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黒猫は 撮りづらいけど 愛おしい [猫のいる風景]


一緒に暮らしている生き物の、
いきいきした表情・ 愛らしい仕草。

写真や動画で、多くの人と共有したい!
でも、被写体はこちらの都合に合わせてはくれない。

シャッターチャンスは、
・決定的瞬間を見逃さない、観察眼 。
・いい写真が撮れるまで諦めない、忍耐力。

そして何より
・相手との、親身のコミュニケーション
が相まってこそ、訪れるもの。

我が家の黒猫、自称奇跡の1枚


猫助とこまち.JPG

縁起ものマスコット・和ぐるみ猫助と、
我が家のこまちのツーショット。

ツンと上を向いた横顔、お洒落なCMのモデルみたい。
バックの白いカーテンがハレーションを起こしているのは、意識してやったものにあらず。

「スマホの画面を上下にスライドで、カメラの露出調整」
できることを知らなかった当時。
たまたま指先でピントを合わせていたら、こうなりました。

今では理屈を理解して、後から写真を補正したりもできるように。
それでも、この幻想的な写真以上のものは撮れていません。
勝手に、「奇跡の1枚」なぞと気取っている所以です。

子どもたちが、迎えた仔猫


先代猫を見送ってから、約半年後。
気持ちの整理がついた女房と私は、新しい家族を迎えることを決心。
知り合いの獣医さんから、近所で保護された4匹のきょうだいを紹介されたのです。

保護なさった方のご意向・ほかに猫を迎えたい方との兼ね合いで、私たちの選択肢は2匹。
ハチワレのお兄ちゃんと、
末っ子の黒猫女子。

まだ目が開かない頃、4匹が団子になって寄り添う写真を見た時。
「この子がいいな」
私は、ハンサムなハチワレくんに一目惚れ。

でも我が家にとって2匹目の猫は。
子どもたちに
「どの子を迎えるのか」
「名前は、何とつけるのか」
責任を持ってもらうと、決めていました。

姉と弟で、よく相談した結果。
娘が強く押す黒猫を、譲り受けることに。

実はそのあたりの経緯、私直接は知らないのです。
客船の仕事で、長期の旅に出ていたので。

2016年7月初め、
「今日、新しい子がうちに来たよ!
よく遊ぶニャンだよ。
お父さんも、会うの楽しみにね」

女房からのメールに、添付されていた写真には。
紐にじゃれついている、何やら黒い塊が写っています。

正直初めて見た時は、
「これホントに猫か?」
と思いました。

痩せこけた身体に、ヒョロヒョロした手足。
耳と目だけが、顔からはみ出すほど大きい。

何よりも、写真に写っている生き物の口元。
先がすぼまったグレーの、唇らしきもの。
猫ではなく、齧歯類の顔

「…大丈夫かなぁ」 船の甲板でスマホを握りしめながら、考えこんでしまいました。

よっぽど「返して来なさい」言おうかと


あんまり、器量の良くない子だなぁ。
比べちゃ悪いけど、先代猫とはまるで違う。

だいたいそれまで、あまり黒猫にいいイメージを持っていなかったのです。
「魔女の眷属」
「不吉の象徴」…。

何より子どもの頃読んだ、
エドガー・アラン・ポー『黒猫』
の恐ろしさ!

でも勝手な先入観は良くないと、ネットで黒猫の情報を凄い勢いで調べました。

その結果、
・黒猫は個体として、とても人懐こいこと。
・クレオパトラがこよなく愛したのも、漆黒の猫だったこと。
などがわかり、黒猫への印象はずいぶん改めさせられることに。

