図書館の本、もしなくしてしまったら?慌てず落ち着いて対処、救済策もちゃんとあり! [お役立ち情報]
自分の手元にはない資料を、必要に応じて閲覧・借りることができる図書館。
広く地域住民に、文化教養・娯楽を提供する。
本好きには、なくてはならない施設です。
そんな便利でありがたい図書館から、借りている資料。
もしなくしたり、破いたり汚したりしてしまったら?
もしなくしたり、破いたり汚したりしてしまったら?
新規の貸出禁止など、図書館から厳しいペナルティを科せられるのでしょうか。
気が気でなかった
初めての図書館資料紛失
初めての図書館資料紛失
ホラーの帝王・スティーヴン・キングにそのものズバリ
『図書館警察』
という中編があります。
『図書館警察』
という中編があります。
そんな作品も読んでいるし、人一倍小心者の私。
初めて図書館の資料を紛失した時は、この世の終わりのように青ざめました。
言い訳になりますが、紛失の責任は私だけにあったのではありません。
当時わが家ではテレビとDVDレコーダーを乗せた台の下が、古新聞置き場。
ある日その新聞を、まとめて地域の古紙回収に出したのですが…。
ある日その新聞を、まとめて地域の古紙回収に出したのですが…。
そのあと娘が、
「タマのビデオ、どこー?
見つからないよー」
なにやらぐずり出します。
「タマのビデオ、どこー?
見つからないよー」
なにやらぐずり出します。
なだめつつ事情を聞いてみると。
図書館で借りてきた『3丁目のタマ~うちのタマ知りませんか』という、テレビアニメのビデオ。
それを観たあとほかのカセットと入れ替えた時、タマのビデオをひょいっと。
テレビ台の下の、古新聞の上に置いたのです。
テレビ台の下の、古新聞の上に置いたのです。
そのあと女房が気づかないで、ほかの新聞をその上に積み重ね。
回収車が来るので急がなくちゃと焦った私が、ちゃんと確認しないで新聞を束ねてビデオごと出してしまったのです。
家族の見事な連携プレーで、紛失してしまった図書館の大事な資料。
「タマが観たい」と泣く娘の傍らで、私も途方にくれました。
きちんと申告
期限内の弁償でOK
期限内の弁償でOK
形だけですが図書館司書の資格を持ち、公共の資料をなくすということの重大さはよーく理解しているつもりの私。
どんなお咎めを受けるんだろうと、震えながらビデオを借りた中野区立中央図書館へ向かいます。
カウンターで事情を話すと、
「こちらへどうぞ」
事務室へ通されました。
「こちらへどうぞ」
事務室へ通されました。
南無三ここで、図書館警察の厳しい取り調べを受けるのか…。
しばらく、帰らせてもらえないかもしれない。
家族にちゃんと、別れを言ってくるべきだったか…。
しばらく、帰らせてもらえないかもしれない。
家族にちゃんと、別れを言ってくるべきだったか…。
うなだれて待っていると、「お待たせしました」と現れた担当の方。
穏やかな笑みを浮かべて、まるで怖くはありません。
穏やかな笑みを浮かべて、まるで怖くはありません。
冷や汗かきつつ語り終えた私の説明に、職員の方は「紛失・破損時の資料弁償」について教えてくださいました。
『3丁目のタマ』は③項にあたる絶版品、
「代わりにどんな資料を購入するか、選書委員会に諮りますので。今日はこちらの書類に、必要事項ご記入ください」。
「代わりにどんな資料を購入するか、選書委員会に諮りますので。今日はこちらの書類に、必要事項ご記入ください」。
紛失届をまず提出して、
その日は無罪放免。
その日は無罪放免。
それから1週間ほどたって、図書館から電話が。
いえいえこちらこそ不注意で、ご迷惑おかけして申し訳ございません。
受話器の向こうにいらっしゃる親切な職員さんに、頭を下げる私。
電話を切ったその足ですぐ支払いに赴き、その件では事なきを得ました。
注意していたつもりでも
「二度あることは…」
「二度あることは…」
穏便にことがおさまり、胸をなでおろしましたが。
『3丁目のタマ』シリーズからは、1巻欠けてしまったわけです。
図書館で借りるのを、楽しみにしていた人もいらっしゃるでしょう。
