新型コロナウイルスワクチン、2回目接種体験記~しっかり備えて、副反応に対処しよう~ [日々雑感]
「裏をかえす(裏がかえる)」。
昔の花柳界用語で、お客が二度目に同じ花魁と遊ぶことをこう言います。
これから女性とどんどん深い仲になっていく、本来男からすると胸がワクワクする言葉なのでしょうが…。
同じ”裏をかえす”と言っても痛い注射を二度打つのは、できたら願い下げにしてもらいたいもの。
複雑な想いの、
二度目接種
二度目接種
☆自治体対応よりひと足早く、文化庁の「職域接種」を受けてみました!~世界で一番呑気な、新型コロナワクチン体験記~では、新型コロナウイルスワクチンの職域接種を受けた体験を綴りました。
第1回目のその時は思いのほか予約がスムーズに取れた嬉しさもあり、ブログのネタになるなと好天のもとピクニック気分で出かけた私。
しかしそれから約1か月後・2回目接種を控えた私の心境は、複雑に揺れ動くことに。
国が副反応で亡くなられた方への救済措置を決めたのに伴い、ワクチンへの疑念や反対意見が新聞やテレビ・ネットで今まで以上に多く目に入るようになってきましたから。
(後半二つは冗談ですが)こういった副反応のリスクについて警告するコメントやニュースに接する機会が増えるに従い、私の中でもワクチンへの抵抗感がだんだん強くなっていきます。
第2回目接種前々日には、真剣にキャンセルも考えたほどだったのですが…。
もう一度色んな情報を整理して熟考した結果、ここは予定通り接種を受けることにしました。
9月16日午前、再び六本木の国立新美術館へ向けて出発。 私の複雑な心境を映したかのように、当日の空は曇りがち。
前回より、人が少ない!
10時30分、美術館に到着。
入り口には、10月から始まる企画展『庵野秀明展』の大きな看板。
大好きな『新世紀エヴァンゲリオン』監督の名前を見て、私の脳裏に鳴り響く「ヤシマ作戦」の緊迫したBGM。
大好きな『新世紀エヴァンゲリオン』監督の名前を見て、私の脳裏に鳴り響く「ヤシマ作戦」の緊迫したBGM。
使徒との決戦を控えた碇シンジ君のような気持ちで、美術館3階の接種会場を目指します。
1階ロビーへ入った時から、前回接種時8月19日と様子が違うのに気づきました。
接種会場へ向かう人の数が、かなり少ない。
原則として接種予約は1回目と2回目がセットになっているので、前回より人が増えるということはないわけですが…。
午前中の予約で来場している人数、ざっと見たところ8月19日の半数くらいの感じ。
(まぁひと月近く間が開けば、予定が変わる人もいるだろうから)自分に言い聞かせても、副反応を警戒して2回目辞退した人が多いのかとまた不安になってきます。
「怖いと思うと棕櫚箒が鬼」のたとえ、そういう気持ちで見ると誰も乗っていない長~いエスカレーターがなんとなく恐ろしい。 こまちは呑気でいいなぁ。
じゃあ人がいないんだから、特別にここで遊ばせてもらいな。
接種会場内も
ほぼ待ち時間ゼロ
ほぼ待ち時間ゼロ
エスカレーターを上りきった3階から吹き抜けになっている下のロビーを眺めると、やはり人影はまばら。
なんだか心細い気持ちになります。
この間は10人以上の人が座って待っていた喫茶レストランコーナーにも、今日は誰もいません。
これではちょっと寂しいので、景気づけにここでもこまちに遊ばせてやるとしましょう。
「11時ご予約の方、お進みください」係の人の案内で受付に行くと、前回のような行列一切無し。 これこれこまち、そんなとこくぐると首がオゲっとなるよ。
待ち時間ゼロで接種ブースへ直行、チクっと注射されてハイおしまい。
15分の待機時間を過ごすスペースも、前より空いています。
待っている間係の人たちが「水分をたっぷり摂ってください」と声をかけて回っているのは、前回には見られなかった光景。
ワクチンの副反応は2回目の方が激しいそうですから、そのための注意喚起なのでしょうか。
やられた!
2回目の副反応
2回目の副反応
どんな副反応が出るかとビクビクしながら帰宅しましたが、帰り道はまるでそれらしい兆候無し。
前回接種時は注射を打った直後から腕の痺れをおぼえましたが、今回は違和感ないまま午後を過ごします。
これは大丈夫かなと思っていたら、夕方からだんだん左上腕部に腫れと痛みが出て来ました。
痛みは前回より突き刺すように鋭く、就寝時には左を下にできないほど。
痛みは前回より突き刺すように鋭く、就寝時には左を下にできないほど。
それでも係の方の「今日は過度な飲酒は避けてください」の注意をきちんと守り適度に摂取したアルコール成分の効能で、いつしか痛みを忘れて眠りに落ちたのですが…。
明け方こまちにご飯を催促され、寝ぼけ眼で床を出た瞬間。 激しい悪寒に、歯の根が合わないほど身体が震え出しました。
額に手をやると、燃えるように熱い。
噂に聞く2回目接種の副反応が、私にも出たのです!
体温計で計ったら、なんと38.5度。
平熱が35度代後半~36度前半の私にとって、危険水域の高熱。
ガタガタ震えながらなんとかこまちの面倒を見て、そのあと急いで女房が用意してくれていた解熱剤を服用。
倒れ込むように布団に戻ると、薬の効果が出るのを待ちます。
備えあれば
副反応も憂い無し
副反応も憂い無し
普段あまりこの手の薬飲まない分、身体によく薬効成分が回るのでしょうか。
寝直してすぐに、あんなに激しかった悪寒がスーッとおさまり。それに伴って身体の芯にある熱の塊が、徐々に小さくなっていくのもわかります。
大事をとって午前10時過ぎまで寝坊させてもらったら、すっかり熱は下がり身体も通常営業に戻りました。
いやーいきなりの発熱には驚きましたが、これもいい経験。
いやーいきなりの発熱には驚きましたが、これもいい経験。
もし仮に3回目のワクチン接種機会があったとしても、平常心で注射と「馴染み」になれそうです。
これから1回目・2回目の接種を受けられる皆様。
平均して2回目の方が強い副反応が出ることが多いようですが、健康体の方は備えがあれば何も慌てることはありません。
接種後は水分をたっぷり補給し、頭痛・発熱等の症状が出たら無理に辛抱しないで鎮痛・解熱剤を服用しましょう。
こまちは看病してくれながら、自分で食べちゃいそうですけどね。
お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝
入船亭扇治拝
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