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7時間かけての病院巡りで、弱小噺家は何を得たか? [日々雑感]


手が、痺れる。
小猫でしびれる.jpg
こういう時に痺れるのは驚きませんが、突発性の症状だと(何か深刻な病気?!)と不安になるもの。

まずは神経内科へ

2023年4月13日。
私が自宅でパソコン作業していると、一瞬「ビリリッ」と左上腕部に電流が走ったような感触が。一過性のものかと思ったら、その後ずっと左の掌から指先にかけてじんわりと痺れた状態が続きます。
薬局で『ナポリン』買ってきて服用、一晩寝ても症状は改善されず。

1週間前にけっこう激しい寝違えを起こしているので、そちらから来ているのかもしれない。(しばらく、様子を見ようかな)とも思ったのですが…。 脳梗塞・出血によるものだと怖いので、病院が苦手な私もここはすぐ医療機関で診てもらうことに。

まず向かったのは、自宅から歩いて数分の内科・神経内科の個人医院。
「どの神経がどう損傷しているか」を見極めるために、こういう場合はまず神経内科を受診するのがいいとの情報をネットで知ったからです。

4月14日午前中に訪れた『三五医院』、待合室には私が一番乗り。
小三五医院.jpg
問診票はデジタルで記入する形式で、それが終わるとすぐ先生の診察。 使い込まれた木のデスクに猫の写真を飾ってらっしゃる(3ニャンと暮らしているそうです)女医先生の診たてによると、「手首・指先の神経障害が原因ではない」とのこと。
症状が電流のような衝撃の直後から突然片手だけに出たことから、糖尿病由来も考えにくいそうです。

そうすると原因としては①頸椎②脳、三五先生はおそらく①だろうと。でも私の方で念のために脳も調べておきたいと希望したら、先生はその場ですぐ新中野駅そばにある『かねなか脳神経外科』の診療を予約・紹介状を書いてくれました。

MRI撮影
果たして結果は?

「頭とからだのクリニック」を掲げる『かねなか脳神経外科』は、わが家から徒歩15分ほど。青梅街道に面した立派なビルを構える近代的な医院。
小かねなか脳神経外科.jpg

三五医院の事務員さんが「予約があっても、結構待つ覚悟でいてくださいね」とおっしゃっていた通り、金曜日午後11時前の待合室はいっぱいの人。後からひっきりなしに新しい患者さんも入ってきます。
これだけ「繁盛している」医院なら、信用できるのではないでしょうか。
混んでいるので予約の11時に看護師さんの問診があってから、MRI室へ案内されるまで1時間以上かかりました。まぁ、病院てのは待たされるところですから当然ですけどね。

12時半過ぎに、私の磁気撮影開始。
小3磁気撮影するこまち.jpg
反響の音を軽減するため装着したヘッドフォンからは、ゲーム音楽のような交響曲が聴こえてきます。これ、有線とかCD音源で、ジャズとかK-Popとかジャンル選べるといいのになー。
私だったらアニソン聴かせてくれたら、2時間くらい撮影のため横たわっていられる自信があります。

ガコーン・ドンドンドーン・ピピピピーッ…。ヘッドフォン越しの断続的な機械音を聴いているうち、15分で撮影終了。 着替えを済ませて、診察室へ。
ここでまたけっこう待ち時間があり、診察室に入ったのは13時の午前中診療時間終了直前。自分の脳の輪切り写真見つつドキドキしながら先生の所見を伺うと、「脳の出血・梗塞は一切なし」
首の寝違えか、加齢からくる頚椎障害の可能性が高いとのこと。

かねなかクリニックの看板には「整形外科」もあったので午後担当の先生に診てもらえませんかと相談したら、そちらは道を挟んだ向かいにある提携別医院での診療になるのでした。
小整形外科もある.jpg

あぁ、また紹介料と初診料がかかる…。

病院のハシゴ
3軒目で原因特定?

