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巣ごもり生活を元気にする、おすすめアニメソング3選 [お気に入り・おすすめ]

今回の記事は、『web版言の葉落語会』の選句お誘いのすぐあと!
12日間に渡って皆様からの投句を募らせていただいた、粋な言葉遊び・雑俳をネットで楽しむ『web版言の葉落語会』。
おかげさまで多くの方にご参加いただき、それぞれの兼題に145・171という数の句が集まりました。
句の一覧『地巻』はこちらでご覧いただけます。
現在選者を務める噺家たちが鋭意たくさんの秀句の中から、優秀作を選んでいる真っ最中。
その結果発表を待つ間、今度は皆様ご自身でも優秀作品の選句をしてみませんか?
投句してくださった方もそうでない方も、どなたでもご参加いただけます。
詳しくは
また上記リンク内にも、応募要項が置いてあります。

「ステイホーム」の期間を、みんなでワイワイ賑やかに楽しみましょう!

ネット雑俳・ネクストステージ第2弾情報もありますんで、どうぞおしまいまでお読みください!
歌が、元気と力をくれる
続く緊急事態宣言下の暮らしを元気づけようと、プロアマ問わず多くのミュージシャンの方たちが自分たちの曲を配信サイト等で公開。

音痴でなんにも楽器ができない私は、「こうやって人に感動を伝えられるって、素敵だないいな…」思いながら聴いています。


毎週欠かさず聴いている毎週土曜午後2時からのアニメソング特化番組『アニソンアカデミー』、4月25日は「こんな時だから歌で元気に!水木一郎特集」と銘打ってパーソナリティの中川翔子さんがテレワークで名曲の数々を熱く紹介してました。


アニソンや特撮ソングって、普通のポップス等より
愛・正義・友情・夢
といったメッセージを全面に打ち出したストレートなものが多い。


聴くだけで胸が熱くなり、自分で歌えば気持ちがぐっと前を向く。
気がつくとけっこう『アニアカ』のほかにも「アニソン特ソンで元気になろう!」という企画、ラジオ等で流れています。


4月25日土曜の昼下がり、ブログ記事を書きつつ水木アニキの熱唱を堪能しながら
「ああ、震災の時もそうだったな」
記憶が甦ってきました。

進まぬ行列 高まる不安


2011年、東日本大震災。
東北の海側は津波で甚大な被害を被り、関東圏でも千葉の激しい液状化などで未曾有の自然の力に蹂躙された日本列島。


生産拠点・流通ラインも被害を受けましたから、今回のトイレットペーパー品薄の比ではない生活物資の不足に悩まされました。


東北地方での仕事はもちろん、全国的に自粛ムードが続きましたからあの時も仕事がガタンと減って先行き不安で不安でしょうがなかったことを憶えています。


家内の実家は福島県いわき市で、直接被害はありませんでしたが原発の情報がなかなか入ってこなくてそちらでもかなり気をもみました。


そんな列島中を閉塞感が覆いつくしていたあの時もラジオからよく流れてました、元気なアニソンが。
ライフラインを絶たれた自宅で不安な暮らしを強いられ泣き止まないお子さんに、電池式のプレーヤーで『アンパンマンのマーチ』を聴かせてあげたら落ち着いた等。


アニソンにあのつらい時を助けてもらったという方の声、本当に多く聴かれます。
そんなエピソードの一つ、震災から1年たった春にNHK-FMで『私たちを励ましてくれたアニメ・特撮ソングリクエスト』という特番で紹介された聴取者の方からのメール。
お母さん、レスキューファイアーが来てくれたよ!

