師匠かな
36.寄席がはね六区の街の静かなり
37.気がつけば二つ穴なり藁人形
38.金八は八面六臂の大活躍
39.空浮かぶ七つの星で汲んだ夢
40.隅の席一人の酒が似合う客

41.元日は三日坊主の始めなり
42.古の京洛しのぶ石仏
43.御年始や穣田願う穂かんざし
44.国税の一日署長似合うたま
45.座布団の四隅の房まで気をつかい
46.仕方ない四度目許す生き仏
47.子の病百度参りで祈る母
48.子を守る百葉箱の中のひと
49.紙切りの三味の音拍手湧く選曲
50.手のかかる三つ子のままに若旦那
51.出遅れて十八番奪われ何歌う
52.初席や三味の音漏れる裏通り
53.初夢は七福神の寄席番組
54.小ゑん師匠二階ぞめきは電気街
55.上野から千束までの御送迎
56.素顔無き八方美人の厚化粧
57.息あがる九段の坂で知った年
58.太っちょは五合目限界富士の山
59.代演を一期一会と燃えた過去
60.台風と三連休の仲の良さ

61.大晦日百八つ聞き神詣で
62.大江戸線六本木駅地下深く
63.昼夜とも二番煎じを聴くはしご
64.猪木逝く千回焼香マスカラス
65.朝ぼらけ千六本を刻む音
66.町中華十年一日このチャーハン
67.辻芸人不可思議なれど面白し
68.田舎から一旗上げにやってくる
69.湯のカラン八岐大蛇数を占め
70.独演会十八番の割にセコな出来
71.謎深し八丁堀の七不思議
72.日の本に二つとは無き富士の山
73.年を経て一琴最近いぶし銀
74.肺を病み零戦降りて生きた祖父
75.斑鳩の兆域護る埴輪たち
76.不義の末五重塔の焼け落ちて
77.不条理に一矢報いて辞めてやる
78.浮き紅葉一羽の鴨が突っ切るや
79.腹にない二つ返事が招くミス
80.仏さま四回目には渋い顔

81.物忘れ三歩戻った甲斐も無し
82.本当は三遍だよと念を押し
83.満月と一献我の影も友
84.夢かしら千客万来コロナ明け
85.名人も一目を置く強かさ
86.明日こそ万馬券獲る皮算用
87.明日は雨万年床で読む天気
88.戻してと八幡様に忠四郎
89.問題の二世宗教寄席アサダ
90.夜トリの二番煎じや白い息
91.要支援1なら平気物忘れ
92.涙目に三日月映し真似る口
93.蝋燭の百本目を吹きその刹那

『効き』と『開き』で
さらに楽しく!

いかがでしょうか。
中七が数字で始まるという縛りがあるとけっこう同工異曲の句が多いんじゃないかなという筆者の予想は、いい方へ覆されました。

22番の「億劫」・74番の「零戦」などは、うまいところへ目をつけた”めっけもん”の句と言えるでしょう。
こたつとトイレ.jpg

18日夜の部の会当日ではこれらの秀句の中から出演者たちが天地人ほかで選に抜かせていただき、句を引き立てる『効き』を添えて発表。
大喜利で行われる互選会『開き』は、噺家たちのワイワイガヤガヤ賑やかなやり取りが売りになっております。
投句なさってない方も楽しんでいただけるよう出演者一同努めますので、
ぜひこの機会にお誘い合わせて高円寺の会場へお運びいただけませんでしょうか。

楽屋連中うち揃いまして、皆様方のご来場お待ち申し上げております。
表柚子の香スピリッツ.jpg
※webチラシ本体は、以下のリンクからご覧になれます。
https://1drv.ms/b/s!AuMPkLP-OmbV7Ue9B9NwxQ7EcUbM?e=COOjF3


☆会場『竹芳亭』:東京都杉並区高円寺南4-25-9 地下一階
※地図はこちらのリンクをご覧ください。
https://goo.gl/maps/62UEz1DYAqdNdi8C8 

☆お申込み

kokontei.chiyorin@gmail.com
090-1767-2273 (古今亭駒子)

蔦飾り線.png

ご精読ありがとうございます。
よろしければまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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年齢によるもの忘れ、恐れないで楽しもう! [日々雑感]


加齢とともに進行する、”あれどこやった”症候群
普段使っている身近な物が突如神隠しのように見えなくなり、どこをどう探しても出てこない…。
ある程度の年代以上の方なら、少なからずご経験あるはず。
もの忘れこまち.jpg
筆者も先日こんな黒猫こまちを笑えない失敗をしでかしてしまいまいしたので、以下に画像と共にご紹介。

PC作業したいのに
○○○が見つからない!

