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特別定額給付金オンライン申請と、web雑俳の意外な関係~Excelの便利機能「置換」を使いこなそう!~ [お役立ち情報]

全国民に一人あたり10万円を支給する「特別定額給付金」、用紙郵送に先立ち開始したオンライン申請。
紙媒体による申し込みより早いという触れ込みでしたが、蓋を開けてみるとシステム設計の拙速さから来るトラブル頻発。

オンライン申請を控え用紙が配達されるまで待つよう呼びかける自治体が増えるという、本末転倒の事態。
現場での混乱の一因となったwebからの申込みフォームの陥りやすいミス、現在『第2回web版言の葉落語会』の投句取りまとめ作業をしている私には身につまされるものでした。

必要な空白が、入っていない!

我が家はスマホからの申請から2週間ほどで入金がありました。
家族4人と猫1匹まずはほっとひと息ですが、時間がかかり過ぎる・まだ振り込まれないとご心配の方も多いようです。


申請受理→住民登録確認→振り込みと一見そんな複雑な過程とも思えませんが、紙媒体の方が効率がいいほど現場の作業が停滞した原因はいったい何だったのでしょうか。
様々な要因が考えられますが、実際に作業した方の談話だとまず一番に挙げられるオンライン申請でのミスが、


申請者・給付対象者の姓名記入時に、「姓」と「名」の間に入れなければいけないスペースを忘れる


人が実に多いのだとか。

「特別定額給付金」サイトの、スマホ用申請説明の一画面です。

定額給付金記入欄.JPG

※総務省「特別定額給付金事業」サイト
https://kyufukin.soumu.go.jp/ja-JP/index.html
より抜粋。

記入欄本体とその上部で「姓と名の間に空白」と注意を促してはいますが、うっかりしちゃう人多いんでしょうね。
また間違えて空白入れなくても、エラーが出ず先へ進めてしまうのです。
姓と名で記入ボックス変えればいいのにと私なぞはまず思いましたが、海外の方でミドルネームお持ちの場合混乱しないようにという配慮なのでしょうか。


そこは認めるとしても、必要な空白がなくとも申請できてしまう現行のシステム。

もちろん間違える方に非はありますが当然予想されるミスで、あらかじめ予防策を講じておくべきではなかったのかと素人ながらに思います。

申請者側で入れ忘れたスペースは、担当の方が手作業で追加しているのだそうです。それは時間と手間がかかりますよね。

雑俳メール投稿で実感した、転記ミスを呼ぶ原因

外出・イベント自粛を受けてのweb雑俳以前から、仲間うちの連・駒子師の『スピリッツ』池袋での『リアル言の葉』ではメール投句が当たり前になっています。
FAXで投稿のお客様・噺家もゼロではありませんが、まぁ限りなく少数派ですね。


メールだと本当に便利なのですが、一つ気をつけなくてはいけないのが本文から表計算・文書作成アプリに写す時の転記ミス
今回もかなり気をつけたのですが、6月4日現在お客様から1件の転記間違いのご指摘がありました。

「冠沓附」227番で冒頭に置く落語の題名・本来「フナトク」でなくてはいけないものが「フナト」になっておりました。
ご投句なさった方・互選を始められた皆様にはご迷惑おかけし、まことに申し訳ございません。
6月4日午前中に修正済みですので、いま一度
記事内リンクから「地巻」ご覧ください。


細心の注意を払ったつもりでも起きてしまう転記ミス。
もちろんこちらの不注意の為せる技なのですが、ミスを呼ぶ原因がメール本文に隠れていることも。


楽しく洒落で遊んでいる世界で、何とかこちらの間違いを正当化しようというわけではございません。くれぐれも誤解なきようお断り申し上げたうえで。


転記ミスの一番大きな原因となるのは、メール本文に余計な「空白」「行頭記号・文字」などが入っていること。
これは地巻作成時に、こちらで削除しなくてはなりません。
不要な部分をバックスペースで消している時ついうっかり句の一文字を消してしまうこと、疲れてくると本当によくしでかします。