場所はちょっと今思い出せませんが、東北でも被害が大きかった地域でのこと。
家屋の流失・倒壊はまぬがれましたが電気・水道・ガスが止まり、復旧の見通しはまるでたっていない頃。


震災当日から2週間ほどたち、桜の便りが南から聴こえて来てもまだ肌寒いある日の午後。
その日は給水車の巡回があり、地域の皆さんが手に手にポリタンクを持ち列を作っていました。


遅々としてすすまない行列、なかなか回ってこない順番。
空のポリタンクでも、けっこう重い。
辛抱強い東北の人たちは口を一文字に結び足踏みをして寒さに耐えながら、じっと待っている。


ひとりで置いておけない小さいお子さんの手を引いている人も多い。
「お母さん、疲れたよ」
「お腹すいたよお父さん」
「寒いよ」「「疲れたよ」「いつまでこんななの、怖いよ」…。


大人だってつらくて不安でしょうがない。

子どもだったらなおさらです。
親御さんたちが愚図るお子さたちをなだめながら待っていると


ウ~ウ~、 ウ~ウ~
サイレンを鳴らし消防車がやって来ます。

このさなか、被害が大きく半壊し無人になっている家から火が出たのでしょうか。


ピーポーピーポー
救急車も後を追います。
怪我人まで出る惨事なのか。
ああ、嫌だいやだ。もう嫌だ。


本当に、いつまでこんな暮らしが続くんだ。
それにさっきからちっとも列が進まないじゃないか。
もういい加減待ちくたびれてんだ、さっさとしろよ!


さすが我慢強い東北の方々の列に、さっと不穏な空気が漂ったその瞬間。

母親と一緒に待っていた小さい男の子が
「見て見てお母さん!レスキューファイアーが助けにきてくれたよ。それもファイアーストライカーとファイアーダッシュ2が2台!
これでもう、僕たち大丈夫だね!」
通り過ぎる緊急車両を指さしながら、元気にこう叫んだのです。


それに続けて

「♪レスキューファイアー!」
と1年前まで放送されていた人気特撮番組
『トミカヒーロー レスキューファイアー』の主題歌を、大きな声で歌い始めました。



『トミカヒーロー レスキューファイアー』。

2009年4月~2010年3月テレビ東京系で放送された特撮シリーズ。

地球温暖化の影響で溶けだした北極の氷の下から、地球征服を狙う「火族」が復活。
世界各地に火を使った攻撃を仕掛けてくる火族に対し、世界消防庁所属の特別災害救助チーム「レスキューファイアー」のメンバーたちが特殊スーツとスーパーメカで立ち向かう!

うん、やっぱり好きなアニメや特撮のあらすじ書くの楽しいな。

男の子が言ってた『ストライカー』は消防自動車、『ダッシュ2』は救急車型のビークル。
幼い目には本当に憧れのヒーローが来てくれように映ったんでしょう、元気に主題歌を歌うその子に続いて
あっちの子も
こっちの子も
『レスキューファイアー』を知ってる子たちも方々で歌いだし、しまいには大合唱。


大人たちも曇りがちだった顔を緩めると、
一緒に手拍子打ったり
足でリズムをとったり。

殺伐一歩手前の行列が、明るく楽しい歌声に包まれた瞬間。


「その場で一緒に給水を待っていた者です。鳥肌が立つほど歌の、アニメや特撮の力を感じました」
リクエストなさったリスナーさんのメッセージ。

その『レスキューファイアー』の歌詞に、こんな箇所があります。

えっと、ちゃんと引用符付けないとJASRACに怒られるからな、よいしょッと…。

レスキューファイアー 
いつでも君のそばにいるよ
暮れかかるあの空を
未来(あした)へつなぐために
レスキューファイアー
君が望むならどこへだって駆けつけるぜ
燃える勇気のレスキューファイアー
急げ Go!
作詞:影山ヒロノブ

おおいいねいいね、燃えるね!
ああ、カラオケ行ってこれ絶唱したくなってきたな。


『どこへだって駆けつけるぜ』
今も医療関係者や流通・小売に関わる人たちが、感染の危険と闘いながら第一線で身体を張ってくれています。そんな皆さん全員がヒーロー。
私も、外出に気をつけて協力するぜ!

