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令和3年『文治・扇治二人会』大入り御礼~楽屋風景写真と、画像変化クイズで暑気払い~ [落語情報]


江戸の風情を今に伝える、趣ある新宿末廣亭の楽屋。

夏でも真ん中に鎮座まします、時代物の火鉢。

その前でネタ帳を眺めて(何やろうかな)演目決めに余念ない、黒猫家こまち師匠。

末廣亭楽屋にて.jpg


令和3年夏の二人会、
無事お開きに

「まるで芸風の違う二人、会をやったらお互いためになるよ」。

今も続く噺家の勉強会『日本演芸若手研精会』のお世話役・稲葉守治氏の言葉から始まった、『桂文治・入船亭扇治二人会』

この数年ホームグラウンド池袋演芸場での定例会は、諸事情によりお休みしておりますが…。

末廣亭7月31日「余一会」枠昼の部では、毎年恒例で開催。

余一会看板.jpg

今年はゲストに神田伯山師を迎え、会の日取りも土曜日に当たるという好条件。

寄席の二階席まで開く大入りで、盛況のうち無事お開きにすることができました。

お暑い中新宿三丁目まで足をお運びのお客様、SNS等で応援してくださった皆様へ。この場を借りて、心より御礼申し上げます。


当日の、呑気な楽屋風景

それでは会当日の、楽屋でのスナップ写真ご覧いただきましょう。

はやばやと楽屋入りした、桂文治師。
文治師.jpg
普段の生活が着物姿の文治師、お洒落な紗無双が涼しげ。


超過密スケジュールを縫ってゲスト出演してくれた、講談界の新風・神田伯山師。
伯山師.jpg

伯山師大ファン・うちの倅のためにツーショットお願いすると、快く一緒にフレームイン。
伯山師とツーショット.jpg




高座への上り口に立てかけてある、次の出演者の「見出し」
見出し.jpg

末廣亭は「めくり」ではなく、上手側の衝立ににこの札をはめてお客様に出演者名を知らせる。

これも都内でほかにはない、この寄席独自の魅力の一つになっています。

末廣亭見出し変える.gif




私たちの会のあと、17時からの夜の部は『三遊亭王楽・三遊亭兼好二人会』

どちらも熱狂的な固定ファンがついているお二人、開演前の慌ただしい時間を割いて記念撮影に参加してもらいました。
王楽・兼好師と.jpg


いつか演じたかった、
師匠・扇橋の十八番

当日のネタ帳。
ネタ帳.jpg
実は7月31日に撮るのを忘れたので、翌日末廣亭に足を運び直して撮影。

このうち文治師の『雨乞い源兵衛』と私の『鰻の幇間』は、お客様に配るプログラムに記載される「ネタ出し」

それぞれのあと一席ずつは、ほかの演目との兼ね合いで前日までに文治師と相談して決定。




今回私がどうしてもやりたかった噺は、『茄子娘』
茄子.jpg

私の師匠・扇橋が、九代目・文治師匠(通称”留さん文治”)から受け継いだ珍しい小品。


落語『茄子娘』あらすじ
東海道戸塚宿界隈の山村にある、小さな寺。
そこの住職は齢四十六にして妻帯せず、寺男と二人で清廉潔白つましい暮らしぶり。

村の者が達者でお弔いはまれ、身体が暇な和尚の楽しみは本堂脇の畑仕事。

中でも丹精して育てた好物の茄子、紫に実ったものをいくつか収穫したその晩。
部屋の蚊帳中でまどろむ和尚のもとへ、”茄子の精”と名乗る美しい娘が訪ねて来て…。

本編だけなら、10分ほどのこの噺。

私の師匠は本当に好きで、夏場の寄席では10日のうち最低2回はかけてましたね。


当時親しかった落語ファンの女性が、
「私って夏の寄席で、扇橋師匠の『茄子娘』遭遇率すごく高いの」
と言ってましたが、高座にかかる回数が多いから当然。

でも落語聴きなれてるその方は、 「同じ噺にあたって、”またかー”」 と否定的な感想ではなく。
「内容がわかってても扇橋師匠の歌うような調子に引き込まれて、何度でも聴けちゃうんだよねー」
そう、私に語ってくれたものです。



今回はほとんどネタ下ろしに近かった、二人会での『茄子娘』。

うまくリズムを作れず、至らぬ出来ではありましたが…。

やっている最中、お気に入りの青い小紋柄の夏物をまとった扇橋の姿…。脳裏に浮かんできて感無量、これからも折りに触れて高座にかけていきたい噺となりました。

挿絵.jpg

※今村信雄・編『落語選集』(西澤道書舗版)所収、桂文治・演『茄子の子』挿画。


当日の記念グッズ、
当ブログでも通信販売

夏の二人会では、毎回ご来場記念のグッズをこしらえています。


バッグ表のイラストは「うちのペット」がテーマ、文治師のカブト虫さんとわが家のこまち。

それに伯山師の千社札も入った欲張りデザイン。

当日800円で販売のこのバッグ、当ブログにて+レターパック代370円~・計1170円~で通販させていただきます!

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画像変化クイズ・寄席篇

8月1日午前中・楽屋の再撮影に行ったついでに、お天気も良かったので夏空の下・末廣亭の表もカメラに収めてきました。

ではこれを使って、皆様に夏休みの宿題。

江戸情緒を今に伝える新宿末廣亭・その特徴ある外観の8か所が、30秒のうちにだんだん変化していきます。

さて、どこがどう変わったのでしょうか?

画面中ほど右寄り下の方などは、画面を拡大しないとちょっとわかりづらいかも。

どうぞ皆様うちわ片手に、のんびりと挑戦してみてください。

正解は、近日中に記事内で発表いたします。

☆『末廣亭変化クイズ』



蔦飾り線.png


お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。ぜひまた、ご訪問くださいませ。 入船亭扇治拝

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