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北見の焼肉三昧で、2023年北海道ツアー賑やかにスタート [旅のアルバム]


七輪でおいしそうに煙あげる焼肉を前に、ニコニコの黒猫こまち。
焼くぞどこまでも.jpg

2023年9月8日から13日まで、留辺蘂町図書館まつりを軸とした道東・美瑛公演で北海道に呼んでいただいた筆者。 出発前から私には、胸に固く決めたことがありました。
「1年ぶりに聴いてくださる北の大地の皆様に、恥ずかしくない芸をご披露しよう」、それももちろんありますが…。
「北見へ前乗りしたら、焼肉の暴れ喰いしよう」、これが私の固い決意。
大好きな一人焼肉しばらく東京ではやってませんし、まず体力つけておかないといい高座は務められませんからね。

こま正面アイコン基本形.jpg

そういったわけで9月7日20時頃、宿に荷物置いた私はいそいそと北見市内のお店へ向かいます。
今宵のディナーは『炭焼 炙屋』北5条店にて。 4年前伺っているのですがその時は上唇を怪我してまして、今ひとつじっくり味わうことができませんでした。 今回は当方いたって健康体、満を持しての再訪。

前と同じカウンター席に案内されます。
メニュー眺める.jpg
まずは生ビールをひと口グビリとしてから、「どれどれ」とメニューを眺める。焼肉に限らず、旅先の飲食店へ入ったら時の醍醐味の一つ。

端末持って注文取りに来たお兄さんに、「甘辛サガリにタンシタ葱塩・ピリ辛ミノ、地獄ホルモとキムチ!」熟考の末申告します。一度に何品もに頼みたくなるのも、焼肉店あるある。

メニュー見ると、特に牛肉系は(けっこうなお値段じゃないか)お思いになるかもしれませんが…。
牛メニュー.jpg
鮮度とボリュームが、東京とは遥かに上。

豚・ホルモン系メニュー開くと、その安さに嬉し涙がこぼれます。
豚メニュー.jpg

先に運ばれてきた3皿、左からピリ辛ミノ・甘辛サガリ・キムチ。
ホルモン2種とキムチ.jpg
続いて、地獄ホルモンとタンシタ葱塩。
地獄ホルモン.jpg
タン下.jpg

ホルモンは癖がなくてもおいしいのですが、「地獄」と謳っている割にはあまり辛くはありません。 辛いもの好きの方は、テーブルにある「南蛮(唐辛子)を使った方がよろしいでしょう。

それにしてもボリューム満点のお肉4種を焼きながらの食事は、いい意味で慌ただしくて楽しい!
ホルモンはちょっと目を離すと炎が上がったり焦げたりしますので、それぞれの肉片をひっくり返し続けて手の休まる間がありません。
一人酒はなんとなく(あの人手持ち無沙汰で寂しそう)と思われがちですが、焼肉は作業量が多いのでこちらもいきいきと肉を焼き頬張り、合間にビールをグビグビ。

こま正面アイコン笑い.jpg

やがて焼き続けてきた肉の、最後の一片をよーけ咀嚼して飲み込み。 ここでまた「ど~れ」とメニューを広げます。
締めの料理、何にしよっかなー[るんるん]
よしっ、前回食べなかった冷麺にしよう。コチュジャン入りの、『大人の冷麺』。
大人の冷麺.jpg
麺は平壌・盛岡などとは違い、全粒粉を使ったラーメン風の食感。店の方が『そんなに辛くありませんよ」と言っていた通り口中ヒーッというほどではなく、コクがあっておいしいスープ。

ふーっ、食べた食べた。
一服してお会計、と思ったのですが、まだ何か物足りない気がする。どうも冷麺、レギュラーを頼んだつもりがハーフサイズだったらしい。
本当に少しだけ空いたお腹の隙間に、お店名物の『カレー焼きビビンバ』を入れたくなってきました。
前回は上唇気にしながらでゆっくり味わえなかったから、思い切って今日も頼んじゃえ!

「毒を喰らわば皿まで」(←使い方違っている)という心持ちで、カレーピピンバハーフサイズ注文! ほどなくして運ばれてきたビビンバ、ご飯の上にふつふつと煮えているカレーがかけられ、粉チーズが気取ってあります。
焼きカレービビンバ.jpg
スプーン操ってビビンバをよ~く混ぜ、さぁいただきまーす!

