言葉遊び「とんち相撲」で、自分だけの名勝負を考えてみよう! [日々雑感]

昔懐かしい紙相撲で遊ぶ、黒猫こまち。
子ども雑誌の
定番付録
定番付録
月一で担当している文化講座で先日『江戸の相撲』を取り上げたのをきっかけに、ふと昔よく遊んだ紙相撲のことを思い出した筆者。
私の少年時代には『ウルトラマン』『仮面ライダー』などの人気キャラクターを使った紙相撲キットが、学年別自動雑誌の定番人気付録でした。
うちの子たちが保育園の頃にも幼年雑誌に『アンパンマン』『ポケットモンスター』などの紙相撲が付いてきて、一緒に組み立てて遊んだものです。
うちの子たちが保育園の頃にも幼年雑誌に『アンパンマン』『ポケットモンスター』などの紙相撲が付いてきて、一緒に組み立てて遊んだものです。
今でも紙相撲は人気があるようで、無料の型紙がネット上でいくつか配布されたりしています。
たとえば
などなど。
たとえば
などなど。


洒落で遊ぶ
言葉の相撲
言葉の相撲
「とんとん相撲」からの連想でもう一つ思い出したのが、私も若い頃よくやった噺家の余興「とんち相撲」のこと。
という言葉遊び自体は噺家のオリジナルではありませんが、昔から寄席の大喜利等でよく出題され独自の言葉相撲が色々と考え出されてきました。
古典的なものだと、「昼間」には「夜」 という対戦。
この一番の勝敗と決まり手は
「月出して(突き出して)、夜の勝ち」。

「月出して(突き出して)、夜の勝ち」。

しかし昼間と同じ部屋に所属する「朝」が夜に挑むと…。
「月落として(突き落として)、朝の勝ち」。
「月落として(突き落として)、朝の勝ち」。
おなじみの動物たちも、とんち相撲の土俵に上がります。
百獣の王「ライオン」には、おっとりとした「キリン」。
「首長ぇ(首投げ)で、キリンの勝ち」。
百獣の王「ライオン」には、おっとりとした「キリン」。

日常生活のあれこれも、とんち相撲の題材に。
「買い物客」には、「お店の人」。
「釣り出して(吊り出して)、お店の人の勝ち」。
「買い物客」には、「お店の人」。

こんな具合に洒落のセンスで面白い取り組みとうまい決まり手を考えるのが、とんち相撲の楽しさ。
頭の中でのんびり
取り組みを考えてみよう
取り組みを考えてみよう
定番ネタをご披露したところで、一つくらいこの記事のための新作を拵えてみましょうか。
「評判倒れの大作映画」には、「観客」。
「肩すかしで、お客さんの負け」。


こんな具合に思いついたらすぐ遊べるのが、言葉遊びのいいところ。
ちょっとした空き時間や電車での移動中などにのんびり頭の中でひねればいいだけ、道具・お金入らずのとんち相撲。
ちょっとした空き時間や電車での移動中などにのんびり頭の中でひねればいいだけ、道具・お金入らずのとんち相撲。
その発想の元となる相撲の決まり手・江戸時代の四十八手から大幅に増え、現代では八十二あるそうです。
では、写真入りですべての技が解説されていますよ!
では、写真入りですべての技が解説されていますよ!
さぁぜひあなたも相撲の決まり手に詳しくなって、自分だけの名勝負を演出して。
リアル大相撲とともに、言葉の洒落相撲の世界にも親しんでみられてはいかがでしょう。
リアル大相撲とともに、言葉の洒落相撲の世界にも親しんでみられてはいかがでしょう。


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よろしければまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝
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タグ:言葉遊び 落語 猫