爆裂的に鎮火せよ、我らがレスキューファイアー。


おっと、前半力が入って長くなっちゃいました。
ここからはトントーンと、
緊急事態宣言下だから聴きたいアニメソング、不肖扇治のお薦めを3曲ご紹介。

宇宙規模の包容力『愛よその日まで』

まず現在に続くアニメブームの火付け役となった『宇宙戦艦ヤマト』から、1986年8月公開の劇場版第3作『ヤマトよ永遠に』エンディングテーマ。

西暦2202年、突如宇宙の彼方から侵攻してきた「暗黒星団帝国」により地球は短時間で制圧される。
唯一地球を脱出した地球防衛軍艦隊の宇宙戦艦ヤマトは、重核子爆弾という超兵器が使用される前に敵母星を叩くため、三度目の旅に出るのであった!


正直ストーリーはツッコミどころ満載なのですが、絵が前作『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』よりずっときれいで観てて楽しい。
『ワープディメンション』という上映上の工夫が施されており、公開初日早起きして名古屋の大劇場で1回目を観た時は「おおっ!」
声をあげたものです。


エンディングに流れる布施明さんの歌は


もしも今から 100年が過ぎ
僕らが夢見た時になれば

という出だしの壮大な宇宙規模の愛のバラードですが、今回注目していただきたいのはアウトロに向かう前の箇所。


あなたは 誰かを
愛してますか?
それは 近くにいる人ですか?
Lalala, lalalala, lalalalalalala…。
作詞:阿久悠

当たり前に会えていた友人や仲間と会えない今、家族(含む猫)のありがたみをかみしめています。
これまでより、すこしだけカミさんに優しくしよう。


家族だけじゃなく、スーパーやコンビニのレジの人に
「ありがとうございます。お身体気をつけて」
ひと言声をかけてみよう。
もう間違っても、計算が遅いとか釣銭違うとかは言いません。


余談ながら、この曲で布施明さんはその年の紅白歌合戦出場を果たしました。

しかし『ヤマト』プロデューサー西崎義展氏は、1978年公開の『さらば宇宙戦艦ヤマト』のエンディング『ヤマトより愛をこめて』でアニメでの・ヤマトでの初の紅白制覇を画策していたのです。


そのために集結した
作詞:阿久悠
作曲:大野克夫
編曲:宮川泰
歌:沢田研二
という超豪華メンバー。

完成した曲はミリオンセラーの大ヒット、楽曲の完成度からいってもじゅうぶん紅白にふさわしい仕上がりでした。
しかしいかんせん、曲の発売が8月で暮れまでは間が開きすぎた。


結局ジュリーのその年の紅白出場曲はギラギラ電飾衣装で歌う『TOKIO』となり、西崎プロデューサーの悲願は6年後に持ち越されたのです。

アニソン版・上を向いて歩こう 『feel well』

神坂一の大ヒットライトノベルを原作に、1995~2009年テレビアニメ・劇場版それぞれ5作が作られた人気シリーズ『スレイヤーズ』。

魔法・妖精・ドラゴン・騎士が実在する架空の中世都市。
男勝りで陽気な自称・天才美少女魔導士のリナ・インバース。ひと癖もふた癖もある仲間と共に世界を旅しながら、持ち込まれる厄介な依頼に持ち前の勝気と魔法で立ち向かっていく。


ご紹介するのは、主人公リナ役の林原めぐみさんが歌う2001年公開の映画『スレイヤーズぷれみあむ』のエンディング曲。

1番の1フレーズ目


両手を高く振って歩こう
背筋伸ばして
心の視線 上を向いたら
世界が変わった


からすでに感涙ものですが、2番に来て


大丈夫だよ なんとかなるさ
人生なんて
もう駄目だよと思った瞬間(とき)が
本当の始まり
作詞:MEGUMI


今回聴き直して
「まさに今のオレのための応援ソングだ!」
再認識。

仕事なくなって一時はどうしようかと思いましたが、こうしてネットで雑俳やったり記事を読んでもらったりでお客様と前向きに楽しくやってます。


林原さんの澄んだ声と抜群の歌唱力で皆を勇気づける、アニソン界の『上を向いて歩こう』=『feel well』
ぜひ聴いてみてください。
ほんとにお腹の底から、力が湧いてきますから。

