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「しやぼん玉」玉ほか春の季題で、楽しく豊かな俳句会 [日々雑感]


晴天の4月、四谷の上智大学キャンパスを訪れた黒猫こまち。
大学正門前にて.jpg
陽射しを満喫しつつ、メインストリートを散策 。
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キッチンカーランチタイム.jpg
キッチンカー気になるのはわかるけど、お父さんこれから俳句会だから。おやつは、うちに帰ってからにしようね。

同窓生のための
落ち着ける憩いの場

大学卒業生の方々が参加する『ソフィア俳句会』は、主にここソフィアンズ・クラブで行われます。
入り口正面ソフィアンズクラブ.jpg
同窓生がいつでも気軽に集えるようにと作られた、ビル6階にある落ち着いた内装のスペース。
ラウンジソフィアンズクラブ.jpg
広々としたラウンジは無料で使えますが、俳句会は奥にある三つの会議室を繋げて会場とします。

本日の参加者数19人、投句は季題「しやぼん玉(石鹸玉)」ほか当季雑詠含む一人5句。
さてさて、
今日はどんな句が出るかな?

ブログ主拙吟

慣れた方ばかりの会ですから、今回もいい句がたくさん。それらを読んだり聴いたりするのは、とても楽しくまた勉強になります。

当の私の方はといいますと…。
とりあえず5句すべて互選でポツポツと採ってはもらえましたが、代表の方の選には入らず。 「可もなく不可もなく」といった成績でした。
もっと腕を磨かないと…決意新たにするとともに、次回へ繋がるようここで自作を振り返ってみることに。

考えるアイコン.jpg



風光り上々機嫌のバスが行く

季節は初夏へ向かい、風が爽やかで本当に過ごしやすい季節。
道を走るバス、車窓に見える人々の表情も寒い時より心なしか穏やかに。
そういう人たちを乗せたバス自身も、鼻歌混じりで軽快に走り去って行くようです。
上機嫌なバス.jpg



道の辺に大盤振る舞ひ躑躅かな

ツツジという花は、とにかく存在感とボリュームがあります。
生命力も強いので歩道の植え込みによく使われ、盛りの時には花と葉が道まで溢れ出していることが。
でもそれで(なんだよこんなにツツジ茂らせちゃって、歩きにくいじゃないか。自治体の方でまめに剪定しろよ)と不機嫌にならず、「花の大盤振る舞い」と思えるのもこの希望に満ちた季節ならでは。
溢れるつつじ.jpg



ふるふると天地滲ませ石鹸玉

シャボン玉って表面活性剤の張力でできていますから、とにかく薄くて脆い。生まれたばかりの玉一つ一つが、いかにも心細そうに身を震わせています。
でもそんな儚げな球体に、広い景色を封じ込めている。
今回実際にシャボン玉吹いてみて得た発見を、詠んでみました。



手探りて人の世渡るしやぼん玉

風の吹くままに、行く末を定めぬシャボン玉。
なんとなく不安そうにも見えるフワフワした動きを、「新社会人がおずおずと試行錯誤しながら、周囲との接し方をおぼえていく」様子になぞらえてみました。



ひよつとこのかんばせ映す石鹸玉

今回この句が、私の自信作。
最初は「吹く顔は皆ひょつとこの石鹸玉」と詠んだのですが、なんだか『お~いお茶』俳句大会小学生部門の作品みたいなので変えました。
シャボン玉のひょつとこ.jpg

ストローで吹いてシャボン玉を作ると、玉が膨らむに従い映っている自分の顔もいっしょにビヨ~ンと大きく引き伸ばされていく。その過程も詠み込めれば、もう少し趣のある句になったのかも。

筆者4月の特選句

拙吟にお付き合いいただいたところで、お口直しにほかの会員の方がお詠みになったこの一句をご紹介。

水彩の画帳に余る春の色 海村

きれいで俳諧味がありスケールも大きく、「これぞ俳句!」という十七文字。迷わず、私の特選句に頂戴しました。

小学生春の写生大会で、(桜に菜の花に空の雲に、向こうにみえる緑の山に…)と見えている景色をすべて画用紙に写し取ろうとして、結局完成させられなかったことを思い出したりも。
画帳に余る春.jpg

こうして句会に出て人の作品に触れるのが、俳句上達法の一つ。
5月は会場を横浜に移し、兼題は「柏餅」
よーし、さっそく近所でパックの柏餅買ってきて、それかじりながら頑張って句作に励むぞー!
柏餅と宗匠.jpg

蔦飾り線.png

ご精読いただきまして、まことにありがとうございます。よろしければまた、ご訪問ください。
入船亭扇治拝

タグ:俳句 猫
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