2024年、天翔けるドラゴンで年頭ご挨拶 [日々雑感]
令和6年、正月。
呑気ブログ主より、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
こまちが抱えている、あつあつの鯛焼きならぬ「辰焼き」。
これを焼いたのは、今年の干支で張り切っている「辰親方」!
看板に掲げるは「竜頭蛇尾」ではなく、「竜頭辰尾」。
みっちり中身が詰まったお菓子のように、新しい一年が元日から大晦日まで充実したものになりますよう。そんな想いが込められています。
みっちり中身が詰まったお菓子のように、新しい一年が元日から大晦日まで充実したものになりますよう。そんな想いが込められています。
さてここで、ちょいと新年の初笑いネタを。
真夏の暑い日。
ひとりの江戸ッ子が汗を拭きふき歩いていたら、道端に大きな辰が倒れハァハァ荒い息吐いて苦しんでいるのに出っくわした。
ひとりの江戸ッ子が汗を拭きふき歩いていたら、道端に大きな辰が倒れハァハァ荒い息吐いて苦しんでいるのに出っくわした。
江戸ッ子「どうしたんだぃ?」
辰「調子に乗って高く空を飛びすぎて、お天道様に目がくらんで落っこっちまったんで」
辰「調子に乗って高く空を飛びすぎて、お天道様に目がくらんで落っこっちまったんで」
そりゃあ災難だったなちょいと待ってろよと、親切な江戸ッ子は近くの井戸から水を汲んできちゃ辰の身体にかけてやる・手桶になみなみと張った水を飲ましてやる。
辰「親方、ありがとうございます。おかげですっかり元気になりました。じゃあ助けていただいたお礼に、今日は地上もたいそう暑いですからあたしが涼しくしてさしあげましょう」
そう言うと辰はシュルシュルっと空へ昇っていく。ほどなくして青空が一天にわかにかき曇り、あたり一面盆を返したような夕立。
ひとしきり降った雨が上がると、あとはさっきまでの蒸し暑さが嘘のように涼しい風がさぁーっと立った。
ひとしきり降った雨が上がると、あとはさっきまでの蒸し暑さが嘘のように涼しい風がさぁーっと立った。
江戸ッ子「おお、こりゃいい塩梅だ」
辰「親方は命の恩人ですから、これから夏の暑さがしのげないって時は天に向かってあたしを呼んでください。またいつでも涼しくさせていただきますから」
江戸ッ子「ありがてぇ、じゃあこれからは暑さ知らずで過ごせるってやつだ。
あっ、だけども辰よ。俺はまたひと一倍寒がりなたちなんだ。冬場もおめぇの神通力で、あったかくしてもらうことはできねぇかい?」
辰「へい、冬には倅の小辰(コタツ)を寄越します」
辰「親方は命の恩人ですから、これから夏の暑さがしのげないって時は天に向かってあたしを呼んでください。またいつでも涼しくさせていただきますから」
江戸ッ子「ありがてぇ、じゃあこれからは暑さ知らずで過ごせるってやつだ。
あっ、だけども辰よ。俺はまたひと一倍寒がりなたちなんだ。冬場もおめぇの神通力で、あったかくしてもらうことはできねぇかい?」
辰「へい、冬には倅の小辰(コタツ)を寄越します」
お後がよろしいようで…。
それでは、今年が皆様にとりまして天高く飛翔する良き年となりますよう。
本年もよろしくお願い申し上げます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
入船亭扇治・記
※竜=辰は、本ブログで過去にも取り上げております。よろしければ、タイトルリンクよりご覧ください。
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