無料アプリ・愛猫・近所の風景で、お手軽VFX体験! [日々雑感]
特撮動画の撮影風景。
猫型怪獣の着ぐるみで、奮闘する黒猫スーツアクター。

わが家の黒猫と
手作りVFXに挑戦!
手作りVFXに挑戦!
の記事で、動画から切り出したこまちをほかの動画に合成してみました。
これで少し作業のやり方がわかってきたので、今度は念願の自家製VFX・特殊効果にトライしてみることに。

思えば、
で初めて動く実写背景でGIFアニメーションをご披露。
で初めて動く実写背景でGIFアニメーションをご披露。
それ以来多くの作品を手がけ、今ではお手製アニメ作りにはかなり慣れてきたつもり(うまいかどうかは別)。
ならば次はアニメと並んで子どもの頃から大好きな、「特撮」をやってみたい!
それも、怪獣もの。
ビル街の向こうから顔を出す巨大生物、それを自分の手で作り出したい。

思い立つとさっそく、前回とは違う首振りこまちの背景透過動画を用意。
今回は猫型怪獣という設定なので、目を緑っぽくしてみました。

これを「Davinci Resolve」に読み込ませ、まずこんなのを作成。
こまちの手前に建つビルでマスクをかけただけなので作業自体は簡単だったのですが、合成が単純でいま一つ面白くない。

第一こまちが小さ過ぎて、けっこう細かく手を加えた透過素材がこれじゃもったいない。

ロケハンの結果、
選ばれた風景は?
選ばれた風景は?
もっと怪獣をアップにできる構図の風景動画を撮影すべく、京王線幡ヶ谷駅前に向った私。
どうせなら新宿の高層ビル街とかの方が絵になるんじゃないかとお思いでしょうが、平成版『ゴジラVSキングギドラ』など都庁あたりを舞台にした特撮名作はすでに沢山あります。
それより、うちの近所の風景の中に怪獣が出た方が面白いじゃないか。
ちょうど幡ヶ谷の日高屋にお昼を食べに行くついで(私の中では、あくまで撮影がメイン)があったので、そっち方面でのロケハンと相成ったわけです。

大盛り「野菜たっぷりタンメン」食べて大満足の帰り道、甲州街道や首都高なども撮ってみたのですが…。
最終的に監督(私)が選んだのは、この風景。

今回も大活躍、
Aviutlルミナンスキー
Aviutlルミナンスキー
私の絵コンテ(頭の中で適当に考えただけ)では動画の真ん中、画面右の都営住宅と左の高いビルとの間から猫型怪獣を出現させる予定。
ちょうどそこに木が生えているし、空には電線も走っています。
これに手作業でマスクをかけるのは大変。
これに手作業でマスクをかけるのは大変。
そこで
と同じく、動画内要素の輝度差を利用したルミナンスキーで抜いてみましょう。
と同じく、動画内要素の輝度差を利用したルミナンスキーで抜いてみましょう。
使うアプリは、無料で高機能・頼れるAviutl。

基準輝度3100・ぼかし0にしたこの状態が、前景から空を切り取れるベスト。
※透過部分がわかりやすいよう、緑の背景を入れてあります。

天気が良かったので車の屋根や標識に太陽光が反射し、そこも「明るい部分」とアプリが認識するのでこれが限界。
余計に抜けているのは主に画面下部なのでその近辺後ろに白っぽい画像をあてようかとも思ったのですが、ここはもっと簡単確実に元動画を一番下のレイヤーに敷きました。
空を切り抜いた前景と元動画で、透過こまちをサンドイッチしてあげるわけです。

これで必要以上に透過して開いた穴は、ほとんど目立たなくなりました。
”バレ消し”で
演出効果さらにアップ
演出効果さらにアップ
それでも完璧とは言えず猫怪獣の立ち位置前の木々は、かなりちらつきが目立ちます。
そこをごまかすため、怪獣の出現ポイントにスモークを焚くことに。
”バレ消し”が、かえって巨大生物が出て来る前兆の感じを出す演出効果につながったかと。


合成した動画を微調整、導入部・字幕・効果音を入れてとりあえず完成。
それでは筆者手作り・初の特撮作品、2時間29分ならぬ2分29秒の”小大作”。
謹んで、公開させていただきます。
※横長動画です。スマートフォン・タブレットの方は画面を横にしてご覧下さい。
※横長動画です。スマートフォン・タブレットの方は画面を横にしてご覧下さい。

お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝
入船亭扇治拝
タグ:動画加工 無料アプリ 猫
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