うん、こちらも辛さはさほどでもないけれど、モツが入ったルーがご飯によく合う。専用の器に入っているので、ご飯もカレーもいつまでも冷めない。(熱い、うまい)と汗を拭きふき食べ進み、ビビンバが半分ほどになったところで…。 急に、お腹がいっぱいになってきました。

ただの焼きビビンバではなく汁物がかかっていますから、ご飯がふやけてどんどん量が増えてくるような気がするのです。

そうだ、前来た時もたらふく肉食べたあとこれのレギュラーサイズ頼んで、青息吐息でなんとか完食したんだっけ。
記憶を呼び覚まされつつ焼きカレービビンバハーフをお腹におさめ、今度こそお会計を。

気さくなご主人が、「また出張があったら、ぜひ寄ってくださいね」店の前まで見送りに来てくださいました。
また来ますニャ.jpg

さぁたっぷりの焼肉パワーで、明日からの北海道公演がんばるぞ!

入船亭扇治・記

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実際の距離以上に遠かった、青ヶ島への旅 [旅のアルバム]

青ヶ島へ向かう.jpg

ヘリコプター『愛らんどシャトル』が向かっているのは、青ヶ島。

伊豆諸島の中で”最も上陸が困難”と言われる東京都無番地の島に、黒猫こまちは無事たどり着くことができるでしょうか?

早朝の出発
混み合う空港

2022年11月18日~20日、学校公演で青ヶ島を訪れることになった筆者。
公演自体は19日(土)の午前中1回のみ、前後の日程は移動日です。

青ヶ島を目指すにはまず東京都心から360㎞離れた八丈島へ渡り、そこから連絡船かヘリコプターでもう60㎞移動。
所用時間は連絡船が約3時間・ヘリだと約20分、それぞれ一日に一便だけ。

島の周囲全てが切り立った断崖絶壁の青ヶ島の港には、波が少しでも高いと連絡船は接岸できず八丈島へ引き返さなければなりません。
その就航・接岸成功率、なんと年間平均50~60%。
島に暮らす方々の、
ご苦労がしのばれます。



私を含めた『わんぱく寄席』一行は、公演前日に船より確実なヘリで青ヶ島入りする行程。
9時40分発の愛らんどシャトルに連絡する飛行機は、朝7時30分羽田発。
早起きしてまだ暗い中電車を乗り継ぎ、午前6時半前に空港へ着いてみて驚きました。
3か所稼働している保安検査場が、いずれも出発のお客さんで長蛇の列
政府の旅行支援を使って旅をする方がまだまだ多いのと、1か所の検査場で探知機トラブルがあったのが原因。

私はなんとか一番空いているレーンを見つけて比較的スムーズに検査場通過、朝の日に照らされた全日空機へと乗り込みます。
早朝の出発.jpg
爽やかな朝の旅立ち、まさかその後に予想外の事態が待っていようとは…。

神ならぬ身の筆者には、
知る由もなく。

久しぶりで
窓外の景色を満喫

今回は本当に久しぶりで飛行機窓際の席に座り、好天に恵まれた空の様子を満喫させてもらいました。

窓外に見渡す限り広がる、もこもことした雲の波。
広がる雲海.jpg
太陽がだんだん高く昇り、雲海を幻想的に照らします。
日が昇る雲海.jpg

こまちが思わず 『天空の城ラピュタ』みたい! と指差した、まさに「竜の巣」のような雲の塊を抜けると…。
竜の巣.jpg
東京から360㎞の海に浮かぶ、八丈島の姿が見えてきました。
現れた八丈島.jpg

ほどなくして飛行機は定刻から20分遅れで、緑豊かな島の滑走路に無事着陸。
着陸八丈島.jpg

まさかまさかの
トラブル続き!

羽田での出発が大幅に遅れたため、われわれが八丈島へ到着したのは8時50分。
ヘリの出発時刻9時20分まで、あまり余裕がありません。
そこへもってきて、今度は預けた荷物がなかなか出てこないのです!
中型飛行機ほぼ満席のお客様がみなジリジリしながら待っているのに、荷物は積み下ろしレーンから回転台へと一つずつガッタンゴットンとのんびり出て来る。

9時を回るとヘリの運行会社・『東邦航空』の地上職員が、「受付時間過ぎてますよー!」と呼びに来ました。
事情を話してなんとか受付を延ばしてもらい遅々として進まない荷物の排出を待っていると、やっと最後に独楽の芸人さんの模擬刀と私のスクリーン用三脚が流れてきます。

