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青色申告個人事業者なら「青白」柔軟な申請が可能!~押さえておきたい「月次支援金」の重要ポイント~ [お役立ち情報]


7月6日に4.5.6月分まとめて申請した、中小企業庁「月次支援金」。

そのうちの1件につき、「追加対応」の要請メールが届きました!

月次支援金追加事項.jpg

同じようなケースでお困りの方の少しでもご参考になればと、備忘録を残しておくことに。

※関係ないよという方、黒猫こまちも出てきますんで。ざっとで結構ですから、お目通しくださいましな。


非はこちらに、
”青色申請時の落とし穴”

支援金事務局からのメールは、こんな内容。

先日ご登録いただいた申請情報またはご提出書類の内容について、追加でご対応が必要な事項がございました。(中略)

本メールをお送りしてから14日以上修正が行われなかった場合、給付要件を満たしていない、又は給付要件を満たしていることが確認できないなどの理由で、給付ができない場合がございます。(以下略)

う~む、なにやら、きなくさい雰囲気。

今まで
☆持続化
☆家賃支援
☆一時支援
☆文化庁の事業継続支援
と申請可能なものはすべてゲットしてきた「給付金ハンター」の私が、初めて突き当たった厚い壁。

8月2日付で5月6月分は振込済みでしたから、(なぜ、4月分だけ?)と狐につままれたような気分でもあります。

でもとにかく早めの対応が必要なので、マイページから追加事項に関する詳細を開いてみて…。

またもびっくり!

あまりにも動揺してスクリーンショット撮ってないのでうろおぼえですが、そこにはこんな意味のことが書かれていました。

添付の青色申告決算書2ページ目の「月別売り上げ(収入)金額」欄が12か月分すべて空白なので、給付審査確認作業ができません。

そう、確かにその通りなのです。
本来なら記入すべき月別収入を、2019年申告時につい無精して省略してしまった私。
決算書ひろびろ.jpg

猫が手足伸ばしてしっぽ伸ばして寛げるほどの空白を開けたままで決算書を作成した当方の、完全な落ち度です。

確定申告する時には月別収入未記入でも何の問題もなかったのですが、こういう時に困ったりするんですね。

来年からは、ちゃんと記入しよう。


青色と白色で異なる
支援金算出方法

なぜ税務署はスルーの月別売り上げ記入が、月次支援金では重要視されるのか。

それは青色と白色で申告した時の、給付される金額の算出方法が違うから。

青色の場合は
申請フォームに入力した基準年対象月の収入額ー2021年同じ月の収入(上限:個人は10万円)。


これが白色だと
基準年の年間総収入÷12ー2021年対象月の収入(上限額同上)。

月ごとの収入額が異なる青色に対し、白色は毎月同じ額の収入があったとして計算するという違いですね。

青色申告者であっても決算書の月別売り上げ欄が空白だと
申請フォームで入力したこちらの額が正しいかどうか、事務局が公的書類と照らし合わせて確認することができない。

だから、「追加対応が必要」と連絡が来たわけです。


またこの理屈をしっかり飲み込むと、私の場合の「5.6月は審査に通って、4月はなぜ駄目だったのか?」の疑問にも答えが出ます。

2021年5月と6月の収入は「0円」で申請しましたから、青でも白でも算出されるのは満額の10万円。

4月はほんのわずかですが収入があったので、「青色申告者としての申請は、今の書類の状況では認められない」とお叱りを受けることに。


救済措置?
取り下げ→再申請

「月次支援金 個人向け申請要領」 の22ページには、こんな記載が。
申請要領22ページ .jpg

月別収入の記入がない方、せっかく決算書添付してもらってもこっちじゃ確認用として使えないから。

ここは最初っから青色だってこと忘れて、ちゃっちゃと白色で申請してくださいね。

給付条件にかなえばちゃんとお金は払いますから、いいでしょ白で。 どうせ、月別収入欄も真っ白なんだから。

てなことでお互い余計な手間省くために、ひとつよろしく!

とまぁ、平たく言えばこんな意味になりますか。

確かに書いてあるし、申請フォームにも注意事項があったとは思うのですが…。

なかなかそこまで、気が回らないんだよなー。

私同様のミスをする方が、けっこう多いのでしょう。

マイページ内から見られる事務局からの説明では、
修正ではなく、いったん申請取り下げのうえ再度フォームから「基本申請」で申し込む。
のがいいよと指示されています。

通常あとで判明したこちらの不備はマイページからの「修正」で行いますが、今回のように根本的な変更が必要な時は一から新規申請

本来なら一つの月の申請を取り下げたら二度目はないのですが、こういうケースでは敗者復活の救済措置として認められているということでしょうか。


3つの選択肢がある
青ミスでの再申請

月別収入未記入青色者(長いね)の再申請方法は、3つあります。

①月別収入欄に額を追記した青色決算申告書2ページ目を、再添付。
②申請取り下げ後に新規「基本申請」入力フォームの売り上げ画面・「基準年の確定申告書類」で、「白色」を選択。
③「収入金額」を変更する。


