傘寿とは思えぬパワーが、聴衆にも力をくれた!~『ルパン三世 カリオストロの城』シネマ・コンサート鑑賞記~ [日々雑感]
2022年1月27・28日、東京国際フォーラムホールAで開催の
に、女房と二人(イラストこまちも同伴)で行ってきました。
に、女房と二人(イラストこまちも同伴)で行ってきました。

名作アニメとの
初めての出会い
初めての出会い
記念すべき宮崎駿監督の初劇場映画、世代を超えて愛される名作アニメ『ルパン三世 カリオストロの城』。
1979年初公開の時は、同時上映の香港映画にあまり食指が動かずいったんスルー。
半年後に名古屋の名画座で、『劇場版あしたのジョー』『火の鳥2772愛のコスモゾーン』との3本立てにて初鑑賞。
半年後に名古屋の名画座で、『劇場版あしたのジョー』『火の鳥2772愛のコスモゾーン』との3本立てにて初鑑賞。
『ジョー』『火の鳥』『カリ城』の順で上映されるので、ルパンがお目当ての私は初回から最終回まで各3回ずつ観ることに。
『あしたのジョー』はテレビの再編集ですがとてもよくまとまっており、飽きずに楽しめたのですが…。
『愛のコスモゾーン』の3回目は、ちょっときつかったなぁ。
『愛のコスモゾーン』の3回目は、ちょっときつかったなぁ。
でも朝から晩まで固い映画館の椅子に座っていてもまるで苦にならないほど、宮崎ルパンと仲間たちの活躍は私を魅了しました。
それから今日まで、
・名画座やオールナイト上映で。
・デジタルリマスターなどでの再公開で。
何度劇場へ足を運んだことでしょう。
・名画座やオールナイト上映で。
・デジタルリマスターなどでの再公開で。
何度劇場へ足を運んだことでしょう。
子どもたちが物心ついてからはテレビ放送を録画したVHSを、まさに擦り切れるほど一緒に観たものです。
と聞かれたら、まず真っ先に私が選ぶのは『カリオストロの城』のDVD。
贅沢な二部構成の
シネマ・コンサート
シネマ・コンサート
その大好きな映画の上映に合わせて、オーケストラが劇伴を演奏する「シネマ・コンサート」。
シリーズ作曲家の大野雄二さん自らが率いる贅沢なメンバーでのシネ・コンは2019年にパシフィコ横浜で行われていますが、その時は日程が合わず未見。
今回はその時よりさらに選りすぐられた57名編成の楽団が、大スクリーン前で演奏。
そしてシネマ・コンサートに加え、後半では新たにアレンジした大野雄二サウンドをたっぷり楽しめる超贅沢な二部構成。
そしてシネマ・コンサートに加え、後半では新たにアレンジした大野雄二サウンドをたっぷり楽しめる超贅沢な二部構成。

こりゃあ、行かない手はないでしょう。
幸いコロナ禍で仕事がヒマですから、私は2日間どちらでも行けます。
ただ昨年秋からばかに多忙になっている女房の都合がどうなるか年末まで読めず、最終的にチケットを申し込んだのは2022年1月1日。
ただ昨年秋からばかに多忙になっている女房の都合がどうなるか年末まで読めず、最終的にチケットを申し込んだのは2022年1月1日。
どのプレイガイドでもこちらからの座席指定ができなかったので心配でしたが、コンビニの端末で発券したチケットに書かれた番号は「2階席19列31・32番」。
広い東京国際フォーラムAの2階席の後方になりますが、舞台に向って真ん中の席。
「ぎりぎりで取ったにしては、悪くない席なんじゃないの」女房と話しつつ、コンサート当日を心待ちに。
「ぎりぎりで取ったにしては、悪くない席なんじゃないの」女房と話しつつ、コンサート当日を心待ちに。
会場は広い!
天井が高い!
天井が高い!
いよいよ、1月28日。
待ちに待ったコンサートの日。
待ちに待ったコンサートの日。
身だしなみ整え、18時30分開演の会場へ早めに向かいます。
夜の帳が落ち切った国際フォーラム前には、案内板を持ったお兄さんが。

線路に沿って湾曲している建物の、その大きさにびっくりするこまち。

A~Dまであるホールのうち一番大きく、東京寄りにあるホールA。大勢の人が、ガラス扉の向こうへと吸い込まれていきます。

密を避けるため間隔を開け消毒と検温もしますので行列ができてはいますが、スタッフが多いのでちょっと待っただけでスムーズに受付まで進めました。


今はそういうところが多いですが、この会場でも切符の半券は係の人でなく自分で切るようになっています。
おーいこまち、わかったかい。
切符は向こうの人じゃなくて、自分でもぎるんだよー。
切符は向こうの人じゃなくて、自分でもぎるんだよー。
「りょうかーい!」
おいおい、自分をもぎっちゃいけません。

天井が高いホールAの1階席は建物の4・5階、2階席は6・7階にあります。

まだ開演までは時間があるんだから。


初めは遠かった舞台も
コンサートが始まれば
コンサートが始まれば
そうこうしているうち、開演5分前のブザーが鳴ります。
足早に、扉から客席に入って行く人たち。
防音扉は気密性が高いので、気をつけないと中からの風圧でこういうことに。
足早に、扉から客席に入って行く人たち。

