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『ターミネーター2』監督のような気持ちで作った、黒猫アニメ新作~滑らかに動くこまちを前座にした、扇治の高座動画~ [日々雑感]


1984年の第1作公開から、2019年の最新作まで。
キャスト・スタッフは交代しながらも、作品世界観は変わらない大ヒットSF映画『ターミネーター』シリーズ

ターミネーター.jpg


これを撮った時の監督・ジェームズ・キャメロンの気持ちが、今の私にはよ~くわかる…という今回のお話。


映画『ターミネーター』
あらすじ

超AI防衛システム・スカイネットが人間を敵と認識、攻撃を仕掛けてきた近未来の地球。

当初は劣勢を強いられていた人類だったが、卓越した戦略家ジョン・コナー指揮のもと反撃を開始。スカイネットを、壊滅寸前にまで追い詰める。

危機を悟ったAIはジョン・コナーの存在を抹殺するため、対人戦闘アンドロイド「ターミネーター」を過去の地球へ送り込む。

ジョンが産まれる前に、その母親の命を奪おうという計画である。

それを察知した抵抗軍も、ターミネーターを阻止すべく一人の戦士を過去に派遣。

果たして彼は、のちの人類希望の星を産む女性を守り抜くことができるのか?!




学生だった私はこの作品を公開3日目に、歌舞伎町にあった『新宿東急』で観ています。

夜7時過ぎからの最終回、キャパ300の客席には20人ほどお客さんがいたでしょうか。

この劇場では2年前にリドリー・スコット監督の『ブレードランナー』を、やはりガラガラの客席で観たことが。

SF映画史上に残る名作にまつわる、エピソード2題の記事で触れた『エイリアン』もそうですが、どうも私は
”尻上がりに評価と興行収入が上がる映画を、まだあまり評判になっていない公開直後に観る”
のに縁があるようです。


キャメロンはさぞ、
悔しかったんだろう

いきなり映画のあらすじと想い出から始まりましたが、今回取り上げたかったのは『ターミネーター』1作目と2作目監督のジェームズ・キャメロンは 最初の『ターミネーター』を撮った時、
さぞ悔しかっただろう
心残りだったんだろう
ということ。


一部のファンからはカルト的評価を受けながら、興行的に大コケしたキャメロン監督の前作『殺人魚フライングキラー』(すごい邦題だなぁ)。

それを挽回するため自ら練りに練った脚本で、製作会社を説得。
なんとか記念すべき『ターミネーター』第1作のメガフォンを取ることになった、のちに『タイタニック』の巨匠となる若き日のジェームズ・キャメロン。

”これでどうだ!”
”まだまだ、こんな手もあるぞ!”
予想外のストーリー展開と切れ味鋭い演出で、今見直しても色あせない名作に仕上がった『ターミネーター』ですが…。

そこはB級映画の悲しさ、致命的に予算が足りなかったのでしょうね。
骨格だけになったターミネーターのSFXなどは素晴らしいのですが、細かいところの特撮は妥協せざるを得ませんでした。

その典型的な場面が、冒頭のスカイネットと人類の戦闘シーン。
まるで子どものおもちゃみたいにちゃちなメカが、空と地上をカクカク動いています。

(ああ、製作費が安いんだなぁ)しみじみ感じさせるファーストシーンに、(この映画大丈夫か?)と正直不安になったものですが…。

キャメロンもこのシーンには内心忸怩たる思いがあったらしく、7年後自ら製作も手がけた『ターミネーター2』では。
第1作とほとんど同じアングル・カット割りながらはるかにお金をかけた特殊効果で、冒頭の戦闘場面を作り直しています。