図書館で借りるのを、楽しみにしていた人もいらっしゃるでしょう。
そういった方々に、ご迷惑をおかけしまった。
もう二度と、同じ間違いをしてはいけない。
もう二度と、同じ間違いをしてはいけない。
これを教訓に、図書館資料の扱いにはそれまで以上に慎重…。
であったつもりなのに。
であったつもりなのに。
司書落語家としては、まことに恥ずかしながら。
タマ騒動のあと、
今日まであと2回。
図書館の本を、なくしてしまったことが。
今日まであと2回。
図書館の本を、なくしてしまったことが。
2回目は、携帯をiPhoneに替えたばかりの時。
電車の中で慣れないスマホ操作に気をとられて、つい読んでいた本を網棚に置き忘れ。
結局、
出てきませんでした。
電車の中で慣れないスマホ操作に気をとられて、つい読んでいた本を網棚に置き忘れ。
結局、
出てきませんでした。
紛失した資料は、
『クロノス・ジョウンターの伝説』
梶尾真治 著。
『クロノス・ジョウンターの伝説』
梶尾真治 著。
私が大好きな、タイムトラベルものの名作。
いずれこのブログでも、取り上げたいと思います。
いずれこのブログでも、取り上げたいと思います。
やはり絶版書籍でしたが、Amazonで中古良品を購入して2度目も無罪放免。
これに懲りて、図書館の本を外に持ち出す時は細心の注意を払っているつもり…だったのが。
まさに、「二度あることは三度ある」。
つい先日、
またやらかしてしまいました。
またやらかしてしまいました。
本が、
ブラックホールに消えた?
ブラックホールに消えた?
「うまい下手」は置いといて!無料アプリでひと手間かけるだけ、楽しい加工画像作りの記事で触れた、烏山地域の方向け講座でご紹介するために借りたこの本。
※Amazonショッピングサイトより転載
北杜夫さんの「大人のための童話」シリーズ第2部『さびしい乞食』。
これも、私が子どもの頃からお気に入りの一冊。
訳あって自分で買ったものが手元にないので、取り急ぎ図書館を利用しました。
訳あって自分で買ったものが手元にないので、取り急ぎ図書館を利用しました。
借りてきて3日後が講座当日、支度を始めたら『さびしい乞食』が見当たりません。
うちじゅう心当たりは探したのですが、発見できず。
うちじゅう心当たりは探したのですが、発見できず。
自分では借りてきてから一度も外へ持ち出したことはないつもりだったので、不思議でしょうがありません。
おそらく私の勘違いで、なにかの弾みで仕事へ行く時の鞄に入れて。
どこかで、
紛失したのでしょうが…。
どこかで、
紛失したのでしょうが…。
私の自宅にもそんなものが瞬間的に発生して、図書館の本を飲み込んでしまったんじゃ…。
今でも、狐につままれたような気分。
誰にもあるもの忘れ、
事前の対策を!
事前の対策を!
しかしいずれにしても、同じ過ちを繰り返してしまった私。
今度もAmazon様に助けてもらいましたが、紛失本の除籍・代替資料の受け入れと。
図書館の方には、余計な労力をおかけしたことになります。
図書館の方には、余計な労力をおかけしたことになります。
年齢とともに、どんどん忘れっぽくなるのは人の常。
忘れないようにメモをするなど、転ばぬ先の杖が大事。
私も4回目のしくじりをしないよう、反省の意を込めて今回記事に書き起こした次第です。
皆様も電車をお降りになる際などは、これまで以上に身の周りをご確認なさること。
身をもって、
おすすめします!
おすすめします!
ちょうどこの、3Dこまちのように。
お開きまで
お付き合いいただきまして、
まことにありがとうございます。
ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝
お付き合いいただきまして、
まことにありがとうございます。
ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝
あっ、そうそう。
お忘れ物は、
ございませんか?
お忘れ物は、
ございませんか?
タグ:入船亭扇治 図書館
コメント 0