iPhoneユーザーも無料で使える、Google消しゴムマジック [デジタル日曜大工]
スマホと消しゴムを手に、写真加工に余念ない黒猫こまち。
高速高精度
無料のスマホ画像加工アプリ
無料のスマホ画像加工アプリ
Google『消しゴムマジック』。 CMでおなじみの、写真の余計な映りこみを簡単に消す編集機能。
今まではGoogle Pixelスマホユーザーまたは有料ストレージプランGoogle One加入者限定でしたが、2024年5月から晴れてiPhoneやPixel以外のAndoroid端末でもGoogleフォトアプリの中で無料開放(加工した画像の保存には10枚/月の制限あり)。
画像加工が大好きなiPhone使いの筆者、いそいそと体験してみることに。
今まではGoogle Pixelスマホユーザーまたは有料ストレージプランGoogle One加入者限定でしたが、2024年5月から晴れてiPhoneやPixel以外のAndoroid端末でもGoogleフォトアプリの中で無料開放(加工した画像の保存には10枚/月の制限あり)。
画像加工が大好きなiPhone使いの筆者、いそいそと体験してみることに。
Googleフォトアプリを立ち上げ編集したい画像を選択すると、最初から消しゴムマジックが作業の候補として表示される時もありますし、そうでない時は「編集」→「ツール」から簡単に呼び出すことができます。
手始めに、人物の映りこみをレタッチみましょう。
先日大盛況のうちにお開きとなった落語協会イベント『謝楽祭』の画像、午前10時のイベント開始前の湯島天神参集殿前。
ここに映っている浴衣姿の協会員以外の人に消しゴムマジック適用。
いかがでしょう。なかなか、きれいに消えていますよね。
先日大盛況のうちにお開きとなった落語協会イベント『謝楽祭』の画像、午前10時のイベント開始前の湯島天神参集殿前。
完璧ではないが
類似アプリより高機能
類似アプリより高機能
同じような機能のアプリやサイトに比べて、消しゴムマジック画像処理の精度は高く速度も速いと感じました。
たとえばWindowsの標準写真アプリ『フォト』の「画像編集」→「消去」機能との比較。
倅が大学のゼミ旅行で行ったシンガポールの黒猫さん。 Windowsフォトだと、どう頑張ってもこんな仕上がりにしかなりません。 対するGoogle消しゴムマジックなら、この通り。 本来なら猫がいる箇所のタイル目地はつぶれていますが、しっぽが乗っていたコンクリート部分の再描画処理はなかなかのもの。
たとえばWindowsの標準写真アプリ『フォト』の「画像編集」→「消去」機能との比較。
倅が大学のゼミ旅行で行ったシンガポールの黒猫さん。 Windowsフォトだと、どう頑張ってもこんな仕上がりにしかなりません。 対するGoogle消しゴムマジックなら、この通り。 本来なら猫がいる箇所のタイル目地はつぶれていますが、しっぽが乗っていたコンクリート部分の再描画処理はなかなかのもの。
消しゴムマジックの楽しさにすっかり魅了された筆者、さらにいろんな画像で遊んでみます。
わが家のダイニングテーブルに並んだ、ヤマト運輸マスコット。 それぞれ隣の人を消すと…。 使い込んであるはずのテーブル表面がちょっとピカピカし過ぎていますが、まぁ許容範囲の消え方では。
わが家のダイニングテーブルに並んだ、ヤマト運輸マスコット。 それぞれ隣の人を消すと…。 使い込んであるはずのテーブル表面がちょっとピカピカし過ぎていますが、まぁ許容範囲の消え方では。
もちろん消しゴムマジックにも弱点はあります。AIが「消去したい対象を判断」→「消去」→「周囲となじませるように消去後の空白を描画」という作業をするわけですから、AIには判断できないような複雑な背景だと処理しきれない箇所が出てくるのは仕方ないこと。
一例としてご紹介するのは、今年の北海道公演時・北見市内に展示してあるディーゼル除雪機関車の前で撮った記念写真。
全国の鉄道ファンのために、邪魔なおじさん(私)を消しゴムでゴシゴシ。
結果は「見事に消えている!」箇所と「う~ん、ちょっとここは残念」という部分が混在。 生えている草はかなりの精度で再現されていますが、木の柵の私に隠れていた部分は尻切れトンボになっています。
結果は「見事に消えている!」箇所と「う~ん、ちょっとここは残念」という部分が混在。 生えている草はかなりの精度で再現されていますが、木の柵の私に隠れていた部分は尻切れトンボになっています。
AIには被写体の後ろに何があるのかも柵の棒がどんな感覚で何本立っているかもわからないので、これでも精一杯の仕事と言えるでしょう。
必要なら人力手作業で仕上げ
最後にもう1枚、謝楽祭の画像を消しゴム処理。
早朝の湯島天神本殿を歩いている浴衣姿の前座3人、悪いけどちょっと消えてもらいます。
前座たちの姿が柵・石段・欄干・机といった細かい箇所に被っているので、AIもかなり苦労しそう。
まずWindowsフォトで試してみると、驚きの仕上がり。 し、心霊写真!
まずWindowsフォトで試してみると、驚きの仕上がり。 し、心霊写真!
これをうまく逆利用すると、怖いフェイク画像を作るのに役立つかも。
それでは満を持して、われらがGoogle消しゴムマジック!
消した後がちょっと危なっかしいところもありますが、先ほどの心霊写真に比べるとはるかにそれらしく仕上がっています。
このようにGoogleフォトの消しゴムマジックは、「多少不自然なところには目をつぶって、スマホ完結で手軽に映りこみを消す」ことを目的とした編集機能。 撮った画像をすぐSNSに上げたいけれど、よその人や電線などが映っていてちょっと気になる。(ぼかしやモザイクをかけるより、もっとスマートに画像処理したいな…)という時には、とても重宝で使い勝手のいい写真撮影の相棒となることでしょう。
また消しゴムマジックでの処理を、「細かいレタッチのための下ごしらえ」と考えることもできると思います。「修正スタンプ」や画像切り張り合成を使って一から画像の不要部分を消すのはけっこう手間がかかりますが、消しゴムマジックならある程度までは自動で作業してくれる。
言うなれば、「AIの下請け」。
消しゴムマジック処理画像を叩き台にして、さらに細かい修正が必要なら後は自分で加工作業をしてやればいい。
言うなれば、「AIの下請け」。
消しゴムマジック処理画像を叩き台にして、さらに細かい修正が必要なら後は自分で加工作業をしてやればいい。
それでは最後に私も、下請けさんがいい仕事してくれた画像にもうひと手間ふた手間かけてみましょう。完成品を消しゴムマジック適用直後の画像と並べて掲載しますので、どこが違っているか見比べていただけましたら。
Before
After
皆様もGoogleフォト消しゴムマジックを活用して、楽しいスマホ撮影をお楽しみください!
入船亭扇治・記
タグ:画像加工 入船亭扇治
2024-09-16 15:20
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