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楽しくしっかり摂ろう、クルーズ船のお食事~船旅を満喫するための、大事なエネルギー源 [旅のアルバム]


豪華客船の旅、大きな楽しみの一つ=「食事」。
でもあまり運動しないで、上げ膳据え膳だと…。
「下船したあとの、体重計が心配!」という方、いらっしゃるかも。
食べすぎ体重計.jpg

ところが意外と、
そうでもないんですよ。



船窓からの景色も、
大変なごちそう!

2021年4月7日から、4泊5日間。
昨年11月以来の、客船にっぽん丸乗船。

出航当日は、東京を朝6時30分発のぞみ号で新神戸まで。
コロナ禍始まってから、初めての新幹線。
乗客の数が少ないのと、車内ではほとんど声が聞こえないのにはちょっと驚き。

新神戸到着、タクシーで港へ。
無事に乗船…おや?
客室挨拶.jpg

共同執筆猫が、先に来ているではありませんか!
ブログ主を心配して、こまちが東京から分身を送ってくれたのでしょう。
ありがとう、これは心強い。



午前11時にっぽん丸は、『ぐるり九州クルーズ』へ向けて出航。
部屋で荷物をほどいているうち、お昼ご飯の時間に。
早起きして朝食抜きの私、いそいそと2階メインダイニング『瑞穂』を訪れます。

あまり混んでいなくて、窓際の席に座らせてもらえました。
窓際の席.jpg

普段はお客様優先、出演者は基本的に遠慮すべき特等席。
船窓に広がる景色を眺めながらの食事、おいしい料理の味がさらにランクアップ。

今クルーズ、最初にいただいた食事はこちら。
最初の昼食.jpg

・長崎県産 温素麺
・博多にわかソースの豚生姜焼き
・蛸の酢の物
・ベーコンとグリーンピースの炊き込みご飯
このほか、甘味で『浮島』が付きます。

「食のにっぽん丸」というキャッチフレーズの通り、繊細かつしっかり下味をつけた絶妙の味わい。
ぺろりと全品たいらげ、「ごちそうさまでーす」 大満足でダイニングを後にします。


孤食でも、ゆったりと

それから5時間30分後の、
午後6時40分。
私は再び、ダイニングのテーブルに着きました。
夜に2回ある高座の合間に、出航初日の「ウェルカムディナー」いただくためです。

あまりうまくない写真で、人が食べた食事の報告をくどくどとしてもご迷惑でしょうから。
フルコースの内容だけ、ざっとご覧いただきましょう。
初日のディナー.jpg

仕事前なのでアルコールは抜きですが、それでもじゅうぶん料理を満喫。
孤食にもかかわらず、ゆったりと1時間近くかけて頂戴しました。
2回公演の時間間隔が詰まっている時は、フルコースを8分でかっこんだことも。 それを考えたら、本当に豊かな晩餐。


満腹・満足なのに…
「夜食」の誘惑

まんぷくダイニング.jpg

このこまちのように、満ち足りた気持ちでダイニングを後にした私。
ひょいと脇を見ると、入り口付近の掲示板に「今宵のお夜食」の案内が。
カレーちゃんぽんの案内.jpg

『本日のおすすめ カレーちゃんぽん』の文字が、私の胸にぐさりと突き刺さります。
麺類もカレーも大好きな私には、盆と正月が一緒に来たような一品ではありませんか!

今はお腹いっぱいだけど、このあとまた一席やるわけだしな…。
よしっその時食欲があったら、食べに来てみよう。
まだお腹空いてなかったら、やめればいいんだから。
そう自分に言い聞かせて、部屋に戻りました。