それぞれの方法を検証してみましょう。

まず①。これなら現申請取り下げなくても、マイページでの修正ですみそうですが…。

こちらの手元にある控えに、上から追記しただけではおそらくダメ(というか、公文書偽造になってしまいます)。

正式に税務署で追記したものを受け付けてもらう比較的簡単な手続きって、あるのかな。近々に窓口へ行って、聞いてみようと思います。

確定申告後の収入額修正などは「変更の請求」で行いますが、完了までに1か月以上かかるそうで今回の間には合いません。

従って、①は却下。


②をいったん置いといて、③を見てみましょう。

これ、正直私は未だによく理解できません。

「変更」って、どこをどう変えるの?

取り下げ→再申請の時、私の5.6月の時のように 「青でも白でも算出額は同じ」になるよう、2021年対象月の収入額調整しろというのでしょうか。

考えてもわからないので、③も候補外。


簡単にできる
「基本」からの新規申請

結果的に私が選んだのは②。

具体的な進め方は、一度でも申請したことがあればまるで難しくありません。

まずは、4月分の申請を取り下げます。

その時「いったん取り下げた月の再申請はできません」という警告が出て一瞬ドキッとしますが、勇気をもって続けましょう。

私の場合取り下げ直後に申請し直そうとすると、「同じ月の再申請はダメ!」と言われてまた焦る!

でもこれは新規IDの発番に少しタイムラグがあるせいらしく、少したったら問題なく進められました。

※最初に「かんたん申請」ではなく、「基本申請」から入ることをお忘れなく。


また「新たに基本申請で」と言っても、ほかの申請で入力した情報がすべてクリアされるわけでなないのでご安心を

個人情報や銀行口座情報・添付した確定申告書などはそのまま残っています。
私が今回入力し直したのは、「取引先情報」だけでした。


青色⇔白色
月ごとの変更は可能?

トントン作業を進めて給付予定額を確認すると、最初の申請時より給付予定額が増えています。

これは基準年・2019年4月の実収入が、年間収入÷12より低いせいで起きた逆転現象。

なんだか余計もらっちゃって(まだ給付されてませんけど)、申し訳ない気もしますが…。

事務局の方針なんですから、良しとしますか。




さてここで気になるのが、 このまま白色申告者として7月8月申請したらどうなるか? ということ。

端的に言うと私の場合
今年7月の収入は2019年7月の月間収入の半分以下だが、年間収入÷12の50%よりは上回る
可能性があるのです。

そうなると、白色のままでは7月は給付対象外。

別にズルをするつもりはありませんが、(だったら白と青で、月ごとに申請のやり方変えたいよね)と思うのは人情。

実際にこのテーマで、ほかにも何人かの方が記事を書いてらっしゃいます。

【月次支援金朗報】青色と白色はココで使い分けようでは投稿者の「オンカク」氏が、「月ごとに青と白の使い分けは可能(※個人事業者に限る)」とわかりやすく動画で解説。




人任せにしないで、私自身でも事務局コールセンターに問い合わせ。

念のため二人のオペレーターさんに尋ねたところ、どちらも「上司」の方に確認のうえ
「月別売り上げを記載した決算書をご用意いただけるなら、次回また基本申請から青色を選択して進めることが可能です」
との返答がありました!


本当の、希望の灯は

今後変化があるかもしれませんが、現状では「個人の場合青白どちらか有利な方で、月ごとに申請方法を変えていい」という事務局の見解。

おお、そう聞くとぐっと気が楽になって今後の申請に希望が持てるではありませんか。

そしてさらに朗報、7月1日からは東京都独自の中小事業者向け支援金が始まっています!
東京都月次給付金.jpg

よーし、こちらもまた申請して顛末をご報告しますね。

どんどん助けてもらおう支援金!


…でもそれ以上に、国や自治体からの援助をあてにしなくてもいい日常に早く戻ってもらいたい。




100万円の持続化給付金以来の、各種支援制度には本当に感謝しています。
あれなしでは、こんな呑気ブログやっている場合じゃなかったでしょう。

それはそれで、とてもありがたいことなのですが…。


これでもコロナ禍以前には私も、弱小噺家ながらそれなりに稼働させてもらってたんですよ。

全国各地のこぢんまりした温かい落語会、学校公演のまとまったツアー。

仕事先でのお客様やお世話人さんとのふれ合い、ご当地での味覚に風景。

身軽な商売ならではの、経済的にめちゃくちゃ豊かでなくてもそれなりに充実していた日々。


皆様も私にも、今は遠い彼方に感じられる”当たり前だったあの頃の暮らし”が戻るその日まで。

感染拡大には決して気を緩めることなく、明るい希望の灯を胸に絶やさないようにしていきたいと思います

希望の光.jpg

蔦飾り線.png

お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。 ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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