さて、手元のチケット番号見ながら席に着いてみると…。

5000人収容の大ホール、2階席後方だとやはり(わー、舞台とスクリーンが遠い!)という感想。
そのスクリーンに投影されている映像の、字幕部分がかすんで私にはまるで読めません。
まだ場内の明かりが点いているせいかと思ったら、隣の女房は「はっきり見えるよ」と。
まだ場内の明かりが点いているせいかと思ったら、隣の女房は「はっきり見えるよ」と。
もともと遠視ぎみだった私ですが、加齢とパソコン作業のせいで一気に近眼が進んでいたのです!
(弱ったな、うちにあるニコンの双眼鏡持ってくりゃよかったかな)思っているうちに、舞台上には楽団員と指揮者・そして大野雄二御大が万雷の拍手に迎えられて登場。
客電が落ち指揮棒が振り下ろされ、スクリーンに映し出される東宝マーク。 警報ベルが鳴り響くカジノから、大金を盗んだルパンと次元大介が飛び出してくるファーストシーンでいきなり…。
(あっ、やっぱり今の眼の状態だとスクリーンが遠すぎて、細かいところがよく見えない!)
(これから1時間40分、目の前に霞がかかったようなスクリーンを見続けなければいけないのか…)肩を落としかけたのは、一瞬のこと。
藤原さくらさん生歌のテーマ曲『炎のたからもの』に乗ってタイトルが出ると、作品と演奏の力でスクリーンの遠さなど忘れどんどん舞台に引き込まれていきました。

劇伴音楽だけでなくルパンが塔に飛び移る時の効果音なども演奏で表現されているなど、工夫を凝らした編曲。
台詞をそらで言えるほど繰り返し観ている作品ですが、その夜はまた新しい『カリオストロの城』を堪能。
後半さらにヒートアップ
怒涛のヒット曲ライブ!
怒涛のヒット曲ライブ!
大満足の前半終了後、15分の休憩を挟んで第2部「大野雄二ベストヒットライブ」の始まり。

実は最初、後半はまぁおまけというかボーナストラックのようなものだと思っていたのです。
だって御年80になる方が1時間40分暗い舞台で手元の灯りを頼りに、スクリーンの映画にタイミング合わせながらず~っとピアノ弾いてたんですよ?
その直後なんだから、松崎しげるさんと藤原さくらさんの歌を入れて5.6曲くらい演奏。やっても7.8曲だろうなと。
ところが蓋を開けたら、冒頭から怒涛の熱いライブが弾けて止まらない!
ところが蓋を開けたら、冒頭から怒涛の熱いライブが弾けて止まらない!
イベント公式サイトに書かれていた演奏予定曲は、20曲以上。※記事末に転載してあります。
「この中から何曲か演奏」だと勝手に思い込んでいたら、なんとこれが正式なセットリストだったのです!
※『人間の証明のテーマ』と『戦士の休息』は日替わり。私の行った日は、前者でした。♪”Mama, do you remember…”
※『人間の証明のテーマ』と『戦士の休息』は日替わり。私の行った日は、前者でした。♪”Mama, do you remember…”
どれも、私の好きな曲ばかり。 曲ごとにレビューしていたらきりがありませんから、少しだけ後半ライブの感想を。
聴いてて涙があふれてきたのは、『人間の証明のテーマ』と『犬神家の一族』より『愛のバラード』。

『人間の証明』は中学生の時、公開初日に観に行ったなぁ。
原作に比べると毀誉褒貶も激しい映画版ですが、ジョージ・ケネディが重要な役で出ていたり、公募で選ばれた脚本がベテラン・松山善三の手になるものだったり。
原作に比べると毀誉褒貶も激しい映画版ですが、ジョージ・ケネディが重要な役で出ていたり、公募で選ばれた脚本がベテラン・松山善三の手になるものだったり。
尽きぬ話題性で”洋画に比べて辛気臭い”イメージを払拭し、邦画のメジャー化につながった1本だと思います。
『犬神家の一族』公開時は小学生だったので、作品を観たのは上京してから。でも田舎のテレビから毎日流れていた予告スポット、そのバックに鳴る和風アレンジでありながらジャズテイスト薫るお洒落な旋律。
子ども心にも感じられた、大野サウンド代表曲の一つ。
とにかく大きなホールですから、スピーカーの限界なのでしょうか。
ライブ1曲目の時は2階席後半だと(ちょっと、音がこもりつつバラけてるかな?)と感じましたが、演奏がヒートアップするに従ってそんなことも気にならなくなります。
一つだけ贅沢を言わせてもらうと、『夢の舟乗り』はフルで聴きたかったなぁ。
亡くなる直前の山田康雄さんに書き下ろした『Memory of Smile』のピアノソロで、アンコールも終了。
鳴りやまぬ拍手の中、演奏の疲れなど微塵も感じさせぬ足取りで袖に去る大野雄二氏。
ブラボー、
お疲れ様でした!
ブラボー、
お疲れ様でした!
コロナは怖いけど、やっぱり来てよかった。

席ごとに間隔を開けての「規制退場」で待っている時間も、演奏の余韻で火照った身体をクールダウンするのにちょうどいい。
18時30分に始まったシネマ・コンサート&ライブ、お開きになったのは22時近く。
第2部も内容時間とも、シネマ・コンサートと同じくらいのボリュームでした!
さぁ、私たちの席の案内が来たよ。
こまち、忘れ物ないようにね。
第2部も内容時間とも、シネマ・コンサートと同じくらいのボリュームでした!
さぁ、私たちの席の案内が来たよ。
こまち、忘れ物ないようにね。

表へ出て少し歩けば夜の銀座、蔓延防止中の街は普段よりひっそりしているけれど。

その道を、2000円で買ってもらったパンフレットを熱心に眺めながら歩くこまち。
転ぶんじゃ、ないよ。


お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝
タグ:おすすめアニメ 猫
2022-02-05 16:46
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