台湾初上陸は、サプライズ昼食と楽しい街歩きから~2024年迎春クルーズ乗船記その③~ [旅のアルバム]
台湾・高雄市内のファミリーマート。
運営会社『全家便利商店』の名を冠した看板が、ご当地らしさを感じさせます。
豪華な昼食、ただ一つ心残りが…
2023年12月31日午前8時(現地時間)、高雄に入港した客船にっぽん丸。
海外クルーズなので接岸してから上陸許可の船内アナウンスが流れるまで、けっこう時間を要します。私ども出演者は一番最後に呼ばれますから、さらに待たされることに。船の中で預けてあったパスポートを受け取り、客船ターミナルで入国手続きをすませるともう10時を回っていました。
海外クルーズなので接岸してから上陸許可の船内アナウンスが流れるまで、けっこう時間を要します。私ども出演者は一番最後に呼ばれますから、さらに待たされることに。船の中で預けてあったパスポートを受け取り、客船ターミナルで入国手続きをすませるともう10時を回っていました。
これで何もなければすぐ街へ出てブラプラするところですが、11時にはまたターミナル入り口にて出演者全員集合することになっています。
なんとお昼はお客様方とご一緒に、高雄市内の五つ星ホテルレストランで広東料理のランチコースをいただけるというではありませんか。
それもにっぽん丸の奢りで!
それもにっぽん丸の奢りで!
私がその情報を知らされたのは、前日の夜遅く。
街中の屋台で軽く何かつまめたらいいなくらいに思っていたところへ、降って湧いた景気のいい話。
街中の屋台で軽く何かつまめたらいいなくらいに思っていたところへ、降って湧いた景気のいい話。
12時少し前にターミナルを出発、送迎バスで10分ほど。
到着した『寒軒(ハンシェン)インターナショナルホテル』は、42階建の高層ビル。
到着した『寒軒(ハンシェン)インターナショナルホテル』は、42階建の高層ビル。
その3階バンケットルームが、にっぽん丸乗船客用の大昼食会場。
ロビーでは、地元の獅子舞が迎えてくれました。
商船三井クルーズ・台湾観光協会それぞれの担当者の方から歓迎の言葉があって、さぁ円卓がびっしりと並ぶ広間で300名近くの大会食が始まります。
前菜からカラスミ・鴨といった台湾名物が惜しげもなく供され、サザエのスープやウナギ炊き込みご飯などしっかりした味付けでとてもおいしいコース料理でした。
おいしかった、のだけれど…。
一つだけ大変な心残りだったのが、こちら。 円卓のまん中に並ぶ、サービスの台湾ビール。
一つだけ大変な心残りだったのが、こちら。 円卓のまん中に並ぶ、サービスの台湾ビール。
喉から手が出るほど飲みたかったのですが、今日はこの後船で仕事があるのです。と言っても出番は夜11時54分からの3分間、年越しカウントダウンイベントでちょいと小噺をやるだけ。それまで8時間以上間があるので、アルコール5%のビールをグラスに3・4杯くらいなら問題ないような気もしますが…。
引率のコーディネーターさんから「出演者としてのけじめは、きっちりつけましょう」と指導が入ったので、ここはビールではなく涙を飲んで辛抱しました。
引率のコーディネーターさんから「出演者としてのけじめは、きっちりつけましょう」と指導が入ったので、ここはビールではなく涙を飲んで辛抱しました。
それにしても目の前に置かれた、冷えた大瓶ビール。
おいしそうだったなぁ…。
隙間の自由時間、街を散策
ビール抜きの健康的な昼食を終え、午後3時前にいったん帰船。 年越しイベントの打ち合わせとリハーサルをすませてから、もう一度高雄港近くの街中を歩いてみます。
前に訪れた香港もそうですが、漢字だけの看板は異国情緒を感じさせながらも何となく意味がわかるのが面白い。
こまちさん、車やバイクの行き来が激しいから、よそ見してると危ないよ。
大手地所会社が経営する、高層賃貸マンション。
『百立海洋帝國』という社名、スケールがでかいですね。
看板のマークがかわいい動物病院。
こまちも旅先で何かあったら、ここで診てもらおうか。
大通りから路地へ入ったところにある、鴨専門店。
「多人合菜(オードブルですね)」『鴨肉切盤』なんて言葉を見るだけで、ワクワクします。
夜市通りで見かけた、採食料理「素食」のお店。
広東料理コース食べたばっかりでなければ、こういうとこにも寄ってみたかったなー。
台湾流和食レストランの看板、店名の脇に輝く「Subarashi」のネオンサイン。
袖看板には「日本食 素晴らしい」と書かれていますから、本当なら「Subarashii」と綴るとこでしょうね。
日本料理への愛=iを、もう一つ足してもらいたいものです。
日本料理への愛=iを、もう一つ足してもらいたいものです。
看板を眺めて街を歩きながらも、必要な買い物はきっちりすませました。
先ほど我慢した台湾のビール、反動で爆買い。
帰国するまでに免税分だけ残して船内で飲むか、税金は気にせず日本で手に入りにくいのは土産で持って帰るか。嬉しい悩みです。
帰国するまでに免税分だけ残して船内で飲むか、税金は気にせず日本で手に入りにくいのは土産で持って帰るか。嬉しい悩みです。
散策と買い物のうちに、高雄の街は次第に暮色が濃くなってきました。
ビル群の間にある寺院『意誠堂關帝廟』に灯りが入り、異国の夜を彩っています。
港に戻れば、夜の海でひと時身体を休める海の大和撫子。
しかし船内では多くの方々が、来るべき新年への期待を胸に2023年最後の夜を賑やかに過ごしている真っ最中。
夕食ではこんなかわいい、年越しそばが出ましたよ。
兎から辰へ、干支のバトンタッチ。
いっぱい跳ねた年から、天高く舞い上がる年へ。
いっぱい跳ねた年から、天高く舞い上がる年へ。
この後台湾で迎えた新年につきましては、また~その④~と稿をあらためて綴らせていただきます。
※本乗船記シリーズ他記事
入船亭扇治・記