狭いのがたまらない！～猫と箱との素敵な関係（３）～

猫はとにかく、箱や袋にもぐるのが大好き。
猫一倍「箱持ち」我が家のこまち、また新しくお気に入りを見つけてご機嫌です。

動画編集アプリ「AviUtl」使用法にもだんだん習熟、今回はキャプションのつけ方でいろいろ遊んでみました。

狩猟目的以外も、猫が箱にこだわる理由

手作り戦車には及ばずとも　猫と箱の素敵な関係（1）
新しい箱を本能で占拠　猫と箱の素敵な関係（２）
の記事などで再三
「積極的に箱・袋・狭いところが大嫌いという猫は、カレーが苦手・ご祝儀を見ると気分が悪くなる噺家と同じくらい希少」
だと申し上げてきました。

一度でも猫と共同生活を送ったことがある方なら、激しく首肯してくださるはず。
飼ったことがない人でも「Intel、入ってる！」のCMなど、猫が狭いところに入りたがる場面を収めた映像はご覧になったことがあるのでは。

それくらい世界の大常識である「猫＝箱好き」ですが、実はその理由については生物学上完全に解明できているわけではないそう。

肉食動物であるネコ科の生き物は、物陰に隠れて獲物を狙う。 その本能が周りに遮蔽物のある空間を求めさせる、というのが最大の理由だという点は確かなのですが、そのほかにも

・体温保持のため
・ストレス発散（閉所恐怖症の逆で、幼い子どもや江戸川乱歩のように押入れにこもるのが好きというケース）
・自分のテリトリー拡大（家の中に、さらに別宅が増えたという満足感・安心感） 

などが猫＝箱の科学的根拠として考えられるのだとか。

いくらなんでも小さすぎでは？いえ、これがいいんです。

まあそんな小難しい理屈、ほんとはどうでもよろしいので。
猫が箱で寛ぐ・遊ぶ様子はとにかく微笑ましく興味深く、傍で見ていると時を忘れて癒やされます。
毎月何かしら新しい箱が来るたびこまちが色々やらかしてくれるので、話のネタにも事欠きません。

最近の彼女の箱トレンドは 「小さいのがお好き」。
家電製品の箱など比較的大きな箱ももちろん好みますが、自分が入ることができないような小ぶりの箱にも興味津々。

これまで相手にした箱で最小の物は
web雑俳・噺家選者互選発表開始と、猫の意外な好物
猫の意外な好物・解答篇　web雑俳互選更新
の記事でご紹介した、匂い袋の入っていた化粧箱。
まあこれは箱本体ではなく、お香の匂いに誘われたんですけどね。

そして今のこまち最新のお気に入りが、お中元でいただいた上品な和菓子詰め合わせの空き箱。
７月31日・末廣亭での会でバタバタしていた時期で、中身があった時の画像はありません。

家族が私を差し置いて、さっさとみんな食べてしまったのです。
まあ私があまり得意でない水ようかん系のお菓子だったので、いいと言えばいいんですが…。 それでも、一つくらいは勧めてくれてもよかったんじゃないかなぁ。

その詰め合わせが届いた時からこまちは
「早く中身空けて、アタシにちょうだい！」 と予約するほど気に入ったようです。 
お菓子がなくなるのを待ちかねて空き箱を前に座り、

右の前脚ではっしと、自分の物だと宣言。

「こまちが入るには、いくらなんでも小さいんじゃないの？」
こっちが心配してあげても

はいはい、余計なこと言ってすいません。
ゆうゆうと、新築物件を視察。

座が決まると振り返って、カメラ目線でポーズ。

と思ったら、

寛ぐための儀式ですが、果たしてこんな狭いところで大丈夫なんでしょうか。
ここからの様子は、アニメ入り動画でご覧いただきましょう。

再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら

箱での寝姿、覚える既視感

だから小さいって言ったのに。 収まり心地がよくないから、さすがにこの箱は諦めるだろうと思っていたら…。
しばらくして様子を見に行ってみると

ご丁寧に椅子の下まで物件を移動させ、二重の城壁に守られてぎゅうぎゅうすやすやと眠っています。
よく寝られるなぁ。身体痛くないのかな。
身体が柔らかい生き物だからできる技、あとで持ち上げてみたら箱の形に寝癖がついてるだろうなぁ。

思いながら寝姿を見ていると、
「ん？これ、どっかで見たことがある光景だな」
という気がしてきました。
何だっけな…つらつら考えるうちに、思いあたりました！

再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら

うちの周りは住宅街で、一軒家にお住まいの方は駐車場付きのお宅が多い。
高いお値段の土地、限られた敷地をできるだけ居住空間として有効に使おう。そのために駐車場は本当に「ギリギリ」の広さで設計されています。

東海林さだおさんのエッセイにある、

「住宅街を散歩していると、一見明らかに車よりカーポートが小さい家をよく見かける。そこにまたどういうテクニックを駆使したのか、敷地いっぱいいっぱいに車が停めてあるのがすごい。
まるでほんの僅かな隙間を見つけて電車の座席に割り込んでくる、座りたがりのオバちゃんのようだ」

という文章を思い出しました。

密を避けての落語会、ぜひお出かけを！

今では新型コロナウイルス感染予防のため電車内では乗客どうし間隔を空けて座るのが暗黙のルールですから、そういうおばさん（含むおじさん・若い人）はあまり見かけません。

先日無事お開きになった末廣亭での『文治・扇治二人会』でも、席は一つずつ空けての販売。

８月20日午後６時15分開演予定の
『第３回言の葉落語会』
も定員の半数に座席を減らし、密を避けて開催いたします。
お客様からの投句募集締切は、８月６日23時59分まで。

８月２日の時点で、まだまだご投句・ご来場お申込みのお客様は少ない現状。
３回目も無事開催できweb雑俳運営が軌道に乗りますよう、皆様方のご参加あらためてお願い申し上げる次第です。

兼題・投句要領、落語会詳細は
web雑俳第３弾、正式募集開始　落語会へのお申込みもぜひ！
にて。
お一人でも多くの方のご参加、
心よりお待ち申し上げております！

お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。
ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

タグ：猫　箱　狭い　入る　好き　理由　web雑俳