湯煙たなびく別府を一望、無料の展望スポット~客船にっぽん丸秋のクルーズ別府(前編)~ [旅のアルバム]
約半年ぶりに乗った客船にっぽん丸、ダイニングはもう秋の装い。
ハロウィンの魔女猫も、特別参加。
よし、
「観光」するぞ!
「観光」するぞ!
宿泊施設ごと、いろんな土地を訪れて観光できる。
クルーズならではの魅力です。
私は仕事で乗らせてもらっているので、時間的な制限からあまり寄港地で本格的な観光をしたことがありません。
しかし2021年10月半ばに乗船した航海、最初の寄港は別府。
港の眼前には、「地獄めぐり」で有名な鉄輪温泉街が広がっています。
港の眼前には、「地獄めぐり」で有名な鉄輪温泉街が広がっています。
徒歩圏内・自由行動時間内で手軽に観光できる、うってつけの環境。
無精な私も今回は、重い腰を上げることにしました。
無精な私も今回は、重い腰を上げることにしました。
早起きして朝食をいただいているうちに、船は別府港へと近づいていきます。
大型フェリー「さんふらわぁ」号の姿や岸壁上の観光バスの列を見ると、上陸への期待で胸がワクワク。
さあ、今日は気合い入れて観光するぞ!
道草しながら
目指す展望台
目指す展望台
10月16日午前8時、にっぽん丸は別府に入港・着岸。
下船の準備が整い、自由行動のお客様に続いて私も午前9時過ぎ別府に上陸。
下船の準備が整い、自由行動のお客様に続いて私も午前9時過ぎ別府に上陸。
広い緑地の向こうは、九州横断道路。そこを湯布院方面へ上がると、徒歩40分ほどで温泉街。
私がまず目指したのは、大観山地区の高台にある市営の「湯けむり展望台」。
Googleマップで調べると、現地まで徒歩33分。「現在この施設は、普段より混雑しています」との表示が出ています。
その日は土曜でしたから、観光客の方がけっこう訪れているのでしょうか。
その日は土曜でしたから、観光客の方がけっこう訪れているのでしょうか。
大通りを歩き出すと、右手に大衆食堂の大きなメニューが。
カツ丼600円、
ラーメン500円。
ラーメン500円。
確かに東京ではあまりない値段設定で気になりますが、まだお店は営業時間前。
それにお父さんはこれから「観光」で先を急ぐんだから、こまちもそんなとこで座り込んでないで早く歩きなさい。
少し行くと、今度は民家の庭に大きな柿の木が。
木の根方には熟れた実がいくつか皿に盛られ、
「ご自由にどうぞ!!」
うーん、これにもそそられるけれど…。 まずは観光、展望台へ向かわなければ。
後ろ髪引かれる思いで、庭先の柿に別れを告げ足を早める私。
親切な道案内と
窓辺の姿に癒され
窓辺の姿に癒され
湯けむり展望台へは大通りから右に曲がってさらに坂道を上がっていくのですが、方向音痴な私はその分岐点を間違えてしまいました。
住宅街の中に迷い込み、あっちをウロウロこっちでキョロキョロ。
誰か土地の人に道を尋ねたいのに、間が悪いことに誰とも行き会わず。
時間にして10分以上・範囲は150メートル四方くらい歩いたのに、表には人っ子ひとりいません。
あたり一帯がシーンと静まり返って、なんだかエイリアンに侵略された町のごとく。
ようやく車を動かしに出てきたご婦人の姿を目にし、(やれありがたや!)そばに行って声をかけます。
日本の方ではないらしいその女の人は、見ず知らずの私にとても親切丁寧に道案内してくださいました。
そしてご婦人の言葉を聞いているうち、背後の窓に何やら動くものが。
何だろうと見ると、そのお宅の猫ちゃん! 奥様にはちゃんとお断りして、写真撮らせていただきました。
好天の秋晴れのもと、迷子で焦りながら汗びっしょりで歩き回っていた私。
この出会いでおおいに癒され、先へ進む元気が復活。
小さくても
眺望は雄大
眺望は雄大
かなりきつい坂道を上がって登って。
ようやく、目的の「湯けむり展望台」に到着。
ようやく、目的の「湯けむり展望台」に到着。
「倉田紘丈」氏の句碑が立つ、こぢんまりした見晴らしスポット。
展望台自体もさほど大きくなく、私は最初(うちの近所の公園の、遊具みたいだな)思ったほど。
でも小さくてもちゃんと展望台の役は果たしており、眼下には湯煙たなびく別府の街が一望できます。
さらに雄大さを出すため、新調iPhoneの超広角レンズでパチリ!
夜はライトアップした温泉街を見ることができ、「日本夜景遺産」にも認定されているそうですよ。
展望台からの景色を堪能したところで…。
さぁそれではもう少し足を延ばして、「観光」を続けるとしますか。
この続きは、記事を改めまして。
※過去のにっぽん丸乗船記は、
でご覧いただけます。
お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝
入船亭扇治拝
タグ:にっぽん丸 クルーズ 猫