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今は無きぬいぐるみメーカーの、知る人ぞ知る名作『歌舞伎寿司』シリーズ [日々雑感]

寿司ぬいぐるみお待たせ.jpg

カウンターでお寿司を注文、
大喜びの黒猫こまち。


出自と家柄
申し分無しのぬいぐるみ

冒頭画像で寿司ゲタの上に居流れていたのは、この人たち。
わが家の寿司三人衆.jpg
『歌舞伎寿司』というぬいぐるみシリーズ。

ほど良く脂の乗った、
市川とろ蔵丈。
市川とろ蔵.jpg
子どもさんにも大人気、
市川玉右衛門丈。
市川玉右衛門.jpg
磨き上げた芸が光る、
中村鯖十朗丈。
中村鯖十郎.jpg

本体に付いているタグを見ると、ほかにもこんな仲間がいます。
タグ.jpg

・尾上穴子郎
・坂東鰤太郎
・片岡海老助
・中村いくら之助

名前のないぬいぐるみたちも多い中、この寿司衆は梨園の名家から名前をもらっているのです。
まさに出自と家柄、
申し分無し。

シャリ部分は毛足の短いパイル地ながら、全体的にしっかりした作り。
分解寿司たち.jpg
ネタ部分は分離することができ、とろ蔵さんと鯖十朗さんはマジックテープがワサビ色。玉右衛門さんの海苔鉢巻も着脱可能という凝りよう。

そんな由緒正しい身分のぬいぐるみだったら、さぞお高いんでしょうね。
歌舞伎座や新橋演舞場の売店で、限定のお土産品として売っているんですか?

いえいえ、私がこの『歌舞伎寿司』たちを買ったのは横浜の100円ショップ。
当時は消費税5%、
1体105円で購入。

まだ幼かった子ども二人と先代猫の遊び相手兼抱き枕にと、はるばる桜木町からこの人たちをしょって帰ってきました。

そろそろ第一次反抗期に差しかかり父親を少し煙たがるようになっていた娘が目を輝かせて喜んでくれて、私もとても嬉しかったのを覚えています。
マグロがいい.jpg


根強いファンがいる
絶版グッズ

商品タグの裏を見るとちゃんと「検針済」のシールが貼られており、安心して子どもや猫に与えられます。
タグ裏.jpg

販売元は「株式会社エムレックス」、製造元が「Matsumoto Co.Ltd」。
実はこの製造元、2007年に倒産した「株式会社まつもと」という会社。
『フリッカ』という販売ブランドや『ましゅまろ』『出身地自慢!』といったシリーズの商品を展開し、ぬいぐるみファンの間ではかなり知られたメーカーなのだそうです。

そのあたりのことはブログ『私とぬいぐるみの生活』の運営者の方が
☆『株式会社まつもとのぬいぐるみがまだ現役で売られている!
で詳しく綴ってらっしゃいます。



「株式会社まつもと」「ぬいぐるみ」で検索すると、ネットオークションやフリマサイトに出品されている商品がたくさんヒット。
『フリッカ』ブランドの人気商品・かっぱさん。
フリッカ かっぱ.jpg
ヤフオクで8500円の値が付いていました。

ましゅまろぴろー ライオン.jpg
『ましゅまろぴろー』シリーズのライオンさんだと、8000円。

こま右向きアイコン.png

「まつもと」ぬいぐるみは美品だと平均6000円くらいで取引きされているそうですから、今でも根強いファンが多くいることがうかがい知れます。

残念ながら我らが『歌舞伎寿司』の画像や記事は、私が調べた限りではネット上に見つけることができませんでした。
ひょっとしたら元々は、UFOキャッチャーの景品だったのかも。
何か情報お持ちの方いらっしゃいましたら、ぜひコメント欄よりご教示ください。


わが家の黒猫、
歌舞伎役者になる

私が本記事をパソコンで打つのを、脇で手伝って(邪魔して)いる黒猫こまち。
パソコンに乗るこまち.jpg
そうだ君は共同執筆猫なんだから、『歌舞伎寿司』にあやかったポーズで撮影させてよ。

トン、カラン!
1見得を切る.jpg
バタバタバタバタ、
2見得を切る.jpg
バーッタリ!
3見得を切る.jpg
いよっできました、
黒猫屋!


…はぁ、猫背を伸ばしたら疲れた…。

疲れた見得.jpg

もう、
やめていいですかー。
もういいでしょうか.jpg

はいはいありがとう、ご苦労さまでした。
では締めは、イラストこまちに頼もうか。

今後とも呑気ブログご贔屓お引き立てのほど、
寿司たちと口上.jpg
御願い申し上げまーするー。

蔦飾り線.png

お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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