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突然の受付休止・販売停止!格安ネット印刷4社に何が起きたのか? [日々雑感]

プリントパック応援.jpg

会社のロゴが入った旗を振って、ネット印刷通販大手「プリントパック」を応援する黒猫こまち。

えっ、注文できない?!

2023年2月18日。
3月に開催する落語会のチラシ原稿を作成した筆者は、いつものようにプリントパックからネット注文しようとサイトへ入りました。

A4コート紙90kg・片面4色カラー・必要枚数・7営業日以内発送と商品選択を進め、注文ボタンを押すと見慣れないポップアップが。
プリントパック 休止ポップアップ.jpg
設備能力を超えるご注文をいただき、2/18(土)までご注文・受付を休止させていただきたくお願い申し上げます。

げげっ、何これ。

今バカ混みで、注文できないってこと?
慌ててサイトのトップページへ戻ると大きめの字でお知らせがあり、
全商品一時休止.jpg
それを開くと状況説明・お詫びとともに
☆2/16(木)14時半~2/18(土)終日、全商品注文・受付(納期カウント)を休止。
☆2/23(祝)終日受付(納期カウント)・商品出荷を休止。
する旨が記載されているではありませんか。

驚くアイコン.jpg

ネットで調べてみたら最初にこのメッセージが掲載されたのは2月16日、その時点では「2月17日まで受付休止」だったそうです。
1日では作業の遅れが取り戻せなかったので、さらに休止期間を延ばしたのですね。

「印刷品質保ちながら、安くて早い」が売りのプリントパックですが、この状態だと私の予定より2日遅れでの商品発送になります。2月は28日までしかないので、月内に会の共演者にチラシを送りたいと思うとちょっと厳しい。
そこで今回は慣れた業者をいったん諦め、以前アカウント作っただけの「東京カラー印刷」の通販サイトを見てみることに。

4大ネット印刷、全滅!

私はまだ注文したことはありませんが、価格・サービス両面で他社としのぎを削る東京カラー印刷。A4チラシなら、プリントパックとまったく同じ価格設定です。

ただこちらもサイトトップにお知らせがあり、
東京カラー印刷遅延のお知らせ.jpg
一時的に当社生産能力を超える注文が集中しており、ご注文を頂いておりますお客様に置かれましては大変申し訳ございませんが1~2日商品の発送に遅れが生じております。
とのこと。

げげげげっ。
東京カラー印刷、お前もか。

アイコン集.jpg

それならやはりネット印刷では有名な「ラクスル」はどうかな?
ラクスル受付休止.jpg
なんとここにも「一時的な受注増加にともなう一部商品の販売停止のお知らせ」が。

ただラクスルでの販売停止商品は折込・ポスティング商品や冊子類などで、チラシは注文可でした。

プリントパック・東京カラー印刷よりちょっとだけ高いのに目をつぶって頼んでもよかったのですが、ここまで来ると気になるので4大ネット印刷のうち残る1社「グラフィック印刷」のサイトも覗いてみることに。
その結果は…。
グラフィック印刷新規受付休止.jpg
ご注文の短期的な急増につき、本日2月18日正午より、 全商品の新規ご注文受付を一時的に停止しております。

Oh, my God!
なんと有名どころのネット印刷すべてに、注文集中の影響が出ていたのです!

その現状が把握できたところで4社を比較検討、この時点では料金と納期面で一番条件が良い東京カラー印刷への発注を決定。

完全入稿ならコスパ抜群

無事チラシを頼みひと息ついたところで、今回4大ネット印刷で発生した事態の原因について考えてみました。
理由はいろいろあるのでしょうが…。
①コロナ禍でのイベント減等の影響で、紙媒体自体の需要が減っていた。
②昨年からの諸物価高騰により、原材料費・光熱費が嵩んだ。
ことによる、印刷会社の人員削減・工場稼働時間の短縮=生産ラインの縮小。これが前提にあるのでは。

そういう状況にある中で決定された、2023年5月からのコロナウイルス5類引き下げ。人々の気持ちに(これで3年続いた閉塞状況はとりあえず一段落)との開放感が産まれイベントや旅行などの機運が上向き、ここへ来て印刷物需要がどっと増えたのかも。

そうでなくても年度代わりの時期は企業や学校が新しくパンフレットを作ったり、卒業アルバムや記念誌・同人誌も多く作られる時期。
年度末に向かい急激に増えた注文に縮小されていた各社の生産体制が応えきれなかったというのは、じゅうぶん考えられることかと思います。
工場大忙し.jpg

穿った見方をするなら格安4社は近々に値上げを予定しており、ここで受注数を抑えておきたかったのかもしれませんし。

人員は最低限に抑える・紙やインクの大量仕入れ等の手段で、究極までコストを削減している格安ネット印刷。

原材料費の異常な高騰・突然の注文集中などに対応できず今回のように現場がパンクしてしまうリスクもあるということを、消費者は理解していなくてはいけません。

よく格安ネット印刷は「問い合わせの電話が繋がりにくい」「印刷物についての相談にまるで乗ってもらえない」という否定的な意見を耳にしますが…。
個別の細かい対応などを省いて各社経費削減→低価格維持しているのですから、それもある意味当然。色やデザインなど相談しながら進めたいのなら、少々お高くてもきめ細かいサービスを提供しているほかの業者さんを選ぶべきでしょう。

「フォントのアウトライン化」「RBG・CMYK色味の違い」などは最低限理解したうえで修正不要の版を早めに入稿できるのなら、私のような弱小噺家にとって格安ネット印刷はコスパ抜群の強い味方

その気になれば家庭用プリンタでも気軽にチラシや案内状は印刷できるご時世ではありますが。
うちで印刷.jpg
100枚を超すフルカラーの紙媒体が必要な時は、筆者はこれからもプリントパックや東京カラー印刷のお世話になり続けると思います。

※本稿で触れました4社は2023年2月19日現在、制限付のところもありますが順次受付・販売を再開しています。 

蔦飾り線.png

お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。よろしければまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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