事件が起きたのは、2022年12月半ば某日。
午前のうちに片づけておきたいパソコン作業のため、机に愛用機を広げた筆者。
起動したパソコンを操作しようと右手で机の上を探ると、いつも傍らに置いてあるはずの無線マウスが見当たりません。

(あれっ、どこやったのかな?)
ざっと作業机の周りを探しても出てこない。
コード類など電子機器関連の小物をまとめてある一画を探索しても発見できないので、だんだん焦ってきます。
マウス捜索.jpg

次第に捜索範囲を広げ、押し入れや部屋着のポケット・トイレや洗面所の隅まで探し回ったのですが結果は空振り。

代わりの有線マウスはありますしタッチパッドでも操作はできますが、やはり使い慣れたマウスの方がはるかに作業がやりやすい。

最後は涙目で「マウス、俺のマウスどこ行った…」うわ言のように呟きながら、家中をさまよい歩いていました。

犯人は○○だった!

一時はどうなるかと思いましたが、今こうして記事を書けているのですからマウスは無事発見できたということです。

そのみつけた場所というのが、探し始めた時には予想もしなかったところ。
「ある者」が、私の気がつかないうちにそこへ隠していたのです。

そしてそのある者とは、近代ミステリの嚆矢であるエドガー・アラン・ポー作『モルグ街の殺人』と同じくらい意外な犯人でした。

そう、私の大切な無線マウスを奪い隠匿したのは…。
「猫」だったのです!
マウス隠す怪盗.jpg

容疑猫は大勢いる

ではその犯猫(人)とは、いったい誰でしょうか。
ひと口に「猫」といっても、わが家には大勢いますので。

第一容疑猫はもちろん、日が高くなっても図々しく布団で寝ているこの人。
寝とぼけこまち.jpg
普段からいろいろやんちゃをやらかしてくれるこまちなら、小型のマウスを隠すくらいのことはやりかねません。

いやそれとも、ひと足早くクリスマスのお菓子を抱えて浮かれているこの人たちかも。
クリスマス浮かれるマスコット.jpg
小柄なヤマト運輸マスコット・クロヤマさんとシロヤマさんでも、二人で力を合わせれば手のひらサイズのマウスを運び出すことが可能なのでは。

共犯ということになれば、こちらの二人も怪しい。
お願い猫姉妹とミカン.jpg
インファント島の小美人みたいな『お願いネコ』姉妹。
白いマウスはモスラの繭に似ていなくもないので、ミカンの次に盗んだのかも。

いやいや、ここはひょっとして”もっとも怪しくない登場人物が真犯人”というミステリの王道かもしれない。
仕事中ジジとマグ猫.jpg
普段こうして実直に鍵の管理をしているジジとマグ猫(猫のマグネット)あたりが、しれっと犯行に及んだりすることもないとは言い切れません。

聞き込みの結果全員にアリバイはなく、謎は深まるばかり。

そして真犯人は
意外なところに

マウスを探しあぐね半分ヤケになって、「お前がやったんなら早く白状しろ!」こまちに八つ当たりする私に呆れた女房。
一緒に方々探しつつ
「お父さんここは落ち着いて、最後にマウス使った時のことゆっくり思い出してみなよ」
と、ありがたい助言をしてくれました。

うんそうだな。
こういう時こそ気を取り直して、初心に帰るのが大事だな。
そう思いさっそく、記憶を辿ってみます。

考えるアイコン.jpg

おしまいに無線マウスでパソコン操作したのは、前日の夕方。
日が暮れたら急に冷えてきて、マウス持つ手が本当に冷たかったなぁ。
あんまり寒いから、久しぶりであれ出してきて温まったんだよなー。

…ん、”あれ”出してきて…?
そうか!わかった!

市川崑版『金田一耕助シリーズ』で加藤武さん演じる警部のように手を打つと、押し入れの中から”あれ”を取り出してきます。
真犯人はパッド.jpg
☆『冬のパソコン作業を快適にする、あったか周辺機器~電熱マウスパッドご紹介~
で取り上げた、手元があったかい猫顔マウスパッド

最初はふてぶてしい顔で犯行を否認していた猫パッドでしたが、粘り強い捜査官(私)の追求にようやく重い口を開き。
口を開けるパッド.jpg
隠匿物を差し出し、犯行を自供するのでした。
告白する犯人.jpg

昨日パソコン畳む時に、マウスを入れたままの猫パッドを押し入れに放り込んで気がつかなかった私の粗忽。
おのれがしでかした.jpg
自分のせいにされかかった猫パッドから、きつく叱られてしまいました。ごめんなさい。

もの忘れも
納得して楽しもう

ちっぽけな無線マウス一つに、30分以上振り回されたこの日の筆者。
ことほど左様に、もの忘れすることが増えてきている昨今。
爪切りなどは、3日に一度はブラックホールに吸い込まれて行方がわからなくなります。

