SSブログ

母親のつもりで優しく掴んであげよう、「猫の首根っこ」 [猫のいる風景]


母猫に優しく、
首の付け根をくわえられ。
安心しきっている仔猫こまち。

お母さんにくわえられ.jpg

私は会ったことのない
お母さん。
どんな猫だったんだろうね。



掴んでもOK
「猫の首根っこ」

まだ足元のおぼつかない子どもたちを、イラストのように母猫は自分の口で運びます。

その時の記憶が蘇ってくるので、成猫でも首根っこを触られるとおとなしくることが多い。

身体の構造上、首の根元を撫でられる→リラックスするように猫はできているのだそうです。

生物学的に言うと、
PIBI
(つまみ誘発性行動抑制)
という本能。




「悪事を働いたやつの、”首根っこを抑えてやる”」 という言い回しとか。

『スター・トレック』のミスター・スポックが使う、「ヴァルカンピンチ」

頸動脈周りの神経を掴んで、相手を一時的に失神させる。
非暴力主義のヴァルカン星人の、身を守るための必殺技。


ヴァルカンピンチ イラスト.jpg

それにしてもこの保安士官、すごい表情をしているな。
技をかけているスポックの冷静さとの、ギャップが激しい。



そういった具合に、人間の世界ではあまりいい文脈では使われない 「首根っこ」を掴む行為。

猫にとっては、母親を想い起こさせるもの。爪を切る前などに首の付け根を撫でてあげると、おとなしくなってやりやすいそうですよ。


大きくなった猫には、
注意も必要「首つかみ」

猫から守れ、人間の食卓!の記事などで触れておりますように、今でも隙あらば人間の食卓を狙いたがるこまち。

その時も晩酌している私の背後から、忍者のようにテーブルに飛び乗ってきました。

すぐそばに中身が入ったグラスや皿があり、両手で抱き上げるには食卓上のスペースが足りません。

とっさに右手で首の付け根を掴んで、テーブルから下ろしました。



先日Twitter上に、その時の動画を投稿したところ。



相互フォロワーの方から
「教育的指導に笑  
 痛そうだけど微笑ましいです」
コメントをいただきました。

それを読んでハッと、
「あの時はお酒が入っていたから、つい乱暴にしてしまったんじゃないか」
思い至った私。

そう思って動画を見直すと、当猫はこんな苦悶の情を浮かべているではありませんか!

1掴んで下ろす.jpg

2掴んで下ろす.jpg


ネットで調べたら、

「成猫は体重も増えているので、あまり強く掴むと首周りの血管を傷つけることもある」


注意しなさいと、動物学者や獣医さんが口をそろえておっしゃっています。

ああ、なんてことしてしまったんだろう。
ブログ運営でこんなに世話になっている共同執筆猫に、痛い思いさせてしまうなんて。

急いでこまちに謝り、お詫びのCIAOちゅ~るあげて勘弁してもらいました。


相手は猫、
人間が「大人の対応」を

幸いTwitterに返信くださった方は好意的に解釈してくださり、ことなきを得ておりますが。

人によっては虐待とおとりになる方も、いらっしゃるかもしれません。

心配になって、ここ最近の自分の行いを振り返ってみました。

こまちの方は、ただ魚や肉や揚げ物のいい匂いがするから。

「なんか、
 もらえるかなー」
ごはんくれるかな.jpg

一緒に、
食卓に参加しているだけ。

それをこっちが落ち着いて食事ができないからと、酔った勢いで。

わさびつーん.jpg

刺身についてきたわさびや、

お酒すすめる.jpg

発泡酒をすすめたこと。

こまちには、
とても嫌なことだったのかも。

当猫の反応は、
それぞれこんな感じ。

わさびいらない.jpg


お酒はいや.gif

とても、喜んでいるとは思えないですよね。



仔猫時代に、食卓に興味を示さないよう。きちんと教えなかったのは、同居人である私たちの責任。

それをこまちだけが悪いように、頭ごなしに叱りつけるだけが躾ではないのかなと。 ここへ来て、少し反省しました。

子どもを作らない手術を受けた猫たちは、その時点で精神年齢がストップするという説があります。


言うならばピーターパンと同じように、
成長しない
「永遠の子ども」。

そういう相手に接するこちらは、こまちが人間の意に沿わないことをした時も。

落ち着いて、
「大人の対応」するべきかと。

よーしじゃあ今日からは
そういうつもりで、
晩酌の席につくとしよう。

そしてこまちと楽しい、
おかず攻防戦繰り広げ。

笑える和めるネタを拾えたら、また当ブログにて記事にさせていただきます。

その節はまた、お立ち寄りくださいませ。

笑う門には福来る、
笑える食卓には、
柿ピーの花も咲く。
柿ピーの花.jpg


梅の罫線450.png

お開きまで
お付き合いいただきまして、
まことにありがとうございます。
入船亭扇治拝

nice!(0)  コメント(0)