高らかに歌い上げる人間賛歌『ムーへ飛べ』

先日の『アニソンアカデミー』テレワーク出演の水木一郎さんが、自ら選んだ今世界の全ての人々へのエールソング。

1980年4月から26話放送された、東京ムービー(TOMS)初のオリジナルアニメ『ムーの白鯨』堂々のオープニング。

西暦1982年、惑星直列と期を同じくして太古の超文明アトランティスが海の底から出現。
再び地上の覇者たらんとする古代文明人たちの復活を予見したアトランティスの敵対勢力・温厚なムー文明の指導者ラ・ムーは、自らの脳を巨大な白鯨に移しこの日に備えていた。
白鯨の導きで集まったムー帝国の戦士・賢者の生まれ変わりである少年少女たちは、邪悪なアトランティスの野望を打ち砕くことができるのか


好きだったな、この作品。
羽田健太郎先生編曲のオーケストレーションが壮大なオープニング、歌詞がほんっっっっっーとうにいいんです。


そんなに悲しい顔で
君は何を待ってる?


優しく寄り添うように始まったフレーズは、曲の高なりとともに


一度で負けちゃいけない
遠い空をみろよ
苦しみの雲からのぞく
日のきらめき
Fly to the Moo
憧れへ飛び立て
Fly to the Moo
君は飛べるんだ


ああ、私は今まで何度この歌詞に助けられたことか。
寄席でうけなかった時。
落語会の打ち上げで、口やかましいお客様からお小言を頂戴してへこんだ時。


帰りの夜道でこの歌を口ずさむと、さっと目の前の霧が払われ心晴ればれ。
本当に何度救ってもらったことでしょう。


そして酔っぱらって大きな声でアニメソング歌いながら歩いてる怪しい奴だと、何度お巡りさんから不審尋問されたことか。

それくらい、好きな歌です。

そして、web雑俳でも…


今回ご紹介したのはいずれもアニソンですが主人公や必殺技の名を連呼するものではないので、自分と周りの人たちへの応援歌として気軽に口ずさめると思います。


幸い、曲名で検索するとネット上に情報がたくさんある時代。
まずは「試聴動画」という”大人の事情”サイトや「歌ってみた」などでどんな曲か聴いてみられてはいかがでしょう。

蔦飾り線.png

そして、ここからは雑俳ファンの皆様。
お待たせいたしました。


お客様から本当に多くのご投句をいただいた勢いそのままに、『web版言の葉落語会』はネクストステージへと進化。

第1弾として、投句の方もそうでない方にも広く優秀作品の選句を呼びかけさせていただいております。


続く第2弾、皆様とのご縁とこの状況を気持ち的に打破しようということで、
『web版言の葉落語会』公式テーマソング
『ネット雑俳のテーマ~洒落と笑いが世界を救う~(仮)』


を企画いたしました!


ぜひ皆様にも憶えて気軽に歌っていただけるような、詩と曲に仕上がるよう現在作業の真っ最中。

近日中に明らかにする予定の作曲者の方と私で、音声データをやり取りしての製作現場も佳境を迎えるところ。
現在の状況だとちょっと延びそうな緊急事態宣言期間中もご一緒に楽しめる曲作りを目指しております。


どうぞお楽しみに。

おしまいにもう一度、『ムーへ飛べ』のラストをリフレイン。


Fly to the Moo
君は飛べるんだ


さあ皆様もご一緒に、さらなる洒落と笑いの高みへと飛び立ちませんか?

歌うこまち.png


お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。

またのご訪問、心よりお待ちいたしております。

入船亭扇治






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