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黒猫、再び強敵に立ち向かう~チャレンジャー猫の愉快な冒険(後編) [猫のいる風景]


冷蔵庫の上を舞台に
黒猫こまちの闘いは、
いよいよ
クライマックスへ!

ドラゴン 迎え撃つ.png

こまち、 地上最強生物に挑む 
前回
黒猫、強敵に立ち向かう~チャレンジャー猫の愉快な冒険(前編)
の記事で、正義のヒーローに
闘いを挑んだ我が家の黒猫。

今度はなんと
あの巨大で恐ろしい相手
果敢に挑戦。


当人はすぐ飽きて、
吞気に顔を洗ってますが。
やられた方は、
まさに上から降ってわいた災難

地元の「人権擁護委員」
していた父が、
幼い孫たちにくれた
キャンペーン用マスコット。
ドラゴンマスコット2.png

ウサギやクマなど
沢山もらったはずですが、
今表舞台にいるのはこの龍だけ。

といったわけで、
冷蔵庫の上から
『こまち、ドラゴンに挑む』
の一席。
これにてお開きー。

物語の舞台は、
魔法と妖精のいる世界へ

なんだなんだ、このオチは。
前回から今日まで気を持たせといて、
これはひどい手抜きじゃないか。
竜頭蛇尾とは、このことだ。
金と時間返せ!

おっとお客様方、どうどう。
落ち着いて落ち着いて。

私も前記事から今回まで、
ボーっとしていたわけではありません。
ちゃーんとタイトル通りこまちは、
ドラゴンに立ち向かいますから。

それでは、さっそく本題に。

お話の始まりは、
この心温まる光景から。
森で歌う.png

森と湖に囲まれた、中世のお城。
そこに住む白猫のお姫様は、
優しくて歌がとっても上手。

今日も森の動物たちにせがまれるまま、
美しい歌声を響かせる姫。

あら、お城の鐘が鳴っている。
みんなごめんね、私もう帰らなきゃ。

「えー、もう行っちゃうの?  
 姫さまの歌、もっと聴きたいよー。
 あとひとーつだけ、お願い!」

はいはい、わかりました。
それじゃあ、
夕べばあやから教わったばかりの。
新しい歌を聴いてちょうだい。

動物たちのアンコールに応えて、
姫が歌い出した曲は。

「昔々、島の湖に住んでいた。
 不思議なドラゴンと、男の子の。
 とてもきれいで、
 ちょっぴり切ない物語」。 

森の梢をそよがす、
お姫様の素敵な今日最後の歌
目を閉じて、
うっとり聴きほれる動物たち。

おやっ、森の奥から。
その様子をうかがっている、
なにやら黒い影が…。
ドラゴン後ろ姿.gif

勇者こまち、出陣。

お姫様が帰り、
平和に暮れようとしていた
お城の中庭に。

どこからともなく突然
ドサッ!
大きな音をたてて、
石つぶてを包んだ手紙
飛んできました。

お城の衛兵たちが、
拾い上げて広げてみると…。
予告状.png


さあ大変、
姫の美しい歌声に誘われた
森の恐ろしい巨大ドラゴンが。

明日の夜明けとともに、
姫君をさらいに来るという予告。

たちまちお城は、
上を下への大騒ぎ。

あいにくと王様・お妃様は、
隣国との会談のためお出かけ中。
主だった騎士たちもそれに随行して、
お城の守りはとても手薄

「腕のたつ者なら、
 身分の上下は問わぬ。
 城中に誰か、
 ドラゴンの魔手から
 姫を守る勇者はおらぬか!

 見事ドラゴンを退散させたならば
 ほうびは、
 望みのままとらせようぞ!

宰相の呼びかけにも、
なにしろ相手は
空を飛び火を吐く伝説の龍

みな恐れをなして、
手を挙げようとしません。

こうなったらもう本当に、
「猫の手も借りたい」
という非常時に。
白羽の矢がたったのは、そう。

食欲旺盛で元気いっぱい
(食い意地が張っていて、
 やんちゃとも言う)、
我らが黒猫勇者コマチ!

こまち、
ファンタジーRPGで活躍する

お任せあれ、宰相猊下。
ふだんから、
CIAOちゅ~るをいただいて。
たいそうかわいがってくださる、
姫さまの一大事

ここで尻込みしては、猫がたたぬ!

翌朝陽が昇るのを待ちかねて、
戦さ支度を急ぐコマチ。


HP満タン、お腹もいっぱい。
100%勇気で、さあ来いドラゴン!
この聖剣エクスニャリバーで、
返り討ちにしてくれん!

剣と盾を手に、
城門の前で虎視眈々
敵を迎え撃つ構えのコマチ。

東からしらみ始めた太陽が、
地平に顔を出すやいなや。
怪しい風が吹き、雷鳴とどろき。

風雲急を告げる竜巻に乗って
今まさに、
伝説のドラゴン降臨!!


ひと文字違いで、大騒ぎ

一刀両断にと待ち構えていた相手から、
愛想よくあいさつされて。

目を白黒させるコマチに向かって、
声をかけるドラゴン。

「ねえ、姫さまはいないの?
 ぼくきのう森で聴いたあの歌が、
 とっても好きになって。

 ひと晩で、一生懸命覚えたんだ。
 今日は姫さまの前でぼくが歌って、
 歌のおさらいをしてもらうんだ!」

・・・。
えっ、
じゃあ夕べの
手紙に書いてあったのは。

「明日 姫様 攫いにゆく」
じゃなくて。

「姫様 さらいにゆく」
だったのか?!

字が、違ってるじゃないか!
ああ、驚いた。
ちゃんと手習いの稽古しないと、
いい番頭さんになれないぞ。

優しいドラゴンが、
聴きたかった歌。

ドラゴンが一生懸命おぼえて、
慣れないペンをとって
手紙を書いて。

お姫様と一緒に歌いたかったのは、
この曲。

『Puff,the majic dragon』
『パフ~魔法の龍』

1963年、アメリカの
ピーター・ポール&マリー
が歌って大ヒット。  

日本語訳の歌詞で、
『みんなのうた』
でも歌われていますね。

美しい旋律と、
物語性豊かな歌詞。

インターネット上では、
Peter Paul & Mary - Puff The Magic Dragon (with Lyrics)

パフ Puff, the Magic Dragon日本語歌詞つき おかあさんといっしょより

などで試聴することができます。

一度耳にしたら忘れらない、
心に響く名曲だと思います。


ほら、こまちたちも。
みんなで楽しそうに、
声を揃えて歌ってますよ。


歌は、万国共通
猫もドラゴンも、仲良くなれる。

さあ、 よろしければあなたもご一緒に。
口ずさんでみませんか?

♬Puff,the majic dragon
 lived by the sea・・・

蔦飾り線.png

お開きまでお付き合いいただきまして、
まことにありがとうございます。
ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝  

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