技術と機知の紙切り芸に、小学生たち大喜び!〜令和4年度文化庁ツアー旅日記⑤〜 [旅のアルバム]
人吉市立中原小学校。
八代市立千丁小学校。
「わんぱく寄席」で伺った学校はいずれも、ひと足早い夏の陽射しに包まれていました。
中原小学校
紙切り注文
紙切り注文
と綴ってまいりました、令和4年文化庁九州公演。
今回はツアー後半2校にて、林家楽一師が切り抜いた紙切り作品をまとめてご紹介。
まず3日目に伺った中原小学校。
校庭上空を、ゆったりとトンビが舞う穏やかな環境。
公演午前の部(1~3年生対象)では、こんなリクエストが。
ペンギン。 パンダ。 キリン。
ペンギン。 パンダ。 キリン。
小学校はどうしても動物の注文が多くなるので、こうして親子にしたりして出来上がりに変化をつけるわけですね。
午後の部(4~6年生対象)。
ライオン。 猫。 蜘蛛。
ライオン。 猫。 蜘蛛。
蜘蛛は一筆書きの要領でシルエットを切り抜く技法とはまた違い、紙を半分に折って左右対称にこしらえていきます。
千丁小学校
紙切り注文
紙切り注文
ツアー最終日、千丁小学校。
午前の部はこちら。
ウサギ。 ライオン。 犬。
午前の部はこちら。
ウサギ。 ライオン。 犬。
ライオンはこの旅で、計3回出たご注文。
子どもさんは、ライオン好きなんですね。
子どもさんは、ライオン好きなんですね。
さぁ、いよいよ旅の締めくくり。
午後の部ではこういう作品を、楽一師は切り抜きました。
ゴリラ。 ウサギ。 象。
午後の部ではこういう作品を、楽一師は切り抜きました。
ゴリラ。 ウサギ。 象。
午前に続いて、ウサギが出ました。
そして象・こちらも親子にしての仕上がりですが、実はこの作品には伏線が。
千丁小学校の校庭には、象親子のオブジェがあったのです!
楽一師はあらかじめこれを見ておいたので、空想ではなくこの象親子の姿を思い描きながら切り抜いたそうです。
千丁小学校の校庭には、象親子のオブジェがあったのです!
土地の名物や、会場周辺の風景など。 旅先での紙切り芸人さんは、いろんなところにアンテナを張ってお客様の期待に応えるようにしているんですね。
余談ながら千丁小学校には、この象オブジェのそばにウミガメの像もありました。
う~ん、このカメさん石でできてるからなー。
海に入ると、
沈んじゃうんじゃないかな。
海に入ると、
沈んじゃうんじゃないかな。
黒猫、
紙切りにチャレンジ!
紙切りにチャレンジ!
技術と機知で楽しくこしらえる紙切りの魅力に、黒猫こまちはすっかり夢中。
紙とはさみを持ち出して、自分でも見よう見まねで紙切り芸に挑戦。
へーえ、なかなかうまいじゃないか。
楽一師に、
入門してみるかい?
楽一師に、
入門してみるかい?
お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝
入船亭扇治拝
タグ:落語 旅 猫
地方で落語や紙切り等の生の演芸に接する機会はあまりないので、文化庁の企画はありがたいですね。ことに、コロナ禍でコミュニケーションを取りづらくなっているときにはなおさらだと思います。
わたしは40年以上前、高校に訪ねてくださった現鯉昇師匠の落語を生で楽しんだことを今でもはっきり覚えています、
by ハマコウ (2022-07-09 20:48)
ハマコウ様
コメントとnice!ありがとうございます。
鯉昇師の学校での高座、私も公演で一緒になり何度も聴いております。
子どもたちにわかりやすい工夫をしながら噺の根本はしっかり守った『時そば』など、落語の楽しさを生徒さんに伝えお客さんの裾野を広げるのに多大な貢献をしていると思います。
by 入船亭扇治 (2022-07-11 18:44)