しかし、ここまで来て費用を惜しんでも仕方がない。毒を喰らわば皿まで、痺れ診てもらうならとことんまで。 意を決して、14時に『スポーツ&整形外科中野』の受付に立つ私。
小スポーツ整形外科中野.jpg
1日のうちに3つの病院をハシゴするのは、産まれて初めての経験。

今日3度目となる問診表記入の後、待つこと30分でレントゲン室へ。ここで正面背面横と、首周りを撮影。
再び待合室の人となり、この原稿をスマホで打ち始めます。 呑気ブログも数多く記事書いてまいりましたが、リアルタイムでのレポートは初めて。

おっ、14時55分診察室への呼び出しが。今度は先生、なんておっしゃるのかな…。
手の痺れの多くは手首部分の神経障害による「手根管症候群」だそうですが、整形外科医師の診断ではその可能性は限りなくゼロ。 「おそらくは頚椎から出ている神経のトラブルによるものでしょう。神経修復のために薬を2週間分出しますので、当面は経過を見守る方向で」との所見。

ダメ押しで、もう1軒!

やれやれ、
原因が特定できてよかった。

安心して薬局に向かおうとした私の胸に、黒いわだかまりが生じます。たとえではなく、何となく心臓に違和感があるような気がする。
急いで「心臓」「手の痺れ」で検索すると、"狭心症の初期症状で、左手に痺れが出ることがある"というではありませんか!

私の父は狭心症が持病で、ずっと薬を服用していました。循環器系の病気は遺伝性が強いと言います。
もし心臓から来ている痺れだったら、神経障害修復の薬は役にたちません。

そこで念には念を入れ、帰りがけの駄賃に『中野新橋内科クリニック』へも立ち寄ります。
中野新橋内科クリニック.jpg
本日4軒目の病院訪問。

間が良く予約の方が来ない時間帯にあたり、受付済ませてすぐに診察室へ入れました。先生に状況を説明すると「ご心配なら、心音をちゃんと確認しましょう」と、即心電図をとってもらうことに。

人生初体験の心電図、装着と測定はサクサク済んですぐ先生からのフィードバックが。「心臓は実にきれいに打ってますし、問診で伺ったこれまでの不整脈や動悸体験からしても狭心症の可能性はとても低い」との力強いお言葉。

これでもう、頚椎由来の神経障害と原因を特定していいでしょう。
薬局で処方の薬を出してもらい、晩春の夕暮れの中帰宅の途につきました。

病院巡りで
得られたもの

4軒を1日かけて渡り歩き、7時間と1万2720円(薬代含む)を費やした今回の病院行脚。その果てにくだされた診断は、「対症療法薬を服用しながらの経過観察」。
結果的に当初私がやろうとした「様子見」と同じことになりましたが、専門医のお墨付きで得られた安心感は時間やお金に換えがたいもの。
かねてから不安だった脳と心臓の検査もできましたから、サボっていた健康診断の一部をやったと思えば有意義な病院のハシゴ。

こま正面アイコン笑い.jpg

そしてほかにも、病院巡りのお土産があるのです。
まず三五医院近くのお宅駐車場にいた、この猫さん。
新山通りの猫.jpg
お腹に赤ちゃんがいる将来のお母さん猫。

もう1ニャン、スポーツ&整形外科中野のカウンターにいた猫置物。
カウンターの猫置物.jpg
事務員さんに撮影許可お願いしたら、わざわざ仕切りアクリル板の外に出してくれました。

帰宅して、今日ゲットした4枚の診察券をヤマト運輸マスコットたちのおもちゃに。
マスコットたちのおもちゃ.jpg

寝ているこまちの前に並べてみせると、薄眼を開けてチラリ。
こまちと診察券.jpg
君が留守番しててくれたから、お父さん安心して病院回ってくることができたよ。
お互い身体に気をつけて、一緒に楽しい時間を過ごそうね。

蔦飾り線.png

お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

タグ:猫 日記
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