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クルーズ船内は昔から、素敵なソーシャルディスタンス。~一年ぶりのにっぽん丸乗船記① [旅のアルバム]


猫に見送られ、早朝の旅立ち

令和2年11月27日、
寝過ごさないよう
二つかけた目覚まし時計より
はるかに早く起床した私。

新型コロナウイルスの影響で、
春から運航自粛していた
客船「にっぽん丸」。

11月から本格再稼働となり、
私自身は昨年12月以来の乗船。
遠足前の子どもみたいに、
ドキドキして寝てられません。

横浜からの出港は、午前10時。
担当の方からは
「9時20分を目指して来て下さい」
言われていましたが、
着物3組入れたキャリーケース。

それ引っ張って
通勤時間の電車に乗ることは、
できれば避けたいもの。

ハンカチよし、
ティッシュも持った。
おやつは、
500円以内でおさまっているか? 

もろもろ確認すませて、
午前6時にいざ出発。

こまちが、
三つ指ついてお見送り。
お見送り.png

本当は、
ダイニングの
ホットカーペットから
離れられないこまち。

そこで行ってきますの
挨拶をしたのですが、
まぁここは演出ということで。

桟橋到着、
埠頭に見えてきたのは

新宿三丁目から各停の電車で
時間はかかりましたが、
無事混雑を避け 
みなとみらい線
日本大通り駅到着。


乗るたび思うんですが、
みなとみらい線の運賃て
高くないですか?

駅もちょっとしかないのに。
なんで、
東急の経営じゃないんだろう。
今度、調べてみなくちゃ。 



並木道.png

駅から色づく並木道を通って、
横浜大桟橋へ。

スロープを上っていくと、
やはり最近運航再開した
レストラン船
「ロイヤルウィング」号が
見えてきます。
ロイヤルウイング クリスマス仕様_R.jpg

すっかりクリスマス仕様。
上に乗っかったサンタさん、
ちゃんとマスクでコロナ対策。
ロイヤルウイング サンタさん_R.jpg

実はこの時点で、少し不安に
いつも、向かって左の埠頭
停泊していることが
多いにっぽん丸。
桟橋ふと不安.png

近づいても姿が見えません。

以前東京発着クルーズを
横浜と勘違いし、
出港直前にタクシー飛ばして
滑り込んだことが。

久しぶりだからなぁ、
うっかり間違えちゃったかな。
でも案内には
「横浜」と書いてあったよな。

自分に言い聞かせつつ
歩を進めていくと…。
見えてくる煙突.png

特徴ある、
ファンネル(煙突)が
顔を出しています。

いたいた!
これでもう大丈夫。

1年ぶりの再会、
大好きな海の大和なでしこ
達者だったかい?

出港前に、美しい船体を満喫


にっぽん丸 後ろ_R.jpg

どっしりとした、
安定感あふれる後ろ姿。
これからの旅をまかせるに
ふさわしい、
包容力を感じさせます。

桟橋の上を、
船に沿って歩いてみました。
テンダーボート_R.jpg

本船から吊り下げられた、
目立つオレンジの
テンダーボート

大型船が入れない港では、
沖に錨泊して このボートを
上陸用通船として使用。


以前ハワイ・アラスカクルーズに
乗った時、
お客様から頂戴した
「ラッコ」「流氷」「アッツ島」
三題噺をこさえたことが。

その中で、
「このボート、大きいようで
 実はそんなに乗れません。
 きゅうめいボートですから」
というクスグリを入れたら。

上記のような理由から
「当船では救命ボートではなく、
 テンダーボート
 呼称しております!」

クルーズディレクターから
怒られたことが。


さあいよいよ正面から、
一年ぶりのにっぽん丸に
ご対面。
にっぽん丸正面_R.jpg

ああ、やっぱり船って
このアングルが
一番だなぁ。


『宇宙戦艦ヤマト』なんて、
この角度から見たフォルムが
映えるように。
艦首部分を極端にデフォルメした
プラモデルが出てたくらい。

2泊3日と短いクルーズながら、
これからの旅への期待
いやがおうにも、盛り上がります。

客室に入ると、そこには…

密を避けての乗船受付を終え、
船内へと。

懐かしいスタッフの方々と、
旧交をあたためつつ打ち合わせ。
すべてすませて、
指定の客室305号へと。

コロナ休業の時間を利用して、
内装の大幅リニューアル
行ったにっぽん丸。

客室のじゅうたんも、
敷き替えられてフカフカ

三和土はないんですが、
それにあたる位置で靴を脱いで。
足裏で床の感触楽しみつつ、
部屋に入ります。

おや? 気のせいか、
先に誰か入っている気配。
にっぽん丸客室で眠るこまち.gif

なんだい、こまちじゃないか。
お父さんのことが心配で、
念波でイラストの分身
送ってくれたのかい。

ありがとう、心強いや。
 
じゃあさっそく、
ひと仕事手伝ってもらおうか。


船内は昔から、
素敵な
ソーシャルディスタンス。


今回クルーズのしおりには、
「お客様どうしの距離を保つ」
よう協力を呼びかける文言。
太字で目立つように
書いてありました。
 
食事の際の座席の配置、
上下船時・周囲の方々との間隔。
などなど、感染拡大防止に
乗客の方ご自身も
責任と自覚
持って下さいと。
 
陸上の宿泊施設とは違った、
海の上という特殊な空間
「ダイヤモンドプリンセス」
の例をあげるまでもなく、
感染防止対策に細心の注意を払う。
 
この状況では当然のことですが、
実は昔からクルーズ船のお客様方。
その言葉が使われ出す前から、
「ソーシャルディスタンス」
ごく自然と、
身につけているのです。
 
船体の限られたスペースを
有効利用して、お客様の快適な
居住・生活空間確保のため。
船では通常のホテルより、
切り詰められている場所が。
 
それは、こちら。
 
にっぽん丸廊下.png
船内の廊下
 
深夜にこの光景見ると
映画『シャイニング』思い出して、
ちょっと怖い
 
「狭い」
というほどではありませんが、
大勢の方がお泊りになる
宿泊施設の廊下としては、
いささかこぢんまり
 
この廊下で、
お客様どうしがすれ違う時。
ごく当たり前に、
身体はこういう動きを。
 

お互い譲り譲られ、
知らないどうしが
お礼を言ったり
挨拶交わしたり。
 
そこに産まれる、
和やかな雰囲気
 
船内という閉じた空間で
お互い気持ちよく過ごすための、
他者への思いやり。
 
おいしいお食事をいただき、
各地の名所旧跡を訪ねつつ。
共同生活でのマナーが、
ひとりでに身につく。
 
豪華客船でのゆったりとした旅、
私は大好き

子どもたちの手が離れたら、
一度夫婦で
のんびり乗りたいねと。
女房と常々話してます。
 
といったところで、
今回はいったんお開き。
クルーズ乗船記、
続きはまた回をあらためまして
 
蔦飾り線.png

ご精読いただきまして、
まことにありがとうございます。
ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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