固有名詞も、思い出せないことが多々ありますしね。

でもこれは、歳をとれば誰にでも訪れる現象。
あまりに度を過ごすようなもの忘れは病気の範疇でしょうが、今回のようなケースは(自分も年だなーハッハッハ)笑い飛ばすくらいの余裕があった方がいいと思います。

”人とは、忘却する生き物”。
忘れたら、思い出す努力をしたり人に聞いたりすればいいのです。

品物がどこに行ったかわからなくなった時は、それこそ推理ゲームの名探偵みたいに筋道たてて考えてみればいい。
その作業自体が、けっこういい頭の体操になるのでは。

そしてなくしたと諦めかけていた物が、思いがけないところから出てきた時の喜び。
これは、本当に嬉しいものです。

私は今回どうしても無線マウスが見つからなかったら急いで新品を買ってこようと思っていたくらいですから、発見の喜びもひとしお。
なくした物がご褒美に.jpg
自分の物が見つかっただけなのに、福引で景品が当たった時のようなお得感を得られました。

加齢によるもの忘れが気になる方。
ぜひそれとうまく折り合いをつけ、むしろ逆手にとって楽しんじゃいましょうよ!

さぁ次はどんな物が紛失して、名探偵の出番となるかな?

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ご精読、まことにありがとうございます。ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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黒猫によく似あう、甘くておいしい冬の果実 [猫のいる風景]


黒猫こまち隊長以下、集結した宅急便チーム。
宅配チーム勢揃い.jpg
愛車・ヤマトカーの荷台には、何が入っているのかな?

母から届いた
故郷の味

今回の荷物は、
食べ頃の柿。
荷物は柿.jpg
故郷の母親が送ってくれた、岐阜名物の甘い「富有柿(ふゆうがき)」です。
甘さも水気も絶妙のこの柿、毎年この時期箱入りで送られてくるとわが家はみんな大喜び。

ひとり喜ばないのは…

もとい、家族「みんな」ではありません。
この人は、あまり柿を歓迎しない。
怪しい柿.jpg

あらぬ彼方に視線をやって、柿を無視。
柿からそっぽ.jpg
「これ近づけないでよー」イカ耳とへの字口で抗議。
イカ耳と柿.jpg

柿が入ってきた箱を女房が早々に処分してしまったので、こまちは余計面白くないのです。
なんとかなだめすかしてツーショットらしきものは撮りましたが、当猫の目はなんだか虚ろ。
目が点のツーショット.jpg

最後はみんなで
記念撮影成功!

「こまちは黒猫だから柿の色がとってもよく映えるよー、美人さんだねーこっち向いて」岩合光昭さんのように語りかけながら、なんとか”猫と柿のある風景”を撮ろうとするのですが…。

”両手に柿”にしてあげても、迷惑そうなだけ。
両手に柿.jpg

「もう、いい加減にしてくんない?」目と背中で、撮影拒否。
哀愁の背中と柿.jpg
でもこの画像、光の具合が気に入ったのでちょっと加工してみました。
座敷の猫と柿.jpg
ニコンフォトコンテスト非出品作『猫と柿のいる座敷』



おっと。
あまり当猫が嫌がる撮影を続けていてはいけませんから、この辺で切り上げるとしましょう。
こまちさん、ご協力ありがとう。
最後にもう1枚だけ、宅急便チームで記念撮影を。
パシャッ!
柿と揃って記念撮影.jpg
こまちも今度は、けっこういい顔してくれたんじゃないかな。
※せっかくの柿とみんなの記念写真なので、原寸大の画像を以下にアップしておきます。よろしければリンクから高解像度でご覧ください。
https://1drv.ms/u/s!AuMPkLP-OmbV7Tvqwh-BjAp3dQPP?e=5pBtvD

こま正面アイコン基本形.jpg

こうしてこまちとマスコットたちのおかげで、ブログ用素材の撮影終了。
さぁそれでは初物の柿、東の方角向いて笑いながらいただくとしますか。
初物東向いて.jpg

蔦飾り線.png

お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。
またのご訪問、お待ち申し上げております。
入船亭扇治拝

タグ:猫 写真
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寒い時の読書にも助かる、100円ショップの優れもの [お気に入り・おすすめ]


参考資料を見ながらのパソコン作業。
脇に広げたレシピ本を傍らにお料理。
色んな用途に役立つ「読書台」
今回はそんな読書台の中から、100円ショップで買えるこの商品をご紹介。
価値ある220円.jpg
ダイソーのロングセラー『タブレットスタンドにも使える読書台』、税込220円也。

本を読む時両手が空くと、冬場にはこんなメリットもあるんですよ!

