片道17分・普段使いの電車で往く住宅街の旅～東急世田谷線『幸福の招き猫電車』乗車記・後編～

ワンマン電車で招き猫の歓迎を受け、大喜びの黒猫こまち。

※本記事は

☆『偶然出会った猫顔電車に一目惚れ！～東急世田谷線『幸福の招き猫電車』乗車記・前編～』

の続編です。
前編未読の方はぜひ、上記リンクからご訪問ください。

車内にも猫たちが！

東急世田谷線で1編成だけのラッピング車両『幸福の招き猫電車』の楽しさかわいらしさは、外観だけではありません。
車内でも、沢山の猫たちが待っているのです。

床一面にペタペタつけられた肉球スタンプと、連結部を首輪に見立てての鈴。

そして筆者が（これを間近に見るだけでも、招き猫電車に乗る価値があるな）と思うのが、前脚を上げた招き猫フォルムの吊り革！

カーブが多い世田谷線の車中、ずらり並んだ猫顔吊り革が揺れている様は楽しいですよ！

住宅街の
間をぬって走る

途中何か所かのすれ違い軌道のほかは、単線運行の世田谷線。
こぢんまりした車両は、沿線の住宅街商店街の間をぬってごとごと走っていきます。

窓のすぐそばまで道や建物が迫ってくる様は、ちょっとしたジェットコースターに乗っているよう。

対向電車と至近距離ですれ違う時は、進行方向右側窓際に座った子どもたち大喜び。

この日は台風の影響で大粒の雨が降っており、窓外の景色が見づらくてすいません。
本当は、もっといい天気の時に取材し直そうかとも思ったのですが…。
『となりのトトロ』でネコバスが初登場するのは、雨の停留所の場面。
同じように猫の乗り物である『招き猫電車』に雨の日乗るというのも、また面白いもの。

17分の旅で
三軒茶屋到着

下高井戸駅から9駅17分、移動距離5km。
招き猫電車に揺られて、三軒茶屋駅に到着。

おや、リアルこまちが先回りしてお出迎え。

下高井戸駅ホームとはまた違った雰囲気の中、小休止する招き猫電車。

その姿をホームで動画撮影し、再生したらちょっと面白い絵になっていました。

スマホカメラで撮ると、電車の行先電光表示が点滅しているのでこんな風に見えるのです。

映画の中でネコバスが表示版をくるくる回転させて、「めい」「七国山病院」などの行先を出すのに似ていませんか？

---

三軒茶屋駅ホーム上で、17分の旅で雨に濡れた車両を撮影しているうちに。
新しいお客さんが次々と乗り込み、発車ベルが鳴ります。

今度はあえてこの招き猫電車には乗らないで、駅を出ていく姿を見送りましょう。
「SETAGAYA LINE Welcome」と招き猫たちが踊る白い車体は、静かにホームを離れ。

踏切を越して、

雨煙る向こうに消えて行きました。

---

同じように短距離を走る『箱根登山電車』『銚子電鉄』に比べると、世田谷線は特に景色のいいところを走ったり派手なイベントがあったりするわけではありませんが…。
沿線の方々が普段使いしている2両編成のかわいい電車で、ごとごと住宅街の間を抜けていく旅というのも。
なかなか、
いいものですよ。

記念グッズに
うちの猫たちの反応は？

帰り道は普通の世田谷線電車で、下高井戸駅に帰ってきました。

券売機のところで、出発する時は気がつかなかったこんな掲示を発見。

『幸福の招き猫電車チケットフォルダー』。
「裏表でデザインが異なるオリジナルストラップ付き」、税込2000円。

う～ん、けっこういいお値段だけどかわいいしな。
駅員さんに取材させてもらったお礼も兼ねて、記念で一つ買っていこう。

うちで待っている猫たちも、このチケットフォルダーを見せてあげました。

クロヤマさんとシロヤマさんは、「仲間の猫が来たよ！」と大はしゃぎ。

共同執筆猫こまちは、どう反応するでしょうか。

なんとか首にかけることはできたのですが、ひたすら迷惑そうな表情。

ごめんごめん、君は首輪とかしたことないからそういうの苦手だよね。
じゃあ代わりに、イラストこまちに首から下げてもらおう。

ぜひ今度はこれに、大人320円で一日乗り放題の『世田谷線散策きっぷ』入れて。
招き猫で有名な豪徳寺など、沿線をいろいろ見てまわろうね。

ご精読、ありがとうございます。またのご訪問・他記事へのご回遊、よろしくお願い申し上げます。
入船亭扇治拝

タグ：猫　写真