それをひっつかんで愛らんどシャトルの受付に駆けつけたのは、9時15分過ぎ。
手荷物計量・体温測定・今日二度目の保安検査を経て、ようやくヘリに搭乗することができました。
ヘリコプター乗り換え.jpg

荷物のことではちょっとトラブったけど、ヘリに乗ってしまえばこっちのもの。
『わんぱく寄席』出演者一行4人・観光客の方4人、そして私たちを迎えに来てくださった青ヶ島中学校の先生がおひとりで満席のヘリコプター、正副操縦士が揃ったところで扉が閉まります。

さぁ、いよいよこれから20分の島から島への空の旅だ!
機内にて.jpg
ワクワクしながら待っていると、計器の最終チェックが済んで副操縦士がメインスイッチらしきものをパチリ。
エンジンがグオーンと音をたてローターがブルンブルン、ブぅ~ンと回り出し…のはずが…。
スイッチを入れても、
何も反応しません。

首をひねりながら何度かパチパチやっていた操縦士たち、しばらくして二人で顔を見合わせ何か相談した後。
正操縦士から
「すいません、機材トラブルが発生しました。点検と修理を行いますので、待合室でしばらくお待ちください」
とのアナウンスが!

青ヶ島を目前にして、
まさかの足止めです。
いったん降りる.jpg

呑気に待っていると…

待合室へ逆戻りした愛らんどシャトルの乗客9人は、だだをこねているこまち以外はいたって落ち着いたもの。
4人連れ観光客の方は余裕を持たせた日程らしく、最悪今日青ヶ島に渡れなくても八丈島で泊まればいいやという乗りで話してらっしゃいます。

私たち芸人も交通機関や天候の関係で仕事の予定が変更になったなんてことは、これまで何度も経験していますし。
それこそ待てば海路の日和ありと、仲間どうし過去に「こんなんで足止めくったことがあってさー」という体験談を語り合いながら呑気に東邦航空からの案内を待っていると…。

待合室に戻ってから40分ほどたった頃、地上職員の方が申し訳なさそうに
「すいませ~ん、機体トラブルが直りませんので今日は欠航ですー」
と言いに来ました。

そうか、ダメだったか。

迎えの先生に伺うと、船ほどでの頻度ではないにせよ天候・今回のような機材トラブルでのヘリ欠航は日常的にあることだそうです。
ましてやその日私たちが乗るはずだった機体は近年老朽化が進み、来月には後継機との交代が予定されているのだとも。

島民の方の大事な翼として長年飛び続けてきたシコルスキー型ヘリ、老体に鞭打って羽ばたこうとしてくれたけれど今日はたまたま体調が悪かったんだね。
謝るヘリコプター.gif

いいよいいよ、
今日のところはゆっくりお休み。

明日からはまた元気になって、新しい機体に後を譲るまではこれまで通り青ヶ島と八丈島を結ぶ大事な架け橋の役を果たし続けておくれ。

日程変更かなわず
島からのトンボ帰り

こういう状況になって、今さらジタバタしても仕方ありません。
呑気な芸人連中は今後の対応を学校公演の事務所に託し、もうオープンしている空港レストラン奥の席に陣取ります。

島と言えば、地の焼酎。
島のお酒.jpg
どう転んでもこの日はもう公演はないわけですから、午前10時30分からもう呑み始める出演者たち。

一座の雷門小助六師とともに名物明日葉ビール(美味!)を何杯もお代わりしたり、おまかせ焼酎2種セットもいろいろ試してみたり。
明日葉ビール.jpg

お酒抜きで同席してくださった青ヶ島中学校のK先生(ご自宅は高円寺だそうです)から島の暮らしについての興味深いお話を伺ったりしているうち、事務所から公演についての最終決定の連絡が来ました。
結果は、
今回のわんぱく寄席は一旦完全中止。

明日の早朝ヘリの臨時便を出してもらうか、連絡船の時刻に合わせて公演の開始時間を送らせるか。
その2案でギリギリまで事務所と村役場での折衝が続いたそうですが、諸事情によりどちらも実現不可能ということで公演中止のやむなきに至ったとか。

みんなが一生懸命やってこの結果なら、天命として受け入れるほかありません。
不安定な交通機関のもとに成り立っている青ヶ島の暮らしの現状を、少しでも体感できたことは今回私にとっては収穫でもあります。

学校公演事務所からほどなくして送られた来た東京への帰りの便は、13時40分発。
8時50分の到着からあまりにも早い、滞在時間4時間50分での八丈島からのトンボ帰り・強制送還。

ぜひまた、
I shall return!