そもそも、写真だけじゃわかんないからな。
帰って直に会えば、案外美猫かも。
楽しみになり、2週間の船旅から家路を急ぎます。


「ただいまー! 新しい子、どこ?」
玄関で靴を脱ぐ間ももどかしく、家に上がった私の前に現れたのは。

ギニャーン
不思議な声で鳴きながら、奥から出てきた生物。

写真以上に、齧歯類
栄養不良のタスマニンデビルのような物が、足元に絡まりついてギニャギニャ鳴いています。

あまりのショックに、その時は写真を撮っていません。
私の留守中、女房が沢山撮影しているはず。
いずれ機会を見て、
「こまちの幼少期」 公開したいと思います。

今回は、我が家に来て半月ほどたった頃の画像を。
座椅子はまるこまち.jpg
座椅子の、穴にすっぽり。

なんだかわからないこまち.jpg
どう見ても、巣から落ちたコウモリの子ども

「この子…。 獣医さんに訳話して、返して来なさい」
子どもたちにそう言おうか、真剣に悩みました。

でも、縁あってうちに来てくれた猫。
しばらく付き合ってみるかと、明くる日から相手をしたら(相手をしてもらったら?) 。

まあ、好奇心旺盛でよく遊ぶ子です。
仔猫のうちはたいがい遊び好きですが、それにしても元気なこと。

ジャンプ・ダッシュ・スーパー回転に、猫キック。
こちらが、ヘトヘトになるほど。

性格もいたって大らかで、人間大好き。
ご飯もいっぱい食べて、身体も大きくなりました。
口元には齧歯類の名残りが、未だにありますが。

器量とかは関係なく、今や我が家に欠かせない家族の一員。
私の頼れる、ブログやSNSでのパートナーでもあります。
これからも、よろしく!

写真におさめにくい、黒猫


そんなこまちですが、ちょっと困ったところも。
一つは躾間違いで、人間の食卓を狙う癖がついてしまったこと。

そしてもう一つが 、こまちに限りませんが
「黒猫は、写真に撮るのがけっこう難しい」
ということ。

壁紙や敷物が黒っぽいと、背景に溶ける
アングルを考えないと、立体感がまるで出ない。
とかく黒猫は撮りづらい…。

夏目漱石『草枕』冒頭をもじってこう言いたくなるような、黒猫撮影時の苦労。
SNSでも、同じようなご意見よく目にします。

背景がこういう具合に白なら、素人でも撮りやすいんですが。
襖伸びる.png

そうでない時は、かなり苦労させられます。

先日も、チョコレートの包み紙ひねっただけのおもちゃで盛んに一人遊び
両手が空いた今がチャンスとカメラ向けたら、撮影できることはできたのですが…。


周囲の色の濃さ・照明不足・当猫の気まぐれ等、諸要因にて。
結果は、ちょっと残念な動画に。

思い出す、先代猫 のこと


ああ、黒猫はかわいいけど写真は難しい。
それにつけても、あの子はどう撮ってもけっこう絵になったな…。

あまり比べない方がいいのでしょうが、思い起こすのが先代猫のこと。
私にとって、初めてのうち猫

こまちよりも、ずっと神経質で気難しいキジトラ女子。
正直、迎えたばかりの頃は寝不足でかなり応えました。
しかしそれ以上にたくさんの想い出をくれた、17年の生涯。

名前は、「こにぼし」
私が大好きな漫画家・エッセイスト、東海林さだお先生。
その何代目かの飼い猫の名、「ニボシ」にあやかって命名。

写真は紙焼きからデジタル、かなりの数撮ってあります。
ただ、今すぐ掲載できる手持ちの画像はこれだけ。
こに待ち受け.png


機種変更する前のiphoneで、待ち受けに使っていた写真(のスクリーンショット)。

何かの弾みでスマホを誤操作・ロック画面のスクショ撮っちゃうこと、ありますよね?。
これと日付・時刻だけ違う画像が、全部で4枚あります。

まだ4sだった頃のiphoneを向けて、
「こにー」 と呼びかけた時。
「ん?」 という感じで顔を上げたのを、パチリ。

元画像消去してしまったかもしれないので、
なおさら私にとってこれも「奇跡の1枚」

自由に生き、
誇り高く逝った先代猫。
彼女のことも、これから少しずつ書いていけたらと思います。

でもまずは、今元気で生きている猫を大事にしなくっちゃ。

お待たせ、こまち。
今日も君のおかげで、ひと記事上がったよ。
さあ、どんなおもちゃで遊ぼうか!

蔦飾り線.png

お開きまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。
ぜひまた、ご訪問くださいませ。
入船亭扇治拝

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