猫の手も借りたい
かじかむ冬の読書

諸物価高騰が止まらぬ2022年暮れの日本。
なかでも電気料金の値上がりは著しく、弱小噺家としてはこれまで以上の節電を心がけねばなりません。

その日も日が暮れてからぐっと冷え込んできましたが、帰宅した私は暖房つけるのを我慢して厚着でまず対応。
着ぶくれた状態で座卓に向かい、腰から下は毛布・肩からはひざ掛けを被ってパソコン作業に励みました。

それがひと段落してさぁ休憩と、好きなミステリを読み始めたのですが…。
さ、寒い。
身体はけっこうあったまっているのに、本に添えた手が冷たい。
右手はページを繰り終わったらいったん毛布の中にに退避できるからまだいいとして、本を押さえっ放しの左手はかじかんでだんだん感覚がなくなってきました。

もう限界と暖房をつけるのはたやすいことですが、もう少し頑張ってみたい。
そうだ、誰かが本を支えてくれたら助かるな。
そしたらこちらは手を毛布の中に入れたまま、読書ができる。

そう思いついたのですが、その時は女房も倅もまだ帰ってきておらず家には私だけ。
いや正確には、ほかに一人いることはいました。 敷いたままになっている女房の布団の中で、ぬくぬく寝ているこの人が。
猫の手貸さない.jpg

(こまちが本持ってくれたらいいのになー)一瞬真剣に考えたほど、その時は指先が冷え切っていました。
でも頼んだみたところで、この寝坊助が「お困りですなどうぞどうぞ」と猫の手を貸してくれるとは思えません。
仮に手伝ってくれたとしても、こうなるのがオチでしょう。
こまちが持つ本.jpg

今でも売られている読書台

そこで私が子どもの頃使っていた「読書スタンド(台)」のことを思い出しネットで調べてみると、今でもけっこう扱いはあるのです。
上は伸縮自在のアームを備えベッドサイドに取り付けて使える多機能高級品から、下はAmazonに出品されている1000円くらいの簡易的な物まで。

さらに安いのが、
ダイソーの220円商品。

これが「けっこう使える」というレビューも多く見られることから、とりあえず最安値の読書台というのはどんなものか実際に買ってみることにしました。

一番近所にある笹塚駅前店には置いてなかったので少し足を延ばした中野坂上の中規模店にて、無事ゲットに成功。
読書台.jpg

基本的に『タブレットスタンドにも使える読書台』が置いてあるのは事務用品・文房具コーナー。
店舗によっては、パソコン・スマホ関連商品売り場や在宅ワークコーナーに並んでいたりします。

シンプルな構造
ハードカバー本を保持

北風吹く中買ってきた読書台、さっそく開けてみましょう。
座って7cmのヤマト運輸マスコットたちと並べて、サイズ感をご覧いただきます。
マスコットたちと読書台.jpg

作りはいたってシンプル。
表に組み込まれたバーで開いた本を押さえ、
表のストッパー.jpg
裏のアジャスターで読書台の角度を調整。
裏のアジャスター.jpg

傾斜度9で四六版ハードカバー・437ページの本をセットしてみます。
白骨街道開く.jpg
ちゃんと見開きで読める状態で保持され、ページ押さえも文章にかかっていません。
アップ白骨街道.jpg

プラスチックのバーは本体の溝との摩擦で止まっているだけなので、かえって本を傷めにくくページも繰りやすい。

(おおっ、220円にしてはけっこう使えるじゃない)というのが第一印象。

文庫本はきついが
対処法はあり

気を良くして今度は文庫本を乗せてみると…。
文庫本よくない.jpg
よほど開き癖をつけてやらないと、巻頭や巻末では見開きページ数が少ない方の押さえがききません。
ページ押さえが下の方の字にかかってしまっていますし。

まぁこの辺が値段相応ということかなと諦めかけたのですが、一応ダメ元で応急手当してみることに。
厚紙を畳んで輪ゴムで留めたものを下にかって、本を嵩上げ。
補整道具.jpg
さらに別の厚紙を、本のページ数の少ない側の裏にあてがってやります。
調整したところ.jpg

結果が、こちら。
ちゃんと開いた文庫本.jpg
やっつけ仕事ですが、なんとか文庫本も読める程度には見開きで保持することができました。

こま正面アイコン笑い.jpg

ありがたやありがたや、これで当面手をかじかませないで読書に専念できる。
不都合を感じたら、その時はもっと高い読書台を検討してもいいんだし。

両手を毛布に入れ、ぬくぬくしながら本を読んでいると…。

読書台向こうから覗く.jpg

蔦飾り線.png

お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。またのご訪問、お待ち申し上げております。
入船亭扇治拝

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