へべれけというほどではないけれど、レストランで短時間にけっこう聞こし召した私たち。
本日三回目の保安検査を済ませて、ANA機上の人となります。

来る時と違って、機内はガラガラ。
ふと気がつくと、さっきまで日が射していたのに窓が雨で濡れている。
名残の雨.jpg
青ヶ島上陸が叶わなかった私への、天からの名残り涙でしょうか。

酔ってセンチメンタルになった目で通路を挟んだ向かい側を見れば、窓際席でにこやかにVサインの小助六師。
二度目に期待.jpg
「おいおい、この状況でVサインやピースはないだろ?」とツッコむとすかさず小助六師、
「いえいえこれは、”ぜひまた戻ってきますよ、二度目は絶対公演成功させますよ!”ってお守りです!」

おぉさすがに噺家、
うまいこと言うねぇ~。

こま正面アイコン笑い.jpg

小助六師が決めてくれたおかげで、短時間ながら波瀾万丈の青ヶ島ツアーも無事お開きに。

いい心持ちでうちに帰れば、キョトンとした顔で出迎える黒猫。
もう帰ってきたの.jpg
おいおい、ご挨拶だねぇ。
お父さんは早く帰ってきてこまちに会えて、嬉しいよ。

そうだ、これお土産にあげよう。八丈島空港ロビーの外に咲いていた、小ぶりだけれど目に鮮やかなハイビスカス。
空港のハイビスカス.jpg

黒に赤、
きっとお似合いだよ。
ハイビスカスとこまち.jpg

蔦飾り線.png

お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。
またのご訪問、心よりお待ち申し上げております。
入船亭扇治拝

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時を忘れる、景色と生き物との出会い~美瑛町初訪問記その⑤~ [旅のアルバム]


作物ごとに四角く区切られた畑が印象的な、北海道美瑛町の景色。
パッチワークの丘.jpg
「パッチワークの丘」とは、実に言い得て妙。

空と大地を
彩るアクセント

見渡す限りに広がる、北の大地の畑と空。
広い畑と雲.jpg
これだけでももちろん素晴らしい景観ですが、そこに色や物が加わるといいアクセントになります。

有名な観光スポット『赤い屋根のある丘』
赤い屋根の家.jpg
畑の中に一軒だけ建っているこの家、「まるでおとぎ話絵本みたい!」と観光客に大人気。
最近屋根を塗り直したこのメルヘンチックな家は個人の所有、今では人は住んでいないそうです。

9月の北海道は、小麦や玉ねぎ・トウモロコシなどの収穫期。
麦稈ロール.jpg
刈り取った小麦をまとめた「麦稈ロール」があると、風景がより北海道らしくなりますね。

美瑛町を代表する景色の一つ、『四季彩の丘』。
四季彩の丘.jpg
数十種類の花が植えられ丘、冬はスノーモービルなども楽しめるとか。

写真家・前田真三氏もこよなく愛した、美馬牛小学校の『とんがり屋根の塔』。
とんがり屋根の塔.jpg
この写真はUさんが撮ったものを、ブログ用に若干トリミングさせていただいております。

牧場では
動物たちとのふれ合い

続いて、レストランも併設されている牧場『千代田ファーム』を訪問。
ご案内人のUさんご夫妻が新鮮な牛乳を贅沢に使ったソフトクリームとヨーグルトを召し上がっている間に、私は牧場内をぶらぶら見てまわることに。

おっ、毛艶よい黒毛和牛さんがいるぞ。
黒毛和牛さん.jpg
写真撮影のため柵ギリギリまで近づいたら、
「むむっ怪しいやつ、モオーッ!」
と威嚇されてしまいました。
威嚇する牛さん.jpg

