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あえて茨の道を往く猫の姿に、人間も襟を正せ! [猫のいる風景]


気温30度を超す日中。
2寛ぐ.jpg
風が通るお気に入りスペースで、涼をとる黒猫こまち。


本能で察知
屋内の快適スペース

言うまいと思えど…。
思わず「暑い~」という言葉が口をついて出る、2022年東京の夏・日本の夏。

黒い毛皮をまとっったこまちはさぞや暑かろうと思いきや、彼女は彼女なりに避暑の方法を心得ているようです。

こま正面アイコン基本形.jpg

本能で見事にその時間・天候などで自分にとってのベスト快適空間を見つけるこまちの能力には、
「涼しい・暖かい場所は、犬や猫に聞け」
という文句は本当だなと毎年感心。

たとえば台所で一番窓に近い、壁際のパソコンラック最上段。
窓際ラックふう.jpg
以前はここにプリンターなどが置いてあったのですが、どんどんこまちに侵食され今や猫専用スペースに。

その向かいにある冷蔵庫の上も、身体を預けられるみかんの箱があるし風通しも良し。
冷蔵庫の上あつい.jpg
冷凍庫を開け閉めする時、よくしっぽを挟みそうになります。

テーブルの上でも、よく伸びていますね。
テーブルの上とける.jpg
同居人がプロ野球観戦しているタブレットの前に寝そべるポジショニング、確信犯です。


昇り方が独特
衣装ケース上スペース

そんな避暑地と並んでこまちがお気に入りなのは、冒頭画像の黒い衣装ケースの上。
主に私と女房が使う部屋にあるこのケース、こまちが一人で寂しい時はここもよく利用します。

私がいる時間帯にこの場所で過ごすことが多いので気づいたのですが、実はこまちが黒い衣装ケースに昇る時には独特の作法が。

どういう作法かご説明する前に、衣装ケース周囲の環境をご覧ください。
まず、
ケースの南側。
けもの道以前.jpg
ひと回り大きい衣装ケースが並び、その上には「お願いネコ」「阿吽のシーサー」など縁起ものマスコットたちが置かれています。
こちら側から向かいのケースに乗るためには、この人たちを飛び越していかなくてはなりません。

それに対して、ケース東側には障害物いっさい無し。
進路クリア.jpg
進路クリア、
オールグリーン。

もし私がこの衣装ケースに乗っかろうとしたら(しませんけど)、迷わず前に何も置いてない東側ルートから攻めるでしょう。

しかしわが家の黒猫こまち・降りる時は決まって東側からなのですが、昇る時はあえてマスコット防衛線がある南側登攀口を選ぶことが多いのです!
南側ルート登攀.jpg


いつの間にか開通
こまち用けもの道

☆『同居人不在も猛暑もなんのその、元気な猫が我が家を疾駆する!
のエピソードを綴った頃から変わらぬ、こまちのマスコットたちへのあくなき対抗心。

「この人たちは、大事にしなきゃいけないよ」と口を酸っぱくして教えたので、以前のように傍若無人にぬいぐるみたちを蹴倒していくことはなくなりましたが…。

それでも衣装ケース南側ルートからの侵入を試みる時、勢い余って縁起ものさん方をコロコロ弾き飛ばすことが何度もありました。

縁起ものさんたちなぎ倒す.gif

そしてそのたびに私が「しょうがないなぁ」とお願いさんやシーサー殿を拾い上げてケース上に戻しているうち、少しずつその位置が外側へずれていって。
けもの道出来て障害物なし.jpg
いつの間にか、こまちが通りやすいように「けもの道」ができていたのです!
背中から見る.jpg
逆方向から見るけもの道.jpg

真上から見ていただくと、さらにわかりやすいかと。
真上から見る寛ぐ.jpg
赤枠で囲った黄色いラインが、こまちの侵入ルート。

ケースに昇りたいこまちと縁起ものマスコットたちの人権(猫権)を両立させるため、折衷案として私が無意識に開通させた「けもの道」。
この道があるから、こまちは最近好んで南側ルートを使うようになったのです。

こま正面アイコン笑い.jpg

これだけ間が空いていれば、動きがしなやかな猫にとってマスコットたちを避けて向こう側に着地するのはお茶の子さいさい。
ひらりけもの道.jpg
毛ほどもぬいぐるみを揺らさず鮮やかにヒラリと跳躍するさまは、思わず「ヨッ、お見事!」声を掛けたくなるほど。

ぜひ今度シャッターチャンス見つけて、動画を押さえたいものです。


あえて困難を
選ぶ修験猫?

マスコットたちの配置が変わり、以前よりはるかに楽になった南側ルート。
しかしお気に入りスペースにたどり着くためには、東側よりひと手間かかるのは同じこと。
それなのになぜ苦労の多い方向から、こまちは衣装ケース上に昇りたがるのでしょうか。

考えるアイコン.jpg

ひょっとしたら縁起ものさんたちへの対抗心だけでなく、あえて困難な道を選んで自分を高めているのかも

聖書に、こんな言葉が記されています。
狭き門より入れ.jpg
「狭き門より入れ」。
まさに、難しいルートからケースへ飛び乗る時のこまちにぴったりではありませんか。

暑い時にも、自らを高めることを怠らぬ修験猫。

1チェストで寛ぐ.jpg

人間も見習うべきだな…
なんて思わせる、黒猫の昼寝風景。

蔦飾り線.png

お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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