そうならないように池袋での言の葉第2回からは、Excelでの作業中極力「削除」ではなく不要な部分は「置き換え」機能で対処するようにしました。

便利な置き換え機能

「置き換え」はすでに入力済みの表中、特定のデータをほかの数値や文字列にまとめて変更したい時使えるExcelの便利機能

たとえば今回の冠沓附で、こんなメールが送られてきたとします。

行頭文字.JPG

説明のため私が慌てて詠んだので、うまかありませんが。
句のうまい下手はともかく、それぞれの句に付けられた行頭記号はみんな不要

行頭記号不要.gif

まずこれをみんな消さなくてはなりません。
カーソルを・の右に持ってって、バックスペース!
この時カーソルの位置を間違えて、必要な文字を消してしまいもう一度やり直し。

それをしなくてすむように、置き換えを使いましょう。

Excel画面、リボンの右側にある「検索と選択」から、「置換」を呼び出します。

検索と置換.jpg
[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
置き換え.JPG

「検索する文字列」は行頭記号・。
「置換後の文字列」今回は削除してしまいたいので、何も入力しません。
「さっきまで「・」があったところに、数値や文字列はなんにもありませんよ」という状態にするわけです。

行頭文字と置き換え.JPG

そして「すべて置換」をポチッと。

置き換え後.JPG
句本体に触ることなく、一気に・を消すことができました。
最初にこの技を知った時は本当に感激。
しばらくは嬉しくてこの機能使いたくてしょうがなく、「誰か余計な記号か数字付けてきてくんないかな」と楽しみに待っていたほど。

置換では対処しづらいケース

雑俳の転記作業を劇的に(私の中で)効率化してくれる置換機能ですが、万能ではありません。

今度はこういう形式での投句。

雑俳投句揃え.JPG


冠沓では本当によくあることで、おそらく投稿者の方はとても几帳面な性格なのでしょう。
私も書棚の本が1冊飛び出しているだけで気分が悪くなるたちなので、とてもよくわかります。

句の始まりを、きれいに揃えてある。
しかしこれ裏を返せば、余計なスペースがそれぞれの句で違う数入っているということ。

置換でいったん削除して新たに空白を入れる方法もありますが、全角と半角混在でスペースが入っていることもあり手作業の方が早い
一つずつスペースを消していって、勢いで必要な文字まで削除して気づかなかった・・・というのが今回の転記ミスでした。


ただ何度も言うようですが、間違いの責任をを投句なさった方に転嫁しようという気は毛頭ございません。
こちらも遊びで楽しくやっていると、こんなこともありますよという楽屋裏話としてお聴き逃しいただけましたら。

web雑俳のお楽しみ、互選も新しいやり方で

このあと『第2回web版言の葉落語会』は、噺家選者とご希望のお客様方で好きな句・いいなと思う句を選ぶ遊びに入っていきます。
前回はExcelシートへの記入かメール本文での募集でしたが、お客様がつけられた「キキ」の転記時やはりミスが発生するなど検討課題がいくつか持ち越されることに。


第2回ではその反省点を踏まえ、ブログ上から直接・あるいはリンクからの「入力フォーム」の実装準備中。
わざわざメールをお送りいただくことなくお気軽に互選結果をご投稿いただけるようになります。
基本的にはお預かりした文章にこちらは直接ふれませんので、転記ミス発生も限りなく少なくできるかと。


寄席やそれぞれの仕事もおいおいと復活し忙しくなる仲間もいますが、その時できる範囲で楽しくweb互選ができるよう趣向を凝らしてまいります。
投句なさった方もそうでない方も、互選にご参加でもご観覧だけでも。
これからも江戸言葉遊びを皆様と楽しむ『web雑俳』と、呑気な駄文とイラスト・加工写真の当ブログよろしくお願い申し上げます。
蔦飾り線.png

ご訪問のおついでに、




再放送中の名作テレビアニメ声優から、スペシャルボイスメッセージ
なんて記事も覗いていただけたら嬉しいです。


ぜひまた、お越しくださいませ。
入船亭扇治拝

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