なんだか機嫌悪い時のこまちみたい。
にらむこまち.jpg



『ふれあい牧場』では、動物たちをもっと近くで見たり飼育体験ができたりします。

『アルプスの少女ハイジ』に出てくる「ゆき」ちゃんみたいな、白い子ヤギ。
白い子ヤギ.jpg
ご飯が足りなかったのかな、柵の外の草を食んでます。

もこもこの毛皮をまとったヒツジさん。
愛想のいい子羊.jpg
柵から顔出し「メエ~」と挨拶してくれました。

反対側の柵から、別のヒツジさんが覗いています。
色っぽい鼻づら.jpg
なんだか、鼻先と口元が妙に色っぽい。
格子越しにお客をひく、吉原の花魁みたい。

むくむくポニーさん。
ポニーさん.jpg
こまちを乗っけて、園内走ってくんないかな。

景色を堪能 日は西に

千代田ファームからはそろそろ、帰り道に。

『新栄の丘』展望台脇に立つ一本白樺、その下には座り心地よさげなベンチが。
新栄の丘ベンチ.jpg
陽気のいい時期だったら、ここで景色眺めて時を忘れそう。

そして本日美瑛観光の打ち止めは、『クリスマスツリーの木』
クリスマスツリーの樹.jpg
畑一面に雪が降り積もった時の景観も、また見事だそうです。

いつの間にかだいぶ西に傾いた陽射しに照らされる、孤高の木。
日が傾く.jpg
それに別れを告げ、Uさんの運転する車は無事美瑛町中心街へと戻ってきました。

日が沈み夜の帳が下りてくれば、今度はお店の灯りが私たちを誘います。
招く居酒屋の灯.jpg
さぁ、居心地のいい居酒屋の奥座敷に落ち着いたら。
今日一日堪能させてもらった美瑛の絶景を肴に、Uさんご夫妻と美酒を酌み交わすとしましょう!
こまちにも、またたびジュース頼んであげようね。




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お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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定番の建物2カ所を巡り、新しい出会いにまた感動~美瑛町初訪問記その④~ [旅のアルバム]

美馬牛駅前.jpg

赤い屋根のこぢんまりした駅舎を、あの有名テレビドラマの主人公になりきって聖地巡礼する黒猫こまち。

無人駅から
まっすぐ続く線路

倉本聰脚本・田中邦衛主演大ヒットドラマシリーズ・『北の国から』
その『’89望郷』編のロケ地になった、JR富良野線の美馬牛(びばうし)駅。

一時はドラマ人気もあり駅前に飲食店などが何軒も並ぶ賑わいだったそうですが、今では閉店した土産物店のシャッターがその名残りをかすかにとどめるのみ。
駅員さんが一人もいない駅、筆者の故郷にある長良川鉄道美濃駅を思い出しました。
無人駅美馬牛.jpg

ホームに立てば、1時間に1本あるかないかの列車が通る単線のレールが長く伸びています。
線路美馬牛駅.jpg

その美馬牛駅からほど近いところにある、かわいらしい踏切。
踏切富良野線.jpg
旭川・富良野方面へとそれぞれ通じる鉄路、どちらを見ても果てしなくまっすぐ続いている。
まっすぐな線路.jpg
北の大地の、広さを実感。

美瑛を愛した写真家の
ライフワークが一堂に

今回の旅、行きの飛行機にて。
私が広げた機内誌で、「北海道の紅葉」の特集が組まれていました。
機内誌.jpg

その中で写真家・前田真三(1922~1998)のことに触れた文章を読んで興味を持った私は、ぜひ彼の記念館『拓真館』を訪問してみたいと思っていたのです。
ですから私がお願いする前にご案内役のUさんが「じゃあ次は、前田真三さんの記念館へ」と言ってくれた時には、胸のうちで(やったー!)とガッツポーズ。



廃校になった小学校舎を改築した拓真館は、森の奥に建つメルヘンの館といった趣き。
拓真館.jpg

周りには白樺はじめ四季を彩る樹と草花が立ち並び、その向こうには前田真三氏が生涯愛し続けたなだらかな丘と畑の風景が。
庭拓真館.jpg

代表作が常設展示・企画展も随時開催される拓真館は、なんと入場無料
丘から丘へチラシ.jpg
2階まである天井の高いフロアでは代表作の一つである『麦秋鮮烈』などを、ゆったり間近に鑑賞することができます。



東京八王子の出身でありながら惚れ込んだ美瑛の地、その風景をフィルムに収めるのをライフワークとした前田真三。

行政が農業効率化のため丘陵地を段々畑にしようとした際には、前田氏が
「今ある丘と畑の風景は、美瑛の方々のかけがえのない財産なんだから。目先の利益のために、軽々しく変えちゃダメ!」
と役場に乗り込んで力説。

大ヒットした写真集で美瑛を全国に知らしめた人の言うことなので町役場も最終的には納得し、丘陵耕作地の再開発案は撤回されたそうです。

スマホと北海道の魅力で
素人にもそれなりの写真が

この日拓真館で、前田真三の美瑛作品を初めて本格的に鑑賞した筆者。
とても感動したので、2023年版カレンダー(税込2000円)をわが家用に購入。
カレンダー購入.jpg
”カレンダーとか日めくりは、店などからもらうもんだ”と思っている吝嗇弱小噺家に財布の紐を緩めさせる力が、前田真三の切り取る美瑛の写真には宿っているのです。

