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猫とイラスト、ここまで大きくなりました!/世界で一番面白い、ビットマップ形式とベクター形式の違い解説 [猫のいる風景]


立てば這え
這えば歩めの親心。

わが子に限らずこの世に生を受けた命は、みな健やかに大きく成長してほしい。

お母さんに抱っこ.jpg

そう願うのが、
人として当然の気持ち。

今回は「猫」と「デジタル画像」を、それぞれ手塩に掛けて大きくしましたよ…という体験談。


「育つかな…」 心配も、
取り越し苦労に。

生後推定1か月半で、わが家にやって来た黒猫こまち。
彼女を引き取った時のいきさつは、前世で会っていた、我が家の愛猫?~黒猫こまち成長記①の記事で触れております。

やせこけて目と耳の大きさがやたら目立つ、口元がげっ歯類みたいな小動物でした。

「ちゃんと育つのかな、これで…」
同居人の心配をよそに。

日々よく食べて、

テラス席でちゅ~る.jpg

たくさん遊んで。

猫じゃらしでぴょんぴょん.gif

たっぷり睡眠もとって、今では押しも押されもせぬ立派な身体に成長。

鉄人こまち.jpg

おっと、またいつもの趣味イラストに走ってしまった。

実際の「うちの子、こんなに大きくなりました!」画像は、おしまいにちゃんと出てきますんで。
後半も引き続き、
お付き合いください。



ちょっと困った
「イラスト拡大依頼」

さてここからは、「パソコン日曜大工編」。

先日ある方から
「SNSプロフィール欄に掲載の、扇治さんのイラスト。
こちらのサイトに載せたいのだけれど、サイズが小さ過ぎるので。
急ぎもう少し大きいのを送ってもらえませんか」
と頼まれました。
扇治イラスト小.png

ここで、「ちょっと困ったな」と思ったのは…。

そのイラストの元画像は、プロの漫画家さんに描いていただいたモノクロ画像。それに私が、色をつけさせてもらい再加工。

SNSプロフィール欄に収まるよう、最初からサイズ72px(ピクセル)×113px・画素数96.5dpiの大きさで作りました。


その時の作業ファイルうっかり破棄してしまったので、今はこの原寸大PNG画像しか手元にありません。

元画像を、約3倍にただ引き伸ばすと。

扇治イラスト拡大.jpg

当然、
こんなにボケてしまいます

もともと、そんなはっきりしたご面相じゃありませんが…。


「ビットマップ画像」
「ベクター画像」の違い

デジタル画像の表現方法は大別して、
「ビットマップ形式」
(.jpg、.pngなど)
「ベクター形式」
(.pdf、.svgなど)
の2種類。

それぞれの特徴は、ざっくり言うとこんな感じ。

ベクターとビットマップ説明.jpg

点の集まりであるビットマップ画像は、微妙な色合いを表現するのが得意。


そのかわり拡大すると、粒子が荒くなって見た目が劣化します。
ビットマップ拡大解説.jpg

「お客さん100人!」は池袋演芸場なら大入りですが、歌舞伎座だとガラガラ…と同じ理屈。

ではその空いた客席に、サクラでもいいから入れて形にしよう…という無料アプリ・webサービスも存在します。
「拡大によって広がった画素間の空白を、AIが自動的に埋めてくれる」優れもの。


私が使わせてもらっている『waifu2x-caffe』も、そんな画像拡大アプリの一つ。
今回のように単純なイラストなら、それで大きくするだけでもよかったのですが。

あとあと使うことも考えて、
愛用アプリでサクッと。
ビットマップ画像を、線でできたベクター画像に作り直すことにしました。


「ベクター」を扱える、
頼もしい助っ人アプリ

当ブログ記事掲載のイラストはすべて、フリーのドローイングアプリ『Inkscape(インクスケープ)』で描いています。

完全無料ながら簡単な絵を描くくらいなら、Adobe社の『Illustrator(イラストレーター)』に匹敵する働きをしてくれる。
弱小噺家ブログ主の、
頼れる助っ人。

ご興味おありの方は、以下の『Inkscape公式ページ』をご参照ください。
https://inkscape.org/ja/




そんなInkscapeの嬉しい機能の一つ、「ビットマップをトレース」
ビットマップをトレース.jpg

こうやってプレビュー見ながら、簡単にJPGやPNG画像をベクター形式に変換できてしまいます。
背景の削除も可!

画像の色ごとに36回トレースしたものを、重ねた画像がすぐ出来上がり。
ベクター画像拡大.jpg

編集モードで見ると、線とそれをつなぐたくさんの点(ノード)でできていることがわかります。

それを先ほどのように、3倍の大きさに引き伸ばしてやると…。

ベクターイラスト拡大 .jpg

周りの線のギザギザ・全体のピンぼけもなく、きれいに拡大することができました!
三割増し、
男前が上がったかな。


手はかかるけれど、
大きくなってくれると嬉しい!

前々から作り直しておきたかった、私自身のカラーイラスト。

こうして記事にしながら作業をすませて、ほっとひと息。
「プチ達成感」に浸っているところ。

なんでも自分に縁のあるものが、大きく育ってくれるのは嬉しいですね。



それでは話戻りまして、わが家のブログ共同執筆猫。
うちに来てからどれくらい成長したかのリアル画像、ご覧ください。

まず、仔猫時代。
ジジとこまち.jpg

そして、4年後。
こまちとジジ大.jpg

以前掲載したのものをトリミングして、少しアップにしてみました。

※一緒に写っている『魔女の宅急便』ジジのぬいぐるみの来歴は、江戸言葉遊び雑俳の魅力「キキ」で取り上げております。



巣から落ちたコウモリの子みたいな猫を、ここまで育て上げるには。

猫から守れ、人間の食卓!のエピソードのように、おかずをこまちの魔手からガードしつつ。

あるいは気が乗らない猫も大喜び こんな物がおもちゃになる!時みたいに、遊び方を工夫しながら。

ともに過ごしてきた、
今日までの4年半。

毎日が新しい発見で楽しい反面、それなりの苦労や工夫も必要でした。
当然ですよね、命ひとつを預かっているわけですから。

こまちからするとまだまだ至らないかもしれませんが、これからも良い同居人でいられるよう。
努力だけは、怠らないようにしたいと思います。

桜罫線淡い760.png

ご精読いただきまして、
まことにありがとうございます。
ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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