『入船亭一門会』御礼とご報告／猫も喜ぶ、素敵な楽屋見舞い！

令和2年3月にいったん中止・延期した『入船亭一門会』。

おかげさまで年をまたぐことなく、12月23日無事お開きにすることができました。

皆様のご贔屓お引き立て、厚く御礼申し上げます。

今回は黒猫こまちも、一門の「蔦の葉」紋入りの羽織を着てご挨拶。

久しぶりの、直弟子共演

今回の催し、キャッチコピーは
「師匠没後、
　初の直弟子揃い踏み！」。

2015年夏に扇橋が旅立ってから、6人の弟子たちが同じ高座に上がるのは初めてのこと。

せっかくみんな集まるのだから、落語一席ずつだけじゃなく師匠の想い出を語る座談もやろう！

企画を立てて、11月初めから皆様にご案内を。 新型コロナウイルス感染者数が気になる中、熱心な方は会告知開始当日に予約申し込みして下さいました。

当日ご来場のお客様方、
演芸場キャパの半分弱。

※「半分弱」が「范文雀」に脳内変換されて、『サインはV！』主題歌が頭に蘇ってきた方。私と、同世代かも。

感染者数増加傾向にある東京では、お客様どうしの間隔が適度に保たれて。結果的に、ちょうどいい感じの入りになりました。

なごやかな雰囲気のお客席、楽屋も久々に全員集合の弟子たちがにこやかに挨拶を交わします。

晩年の師匠を支えた末っ子弟子、扇里師。

このあと末廣亭の夜トリへと向かう、扇辰師。

マスク姿も様になる一門きっての色男、扇好師。

地元・勝浦から奥様と駆けつけてくれた、扇海師。

そして頼れる扇橋一門扇の要、扇遊師。

扇遊師の楽屋写真は、諸事取り紛れ撮りそびれてしまいました。頼りない番頭ですいません。

代わりに春の延期から捲土重来、入船亭一門会開催！の記事に書いてあります、勝浦の会で撮影したものを使用。

そして私も入って、仲入りの間に高座で記念撮影。

当日の演目ご紹介

寄席では各演者のやった演目を、横に長い大福帳へ順に前座がつけていきます。

それが寄席の必須アイテム
「ネタ帳」。

この日の演しものは、こちら。

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『紋三郎稲荷』
ふとしたきっかけで、乗った駕籠屋から狐と勘違いされた侍。

洒落っ気を出して、「自分はいかにも笠間稲荷の眷属である」と駕籠屋連中・泊まった旅籠の主人を煙にまく…。

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『弥次郎』
楽しいほら話が大好きな男、今日も仲のいい旦那に北へ旅した時の冒険譚を面白おかしく語って聞かせる。

話はどんどんエスカレート、しまいには巨大イノシシが飛び出して来て…。

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『引っ越しの夢』
器量のいい女の子が住み込みで奉公することになった、あるご商家。

店の若い者たちはその晩から、きれいな女中さんのところへ忍んでいこうと画策するが…。

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『尻餅』
亭主がのらくら遊んでばかりいて、暮れへ来て正月の餅が支度できない貧乏長屋。

おかみさんからせっつかれた亭主「じゃあ俺が今からうちで、餅つきをやってやる」大見得を切るが、実は…。

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漫談と『秋の夜』
トリの前の出番を、寄席では「膝替わり」略して「ヒザ」と称します。

あとの演者の妨げにならないようお客席を盛り上げなくてはならない、重要な立場。

当日の扇海師は、楽しい漫談と珍しい寄席の余興を披露。 見事なヒザぶりで、トリへとバトンを渡してくれました。

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『富久』
酒でご贔屓をしくじっている幇間。

ある冬の晩、そのご贔屓のお店の近所から火が出た。 いち早く駆けつけたことで、また旦那から出入りを許される。

やれありがたやと火事見舞いの酒を飲んで、酔っぱらって寝てしまったところへまた半鐘が鳴り出して…。

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お互い相談したわけではないのですが、師匠の得意ネタが出揃う形になりました。

素敵な楽屋見舞い、
ありがとうございます！

当日は各出演者のお客様から、楽屋にたくさんのお心遣いを頂戴しました。

私の大学同期の方からは、
こんな素敵なマスクを。

これがあれば、外出時もこまちと一緒にいられます！

Twitterでもフォローして頂いているお客様は、クリスマスにふさわしいチョコを贈って下さいました。

さらにその方は
私だけでなく、
黒猫こまちにも
プレゼントを下さったのです！

こまちへの、かわいいメリークリスマスのメッセージが手書きで。

「なにが入ってるのかなー？」

さっそく物色するこまち。

吞気に写真撮ってないで、早く開けてと激しく催促。

はいはい、今開けたげるからちょっと待ってね…。

じゃーん、期待に違わず。
中身は、これでした！

お二方・そして応援して下さった皆様に。

こまちとともに、この場を借りてお礼の言葉を。

本当に、
ありがとうございます！
ありがとうニャ！

年明けには、独演会も

令和3年1月9日（土）
14時45分～、
中野にて私の独演会がございます。

コロナ禍による自粛ムードでも、お昼の時間帯は比較的お出ましになりやすいかと。

よろしければ新年の初笑い、お付き合い下さいませ。

事前申し込みは、

[e-mail]
090-8455-8996 
※リンクではございません。

にて承っております。

よろしくお願い申し上げます。

ご精読頂きまして、
ありがとうございます。

またのご訪問、
お待ち申し上げております。
入船亭扇治拝 　　

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