今年の暮れになってこのカレンダーを飾るのが、今から楽しみ。
それまでは、
大事にしまっておこう。

でも私が訪問した9月はどんな風景なのか、1枚だけカレンダー開いて写真を見てみることに。
玉ねぎの収穫.jpg
遠くに連なる山の前には、実りの時を迎えた見渡す限りの玉ねぎ畑。

プロが技術と根気と被写体への愛情で撮った作品には、私のスナップなどもちろん足元にも及ぶべくもありませんが。
でもそんな素人にも(なんとなく、様になる絵が撮れたんじゃないの?)と思わせる時があったりするのは、スマホカメラの精度と北海道という土地の魅力のなせるわざなんでしょうね。
トラクターと畑.jpg

さぁ、Uさん愛車の中でスマホ充電させてもらい。
このあとも美瑛の写真、ばんばん撮りまくるぞ!


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ご精読、ありがとうございます。またのご訪問・他記事へのご回遊、よろしくお願い申し上げます。
入船亭扇治拝

タグ:旅 猫
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いつまでも見飽きない、雄大な北の大地の風景~美瑛町初訪問記その③~ [旅のアルバム]

カバー青い池.jpg

終日美瑛町観光を満喫中の、筆者と共同執筆猫こまち。

併せて訪れたい
『青い池』の源流

☆『予想以上で大満足、絶景スポット『青い池』~美瑛町初訪問記その②~
で綴りました、幻想的な『青い池』訪問。

そこでたっぷり風景を堪能・撮影し、次なる絶景スポットへと向かいます。

目指すは、青い池の源流『白ひげの滝』
何本にも分かれている水流が白いひげに見えるところからのネーミング。

立地的には近いのですが、私が訪れた時は青い池に比べると観光客の数は若干少なめ。その分余裕を持って、よりゆっくり風景を満喫することができました。

橋から間近に眺める岩肌、そこを音を立てて落ちる滝はかなりの迫力。
1白ひげの滝.jpg

下を見ると青い池に注ぐ川、流れていても水面が青みがかっていることがわかります。
2橋の上から.jpg

噴煙上げる
十勝岳に大接近

水面の風景を堪能したあとは、一気に高いところへ登ることに。
車で山道を登っていくと、美瑛駅から見えていた十勝岳がどんどん近づいてきます。
3下からの十勝岳.jpg

展望台を兼ねた十勝岳防災シェルター(標高930m)まで来ると、噴煙がはっきりくっきり。
4煙上げる十勝岳.jpg

そこから左へ目をやると、峻烈な十勝岳に対し柔らかい山肌をまとった美瑛富士の優雅な姿が。
5美瑛富士.jpg

さらに標高1280mに位置する温泉湯元旅館『陵雲閣』見晴らし台まで登ると、また別のアングルから十勝岳連峰を一望できます。
6十勝連峰のぞむ.jpg

紅葉や雪の時期には、山々はまたまるで違った表情を見せてくれるのでしょうね。
そういう時期に訪れる日までは、加工写真で風景を想像して楽しむとしましょう。
紅葉と雪十勝連峰.jpg

畑に囲まれた
明るくお洒落なレストラン

雄大な山並みを間近に眺めていると、実際に登山したわけでもないのにお腹が空いてきました。
間もなく時分どきでもありますので、これから山道を上富良野側へ下りてお昼をいただくことに。

ランチで訪れたのは、『後藤純男美術館』併設の『レストランふらのグリル』
天井が高く窓広く、開放的で明るい店内。
そこで私がこの日注文したのは、「季節のパスタ」。
8季節のパスタ.jpg
さすが美術館内のレストラン、盛り付けもお洒落。

私たちが案内された窓際のテーブルからは、建物裏に広がる畑が見渡せます。 そんな風景を見ると黙っていられないイラストこまち、緑広がる畑の中でかくれんぼを始めました。
次の画像の中に、イラストこまちが5匹隠れていますよ。
あなたは何秒で、
全部見つけられるかな?
ふらのグリルクイズ.jpg

おいしいお昼をいただいて満腹満足のうちに表へ出れば、北の大地の太陽はまだまだ空の高いところで輝いています。
青く高い空に流れる雲が、あたかも私たちの進む先を指し示してくれているよう。
フィナーレ続く道.jpg
旅は、まだまだ続きます!


蔦飾り線.png

お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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