さあ、そのあとは…。
高座でしゃべっていても、パソコンで写真の整理をしていても。
頭の中を”カレーちゃんぽん”の10文字が、ぐるぐる駆け巡ります。

そして、夜食サービス開始の午後10時30分
みっちりフルコース収めたお腹は、まだ「空腹」というほどではありません。

普段なら、そのまま寝てしまうような腹具合。

でも、カレーちゃんぽんなんて食べたことないからな…。
気になるな、このまま寝たら後悔しそうだな。

そうだ、ブログ記事にしなくちゃいけないんだから!
取材で、どんなものか一杯だけ少なめにもらおう。
そう決心して、その日三度目のダイニング訪問。

結果は…。
夜食 カレーちゃんぽん.jpg

眼目のカレーちゃんぽんのほかに、もう一つのおすすめ『稲荷餅』までとってしまいました。

カレーちゃんぽんのスープは、にっぽん丸秘伝ビーフカレーをベースにしているのでしょうか。
スパイシーで味わい深いおつゆに、ちじれ具合の強い細麺がよくからんで。

うん、これならもう一杯いけるな!
お代りしたい気持ちを、今の時刻とその日のうちに摂取した総カロリー天秤にかけ。
ぐっとこらえて、後ろ髪引かれつつ席を立ったのでありました。


けっこう体力を使う、
船内での生活

私はご縁あって、現にっぽん丸就航翌年から仕事で乗せていただいております。
その経験から申し上げるのですが、船の食生活で極端に体重が増えたということはいまだかつてありません。

確かに船内では朝昼晩+夜食のほか、無料の軽食やお菓子類のサービスもありますので。
その気になれば、四六時中口を動かしていることも可能です。

そんな極端なことはしなくても、豪華な食事が一日3~4回。
やっぱり太りやすいんじゃないの?とご心配な方へ、朗報。
普通に船内生活送るだけで、実はかなりの体力を使いカロリーも消費しているのです。

寄港地での散策や、夜のダンスタイム(現在は中止)などのほかにも。
船内での移動だけでも、けっこうな歩数歩いているもの。

にっぽん丸の全長は、167m
外殻や空調設備など差し引いた、実際の居住空間はどれくらいか。
船の方に聞けばわかるのでしょうが、ここは自分で歩いて調べてみましょう。

船首部にある私の客室から、最船尾の大浴場まで。
歩いて156歩。
私の歩幅が71cmとすると、
廊下の長さ約132.76m。

長い廊下 .jpg

この距離を一日最低5、6往復。
多い時は10往復以上します。
船内での一日平均の移動距離、私の場合「ステイホーム」自粛期間のそれより。おそらくずーっと、長いはず。



廊下を歩くほかにも、気がつかないうちに体力を使っているのが「揺れへの無意識な対応」。

お客様に快適な船旅を楽しんでいただくための航海ですから、操舵室では細心の注意を払って穏やかな海域を進むよう航路を設定。

急に発生した低気圧などで、部屋で座っていてもエレベーターのような上下動を感じたこともありますが。
けっして船には強くない私でも、そんな経験は30年乗らせてもらっていて数えるほど。

それとは矛盾するようですが、どんなに大きくて船員さん方が気をつけて操舵していても。
大海の中にあっては、豪華客船といえど木の葉のようなもの。
岸壁に係留されている時でも、船体は波に洗われ揺れています。
微妙に揺れる船.gif

同様に鏡のように穏やかな海を航海中でも、波のうねりやエンジンの振動で微妙な揺れは発生。
身体の防衛反応で、自分でも気づかないうちに足を踏ん張ったり腰を落としたり。「揺れへの対応姿勢」をとっているのが、船内での暮らし。

無意識のうちに使うその体力で、それなりのカロリー消費しているんだろうなというのが私の実体験。

逆に言うと、きちんと食べておかないと航海半ばで息切れしてしまうことも。

だから船旅での食事は楽しみであると同時に、自分の身体への大切なエネルギー補給。

豪華なお料理に舌鼓を打ちながら、ゆったり海を往き各地を巡る。
「クルーズは、一番贅沢な旅の形」と言われる所以。

ぜひまた気軽に旅を楽しめる日常が戻ったら、客船にもお乗りください!
たまたま私やこまちも、ご一緒しているかもしれませんよ。

操舵室上から眺める.jpg

蔦飾り線.png

お開きまで
お付き合いいただきまして、
まことにありがとうございます。
ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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