すべて無料で、動画編集

さてここで、いったん話変わりまして…。

私の出身大学では毎年5月の最終日曜に、卒業生や大学関係者・在学生が四谷キャンパスで一堂に会する催しがあります。

その『オール・ソフィアンズ・フェスティバル』(略称ASF)、2021年は新型コロナウイルスの影響で前年に続きオンラインでの開催に。

企画の一つとして私も、高座を事前収録した『ソフィア寄席』で参加。



5月5日、子どもの日。
落語協会事務局2階和室にて、大学OB皆さんご協力のもと撮影は無事終了。

次は30日までに素材を編集、YouTubeチャンネルにアップする作業。
落語はしゃべった当人の方がカット割りとかしやすいと思いましたので、自分で編集も担当。

幸い緊急事態宣言で仕事は全キャンセル、時間は潤沢にあります。


まず正面から撮ったビデオカメラ素材の、音声を分離。

当日収録時間が押せ押せで高座用マイクを使用することができず、けっこう入ってしまった雑音。
これをフリーの音声編集アプリ「Audacity」でノイズカットし、音域などを調整。
audacityで作業.jpg

毎回この作業するたび、ブライアン・デ・パルマ監督の映画『ミッドナイト・クロス』の主人公になったみたいでいい気持ち。

映像に入れ込む写真・イラスト・アニメーションを、すべて無料の「GIMP」「Inkscape」「AnimeEffects」で加工・製作。
GIMPで作業.jpg
inkscapeで作業.jpg
AnimeEffectsで作業.jpg


材料が揃ったところで、”お金けっこうですよ、ご自由にお使いください”の神アプリ「aviutl」で編集。
aviutlで作業.jpg


最終的に解説パート約19分・落語パート約44分=計1時間3分、データ量1.3Gの動画にするためにかかった費用は。

なんとパソコンと照明の、電気代だけ。
実際の作業に必要なアプリケーションは、み~んなタダ!

これは血液型Bでさそり座産まれ・お金を使うのが苦手な小心者岐阜県人の私にとっては、涙が出るほど嬉しいこと。
無料アプリはいい.jpg

画像や映像編集などなさる皆様、有料アプリご購入の前にこういった無料で高機能なものもお試しになってみてはいかがでしょう。


こまち初のフルHD、
フレームレートも大幅up!


愛用フリーアプリの助けを得て完成した、私の落語解説と古典一席の『2021年ASFソフィア寄席 入船亭扇治落語会』。
現在は、記事末尾のURLにて一般公開中。

私の噺の出来云々は置いといて…。
ここはわれながら自信作だなというのが、動画内で前座を務めるイラストこまちのアニメーション。


その時は当ブログ記事の幅と投稿できるデータ量におさめるため、
画像サイズ
幅560px×高さ420px
フレームレート 
10fps
のGIFとして作りました。

フレームレート=1秒間に画像が何コマ入っているかですから、この数字が大きいほどパラパラ漫画の要領で動きは滑らかに。

今回は最初からYouTube投稿が前提ですから、データ量はまったく気にする必要がありません。

まさに第1作以上の予算を得た『ターミネーター2』撮影時のジェームズ・キャメロンのように、束縛から解き放たれた私が作った新作こまちアニメ。

画像サイズ
1920px×1020px
フレームレート 
30fps
のmp4動画。

24fpsが普通のテレビアニメ以上のコマ数で、こまち初体験のフルHD画面。

560×420画像より、
くっきりはっきり。

560×420
こまち高座姿解像度小.jpg

1920×1080
こまち高座姿k解像度大.jpg

動きもずっと、滑らかになったと自負しています。

前座で登場するのは、動画開始から17分~18分52秒

お忙しい方は、そこだけのご視聴でもちろん結構ですが…。

せっかくならお時間ございます時に、少しずつでも通してご覧いただけましたら編集者として嬉しいかぎり。

おしまいまでお付き合いくださった方には、ちょいとしたサービスカットもあったりしますので。

未見の方は、
ぜひ記事末尾のURLから。

既にご視聴済みの皆様も、お知り合いの方に「YouTubeに、こんなの上がってるよ」と勧めてくださったらさらに望外の喜び!

キャメロン扇治と黒猫こまちより、伏してお願い申し上げる次第でございます。

☆『2021年ASFソフィア寄席 入船亭扇治落語会』
https://youtu.be/a8S089AV4O0
蔦飾り線.png
ご精読、
まことに ありがとうございます。
ぜひまた、
ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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