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言葉遊び「とんち相撲」で、自分だけの名勝負を考えてみよう! [日々雑感]

紙相撲で遊ぶ.jpg

昔懐かしい紙相撲で遊ぶ、黒猫こまち。

子ども雑誌の
定番付録

月一で担当している文化講座で先日『江戸の相撲』を取り上げたのをきっかけに、ふと昔よく遊んだ紙相撲のことを思い出した筆者。

私の少年時代には『ウルトラマン』『仮面ライダー』などの人気キャラクターを使った紙相撲キットが、学年別自動雑誌の定番人気付録でした。
うちの子たちが保育園の頃にも幼年雑誌に『アンパンマン』『ポケットモンスター』などの紙相撲が付いてきて、一緒に組み立てて遊んだものです。

今でも紙相撲は人気があるようで、無料の型紙がネット上でいくつか配布されたりしています。
たとえば
☆『特別付録! だるまちゃんの紙相撲台紙で遊ぼう!
☆『ちびむすドリル とんとん紙相撲
などなど。
だるまちゃん紙相撲.jpg
 動物紙相撲.jpg

洒落で遊ぶ
言葉の相撲

「とんとん相撲」からの連想でもう一つ思い出したのが、私も若い頃よくやった噺家の余興「とんち相撲」のこと。

「取り組み○○には△△、決まり手何でどっちが勝ったか負けたか」
という言葉遊び自体は噺家のオリジナルではありませんが、昔から寄席の大喜利等でよく出題され独自の言葉相撲が色々と考え出されてきました。



古典的なものだと、「昼間」には「夜」 という対戦。
昼間には夜.jpg
この一番の勝敗と決まり手は
「月出して(突き出して)、夜の勝ち」。

こま正面アイコン基本形.jpg

しかし昼間と同じ部屋に所属する「朝」が夜に挑むと…。
「月落として(突き落として)、朝の勝ち」。



おなじみの動物たちも、とんち相撲の土俵に上がります。
百獣の王「ライオン」には、おっとりとした「キリン」
ライオンにはキリン.jpg
「首長ぇ(首投げ)で、キリンの勝ち」。



日常生活のあれこれも、とんち相撲の題材に。
「買い物客」には、「お店の人」
駄菓子屋さんでお釣り.jpg
「釣り出して(吊り出して)、お店の人の勝ち」。

こんな具合に洒落のセンスで面白い取り組みとうまい決まり手を考えるのが、とんち相撲の楽しさ。

頭の中でのんびり
取り組みを考えてみよう

定番ネタをご披露したところで、一つくらいこの記事のための新作を拵えてみましょうか。

「評判倒れの大作映画」には、「観客」
映画肩すかし.jpg
「肩すかしで、お客さんの負け」。

考えるアイコン.jpg

こんな具合に思いついたらすぐ遊べるのが、言葉遊びのいいところ。
ちょっとした空き時間や電車での移動中などにのんびり頭の中でひねればいいだけ、道具・お金入らずのとんち相撲。

その発想の元となる相撲の決まり手・江戸時代の四十八手から大幅に増え、現代では八十二あるそうです。
☆『日本相撲協会公式HP 決まり手八十二手
では、写真入りですべての技が解説されていますよ!

さぁぜひあなたも相撲の決まり手に詳しくなって、自分だけの名勝負を演出して。
リアル大相撲とともに、言葉の洒落相撲の世界にも親しんでみられてはいかがでしょう。
升席満員御礼.jpg

蔦飾り線.png

お開きまでお読みいただきまして、ありがとうございます。
よろしければまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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